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3月29日
3月30日
3月31日
その日暮らし日記へもどる。
96年3月1日〜10日
3月1日(金)
午後2時から片山右京選手のF3チームの発表会が池袋であったのだが、徹
夜で日経のコラムを書いていたため、寝不足で出席をパス。午後4時からの小
学館漫画賞授賞式のみ出席する。帰り道、高円寺で時代小説作家の磐紀一郎さ
んと合流し、小料理屋で刺し身と生牡蠣をご馳走になる。二次会でカラオケを
して帰宅。
3月2日(土)
日経のイラストを描いてFAXモデムで送信。誤字が発見されたため、修正
して再送信。イラストを描くのに購入したタブレットにも、だいぶ慣れてきた。
夕方からファミレスに出勤。ハンバーグライスを食べる。深夜に帰宅すると
「龍の伝説」のゲラがFAXで届いていた。
3月3日(日)
「龍の伝説」の赤入れをしてFAXで送ったが、ちょっと気に入らないところ
があって、書き直しさせてもらう。実際の誌面に印刷される状態だと、見た目
の印象なども違うため、つい気になって、こんなことになる。また、今回から
MAC入稿になったため、ぎりぎりまで修正が効くようになった。おかげで、つい
差し替えをお願いしてしまったが、あきらめがつかないことが、いいことなのか
悪いことなのか……。
3月4日(月)
明け方まで徹夜でインディカー・ワールドシリーズ第1戦をコンピュサーブ・
モータースポーツ・フォーラムで追い、速報をニフティサーブのオートレーシ
ング情報フォーラムに掲載。第1戦からホンダ・エンジンの1−2! これで
インディカーレース小説「灼熱の走路」の売れ行きにもはずみがつけばいいな
……というのは甘い考え?
3月5日(火)
「まんが一太郎Ver.6.3入門」のネームをアップ。これから画面コピーの出力を
せねば・
3月6日(水)
夕方、公開終了間際の映画「ザ・インターネット」を見にいく。1ヵ月前は満
員で見られなかったのに、館内はもうガラガラ。個人情報が消され、別人にされ
てしまうという「恐怖」は日本人には、ちょっと理解しがたいのではないか?
映画でもノベライズでも詳細には触れられていなかったが、アメリカは社会保険
番号によって実質的に国民総背番号制になっている。そのような事実が背景にあ
ることがわからないと、このストーリーの恐ろしさもピンと来ないかもしれない。
映画の終了後、近くの席にいた女性のグループも、「なんだかわからない映画だ
ったわねぇ」とボヤいていた。それにしてもアメリカの女性はタフだなあ。
3月7日(木)
朝、起きたら頭が痛い。全身倦怠だ。風邪をひいたらしい。明日から福島へ出
かけるため、日経の連載コラムを先行しないといけないのに。深夜までかかって
「ザ・インターネット」と国民総背番号制ネタでコラムを書き上げる。国民総背
番号制について調べるために、ニフティサーブから新聞記事データベースを使い
まくったので、今回の原稿は割が合わなくなってしまったかも。
3月8日(金)
恵比須のウェスティン・ホテルで行なわれた「NASCAR SUZUKA THUNDER SPECIAL
100」レースの開催要項発表会へ。ここで高齋正さんと待ち合わせ、一緒に東北
新幹線で福島へ。
新幹線やまびこの車内から、サブノートパソコン、パナソニック・プロノート
・ミニとデジタル携帯電話を使ってニフティサーブにアクセスし、F1オースト
ラリアGPのフリー走行の結果をダウン。しかし、スピードが上がると、すぐに
切れてしまう。その結果を、大宮駅に近づいてスピードダウンしたときに、ニフ
ティサーブのFAXメールで知人に送信する。
福島は雪。明日、ニフティサーブ・オートレーシング・フォーラムのメンバー
同士の結婚式に出席するため、会場となる駅前のホテルに宿泊。夕食後、「NASCAR
SUZUKA THUNDER SPECIAL 100」発表会のリポートをコンピュサーブのモータース
ポーツ・フォーラムに送った後、ホテル内のサウナに入り、ビールとウィスキー
を飲みながら、同室の高齋さんと深夜まで話し込む。
3月9日(土)
ホテルで終結したニフティサーブ・オートレーシング・フォーラムのメンバー
たちと、披露宴開始まで喫茶室でお喋り。その合間にプロノート・ミニでニフテ
ィサーブにアクセスし、F1オーストラリアGPの予選結果を取り出す。ポール
