• その日暮らし日記へもどる
  • 表紙へもどる

  • 1999年10月下旬の日記
    21日 22日 23日 24日 25日 26日 27日 28日 29日 30日 31日

    10月21日
     心を入れ替えて次の仕事にかかる。年末から忙しくなる関係で、今日から取りかかったのは、本来は12月締切の仕事……と思っていたのだが、我が社の決算も近いので、「弥生会見Lite」を起動してカミサンにパソコンの特訓。他人、とくに女性にパソコンを教えるときは実に親切なのに、身内はダメですね。イライラして胃が痛くなります。

    10月22日
     書き上げたばかりの架空戦記のゲラが半分届いたため、チェックにかかる。新シリーズなもので、人名や階級にミスが目立ち、あくせくと赤入れ。その合間に決算書類作り。結局、こちらもパソコンのインストラクターをしつつ入力の手助けをする。教えるより自分でやったほうが早いのは当然だが、でもそれでは本業に集中できない。
     ゲラは深夜までに終了し、たまには早寝しようと寝酒にワインのボトルをあける。ところがテレビ朝日の「朝まで生テレビ」が、東海村の事故に関する討論。つい終了まで見てしまい、ワインのボトルも空に……。

    10月23日
     今日も決算書類の打ち込み。残り半分のゲラも届き、夜中までにチェック完了。『疾風迅雷・海軍航空艦隊大作戦』という題名になっていた(架空戦記の場合、題名の候補は出すものの、そのままの題名になっていることは、ほとんどありません)。発売は11月10日頃。94年にデビュー以来25冊目の小説となる。

    10月24日
     ケーブルテレビの「J-Sports」で、ツインリンクもてぎの全日本GT選手権シリーズ最終戦を観戦。高橋国光選手のラストレース。お疲れさまでした。しかし、レースはナマに限りますね。夜はNHK-BS1で2輪のブラジルGP。おお、ノリックが勝った! 125ccではノビーが優勝だ!

    10月25日
     今日、文藝美術家健康保険組合から届いた万歩計をつけて、銀座の有楽出版社まで赤入れをしたゲラを届けに行く。保谷駅まで1200歩。池袋駅から有楽町線に乗り換え、銀座1丁目まで。ゲラを渡した後は徒歩で八重洲ブックセンターまで行き、資料を購入。ピアニストの中村紘子さんがサイン会をやっていて、知っている人が並んでいたが、声をかけるのはやめる。
     東京駅構内でコーヒーを飲みながら読書。さらに中央線快速で高円寺まで戻り、喫茶店で原稿書き。「パワーバッテリー」を使っているので、バッテリーの不安もない。ちょっと重いが快適。ここまで7000歩。ワインバーでワインを飲んだ後、なじみのNに行くと磐紀一郎さんと、その娘の女優&声優をしている石津彩(赤ん坊の頃から知っているので敬称略)とバッタリ。芝居を見にきてネと誘われる。
     磐さん組は、もう帰るところだったので、ひとり居残り、ママさんと、そのお友達の女性と3人で別の店へ。その店もおしまいになり、臨時マスターも誘って沖縄料理の店へ。結局、タクシーで朝帰り。

    10月26日
     外出して原稿を書く予定が、またまた会計ソフトの面倒を見る。カミサンは、英文タイプの経験があるせいか、早くもブラインドタッチをマスター。

    10月27日
     4年間つづいた「週刊小説」のコラムの最終回を仕事部屋のデスクトップPCで書く。あとはレイアウトだけ……というとき、空が一天にわかに掻き曇り、ビカッ、ドガガガッと激しい雷。落雷でテレビやモデムを壊した経験があるので、あわててパソコンのスイッチを切り、モデムの電源とモジュラーコードを引き抜く。
     そのまま階下に降りて、夕食など食べていたら、原稿の送信を失念。はっと思い出して原稿を読み直すが、最終回だからということで、すべて書き直す。

    10月28日
     書き直した原稿を一太郎で編集し、FAXモデムで送信しようとしたらエラー。あれれ……と一瞬あわてたが、そういえば昨日、雷が怖くてモデムのコードを抜いてあったんだった。原因がわかり、やっと送信。ついでに「週刊小説」のイラストも送信。これで93回つづいた連載も終了。
     来年、出版予定の子供向けの本に関するメール。役員に見せるための見本ページが必要らしい。大きい出版社は、企画を出してから原稿執筆にかかるまで、どうしても時間がかかかる。この本を含む新しい企画が進んでいるため、とりあえず架空戦記小説も2ヶ月先行で執筆中。でも、切羽詰まっていないせいもあって、じっくり書いてしまい、「ブンブンガクガク」してしまいがち。あわてて「タイシュウゴラク、タイシュウゴラク」と呪文を唱えながら原稿を直す。

    10月29日
     いよいよF1日本グランプリ。アーバインにチャンピオンになってもらいたいが、自力で優勝して決めてほしいところ。でもハッキネンが速い。リリースの翻訳を手伝う。

    10月30日
     石ノ森章太郎先生の長男で俳優の小野寺丈君の結婚式へ。新婦はミスコン53冠の白石さおりさん。漫画界、芸能界、出版界から350人もの人が集まった豪勢な結婚式。丈君が出演していた「ウルトラマン・ダイナ」と先生の作品「仮面ライダー」が共演するという一幕も。ホテルのバーで2次会をやり、さらに石ノ森章太郎ファンクラブの古参メンバーとと新宿へ。午前4時まで先生や石森プロに思い出話にひたる。

    10月31日
     家族が全員留守のところに電話。突然、親類が田舎から上京し、東京駅から電話をかけてきた。中央線で三鷹まで来てもらい、眠い目をこすりながらクルマで出迎え。家族が帰ってきたところで相手を交代してもらい、布団に潜ってダウン。ドタバタしている間にF1日本GPも終了し、ハッキネンがドライバーズ・チャンピオン。コンストラクターズ選手権はフェラーリにと、なんだかシナリオがあったような結果。アーバインもチャンピオンのチャンスが巡ってきたのはタナボタだったんだから、これでよしとしないといけないだろうなあ。
     夜、フジテレビの録画中継を見た後で少し仕事をするが、睡眠不足で能率あがらず。


    日記一覧に戻る