その日暮らし日記へもどる
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1997年9月下旬の日記
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9月21日
本日、あらためて、しゃぶしゃぶとワインで満47歳の誕生祝い。
9月22日
取材と彼岸の墓参りを兼ねて車で山梨経由で静岡へ。中央高速道路で南甲府まで行き、市川大門の笛吹川と釜無川が合流して富士川となる地点などを見物。将来書く予定の時代小説用の取材。
国道52号線を一路南下し、静岡県清水市に入った先にある母の実家に一泊。従兄弟に近くの酒屋に誘われ、店の裏にあるカウンターでビールを飲みながら、このあたりの川で子供の頃、ズガニ(モクズガニ、地方によってはツガニともいう)獲りをしていた話をしていたら、そこに居合わせたお客の1人が、自分の家の生け簀で飼っていた大きなズガニを2匹、お土産にと持ってきてくれた。
9月23日
清水市内の別の叔父の家に行って昼食をご馳走になり、一昨年亡くなった別の叔父の家に線香を立てに出かけ、富士宮の親戚の家に寄って家庭菜園用の牛糞をもらってくる。飛び石連休も雨が降っていたせいか、東名高速はさほど混まず、午後8時過ぎに帰宅。それでもたまに長距離運転をすると疲れる。
9月24日
午後から幕張メッセのワールドPCエキスポへ。ここに出典している高木産業のブースへ。高木産業はパーパスというブランド名のガス温水器メーカーとして知られているが、最近、低価格パソコンの製造販売も開始。ついにCRT込みで10万円を切るパソコンまで発売してしまった。このパソコン部門の責任者をしている常務が高校の同級生で、彼に会うために足を伸ばしたもの。昔から半田ゴテを握ってアマチュア無線用通信機を作ったりしていたが、その趣味が高じて、とうとうパソコンの販売まで始めたらしい。サーバー用のパソコンなども他のメーカーの製品に比べると、あきれるほど安く、ブースに来ていた人が、「これ、ハードディスクが入ってないんじゃないの?」と騒ぐほど。安いパソコンに関心がある人はこちらの高木産業のホームページへどうぞ。
幕張メッセから京葉線で東京駅に出たあと、銀座のビヤレストランで水城雄さんたちと合流し、宴会。マガジンハウス『鳩よ!』の大島編集長、ニフティサーブでお馴染みの歩く冒険小説PANDORAさん(本業は歌手)などとワイワイガヤガヤ。出席していた小川大樹さんと2人で高円寺に流れ、朝まで飲む。
9月25日
今日は、たまっていたレース関係のリリース類をスキャンして、ニフティサーブのFMOTOR4に掲載。その後は、ひたすら仕事。
9月26日
新宿の滝沢で洋泉社『漫画秘宝』の取材を受ける。デビューから『ゲームセンターあらし』に至るあれこれ。そのまま帝国ホテルの江戸川乱歩賞授賞式へ。
9月27日
有楽町よみうりホールの日本推理作家協会50周年記念イベント文士劇の観劇に。終了後は打ち上げに出席し、タクシーで帰宅。
9月28日
あじゃ、ワールドカップ最終予選の日本対韓国戦で日本が負けた。
9月29日
スポーツi・ESPNのスタジオに出かけ、CART最終戦マールボロ500の解説を担当。今季のテレビ解説の仕事は、これで最後。解説を録音するのに5時間ほどかかり、空腹に耐えかねて、帰途、タクシーを途中下車して冷麺を食べる。
9月30日
江戸川乱歩賞受賞作『破線のマリス』(野沢尚、講談社)を読む。最初、文章にちょっと引っかかったが、それも最初だけで、あとは一気読み。事件は未解決のまま終わっているため、ちょっと歯切れが悪い感じもするが、サスペンス小説としては出色の作品ではなかろうか。江戸川乱歩賞ということで無理にトリックをくっつけたような作品もあったが、この作品にはそれがない。「広義のミステリー」ということなのだろう。でも、書きかけたまま放置してある自分の作品と、テーマが同じなのが困ってしまった。