ポジションはジャック・ヴィルヌーヴ。右京選手は15位だった。
披露宴は300人以上も出席する盛大なもの。仲人は、新郎が出場するダートラ
競技のマシンを製作しているガレージの社長さん。東北の結婚式らしく長持唄で
幕が開いた。
披露宴後、高齋さんと一緒に帰京。もう1つのホームページにNASCAR鈴鹿レー
スの情報を登録する。
3月10日(日)
F1開幕戦オーストラリアGP決勝レース。ニフティサーブのオートレーシン
グ情報フォーラム(FMOTOR4)に、いつも決勝レースの途中経過を送ってくれてい
た人がいたが、今年はそれもなし。情報源の香港スターテレビがBBCと手を切
り、F1の生中継がなくなってしまったせいだ。スターテレビは12億の人民の海
である中国をドでかい娯楽マーケットと見なしてそちらに力を入れるため、中国
政府が嫌うBBCのニュースの放映も中止していたが、スポーツ番組まで見られ
なくなってしまうとは。中国はF1を支援するタバコメーカーにとってもでっか
いマーケットだろうに。
各チームのリリースや記者会見の英文を訳してニフティサーブのFMOTOR4に掲
載。あ、FMOTOR4/Fのホームページを作りかけたままほったらかしだ。
96年3月11日〜20日
3月11日(月)
午後、「週刊小説」で始まる連載コラム「パソコン言葉ちんぷんかんぷん」
の原稿を仕上げ、FAXモデムで送る。「講師・菅谷 充/イラスト・すがや
みつる」という組み合わせ。連載4本のうち3本が、文とイラストの組み合わ
せ。
深夜、「F1速報」連載「龍の伝説」第2部の2回目、3回目を書き上げ
る。ニフティサーブ「オンライン・トゥディ・ジャパン(OLTJ)」の原稿の催促
があるも時間なし。13日朝まで待ってもらう。
3月12日(火)
立川のホテルで若者にマフラーなどが人気のクルマのパーツメーカー「A’
PEX」のディーラーミーティングに出席。社長が高校時代の同級生で、彼が
前にいた会社には、レースのチームを持っていたときにスポンサーにもなって
もらっていた。設立五年目で売り上げが38億円だそうで、1999年に店頭市場へ
の上場を目指しているとのこと。パーティーに先立って行なわれた講演会が3
つ。その1つが、元本田技術研究所のエンジニアだった方のF1エンジンの動
向についての講演。その話を聞いて、昨夜アップした「龍の伝説」の原稿中の
エンジンの回転数を変更することに決める。まだ送ってなくて良かった。家に
戻って、早速修正し、そのファイルをニフティサーブで編集長と担当者に同報
バイナリーメールで送信。
3月13日(水)
「OLTJ」の原稿を書き上げてニフティサーブ経由で送る。今回から、この原稿
とイラストが、ニフティサーブのホームページで読めるかも。そのあとで朝ま
で郷土史の本を読む。将来、書きたいと思っている歴史小説の資料としてだ
が、江戸時代初期の歴史も、さらに詳しく調べないといけないな。どこかに武
田の黒鍬衆について書かれた本はないだろうか。書きたいのは土木時代小説な
もので、こんな資料を探しているところ。
3月14日(木)
税金の確定申告がまだだった。本来は株式会社の社長(ただし社員ゼロ)な
ので、年末調整だけでいいのだが、仕事場を自宅に増築し、それを会社に貸し
ているために、不動産所得なるものが発生してしまう。その家賃はローンの支
払いで個人の口座を素通りしてしまう。必要経費も面倒なのでゼロ。税金を源
泉徴収税額に少々プラスして払うことになる。住専問題の影響か、税務署の人
たちの愛想がものすごくいい。
そのまま大泉学園の書店をハシゴして、資料の本を3万円も買い込む。値段
の張る歴史関係の本が多いため。「小説現代増刊・小説歴史ピープル」に宮本
昌孝君が「夕立太平記」を書いている。あっけらからんとした主人公がいい。
3月15日(金)
終日雨。外に出るのをやめて、某社から催促のきているミステリーのシノプ
シス書き。50枚を過ぎてもまだ終らない。
3月16日(土)
起き抜けからミステリーのシノプシス。夕方、61枚でようやく終わり、そ
れをニフティサーブのバイナリーメールで送る。そのまま日経のコラムに突
入。その後で催促のきているハードカバーのシノプシスにかかる予定。ブラジ
ルではインディカーシリーズの第2戦が始まっている。頑張れホンダ! 頑張
れクロスノフ!
