1996年7月の日記
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7月31日
- 96年7月1日〜10日
- 7月1日
日経のイラストを描いて送信。ミステリーの直し。深夜2時、目が疲れて仕事を中断。チラリとテレビをつけると野茂の登板したドジャース・ロッキーズの試合の録画中継をやっている。ついおしまいまで見てしまうと、今度はウィンブルドンの杉山愛の試合が始まり、これも見てしまう。杉山愛は惜しくも負けてしまったが、伊達公子はベスト8へ。テニスって見るたびに格闘技だなあ……と思う。
- 7月2日
メンバーになっている六本木の某クラブのレストランで女性と食事。まもなくとりかかるサスペンス小説の取材のため。一人暮しの女性が主人公なので、その生活ぶりなどの話を聞く。プライバシーに踏み込むようなところもあるため、どこまで突っ込んでいいのかためらうところもあるが、体験談を聞いているうちに脇役のヒントを得る。これだけでも取材した甲斐があった。
帰宅後、ミステリーの直しをやりつつ、結局、テレビでウィンブルドンの伊達公子の試合を見てしまう。伊達はまた勝った。
- 7月3日
書き下ろしミステリーの修正の追い込み。
- 7月4日
「週刊小説」連載コラム「パソコン言葉ちんぷんかんぷん」の原稿とイラスト、「龍の伝説」の初校の直しも午前零時前には終らせ、伊達公子vsグラフのウィンブルドン準決勝を見るためテレビの前に……と思ったら、ウィンブルドンは雨。知らないオッサンが歌を歌っていると思ったら、これがクリフ・リチャード。ひょえ〜、ぼくが中学生の頃(1964年頃)あの「ダイナマイト」をシャウトしていたクリフ・リチャードが、まだ健在だったのかあ……とビックリ。その後、試合が再開されると、午前3時過ぎから始まった伊達vsグラフの試合を日没サスペンデッドまで見てしまう。
テニスには興味がなかったのに、92年7月にF1イギリスGPを見にいったとき、初めて出かけるイギリスでのパソコン通信に不安を抱いていたら、ウィンブルドンに出場した(今年も出場)平木選手が、ウィンブルドンに行ったときに購入したというモジュラーの変換コードを送ってくれたのがご縁で、テニスをテレビで見るようになった。テニスって格闘技なんだなあ、というのが実感。ほかにテレビで観戦するのは、なんといっても深夜のボクシング。レースよりも面白い?(^_^;)
- 7月5日
午後4時、新宿中村屋で某出版社の役員さんと会い、インターネットやらマルチメディア絡みの新しい事業の展開についての意見を求められる。最近こうした呼び出しが多い。駆け出しマンガ家の頃、さんざんお世話になった方々がほとんどなので、断ることもできないし、また、旧交を温める機会でもある。
そのあとは四谷のテキサス料理店サルサカバナに移動し、骨折をモノともせずに福井から上京してきた水城雄さんを囲むオフライン。帰路ひとりで四谷から高円寺にまわる。いつも行くお店では勤めている女の子の誕生日パーティーで盛り上がっていた。2軒目のスナックにマンガ家の長井のりあきさんを引っ張り出して飲んでいると、裏口から隣のスナックのママが飛び込んでくる。ひとりだけになった客の相手をしていたら、いきなり首を締められたとのこと。一緒にいた男の客たちと外に飛び出るが、その客は逃げたあとだった。警察に届けることを薦めるが、そのママさんも少し酔っていて、男の人相、服装などが少しアヤフヤ。結局、警察には届けず、店を早じまいして帰っていった。
- 7月6日
次の書き下ろし小説にかかる。夜はフォーミュラニッポン予選結果をコンピュサーブともう1つのホームページへ。
- 7月7日
雑誌の新聞広告を見て「げっ!」。書き始めている書き下ろし小説のテーマが特集されている。柳の下だと思われるとイヤだなあ……と思って書店に行き、その雑誌を買ってくるとモロにバッティングしている。明日、出版社に電話してどうするか相談することにしよう。一緒に買ってきた「追悼特集・大藪春彦の世界」を読みふける。ぼくの大藪ワールド初体験は、昭和30年代中盤、「アサヒ芸能」に連載された「凶銃ルガーP‐08」のシリーズの一作であるらしい。毎週、近所の友達の家に遊びにいっては「アサヒ芸能」に連載されていた大藪氏の小説を読んでは、銃器の描写を暗記していた。小学4年生くらいのことである。正月、お年玉を貯めてルガーP‐08のモデルガン(といっても鋳物製で巻玉火薬を使うもの)を買ったのも、おそらくこの小説の影響だろう。同じ頃、日活アクション映画もほんとど見ているし、ませたガキだったんだなあ……。
フォーミュラニッポンのレース結果を送った後、書き下ろしサスペンス小説のプロット変更にかかる。
- 7月8日
出版社に電話して、書きかけの書き下ろしサスペンス小説の題名、プロットを変更させてもらうことにする。あらためてシノプシスを書きますと申し出たのだが、電話でストーリーを最後まで喋ってしまったため、そのまま書き出しても良いとの返事。でもその前に「龍の伝説」単行本化のための書き足しが……。
- 7月9日
新宿にて某出版社の役員氏の紹介で某娯楽産業会社の役員氏と会談。昨今のインターネットを含むマルチメディアビジネスに関して意見を聞きたいとのことで、ユーザーとしての考えを率直に述べる。その後で出版社の役員氏に誘われ新宿のクラブを二軒ハシゴ。
