• 1996年3月の日記


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    その日暮らし日記へもどる。


  • 96年3月1日〜10日
  • 3月1日(金)
     午後2時から片山右京選手のF3チームの発表会が池袋であったのだが、徹
    夜で日経のコラムを書いていたため、寝不足で出席をパス。午後4時からの小
    学館漫画賞授賞式のみ出席する。帰り道、高円寺で時代小説作家の磐紀一郎さ
    んと合流し、小料理屋で刺し身と生牡蠣をご馳走になる。二次会でカラオケを
    して帰宅。
  • 3月2日(土)
     日経のイラストを描いてFAXモデムで送信。誤字が発見されたため、修正
    して再送信。イラストを描くのに購入したタブレットにも、だいぶ慣れてきた。
    夕方からファミレスに出勤。ハンバーグライスを食べる。深夜に帰宅すると
    「龍の伝説」のゲラがFAXで届いていた。
  • 3月3日(日)
    「龍の伝説」の赤入れをしてFAXで送ったが、ちょっと気に入らないところ
    があって、書き直しさせてもらう。実際の誌面に印刷される状態だと、見た目
    の印象なども違うため、つい気になって、こんなことになる。また、今回から
    MAC入稿になったため、ぎりぎりまで修正が効くようになった。おかげで、つい
    差し替えをお願いしてしまったが、あきらめがつかないことが、いいことなのか
    悪いことなのか……。
  • 3月4日(月)
    明け方まで徹夜でインディカー・ワールドシリーズ第1戦をコンピュサーブ・
    モータースポーツ・フォーラム
    で追い、速報をニフティサーブのオートレーシ
    ング情報フォーラムに掲載。第1戦からホンダ・エンジンの1−2! これで
    インディカーレース小説「灼熱の走路」の売れ行きにもはずみがつけばいいな
    ……というのは甘い考え?
  • 3月5日(火)
    「まんが一太郎Ver.6.3入門」のネームをアップ。これから画面コピーの出力を
    せねば・
  • 3月6日(水)
     夕方、公開終了間際の映画「ザ・インターネット」を見にいく。1ヵ月前は満
    員で見られなかったのに、館内はもうガラガラ。個人情報が消され、別人にされ
    てしまうという「恐怖」は日本人には、ちょっと理解しがたいのではないか? 
    映画でもノベライズでも詳細には触れられていなかったが、アメリカは社会保険
    番号によって実質的に国民総背番号制になっている。そのような事実が背景にあ
    ることがわからないと、このストーリーの恐ろしさもピンと来ないかもしれない。
    映画の終了後、近くの席にいた女性のグループも、「なんだかわからない映画だ
    ったわねぇ」とボヤいていた。それにしてもアメリカの女性はタフだなあ。
  • 3月7日(木)
     朝、起きたら頭が痛い。全身倦怠だ。風邪をひいたらしい。明日から福島へ出
    かけるため、日経の連載コラムを先行しないといけないのに。深夜までかかって
    「ザ・インターネット」と国民総背番号制ネタでコラムを書き上げる。国民総背
    番号制について調べるために、ニフティサーブから新聞記事データベースを使い
    まくったので、今回の原稿は割が合わなくなってしまったかも。
  • 3月8日(金)
     恵比須のウェスティン・ホテルで行なわれた「NASCAR SUZUKA THUNDER SPECIAL
    100」レースの開催要項
    発表会へ。ここで高齋正さんと待ち合わせ、一緒に東北
    新幹線で福島へ。
     新幹線やまびこの車内から、サブノートパソコン、パナソニック・プロノート
    ・ミニとデジタル携帯電話を使ってニフティサーブにアクセスし、F1オースト
    ラリアGPのフリー走行の結果をダウン。しかし、スピードが上がると、すぐに
    切れてしまう。その結果を、大宮駅に近づいてスピードダウンしたときに、ニフ
    ティサーブのFAXメールで知人に送信する。
     福島は雪。明日、ニフティサーブ・オートレーシング・フォーラムのメンバー
    同士の結婚式に出席するため、会場となる駅前のホテルに宿泊。夕食後、「NASCAR
    SUZUKA THUNDER SPECIAL 100」発表会のリポートをコンピュサーブのモータース
    ポーツ・フォーラム
    に送った後、ホテル内のサウナに入り、ビールとウィスキー
    を飲みながら、同室の高齋さんと深夜まで話し込む。
  • 3月9日(土)
     ホテルで終結したニフティサーブ・オートレーシング・フォーラムのメンバー
    たちと、披露宴開始まで喫茶室でお喋り。その合間にプロノート・ミニでニフテ