3月17日(日)
インディカーはホンダが絶好調。月曜の明け方までレース経過を追うが、目
が霞んで断念。OA目薬のお世話になる。
3月18日(月)
3時間ほどの睡眠で起床。イラストにかかるも目が不調で能率あがらず。
午後4時から国産F1マシン童夢F105の発表会。しかしイラストが上がらず
出かけるのを断念。
3月19日(火)
夕方から喫茶店に出かけ、ネットワークを舞台にした長編サスペンス小説のシノ
プシスの直しにかかる。夜はパソコンに向かって一太郎の画面をキャプチャー。深
夜、豊田有恒さんが送ってくださった古代史小説「小説推古天皇 歌垣の王女(う
たがきのひめみこ)」(講談社、1800円)を読む。面白い。実に面白い。読書にふ
けって仕事にならない。
3月20日(水)
今日は春分の日。長く伸びた髪を切りに床屋へ。そのまま喫茶店を2軒ハシゴし
てネットワーク小説と時代小説用の資料読み。夜遅く家に戻ると「龍の伝説」2回
目のゲラがFAXで届いている。それと3回目の初校を直してFAXで送る。
96年3月21日〜31日
3月21日(木)
家族でお彼岸の墓参りをした後、ファミレスで小説のストーリー作り。書店に
回り資料を買いあさるが、家が本の重みで傾きそうな気配もあり、少し整理しな
いといけない。家に戻ってから「まんが一太郎Ver.6.3入門」の画面キャプチャ
ーを続ける。背景を真っ白にしているせいか、目が疲れる。深夜、「ビッグコミ
ック・スピリッツ」増刊「デジタル・スピリッツ(デジスピ)」から依頼された
「お薦めホームページ10傑」の原稿を書く。僕の担当はモータースポーツ関連の
ホームページ。午前6時、ペヤング焼きそばを食べて寝る。しかし<BR>を入
れるのは面倒だなあ。Mosaicも日本語の折り返し表示ができるようにしてくれ。
とはいってもコンピュサーブでもNetscapeが標準ブラウザになるみたいなので、
それがスタートしたら<BR>を入れるのをやめよう……。(<BR>は強制改
行のタグです。)
3月22日(金)
今年8月に横浜パシフィコで開催が予定されている「ネットワーカーズジャパ
ン96」の総決起集会に出かける。実行委員の一人になっているため。実行委員長
は木村太郎氏。IIJの吉村さんなど多数が参加して賑やかでなごやかな会になっ
た。
日経の締切があるためトンボ返りで家に戻る。往復の電車の中で「その日の吉
良上野介」(池宮彰一郎/新潮社)を読む。「四十七人の刺客」「四十七人目の
浪士」に続く忠臣蔵のサイドストーリー短編集。面白かったが二冊目が一番感動
したなあ。こちらを映画で見たい。
3月23日(土)
遅れた日経のコラムをFAXモデムで送る。「まんが一太郎6.3入門」の画面
キャプチャーをレーザープリンターで印刷して渡す。1/3まで。
3月24日(日)
遅れた日経のイラストをFAXモデムで送る。「まんが一太郎6.3入門」の画
面キャプチャーが続く。目が痛い。
3月25日(月)
「まんが一太郎6.3入門」の画面キャプチャーが続く。目が痛い。
3月26日(火)
「週刊小説」連載コラムの第2回目を書いてFAXモデムで送信。「まんが一太
郎6.3入門」の画面キャプチャーが続く。目が痛い。夜、家族で吉祥寺までイン
ド料理を食べにいく。帰宅後、百武彗星を探すが雲多し。双眼鏡でかろうじてそ
れらしき光がボンヤリと見える。目が疲れていて焦点が合わないため、星を探す
