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  • 03年07月上旬の日記

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    07月01日(火) 「あらし」Tシャツ、発売開始!

     昼過ぎに起床し、夕方まで仕事。その後はフィットネスクラブに出かけ、バイク漕ぎ40分。久々の自転車漕ぎで膝が大笑いした後、プールで水泳600メートル、ウォーキング500メートル。運動がハードだったせいか1.5kgも減った。
     プールの後はファミレスに寄って原稿。帰宅は午後11時。その後はホームページの更新など。

    ■『ゲームセンターあらし』Tシャツ、発売開始!

    トップページで予告していた『ゲームセンターあらし』Tシャツの販売が7月1日からスタート! 発売は専用サイトhttp://www.arashi-t.com/にて!

    07月02日(水) 増刷出来

     昨夜は午前4時頃、座椅子にもたれて伸びをした記憶はあるのだが、どうやら、そのまま眠ってしまったらしい。気がついたら座椅子を倒して寝そべっていた。時刻は午前7時。
     もういちど寝直しする前にメールチェックをすると返信が必要なメールが届いていて、その返事などを書いていたら、あっというまに午前8時をまわる。なんだか眠気も飛んでしまったので、ノートパソコンを寝室に持ち込み、布団に寝そべって眠くなるまで原稿。
     ああ、さっさと寝ておくんだった。今日は朝から庭に植木屋さんが入るのを忘れていた。もっとも道路工事とは違い、チョッキンチョッキンという鋏の音だけなので、いつのまにか眠ってしまう。

     起床は午後1時。起き抜けから原稿を書き、合間に、CQ出版社から届いていた『コミック版最新ハム問題集』の増刷確認書にサイン、捺印して郵送。1985年初版の本が、改訂版、改訂新版、リニューアル版とスタイルを変えながら、足かけ18年もの長きに渡って売れてくれている実にありがたい本。ほかの出版社も、こういう息の長い本づくりを見習ってほしいものだ。この本、Amazon.co.jpのカスタマーレビューでも、誉めていただいております。

    07月03日(木) あきらめて原稿送信

     日曜日に、4年がかりで書きあげたはずだったノベルスの原稿だが、実はまだ送っていなかった。見直すたびにアラが見えて、どうしても手を入れてしまうからだ。そうこうしているうちに、この原稿を渡すはずの出版社からお中元まで届き、大プレッシャー。さらにメールでの催促も入ってきて、ついにあきらめて送信することにする。しかもまだ頼まれてもいないのに「あとがき」まで書き、参考資料一覧までつけてメールで送信。はあ、長かった。まだ直しの要請が来る可能性はあるが、とりあえずは、ホッと一息。通常のノベルスが1冊350〜360枚(400字詰め原稿用紙)なのに対し、この作品は1巻につき450枚ほどで計900枚。発売スケジュールが決まったら、改めてお知らせします。

     この原稿を送信した後は、駅前まで出かけ、編集プロの編集者と打ち合わせ。ついでに用がすんだ後も預けたままになっていたマンガの原稿を返してもらう。今日、TBSテレビのニュースで、マンガ家の原稿が古書店で売られていた事件を報道していたが、インタビューに答えていた弘兼憲史さんの「マンガ家にとって原稿はアルバムみたいなもの」というコメントには、つい、うんうん……と頷いてしまう。

     夜、「週刊新潮」を読む。某元F1ドライバーの不倫の話、元アイドルで現レーシングチーム・オーナーの元彼女の自殺騒動の話に加え、フランスのF1エンジンメーカーを買収して手放した大手家電メーカー大株主の醤油メーカー買収の話。実にレースづいた週だった。来週は、これに国産F1エンジンメーカーの脱税のニュースが出てくるんだろうなあ。この事件については、なんだか清水一行氏の『器に非ず』という企業小説を思い出す。

    ■参考資料

    『器に非ず』(清水一行/角川文庫/1994年刊/絶版)......内容についてはリンク先で。

    07月04日(金) ハガキ印刷

     今日こそは、ゆっくり寝られるぞ〜と期待して寝たのに、朝早くからまたもや家の前でブルドーザーが工事。あれれ、とっくに終わったはずだと思ったのに。地震のように揺れるので、とても寝ていられず、えいやっと起きてしまう。
     ノートパソコンを開いて出版社に提出するための企画書をまとめようとするが、頭が寝ぼけているので、まるで進まない。こんなときは機械的な作業に限ると、法事のハガキ作り。文章は打ち込んであったので、これを一太郎に読み込んでプリント。
     夕方、プールに行こうかと思ったが、睡眠不足なのでやめておく。
     夕食時は、おかずをサカナにビール。500ml缶を2本飲んでホンワカしたところで居眠り。
     深夜に目を覚まし、こんな日記を書いている。
     明日から仕事に復帰しよう。

    07月05日(土) プールで攻める?

