#141 F1パイロット


 キミは、ついにF1にエントリーした。アラブマネーのバックアップで走る日本人ドライバーとして注目された。
 買収したチームは弱小チームだったが、引き抜いてきたデザイナーやエンジニアが、最高のマシンを作り上げた。
 最初は予備予選組だったが、それもシーズンの折り返し点で突破した。全レース、予備予選を突破し、4位が2回、5位と6位が1回ずつと、着実にポイントを稼いだからだ。
 初めての年に、これだけの実績を残せるのは、マシンのせいだけではない。日本人らしくない攻撃的なキミの走りも注目されるようになり、シーズン途中で、別の強豪チームから誘いの手が伸びた。セカンドドライバーではあるが、これまで何人ものドライバーを輩出した名門だ。
 しかし、いまのチームは、キミのためだけにある。しかも体制だってトップチームに負けてはいない。このままでも来年あたりには、チャンピオンを狙えるだろう。キミは迷った。

 1.名門チームに移籍する
 2.いまのチームにとどまる