    ィサーブにアクセスし、F1オーストラリアGPの予選結果を取り出す。ポール
    ポジションはジャック・ヴィルヌーヴ。右京選手は15位だった。
     披露宴は300人以上も出席する盛大なもの。仲人は、新郎が出場するダートラ
    競技のマシンを製作しているガレージの社長さん。東北の結婚式らしく長持唄で
    幕が開いた。
     披露宴後、高齋さんと一緒に帰京。もう1つのホームページにNASCAR鈴鹿レー
    スの情報を登録する。
  • 3月10日(日)
     F1開幕戦オーストラリアGP決勝レース。ニフティサーブのオートレーシン
    グ情報フォーラム(FMOTOR4)に、いつも決勝レースの途中経過を送ってくれてい
    た人がいたが、今年はそれもなし。情報源の香港スターテレビがBBCと手を切
    り、F1の生中継がなくなってしまったせいだ。スターテレビは12億の人民の海
    である中国をドでかい娯楽マーケットと見なしてそちらに力を入れるため、中国
    政府が嫌うBBCのニュースの放映も中止していたが、スポーツ番組まで見られ
    なくなってしまうとは。中国はF1を支援するタバコメーカーにとってもでっか
    いマーケットだろうに。
     各チームのリリースや記者会見の英文を訳してニフティサーブのFMOTOR4に掲
    載。あ、FMOTOR4/Fのホームページを作りかけたままほったらかしだ。

  • 96年3月11日〜20日
  • 3月11日(月)
     午後、「週刊小説」で始まる連載コラム「パソコン言葉ちんぷんかんぷん」
    の原稿を仕上げ、FAXモデムで送る。「講師・菅谷 充/イラスト・すがや
    みつる」という組み合わせ。連載4本のうち3本が、文とイラストの組み合わ
    せ。
     深夜、「F1速報」連載「龍の伝説」第2部の2回目、3回目を書き上げ
    る。ニフティサーブ「オンライン・トゥディ・ジャパン(OLTJ)」の原稿の催促
    があるも時間なし。13日朝まで待ってもらう。
  • 3月12日(火)
     立川のホテルで若者にマフラーなどが人気のクルマのパーツメーカー「A’
    PEX」のディーラーミーティングに出席。社長が高校時代の同級生で、彼が
    前にいた会社には、レースのチームを持っていたときにスポンサーにもなって
    もらっていた。設立五年目で売り上げが38億円だそうで、1999年に店頭市場へ
    の上場を目指しているとのこと。パーティーに先立って行なわれた講演会が3
    つ。その1つが、元本田技術研究所のエンジニアだった方のF1エンジンの動
    向についての講演。その話を聞いて、昨夜アップした「龍の伝説」の原稿中の
    エンジンの回転数を変更することに決める。まだ送ってなくて良かった。家に
    戻って、早速修正し、そのファイルをニフティサーブで編集長と担当者に同報
    バイナリーメールで送信。
  • 3月13日(水)
    「OLTJ」の原稿を書き上げてニフティサーブ経由で送る。今回から、この原稿
    とイラストが、ニフティサーブのホームページで読めるかも。そのあとで朝ま
    で郷土史の本を読む。将来、書きたいと思っている歴史小説の資料としてだ
    が、江戸時代初期の歴史も、さらに詳しく調べないといけないな。どこかに武
    田の黒鍬衆について書かれた本はないだろうか。書きたいのは土木時代小説な
    もので、こんな資料を探しているところ。
  • 3月14日(木)
     税金の確定申告がまだだった。本来は株式会社の社長(ただし社員ゼロ)な
    ので、年末調整だけでいいのだが、仕事場を自宅に増築し、それを会社に貸し
    ているために、不動産所得なるものが発生してしまう。その家賃はローンの支
    払いで個人の口座を素通りしてしまう。必要経費も面倒なのでゼロ。税金を源
    泉徴収税額に少々プラスして払うことになる。住専問題の影響か、税務署の人
    たちの愛想がものすごくいい。
     そのまま大泉学園の書店をハシゴして、資料の本を3万円も買い込む。値段
    の張る歴史関係の本が多いため。「小説現代増刊・小説歴史ピープル」に宮本
    昌孝君が「夕立太平記」を書いている。あっけらからんとした主人公がいい。
  • 3月15日(金)
     終日雨。外に出るのをやめて、某社から催促のきているミステリーのシノプ
    シス書き。50枚を過ぎてもまだ終らない。
  • 3月16日(土)
     起き抜けからミステリーのシノプシス。夕方、61枚でようやく終わり、そ
    れをニフティサーブのバイナリーメールで送る。そのまま日経のコラムに突
    入。その後で催促のきているハードカバーのシノプシスにかかる予定。ブラジ
    ルではインディカーシリーズの第2戦が始まっている。頑張れホンダ! 頑張
    れクロスノフ!