     今日も工事の音と振動で午前9時に目が覚める。寝たのは午前5時だったのに。ああ、8時間寝てみたい。しかたがないので、そのまま起床し、ノートパソコンに向かって企画書をビシバシ。
     昼休みで工事が静かになったとたん、こちらも意識が薄れて居眠り。
     午後、テレビで野球観戦と読書。夕方、フィットネスクラブに出かけて水泳。今日は、いつもより多く水泳1,225メートル、ウォーキング500メートル。途中で水を補給したせいか、体重減は600グラムほど。歯のトラブルで食事が控え目のせいもあって、少し体重が減り気味だったのだが、なんとか75キロを切る。
     帰途、コンビニに寄って幕の内弁当を購入。カミサンがホタル狩りに出かけてしまったので、残った家族はコンビニ弁当になってしまったのだ。ついでに雑誌「ターザン」特別編集の「スイミングBOOK」を購入。どうやら水泳でタイムを上げる気まんまんらしい。
     帰宅後、弁当を食べながらテレビ鑑賞。午後9時からはフジテレビ721でF1フランスGPの予選を観たが、またもや途中で居眠り。F1の排気音を聞くと眠くなるのは、もはや条件反射と化している。ラルフ・シューマッハーの走りは見たけれど、モントーヤもミハエル・シューマッハーもバリチェッロも、いつ走ったのか知らない。目が覚めたら最後のフェルスタッペンが走っていた。
     その後、ホタル狩りのバス旅行から帰ってきたカミサンと、近所の奥さん方をクルマでお迎え。帰宅後はスカイスポーツでフォーミュラ・ニッポン第5戦鈴鹿の予選を観戦。F1よりも面白いなあ……。でもF1の予選は途中で居眠りしていたから……というわけでフジテレビでF1フランスGPの予選を見直す。

    07月06日(日) 少女マンガと落語の日

     午前中に筋肉痛で起床。昨日の水泳のせいだ。
     午後、バスで吉祥寺に出て、「少女漫画家による手作りグッズ展示・即売会」を覗く。お目当てのたらさわみちさん手描き扇子は売り切れ。次の入荷のタイミングを見図らないと入手がむずかしそうだ。ほかの漫画家さんたちの作品も売れ行き好評みたいで追加の入荷待ちのものもあった。漫画家が自分たちで売る作品の値段の何と謙虚なこと。中野の某古書店にも見習ってほしいものだ。
     とりあえず買い物については出直すことにして、書店に移動し、本を購入。さらに古書店をハシゴして資料になりそうな本を物色。買い物がすんだ後はJR総武線で高円寺に移動し、月例の落語会へ。今日の高座は橘家文左衛門さん。1時間を超す長い人情噺「文七元結」のあと、短いのを一席。落語が終わったあとは文左衛門さんを囲んでの飲み会。
     今日はF1フランスGPもあったのだが、きっとパレードで終わるだろうと予測し、テレビも見ないでビールを飲みながらの歓談を優先。それでも電車のあるうちに帰宅し、メールの返事を書いたり、楠木誠一郎さんのホームページを更新したり。その後、フジテレビでフォーミュラ・ニッポンの録画中継を見はじめるが、2ヒート制のレースお第1ヒートがスタートしたあたりで意識不明。気がついたら座椅子にもたれて眠ってました。

    ■今日買った本

    『ピラニア・クラブ―F1マネーに食らいつけ』(ティモシー・コリングス著/熊倉重春・訳/二玄社/2003年6月刊/3,200円+税)......生き馬の目を抜くF1業界の内幕を暴いたノンフィクション。1991年ベルギーGPでデビューしたミハエル・シューマッハーが、次のイタリアGPではベネトンに移籍していたが、その間に何があったのか……。まさに食うか食われるかの獰猛なビジネスの世界。ここに参加した日本人が食われるばかりだったのは、しかたないかもしれない……。ただいま集中して読書中。