のにも苦労する。月が3つにも4つにも見えた。そろそろ老眼だろうか。視力は
ずっと2.0だったのに。
3月27日(水)
「まんが一太郎6.3入門」の画面キャプチャーを印刷して2/3まで渡す。「ま
んが一太郎6.3入門」の画面キャプチャー続行中。目が痛い。あと一息だ。
3月28日(木)
Netscapeユーザーが圧倒的に多いようなので、今日からホームページの日記に
Mosaicユーザー向けの改行を入れるのをやめる。
資料の探し物をしていたが見つからず、ついに埃にまみれて書庫の大掃除。呼
吸が苦しい。高齋正さんから頼まれていた第二次世界大戦ヨーロッパ戦線の資料
(「ライフ第二次世界大戦史」)も掘り起こすことができたので、車で届ける。
帰宅後、一太郎のキャプチャーに取りかかるが、モニターの画面が電圧変動のた
びにピンクになって気持ちが悪い。
深夜、「週刊小説」コラムにつけるイラストにとりかかる。
3月29日(金)
「週刊小説」コラム用のイラストをFAXモデムで送信。夜、うたた寝の後、日
経のコラムを仕上げ、F1ブラジルGPの速報体制に突入。イタリアはミラノの
非公開ホームページ(いまのところ)からレース結果、チームからのリリースな
どをダウンロードして、ニフティサーブ「オートレーシング情報フォーラム」の
翻訳スタッフに配布する体制を整えていたのだが、ブラジルGPの会場、インテ
ルラゴス・サーキットでは、この日、2回も停電があったとかで、レース結果、
リリースの入手も遅れ、寝たのは朝7時。
3月30日(土)
夕方、ニフティサーブ「オートレーシング情報フォーラム」に鈴鹿サーキット
が掲載してくれた全日本GT選手権第1戦の予選をゲット。これを英語に直して
コンピュサーブ「モータースポーツ・フォーラム」と、僕の「Japanese Racing Homepage」に掲載。外
国人ドライバーのスペル、日本人ドライバーの名前の読み方に不明なものがあり、
鈴鹿にいるGTアソシエイションの古屋さんにメールでSOS。それでもポルシ
ェ「カレラ」のスペルを間違っていて、コンピュサーブの会員からメールでチェ
ックが入る。その訂正をフォーラムに書くと、他の会員から「That's Racing!」
のコメントが。レースの世界では、「よくあることさ」という意味に使われる言
葉。
午前0時以降はF1ブラジルGPに専念。予選結果、リリースの取り出し、翻
訳などで朝7時過ぎまでかかる。その後、少しテレビを見て布団へ。
3月31日(日)
昼過ぎに起き出すと、下の娘がサーティーワンに連れていけと騒ぐ。今日は31
日で、サーティーワンではアイスクリームが安くなるのだという。しかたないの
でクルマで書店経由でアイスクリームの買い出しに。書店では片山右京選手の登
場している「Wired」他を購入。
鈴鹿のレース結果をコンピュサーブとホームページに掲載し、夜9時からNH
Kの「新・電子立国」を見た後、オーストラリアのインディカー決勝レース後の
ドライバーのコメントを訳し、午前0時55分から、F1ブラジルGPを見るため
に、テレビの前に陣取る。優勝はヒル。ビルヌーブは残念。右京は9位完走。
雨でレースが遅れたため、結果が入手できたのは午前5時過ぎ。日経のコラム
につけるイラストの締切があるので、3時間ほど寝ることにする。
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