- 7月10日
昼は書き下ろしサスペンス、夜は「龍の伝説」の書き足しという同時並行体制を開始。とりあえず「龍の伝説」の連載分200枚の文章の書き直しを完了する。
- 96年7月11日〜20日
- 7月11日
マンガ原作者2名、マンガ家1名、ゲームプロデューサー1名の諸氏と共に吉祥寺の蕎麦屋さんで会食。そば味噌、そばがき、ざるそば(2枚ずつ)、そばアイスクリームと、そばづくし。そのあと下北沢に移動しバーでお酒。映画監督さん、特撮マンさんも合流し3時過ぎまで飲んで喋ったあと、王将でラーメン&ギョウザを食べて解散。
- 7月12日
昼過ぎに起きると目眩がして起きていられない。しかたないのでもう一度寝直す。途中2回ほど起きるが症状が好転せず、ようやく起きたのは午後6時過ぎ。二日酔いのような症状だが、そんなに飲んではいないはず。昨夜も家に帰った後、朝7時過ぎまで仕事をしていたんだから……。でも、運動不足で体力も衰えているので、無茶はやめるようにしよう……と反省。深夜からF1イギリスGP。
- 7月13日
遅れている「龍の伝説」にとりかかる。夜は日経の連載エッセイを上げて送った後、F1イギリスGP。
- 7月14日
昼間、喫茶店に出かけて「龍の伝説」をほぼ書き上げる。あとはデータの確認をするだけなので明日の朝までには送れそうだ。帰宅後サブノートで書いた原稿をケーブルでデスクトップパソコンに送り込み、F1イギリスGPに備える。フジテレビでイギリスGPを見ている途中、レース展開が退屈で居眠りしてしまう。レース終了後、リリースの翻訳の担当分をすませ、「龍の伝説」の仕上げにかかりながら、バックグラウンドでコンピュサーブにアクセスし、カナダ・トロントのインディカーレースの経過を追う。ここで事故が起こりレースが赤旗中断となったことを知る。事故を起こしたのは、よりによって友人のジェフ・クロスノフ。死亡の発表があったのは2時間以上経ってからだった。力が抜けてしまう。
- 7月15日
仮眠をとって連載分の「龍の伝説」にかかるが、結局、まとめ終わったのは深夜。遅れてしまった日経のイラストも送る。
- 7月16日
終日、単行本「龍の伝説」第1巻のための書き足し。レーシングドライバーの生と死がテーマになっているのだが、昨日の今日なので、どうもキーを叩くスピードが鈍る。
- 7月17日
「週刊小説」のコラムを書いて送信。「龍の伝説」第1巻書き足し。
- 7月18日
「龍の伝説」第1巻書き足し。深夜、NHK-BS1でトロントのインディカーレースを見る。この放送を見てジェフが死んだことをようやく実感……。
- 7月19日
「日経」の原稿、「週刊小説」のイラストを送信。「龍の伝説」第1巻書き足し。
- 7月20日
「龍の伝説」第1巻書き足し。
- 96年7月21日〜30日
- 7月21日
「龍の伝説」第1巻書き足し。
- 7月22日
「OLTJ」イラスト。「龍の伝説」第1巻書き足し。
- 7月23日
「龍の伝説」第1巻書き足し。英語教育雑誌からコラムの依頼がくるが断る。
- 7月24日
お盆進行で締切の早まっている「週刊小説」コラムを送信。「龍の伝説」第1巻書き足し。インターネット雑誌からブックマーク紹介のコラムの依頼がくるが断る。
- 7月25日
飯田橋エドモントホテルでネットワーク関連の新規事業を始める会社の人と会い、アドバイスを求められる。同ホテルで日本推理作家協会総会と懇親パーティー。
- 7月26日
「龍の伝説」第1巻書き足し追い込み。パソコン雑誌から取材の依頼がくるが断る。
- 7月27日
「龍の伝説」第1巻書き足しがようやく終わる。
- 7月28日
すでに締切の過ぎている「F1速報」連載「龍の伝説」(ハンガリーGP号用)を必死になって書く。アトランタ五輪の女子マラソンの中継も最後だけ見ることにし、F1ドイツGPの録画中継も我慢して原稿を書き、ドイツGPのテレビ放送終了直前にようやく脱稿、送信。明け方、これも遅れていた「日経」の原稿を書き上げて送信。
- 7月29日
ゲーム雑誌からコラム連載の依頼がくるが断る。このところ原稿や取材を断ってばかりで気が引ける。本来、依頼された仕事は断らない方針なのだが、まだ書き下ろしの単行本が数冊滞っていて、こちらに専念しなければならないため。精神的にゆとりがなかったせいもあるけど……。ゲーム雑誌からのコラム連載の依頼は、最近のゲームをまったくやっていないし、知らないという理由で断った。昔はさんざんゲームをやったが、ハマる性格なので、いまはゲームには手を出さないようにしている。せっかく小説の注文がくるようになったところなので、いまはこちらに専念しなければ……。
夜は「日経」のイラストを描いて送信。これでお盆前のヤマをひとつ越える。連日、夏バテしながら原稿書きをつづけていたため、さすがにヘバって少し居眠り。深夜、オリンピックのテニスを最後まで見る。
- 7月30日
気がゆるんだせいか体調が悪く、1日寝て過ごす。
- 7月31日
気がゆるんだせいか体調が悪く、1日寝て過ごす。
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