    『グロテスク』(桐野夏生/文藝春秋/2003年6月刊/1,900円+税)......先日、『東電OL殺人事件』(佐野眞一/新潮社/1,800円+税)と『東電OL症候群』(佐野眞一/新潮社/1,600円+税)を立てつづけに読んだ。著者の被疑者として逮捕され裁判にかけられているミャンマー人男性は冤罪ではないのかという主張については首肯するところ大なのだが、被害者の女性については、取材の限界もあってか、想像で埋められた「文学的」な感想が多く、いまひとつ納得できなかった。同時に、被害者女性の心理を想像するうえにおいても、男では理解できない部分が多いのではないかとも思っていた。そんな意味で女性作家によって「東電OL殺人事件」をモデルに書かれたという『グロテスク』については、ちょっと期待大。上の本を読んだら取りかかります。

    『データベースを使いこなす―英語でとる世界情報』(高田正純/講談社現代新書/1985年3月刊〔絶版〕/480円)......古書店で購入。1985年の発刊直後、この本を読んだのがパソコン通信にハマるきっかけだった。初版を買って、改訂版を買って、これで3回目。

    『アスファルトの虎(タイガー)PART1』(大藪春彦/角川ノベルス/1984年11月刊〔絶版〕/680円)......古書店で購入。この作品、最初は「野生時代」連載時に読み、ノベルスでも読んでいたが、次第にF1レース小説なのか猛獣狩り小説なのかわからなくなって、いつしか読まなくなってしまっていた。ふと古書店の店頭で見かけ、衝動的に購入。でも、みんな絶版になってしまうんだなあ……。

    07月07日(月) また寝られない

     近所の家の解体工事で、またも朝早くから起こされる。早く終わってくれないものか。

     午後、パソコンのことで義姉からSOSの電話。勤め先で使っているパソコンのウィンドウの最大化や最小化、消去のボタンが文字に化けてしまったとのこと。Windowsでは、よくある典型的なトラブルなのだが、消去するファイルの名前を思い出すことができず、いちど電話を切ってから「WinFAQ」のトップページにある「フォントトラブル」で確認。その内容を電話で伝えるが、削除すべきファイルが「検索」しても出てこないという。これは「フォルダオプション」で「すべてのフォルダとファイルを表示する」が有効になっていないせいだ。ここを有効にしてもらい、再度、検索してもらうと削除すべきファイルがヒット。これを削除してパソコンを再起動するだけで、みごと修復とあいなりました。
     夜、友人からパソコンのことでSOS。息子が「ワードパッド」で作成した文書を印刷しようとしたのだが、用紙の設定を間違えて、プリンターの反応がおかしくなったらしい。とりあえずプリンターのバッファーに溜まっている印刷待ちのジョブを削除してもらい、用紙設定をやり直すことで、なんとか復旧。
     こんなことをしている合間にメールの返事と掲示板のコメントを書く。資料の本も読まないといけないのだが、柴田よしきさんの掲示板で話題になった松尾芭蕉忍者説のことや、江戸時代の作家の原稿料のことが気になり、以下のような関連本を読んでしまう。松尾芭蕉はともかく、滝沢馬琴晩年の日記を読むと、もうつらいったらありゃしない。当時は印税システムもなく、旧著が再版されるといくばくかの追加原稿料は入ったらしいが、人気が出た作品は偽版も出たりで、大変だったらしい。しかも人気のある作品でも売れた部数は1,000部そこそこ。書物は高価で、担ぎの貸本屋から借りて読むのが庶民の読書スタイルだった時代だしなあ……。
     深夜、古今亭菊之丞さんのサイトで出演予定の更新をする。

    ■今日読んだ本

    『松尾芭蕉の謎―世界的大詩人は何者だったのか!?』(河野亮&アポカリプス21研究会/廣済堂出版・KOSAIDO BOOKS/1993年12月刊/絶版)......1976年、鈴鹿サーキットに通いはじめた頃、いつか忍者に関する作品を書きたいという思いを抱いていたこともあって、レース観戦後、伊賀上野にまわり、伊賀上野城や忍者屋敷を見学して歩いたことがある。このとき、あの荒木又右衛門の36人斬りで知られる「鍵屋の辻」や松尾芭蕉の生家が伊賀上野市内にあることを知った。しかも芭蕉隠密説というものがあることも知り、以来、忍者関連の本とともに芭蕉関連の本が出ると買い集めていたのだが、この本も、その1冊。1997年になって再び伊賀上野を訪ねたが、そのときには、別の場所にあった忍者屋敷や芭蕉関連の施設も、伊賀上野城内に移築されていた。

