09月01日
夜遅くなってから「週刊小説」のコラムを書いて送信。あとはひたすら資料読み。
09月02日
今日も資料読み。英語の資料なので読むのに時間がかかる。
09月03日
「週刊小説」のイラストを描いて送信すると編集長から電話。合併号の関係で、締切は1週間先だったとのこと。あじゃ! 巨人戦と西武戦を交互にテレビ観戦。少し仮眠を取ったあと、夜中はひたすら資料読み。明け方、旅行に出かける母親をクルマで駅まで送っていく。
09月04日
高齋正さんが生カツオを届けてくださる。アイスコーヒーを飲みながら昔のレースがいかに面白かったかについて、あれこれ話す。「レース文化」という言葉がもてはやされたこともあったが、文化は歴史から生まれるもので、歴史のない文化は、結局は作り物や流行り物で終わってしまうだろう……という点で意見が一致。
夜は企画書書き。NHK-BS1でパイクスピーク・ヒルクライムの番組を見る。アメリカでインディ500に次ぐ歴史を持つモータースポーツイベント。このような歴史と伝統が文化を生むのだろう。親子どころか夫婦で参戦している人たちもいる。
09月05日
このところ家から出ないので、午後になって喫茶店に出勤し、企画書を1本書き上げる。
09月06日
家でダラダラ。ひたすら辞書を引きつつ英語の本の読書。2冊で計1000ページもあるものだから、いつ終わるのか想像もつかない。John J. Pershingというアメリカの軍人さんの伝記なんですけどね。もちろん小説の資料なんだけど、これを活かした作品が書けるのは、いつの日か……。
09月07日
金嬉老氏が仮釈放になり韓国へ。あの事件からもう31年かあ。清水のクラブで暴力団員を射殺し、静岡の奥の寸又峡温泉に立て籠もったとき、地元静岡の民放は静岡放送テレビ(SBS)が一局だけ。ここで放送していた「木島則夫モーニングショー」が人質を取って閉じこもっていた金氏に単独インタビューをした日、ボクは、この番組を見るために学校に遅刻した。
逮捕の当日、ぼくは清水市にいた。同級生が結成していた青春デンデケデケデケなエレキバンドが、清水市の公会堂で開催されたエレキバンドのコンテストに出たため、応援に出かけていたからだ。楽器運びを手伝ったりしたのだが、出演したバンドメンバーは、大学受験を控えた真面目な生徒ばかり。2階の窓からロープに吊して下ろしたエレキギターを応援団のボクたちが受け取り、当人は、母親に図書館に勉強に行くからと嘘をいって、サンダル姿で家を脱出。そのまま清水まで電車で出かけ、コンテストに出演したのだが、「腕はいいのにファッションが……」と審査委員長の福田一郎氏に論評されてしまった。
それでも大量に出演したバンドの中で3位に入り、賞品のフォークギターをもらうことができたバンドのメンバーと、夕闇せまった公会堂の外に出てみると、その先にある清水警察署のあたりで群衆の怒号が飛び交い、強烈なライトが光っている。これが殺人・人質立て籠もり事件の犯人、金嬉老氏が清水警察署に護送されてきた瞬間だった。
そういえば、青春デンデケデケデケのメンバーのうち、リードギターを弾いていたKは、大学卒業後、地元の楽器店チエーンに就職し、大学を卒業して地元に戻ってきた高校のときのバンド仲間と再びバンドを結成し、いまだにベンチャーズを演奏しているらしい。
夕方から、インターネットの検索エンジンやコンピュサーブのオンライン百科事典を使いまくって世界の空軍の歴史を調べる。次の架空戦記の資料。やっぱり目が痛くなる。
09月08日
田舎から生の落花生がドカンと届き、母が塩茹でにしてくれる。落花生の塩ゆでは、我が郷里の静岡県富士市周辺の名物。子供の頃は、秋になると、遠足も運動会も、おやつといえば茹で落花生が定番だった。駄菓子屋でも一合いくらで売っていたが、最近は、東海道新幹線の新富士駅のホームでも売られている。2年ほど前には、富士市内のスーパーで茹で落花生を発見。買ってみたら、これが何と中国製。でもうまかったけど。
夕方、有楽出版社の編集者Mさんが、「大制覇 重空母武蔵世界の海を征く」第3巻の見本を届けてくれる。次は新シリーズのスタート。年末から忙しくなるので2カ月で3冊を書かなければならないが、パソコン系書籍の企画が通るとスケジュールが混乱するかも。とりあえず帰宅してプロット作りに励む。
09月09日
架空戦記のプロット作り。朝までかかって完了し、出版社にFAX経由で送信。
09月10日
徹夜状態で午前8時過ぎに寝たら、直後から庭で植木屋さんが植木の消毒を開始。うるさくて寝ていられず起きてしまう。しかし眠気は取れず、消毒が終わった午後になってから再び寝室へ。結局、起きたのは午後5時。
喫茶店に出かけてパソコン入門書の企画書書き。編集者とのメールのやりとりで、内容に変更が出たため、最初から書き直し。腰が痛いのでプールに出かけ、その後でファミレスに出かける。プールで泳ぎ、ウォーキングをしてジャグジーにつかり、サウナで汗を流した後、コインマッサージで全身をモミモミ。帰途ファミレスにまわり、再びノートパソコンを開いたら、予備のバッテリーが空。どうやら充電を忘れていたらしい。しかたがないので途中の書店で買ったばかりの『真説・伊藤博文暗殺』(楠木誠一郎/祥伝社・ノンノベル)を読みはじめる。
深夜に自宅に戻ってニフティサーブにつなぐと、ゲッ、今日は木曜日だと思っていたのに金曜日で、F1イタリアGPをやっていた。前回のベルギーGPでも同じポカをやったばかりなのに。で、今日が金曜日ということは、明日は1日外出しなければいけないではないか。F1速報の手伝いはサボって必死にビールをあおって寝る。