  • 3月17日(日)
     インディカーはホンダが絶好調。月曜の明け方までレース経過を追うが、目
    が霞んで断念。OA目薬のお世話になる。
  • 3月18日(月)
     3時間ほどの睡眠で起床。イラストにかかるも目が不調で能率あがらず。
     午後4時から国産F1マシン童夢F105の発表会。しかしイラストが上がらず
    出かけるのを断念。
  • 3月19日(火)
     夕方から喫茶店に出かけ、ネットワークを舞台にした長編サスペンス小説のシノ
    プシスの直しにかかる。夜はパソコンに向かって一太郎の画面をキャプチャー。深
    夜、豊田有恒さんが送ってくださった古代史小説「小説推古天皇 歌垣の王女(う
    たがきのひめみこ)」(講談社、1800円)を読む。面白い。実に面白い。読書にふ
    けって仕事にならない。
  • 3月20日(水)
     今日は春分の日。長く伸びた髪を切りに床屋へ。そのまま喫茶店を2軒ハシゴし
    てネットワーク小説と時代小説用の資料読み。夜遅く家に戻ると「龍の伝説」2回
    目のゲラがFAXで届いている。それと3回目の初校を直してFAXで送る。

  • 96年3月21日〜31日
  • 3月21日(木)
     家族でお彼岸の墓参りをした後、ファミレスで小説のストーリー作り。書店に 回り資料を買いあさるが、家が本の重みで傾きそうな気配もあり、少し整理しな いといけない。家に戻ってから「まんが一太郎Ver.6.3入門」の画面キャプチャ ーを続ける。背景を真っ白にしているせいか、目が疲れる。深夜、「ビッグコミ ック・スピリッツ」増刊「デジタル・スピリッツ(デジスピ)」から依頼された 「お薦めホームページ10傑」の原稿を書く。僕の担当はモータースポーツ関連の ホームページ。午前6時、ペヤング焼きそばを食べて寝る。しかし<BR>を入 れるのは面倒だなあ。Mosaicも日本語の折り返し表示ができるようにしてくれ。 とはいってもコンピュサーブでもNetscapeが標準ブラウザになるみたいなので、 それがスタートしたら<BR>を入れるのをやめよう……。(<BR>は強制改 行のタグです。)
  • 3月22日(金)
     今年8月に横浜パシフィコで開催が予定されている「ネットワーカーズジャパ ン96」の総決起集会に出かける。実行委員の一人になっているため。実行委員長 は木村太郎氏。IIJの吉村さんなど多数が参加して賑やかでなごやかな会になっ た。
     日経の締切があるためトンボ返りで家に戻る。往復の電車の中で「その日の吉 良上野介」(池宮彰一郎/新潮社)を読む。「四十七人の刺客」「四十七人目の 浪士」に続く忠臣蔵のサイドストーリー短編集。面白かったが二冊目が一番感動 したなあ。こちらを映画で見たい。
  • 3月23日(土)
     遅れた日経のコラムをFAXモデムで送る。「まんが一太郎6.3入門」の画面 キャプチャーをレーザープリンターで印刷して渡す。1/3まで。
  • 3月24日(日)
     遅れた日経のイラストをFAXモデムで送る。「まんが一太郎6.3入門」の画 面キャプチャーが続く。目が痛い。
  • 3月25日(月)
    「まんが一太郎6.3入門」の画面キャプチャーが続く。目が痛い。
  • 3月26日(火)
    「週刊小説」連載コラムの第2回目を書いてFAXモデムで送信。「まんが一太 郎6.3入門」の画面キャプチャーが続く。目が痛い。夜、家族で吉祥寺までイン ド料理を食べにいく。帰宅後、百武彗星を探すが雲多し。双眼鏡でかろうじてそ れらしき光がボンヤリと見える。目が疲れていて焦点が合わないため、星を探す のにも苦労する。月が3つにも4つにも見えた。そろそろ老眼だろうか。視力は ずっと2.0だったのに。