    『江戸の明け暮れ』(森田誠吾/新潮社/1992年11月刊/1,553円+税/絶版?)......『魚河岸ものがたり』(新潮文庫/絶版)で直木賞を受賞した森田誠吾氏が自家薬籠中とする馬琴ものの1冊で、晩年の日記を解題したもの。「滝沢路女のこと」「馬琴日記から」の二部からなる。しかし、江戸時代には売れっ子だったはずの馬琴の生活のつましやかなこと。そして、視力を失われながらも嫁に口述筆記してもらいながらも本を出す執念の凄まじさ。何よりも凄いのは、これだけ精細な日記を綴りつづけていたこと。時代小説を書くとき、寛政から後の時代で江戸の特定の日時に起きたことを書こうと思ったら、まず馬琴の日記に当たらないといけない――と井上ひさし氏が力説されていたことがあるが、この本を読むと、まさにそのとおり……というしかない。それにしても直木賞作家の作品が、ことごとく絶版とは……なんだかな〜。

    07月08日(火) 楽しいお茶会と打ち合わせと

     また工事の騒音と振動で午前9時前に起床。ああ、思いっきりスッキリと寝たいなあ。ボケた頭でノートパソコンに向かい、企画書を書く。正午、工事が休憩になった隙に、こちらも布団に潜って仮眠。
     午後1時に起きてシャワーを浴び、出かけようとしていたら、ウィルス入りメールが実に久しぶりにご到着。もちろん差出人には心当たりなし。でも、メールのヘッダーを確認してみると、すぐに犯人は割れた。すぐさま注意喚起と対処法を記したメールを出しておいて家を出ようとしたら、身内の芸能プロ社長から電話。先々週の日曜日にパソコンの点検にいったとき、古い書類をExcelに移し替えることを勧めたのだが、Excelの使い方がわからずバンザイ状態とのこと。しかたがないので近日中にフォーマットを作ってあげることにする。
     あわてて家を飛び出し、吉祥寺へ。一昨日も出かけた「少女漫画家による手作りグッズ展示・即売会」会場へ出かけ、ベテラン少女漫画家のWMさん、SKさんと合流。会場では主催者のNMさん、漫画家のNYさんにも紹介していただき、一昨日は買い損ねた作品を何点か購入。シルクフラワーは持ち帰ると会場が寂しくなるので、「売約済み」のシールを貼ってもらって置いてくる。
     WMさん、SKさんと一緒に近くのカフェに移動し、やはりベテラン少女漫画家のFKさんと合流。WMさん以外とは、皆さん、初対面なのだが、皆さん、マンガ家らしくない(?)女性たちばかり。快活で明るく、お茶をしながら楽しい一時を過ごす。
     お茶の後は、ユザワヤに出かける女性漫画家陣と別れ、別の喫茶店で「あらしTシャツ」を製造販売する会社の担当者と合流。「あらしTシャツ」のサンプルを見せてもらうが、予想以上にカッコいい。こういうセンスは、オヂサン世代の原作者(わたし)の頭からは生まれてこないなあ……。
     打ち合わせが終わった後はドコモショップに行って、余っていたPHSの解約。その後、高円寺に回り、誘われていて輸入ビールの試飲。うまいビールだが、睡眠不足で疲れていたせいもあってか、酔いが早い。疲れていたせいもあってタクシーで帰宅。
     メールをチェックすると、昼間のウィルスメールの送り主は、数十通の未達メールが戻ってきたとか。知らない間に送信したものが、ウィルスチェックにかかって戻ってきたものだろう。

