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  • 1999年11月上旬の日記
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    11月01日
     睡眠3時間で起床。インターネットをサーフィンしたら、終わったばかりのCART最終戦でグレッグ・ムーアが死亡のニュース。うわああ……。来年のペンスキー入りが決まっていて、しかもホンダエンジンで走ることになっていたのに。まだ24歳。10代でインディライツのチャンピオンになって、まさにアンファン・テリブル(恐るべき10代)で、CART史上最年少の優勝者にもなったのに。このところちょっと精彩を欠いていたけど、来年は、再び暴れそうな予感があって、楽しみにしていたってのに!
     それにしてもペンスキーは、前々戦のラグナセカでピンチヒッターのドライバーが死亡し、最終戦で来年のドライバーが死亡するとは、実にツイてない。ついてないのは優勝したフェルナンデスも同じ。初優勝した96年のトロントのレースでもジェフ・クロスノフの死亡事故で優勝セレモニーがなくなり、また、今日のレースでも優勝セレモニーがなし。
     ショックを感じつつ、足りない資料を求めて図書館に行くが、月曜日で休み。古書店も定休日。今日は晴れていたら神保町の古本市に行く予定だったのに……。自転車で走り回ったら息が切れた。

    11月02日
     ホームページを「@nifty」に移行するため、ちょっとホームページの手直しなど。

    11月03日
     神田神保町の「古本祭り」に出かける。青空市であれこれ買い集め、本を詰めた紙袋とノートパソコンを入れたバッグを担いでいたら、腰に来た。
     帰途、高円寺に寄り、喫茶店で新作小説のプロット作り(Excelで年表作成)。その後で馴染みのお店に寄りビールを一杯。さらに別の店に移動すると、またまた磐紀一郎父娘に遭遇。娘の石津彩と交代で「NHK衛星アニメ劇場」のおねえさんをしている岩城美香さんも一緒。ホームページの写真より実物の方が可愛いぞ。
     磐さんたちが帰った後、マスターと話をしていたら、そこに、先ほど行った店の女の子から「変なお客が来て怖い」というSOSの電話。マスターは店の片づけがあるので、一足先にひとりで救援に向かうと、酔っぱらった中年のオッサンが何やらブツブツ。小説を書いているのだそうだが、そんなこと、飲み屋の女の子の気を引こうとして話すことか? プロなのかアマチュアなのかわからないが、モノカキの端くれとして、ちと恥ずかしい。別の店のマスターも駆けつけてきたせいか、その客も帰り、とりあえず問題は解決……というわけでタクシーで帰宅。

    11月04日
     ホームページを「@nifty」に移行。新作小説のプロット作りを続ける。

    11月05日
     新作のプロット作りの大半は、Excelを使っての年表作り。実在の人物の年譜を並べていくことで、同じ日時に何をしていたかが把握しやすくなる。コツコツと打ち込んでいるのだが、一見、まるで無関係に見えた2人の人物をつなぐ別の人物が出てきたりして、思わずニヤリ。
     足りない資料を求めて万歩計をつけて徒歩で近所の図書館に出かけるが、大した本がない。検索をかけてもらおうかと思ったが、時間が遅かったのでやめた。

    11月06日
     今日もプロット作りのため、資料を読んでは穴を埋めていく作業。いつまで続くやら……。
     富士スピードウェイで開催中の「ルマン富士1000kmレース」は、片山右京組のトヨタGT-ONEがポール。ニッサンR391が2位。アウディやBMWのチームが不出場となって、ちょっと寂しいレースとなった。

    11月07日
     目先の仕事もしないといけないので、徒歩で武蔵関駅前の喫茶店まで出かけるが、途中で書店に寄り、買い損ねていた「オール読物」を購入。「小説&対談(宮部みゆきさん)」がセットになった『室井滋ミステリーに挑戦』という特集がおもしろい。ミステリー作家志望者は必読かも。この対談の中で触れられている『推理日記』(佐野洋)も、現代のミステリー作家志望者には、やはり必読書ではあるまいか。「視点」とは何かについて教えてくれる最高の参考書です。
     帰宅後、「@nifty」の「オートレーシング情報フォーラム」で「ルマン富士1000kmレース」の結果を知る。業績悪化でルノーの傘下に入ったため、来年のルマン挑戦があるかどうかわからないニッサンが、トヨタのペナルティもあって優勝。これで来年のル・マン24時間レースの予備予選は免除となったが、果たしてルノーがルマン参戦を許すのか? ニスモの健闘を認めてくれるといいのだが……。

    11月08日
     架空戦記の原稿を書きつつ、合間に新作の資料読み。

    11月09日
     G社からメールで仕事の打診。目下、プロット作成中の企画を売り込む。
     午後、電車の座席でレッツノートとパワーバッテリーを広げ、架空戦記の原稿を書きつつ神保町のS社へ。来年から取りかかる新刊の打ち合わせ。帰途、路上でS館の編集者とバッタリ。しばし立ち話をした後、三省堂書店で資料を大量に購入。腰に来たので喫茶店で一服。
     都営地下鉄新宿線で新宿三丁目に出て、ライオンで講談社「テレビマガジン」創刊編集長だったT氏の定年退職送別パーティー。この雑誌で『仮面ライダー』を描いたのが、ぼくのマンガ家としてのスタートだった。お世話になった編集者、「仮面ライダー」の平山亨プロデューサー、ダイナミックプロの永井泰宇さん(小説家としても有名)、高千穂遙さんたちとも久々に会い、ジュニア小説を書いているという皆川ゆかさんから声をかけられる。
     二次会は、現「モーニング」編集部のKさんと、桜多吾作、細井ゆうじ、ほしの竜一のマンガ家仲間と一緒に、新宿二丁目の桜多さんの釣り仲間の店へ。久米島で釣ってきたばかりというマグロを食べさせてもらい、さらにマンガ家だけで高円寺のスナックへ。近所に住む、ながいのりあきさんを引っ張り出して朝まで昔話に花を咲かせる。店を出たのは午前5時。ガード下でラーメンを食べて帰宅。このところ仕事で胃がキリキリしていたけど、久々に楽しい時間を過ごすことができて、グッスリ眠ることができた。

    11月10日
     4時間ほどで起きてしまったが、気分は爽快。会社の用事で池袋に出かけたが、出かけた先の受付時間が過ぎていて無駄足。しかたないのでビックカメラでカラープリンターを購入して帰宅。インクジェット・プリンターのノズルが詰まってしまって使えなくなっていたのだが、ヘタに修理するよりも新しいのを買った方が安い。壊れたのは2年前に5万円だったのに、今日買ったのは、性能も良くなっていて1万9800円。なんだか資源の無駄遣いをしているような気分になる。
     帰宅後、プリンターをセットアップして、娘から頼まれていた印刷物を作る。


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