  • 3月27日(水)
    「まんが一太郎6.3入門」の画面キャプチャーを印刷して2/3まで渡す。「ま んが一太郎6.3入門」の画面キャプチャー続行中。目が痛い。あと一息だ。
  • 3月28日(木)
     Netscapeユーザーが圧倒的に多いようなので、今日からホームページの日記に Mosaicユーザー向けの改行を入れるのをやめる。
     資料の探し物をしていたが見つからず、ついに埃にまみれて書庫の大掃除。呼 吸が苦しい。高齋正さんから頼まれていた第二次世界大戦ヨーロッパ戦線の資料 (「ライフ第二次世界大戦史」)も掘り起こすことができたので、車で届ける。 帰宅後、一太郎のキャプチャーに取りかかるが、モニターの画面が電圧変動のた びにピンクになって気持ちが悪い。
     深夜、「週刊小説」コラムにつけるイラストにとりかかる。
  • 3月29日(金)
    「週刊小説」コラム用のイラストをFAXモデムで送信。夜、うたた寝の後、日 経のコラムを仕上げ、F1ブラジルGPの速報体制に突入。イタリアはミラノの 非公開ホームページ(いまのところ)からレース結果、チームからのリリースな どをダウンロードして、ニフティサーブ「オートレーシング情報フォーラム」の 翻訳スタッフに配布する体制を整えていたのだが、ブラジルGPの会場、インテ ルラゴス・サーキットでは、この日、2回も停電があったとかで、レース結果、 リリースの入手も遅れ、寝たのは朝7時。
  • 3月30日(土)
     夕方、ニフティサーブ「オートレーシング情報フォーラム」に鈴鹿サーキット が掲載してくれた全日本GT選手権第1戦の予選をゲット。これを英語に直して コンピュサーブ「モータースポーツ・フォーラム」と、僕の「Japanese Racing Homepage」に掲載。外 国人ドライバーのスペル、日本人ドライバーの名前の読み方に不明なものがあり、 鈴鹿にいるGTアソシエイションの古屋さんにメールでSOS。それでもポルシ ェ「カレラ」のスペルを間違っていて、コンピュサーブの会員からメールでチェ ックが入る。その訂正をフォーラムに書くと、他の会員から「That's Racing!」 のコメントが。レースの世界では、「よくあることさ」という意味に使われる言 葉。
     午前0時以降はF1ブラジルGPに専念。予選結果、リリースの取り出し、翻 訳などで朝7時過ぎまでかかる。その後、少しテレビを見て布団へ。
  • 3月31日(日)
     昼過ぎに起き出すと、下の娘がサーティーワンに連れていけと騒ぐ。今日は31 日で、サーティーワンではアイスクリームが安くなるのだという。しかたないの でクルマで書店経由でアイスクリームの買い出しに。書店では片山右京選手の登 場している「Wired」他を購入。
     鈴鹿のレース結果をコンピュサーブとホームページに掲載し、夜9時からNH Kの「新・電子立国」を見た後、オーストラリアのインディカー決勝レース後の ドライバーのコメントを訳し、午前0時55分から、F1ブラジルGPを見るため に、テレビの前に陣取る。優勝はヒル。ビルヌーブは残念。右京は9位完走。  雨でレースが遅れたため、結果が入手できたのは午前5時過ぎ。日経のコラム につけるイラストの締切があるので、3時間ほど寝ることにする。

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