#119 フォーミュラ一筋
キミは、トミタ自動車からの申し出を断って、フォーミュラ一筋の道を選んだ。最終目標がF1である以上、それに向かってまっしぐらに突き進むつもりだった。
キミは、フォーミュラ・アトランティック・シリーズで連戦連勝を重ね、その年の太平洋岸チャンピオンになった。
ふつうなら次はCARTが主催するARS(アメリカン・レーシング・シリーズ)だ。それがインディカーへのステップアップの道だからだ。
しかし、ここでキミは考えた。FIAと対立しているCART主催のレースに出ても、F1に乗るためのスーパーライセンスを取得するのはむずかしい。
しかし、F1を主催するFISAも、アメリカでのF1人気を高めるために、CARTの若いドライバーをF1に乗らないかと持ちかけている。もしかしたらチャンスはあるかもしれない。モレノやバルバッツァのように、F1、F3000への足がかりをCARTで築いた選手もいるんだ。もっとも、F1からCARTに流れたモレノやチーバーのような選手もいるが……。
インディカーを経験してからF1にいくか、それとも、ここからヨーロッパに渡るか? キミは思案した。
1.アメリカにとどまりCARTを目指す
2.ヨーロッパに渡る