    07月09日(水) ヘロヘロ

     今日は工事の騒音と振動がないのに、午前10時起床。今日は6時間ほど寝ることができたが、まだ寝たりない。昼過ぎ、布団にもぐって仮眠を取るが、こんなときに限って家族が出かけてしまい、しかも電話が鳴る鳴る。
     身内の芸能プロ社長からは、まだ幼い息子に、ゴルフのアニメを見せたいのだが、どこで売っているかとの質問の電話。どうやら「プロゴルファー猿」のことらしい。ビデオ屋さんに行くことを勧めておく。つづいて有楽出版社からは新刊出来の連絡。明日、届くらしい。宅配便は、先日、解説を書かせていただいた恩師・石ノ森章太郎先生の作品『アンドロイドV』の文庫版。
     夕方、テレビ番組でお好み焼きのシーンが。これを見たとたんに夕食は、お好み焼きに決定。家族でクルマに乗って、お好み焼きのチェーン店道とん堀へ。ぼくは、生ニンニク、おろしニンニク、ニンニクの茎が入ったニンニクだらけの「ニンニク爆弾」を注文。家族3人で1枚ずつのお好み焼きを食べ、さらに、もんじゃ焼きを3人で1枚食べて大満足。歯の調子が悪いせいで、よく噛んでいないせいもあってか、胃腸が消化不良。帰宅と同時にトイレに駆け込む。
     留守中に身内の芸能プロ社長から電話。「プロゴルファー猿」のアニメが街のビデオショップでは買えなかったそうでSOS。Amazon.co.jpなどで検索すると、かろうじて1987年に発売された映画版『プロゴルファー猿』の中古ビデオが引っかかる。どうやらレンタル版しか売られなかったようで、これは償却済みの中古品らしい。しかたがないので、このビデオを注文。古いビデオだけに、ちゃんと映るかどうか……。

    『アンドロイドV』(秋田文庫)表紙画像
    ■今日とどいた本

    『アンドロイドV』(石ノ森章太郎/秋田書店・秋田文庫/2003年8月10日刊/562円+税)......中学生の頃、リアルタイムで読んでいたSFマンガ。解説にも書いたが、アンドロイド、サイボーグ、エスパー、ミュータント……といったSF用語は、みんな石ノ森マンガで知ったものだった。

    07月10日(木) 水泳でダイエット

     今日は静かでグッスリ寝られるはずが、またも家族が留守で、こんな日に限って宅配便やら郵便書留やらのチャイムがピンポン、ピンポン。有楽出版社からは架空戦記『灼熱の艦隊』の最終第4巻が到着。別便でお中元の生そばも。娘の友人に貸してあげていたデジカメも郵パックで届く。
     生そばは、練馬・豊玉に本店のある明月庵田中屋のもの。生の手打ちそばに生ワサビ、缶入りのつゆがついている。昔、田中屋の近所にマンガ家仲間と一緒に仕事場を借りていたとき、たまに食事に出かけたが、まだ若造で、しかも食欲旺盛だったため、洒落た器にチョコっとしかないそばは、オヤツがわりにしかならなかった。三口か四口で終わってしまうくらいの量だったんだもの。そばも白っぽい中に、黒いそばの実が散っているような印象があったが、今日いただいたのは、ちょっと色が黒目の普通のそば。さっそく茹でて、ざるそばにしていただいたが、おお、うまい。4〜5人前くらいあるのをカミサンと2人で食べてしまったので、満足。ごちそうさまでした。
    『マラッカ海峡』表紙。クリックすると大きな画像が見られます。

     食後、夕刊を読むと、谷恒生氏の訃報が。最近は架空戦記やバイオレンス時代小説などが多かった谷氏だが、デビューは、いちどに2冊が同時発売という華々しいもので、しかも、ホンモノの一等航海士が書いた海洋冒険小説ということもあって、デビュー作で、いきなり直木賞候補になったりもした。まだ57歳とか。小説家なら、まだまだ仕事のできる年齢なのに……。合掌。(画像はデビュー作の『マラッカ海峡』。同時発売された『喜望峰』が直木賞候補に。しかし、この『マラッカ海峡』のカバーイラスト、あからさまにスティーブ・マックイーンの映画『ゲッタウェイ』ですね。それにしても物持ちのいい私である)

     その後、フィットネスクラブに出かけ水泳1,200メートル、ウォーキング500メートル。少しペースを落としたせいか、連続して泳ぐことができた。
    『灼熱の艦隊』(4)表紙画像

    ■今日とどいた本

    『灼熱の艦隊』(菅谷充/有楽出版社・発行/実業之日本社・発売/2003年7月刊/848円+税)......シリーズ最終巻は、太平洋でヨーロッパで、日本海軍航空隊が縦横無尽の大暴れ。読んでスカッ! 痛快娯楽架空戦記シリーズ、ここに完結!


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