その日暮らし日記へもどる
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1997年10月上旬の日記
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10月1日
『F1速報』連載の『龍の伝説』第3部第9回を書き上げ、電子メールで送信。残りは1回。
さらに『週刊小説』の連載コラムも書き上げFAXで送信。
10月2日
夕方からプールへ。家の鍵を落としてしまってあわてたが、スポーツクラブのフロントに届けられていて、ホッ。届けてくれた方、ありがとうございます。帰途、書店に寄り資料用の本を購入。
10月3日
日露戦争から第2次大戦にかけての世界の歴史に関する本を集中的に読む。小説の舞台設定のため。
10月4日
PageMakerを6.5にバージョンアップしたのだけど、いつ使うかわからない。古いPageMakerで印刷していた請求書のフォームが使えなくなったため、エクセルで作り直す。マニュアルも見ないで適当にメニューをつつきながら作業したが、ロータスのときの経験だけで、なんとか請求書ができた。
10月5日
本日もひたすら読書。『日露戦争』『鉄道ゲージが変えた現代史』(ともに中公新書)読了。『大空の決戦』『日本の海軍』(ともに朝日ソノラマ戦記文庫)再読……というより必要なところを拾い読み。
10月6日
『F1速報』のゲラをチェック。あとは終日読書。『ライフ・第二次世界大戦史』(全23巻)のうち『危機はらむ20年』『独ソの激闘』にとりかかる。このシリーズ、昔、漫画がヒットしていた頃に、こんなときでないと買えないと、大金をはたいて買ったもので、ときどき読んでいたのだが、これがいまになって仕事の役に立つとは……。
本を読みすぎて、夜中になると目が霞む。老眼鏡も効果なし。
10月7日
編集者から催促が来てしまったため、とりあえずプロットの作成に入る。読んでいる資料からわかるとおり、架空戦記小説のプロット。
10月8日
終日、架空戦記小説のプロット作り。架空の歴史を時系列に追うストーリーなので、Excelでストーリーボードを作成してみたが、これが案外便利。イベントをどんどん追加し、年月日の項目でソートすれば、ちゃんと時系列に並んでくれるし、ストーリーを客観的に追うことができる。別にストーリー作りをしている歴史小説や伝奇SFのプロット作りにも活用できそうだ。
10月9日
足りない資料の買い出しに新宿南口の紀伊国屋へ。30冊ほどの本を買ったら、本の入った紙袋を持ち上げるときにギックリ腰になりそうになった。
10月10日
今日からF1日本グランプリ。フリー走行終了後の午後3時、片山右京選手がF1からの引退を電撃発表。事前に入手し、パソコンに打ち込んであったリリースをニフティサーブに掲載する。もう10年以上も前、富士スピードウェイで初めて右京選手に会ったとき、彼は「F1に乗れたら死んでもいい!」と叫んでいた。まだF1は日本人にとっては、遙か遠いヨーロッパの世界のことでしかなかった頃だ。彼は、その夢を叶えるために単身フランスに渡り、食うや食わずの生活をしながらフォーミュラ・ルノー、F3を戦ってきた。口だけなら誰でもF1に乗りたいといえるのだが、それを実行してしまうのが彼の強みだった。それもメーカーや大きなスポンサーの支援もなしに実践してしまったところがスゴい。他の日本人F1ドライバーとの違いもそこにある。
6年間、お疲れさまでした。でも、日本に戻ってチーム監督なんてことはせずに、生涯一ドライバーとして走りつづけてほしいものだ。アメリカのCARTだってあるんだし。