#97 転機


 キミは念をこめてドライブに専念した。筑波のコーナーが、よく見えてきた。それにつれ、タイムも上がってきた。
 翌日の予選は、深夜に降った雨のため、コースが濡れていた。
 こんなときこそ念力だ。キミはコンセントレーションを高めてコースに出た。
 予選は10分間しかない。最初から飛ばしていかないと、台数が多いこともあって、予選落ちになる可能性がある。裏のストレートで加速したキミは、最終コーナーにさしかかった。
 そこにカエルがいた。雨上がりのコースにカエルが何匹も這い出していたのだ。それも、筑波名物のガマガエルだ。
 カエルを踏んだらかわいそうだ。
 一瞬、ためらったが、ここでブレーキを踏んだら予選に落ちてしまう。
 さあ、どうしよう?

 1.カエルにかまわず最終コーナーに突っ込む
 2.ブレーキを踏んで減速する