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  • 1999年9月中旬の日記
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    09月11日
     プールに行ったせいか全身筋肉痛。必死に午前中に起きて髭を剃り、ネクタイを締めて西武新宿線と地下鉄東西線を乗り継ぎ、竹橋の科学技術館へ。一昨年の暮れに亡くなった星新一さんを偲ぶ「ホシヅルの日」というイベントに参加。新井素子さんや、とり・みきさんたちが奮闘して手作りで作り上げた楽しいイベントで、2時間はアッという間にすぎてしまった。もっと長くてもよかった感じ。女優の市毛良江さん(昔、ファンだった)による『おーい出てこい』の朗読が最高。文章が練り込まれた作品というのは、耳で聞いても心地よいことが再確認できた。心しなくては。
     会場で一緒になった磐紀一郎(石津嵐)さんたちと一緒に二次会会場の九段会館へ徒歩で向かう。早く着きすぎたのでカフェテラスでお茶(ぼくだけビール)。ファンダムの懐かしい顔も多く(みんなオッサンになっていた。人のことは言えないけど)、立ちっぱなしでお喋り。
     高齋正さんと一緒に地下鉄東西線に乗り、高田馬場で高齋さんと別れた後、ひとりで先に戻った磐さんの待つ高円寺へ。指定の飲み屋に入り電話すると、しんどいから寝るとのこと。しかたないので一人でママを相手にビールを飲み、さらに2軒ほど回って深夜に帰宅。これで今夜は寝られるだろう……。

    09月12日
     ゆっくり寝るはずが、昨日、革靴で歩きまわり、立食パーティーで立ちっぱなしだったのが悪かったのか、腰痛がひどくて目が覚めてしまう。しかたないので起き出したものの、やはり目がボヤ〜。腰も痛いしで、居間で座椅子を倒して、ぼんやりテレビを見ながらウツラウツラ。ときどき起きては目の調子がいいと本を読み、またグ〜。本格的に起きたのは夕方になってから。
     午後9時からF1イタリアGPの速報をやり、ドライバーのコメントを訳していると、また目が不調。老眼鏡をかけてもパソコンの画面が霞み、目をこらしているせいか頭痛までしてくる。こりゃダメだと目を冷やして横になり、しばし仮眠を取る。ハッと目が覚めるとケーブルテレビでCARTレースのナマ中継。昨日のフリー走行で死亡事故があったばかりで気になっていたレースだが、何度も途中で居眠りし、気がついたら、もうハータがトップでチェッカーを受けているところだった。
     今日は運転免許の更新に出かける予定なので、目の調子を完璧にしておかねばならない。冷蔵庫から目を冷やす保冷剤の袋を取り出して、これを目に当てて寝る……が、1時間ちょっとで地震で起きてしまった(;_;)。また寝直しだ。

    09月13日
     自動車の運転免許の更新に行くはずが、睡眠不足で目の調子が悪いために取りやめ。

    09月14日
     次の小説にかかろうと思っていたら、某社に送った企画書を企画会議にかけるので、一部修正してほしいとの連絡。運転免許の更新を中止して企画書を書き直す。

    09月15日
     台風のせいで風雨強し。馴染みのお店のママさんの誕生パーティーに出かけるはずが、台風で天気は悪いし、腰は痛いしで出かけるのは中止し、別の出版社用の企画書書き。で、その合間に、インターネットで、前に売り切れで買い損ねたオモチャが在庫ありになっているオンラインショップを見つけ、即座に発注。
     夜はオリンピックの野球予選「日本対台湾」戦とプロ野球の「中日対巨人」戦をチャンネルサーフィン。

    09月16日
     起き抜けに視力検査をすると0.8くらいでギリギリなので、今日も免許の更新は中止。今夜こそグッスリ寝て、明日こそ更新に行こう。
     インターネットに接続すると、昨日、オモチャの注文を出したショップからメール。国際宅配便にUPSを使ったらしく、メールに記載されいるURLをクリックすると、荷物がどこにあるかをトラッキングできるようになっている。カリフォルニア州のショップから発送された荷物は、24時間後にはアラスカのアンカレッジまで来ていた。
     別の出版社に企画書の内容を電話で話すと、ぜひやりたいとの返事。某社のもこれも実用書系の本で、小説には非ず。小説の方も数社から架空戦記をやらないかと声をかけられているのだが、ちと時間のかかる新しい作品に取りかかりたいので、架空戦記は現在進行中のシリーズのみに絞っているところ。子供向けの学習漫画の企画も待っているので、先に小説を片づけねば。

    09月17日
     起き抜けに視力検査の用紙を睨んで大丈夫そうなので、やっとこさ運転免許の更新に。無事故無違反なので石神井警察署でOK。更新をすませた後、石神井公園駅前の書店で『出版社と書店はいかにして消えていくか』(小田光雄/ぱる出版)という恐ろしい本を購入、喫茶店で読みふける。しかし再販・委託制度に支えられてきた出版物の流通体制も、ちょっと制度疲労を起こしているのではないか。出版バブルと書店開業バブルの崩壊も始まってきているように思う。うちの近所では、商店街の書店が次々と消え、新古書チェーンの出店ラッシュが続いている。ノベルス主体のうちみたいな小説書きには、非常に厳しいご時世である。
     映画を見にいこうと思っていたが、雨が降ってきたので中止。西武池袋線経由で帰宅すると、コピー機が紙詰まりを起こして動かなくなったとのこと。急ぎのコピーを取らないといけないというので紙を引っ張り出そうとするが、奥深くに入ってしまっていてダメ。しかたなしにコピー機を分解し、なんとかローラーに巻き込まれた紙を引っ張り出す。ところが再組み立てしようとすると複雑な部品が、どこに止められていたのかわからない。ネジ穴の幅を合わせていって、なんとか再組み立てが終了したのは1時間後。全身汗まみれになってしまった。
     カリフォルニアのショップにオーダーしたオモチャは、成田に着き、関税を通過したところで行方不明。UPSからヤマト運輸に受け渡されたせいらしい。でも明日あたりには着くな、きっと。

    09月18日
     午前中にアメリカからの荷物が届いた。関税と消費税を支払って受け取り。注文してから3日で到着。早いなあ。これがそのオモチャ「Lego MindStorms」――Legoブロックで有名なLego社が発売しているマイコン制御のロボットだ。ニヒヒ。


    09月19日
    「Lego MindStorm」の組み立てにかかりたいが時間なし。夕方から新宿の紀伊国屋に出かけ、資料用の本を買い込む。重くて腰に来る。帰途、デニーズに寄って資料読み。

    09月20日
     ひたすら資料読み。ただいま読んでいるのは『山本五十六』(阿川弘之/新潮文庫)。


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