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  • 1999年5月中旬の日記
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    06月21日
     赤入れの終わった「灼熱の走路」第1巻のファイルの書き直し。これが結構手間がかかる。なんとか朝までに終了。

    06月22日
     有楽出版社の7月新刊「大制覇! 重空母武蔵世界の海を征く(2)」のゲラ(3章まで)が宅配便で届き、赤入れ開始。

    06月23日
     アスキーの編集者S氏が、保谷駅前の喫茶店まで新刊「日本本土竜虎決戦録(2)」の表紙見本を届けに来てくれる。そのついでに新作の打ち合わせなど。
     帰途、車で別の喫茶店にまわり、「大制覇! 重空母武蔵世界の海を征く(2)」の赤入れ。夕方には終了し帰宅。
    「週刊小説」の連載コラムを書き上げて送信した後、「灼熱の走路」のPDFファイル作り。一太郎で編集し、PDFファイルを作成する。システムの関係でZIPの実行形式ファイルにしないといけないのだが、うちにはZIP系のアーカイブソフトがなかった。「窓の杜」に出かけてソフトをダウンロード。しかし、どれもシェアウェア。実行ファイルを作っても、これを実行すると、まだ未登録とのメッセージが出て、ちとうるさい。ただちにニフティサーブから送金した。
     ついでに「パソコン通信で英語がわかった」の赤入れにも入る。改訂版まで出た本だが、すでに出版社の在庫も底をつき(残り100冊以下)、増刷の予定もないとのことなので、これも「ほん・まるしぇ」でオンライン販売することに。で、こちらも赤入れ用のプリントアウトを作成。もったいないので、いちど小説の原稿を印刷した紙の裏にプリント。結局、朝までかかり、「すずらん」を見て寝るハメに。

    06月24日
     昼すぎ、大阪から上京してきたN社のT氏(山根一眞さんの著作でも有名)からの電話で起きる。車で保谷駅までT氏と部下の方を迎えに行き、インターネット関係のシステムのデモを見せてもらう。何か面白い使い方ができないか……ということで、システムを使ってみてくれないかとのこと。とりあえず試してみよう……。
     T氏たちを保谷駅まで車で送ったあと、寝ている間に届いた「大制覇! 重空母武蔵世界の海を征く(2)」の残りのゲラに赤入れ。夜になって担当編集者のM女史が取りにきてくれるが20ページほど未確認の状態。デニーズでゲラのつき合わせをして、残った分はFAXで送ることになる。時代小説風の文体を心がけているもので、声を出して読むと、舌がもつれるところが残っている。この修正で時間がかかってしまうのであります。
     Mさんを車で吉祥寺の駅まで送り、帰宅後、残りのゲラをチェックしFAXで送信。つづいて「週刊小説」のイラストにかかる。書き下ろしは終わったが、細々とした仕事がたくさんあって、少しも休めないぞ。

    06月25日
     寝たのが午前8時だったのに、家の外に駐車したトラックの騒音で昼前に目覚めてしまう。寝不足のまま起き出し、パソコンを起動してメールのチェックをしたら、コンピュサーブのアクセスポイントに関する質問が届いている。ニフティサーブで「コンピュサーブ&国際通信フォーラム」の運営をしているせいだが、最近は、フォーラムでは質問せずにメールで質問してくる人が多い。フォーラムという公開の場で質問してくれれば、質問と回答が、そのままヘルプ・データベースになっていくのに……と思いつつも、とりあえずメールで返事。
     即座に答えられる内容ではなかったので、回線運営者のMCIワールドコムとニフティサーブの双方に電話して確認。このアクセスポイント、ISDNが使用可となっているが、日本のものとは規格が違うため、NTTのINSネット用TAやルーターではアクセスできず。その旨、返信する。
     もう一度、寝直そうと思っていたが、これで寝そびれ、睡眠不足のまま日本推理作家協会賞授賞式に出席。雨も降っているし、途中からタクシーを使うと渋滞に巻き込まれる恐れがあるので、西武新宿線、地下鉄丸の内線&銀座線で新橋の第一ホテル東京に向かう。途中、あまりの眠気に耐えられず、新宿サブナードの薬局で眠気覚まし&胃薬を購入して飲む。
     そんなことをしていたら授賞式には遅刻。すでに受賞者の挨拶が始まっていた。
     その模様は、あちこちの作家さんのホームページで紹介されているので省略して、帰宅方向が同じ金春智子さんと一緒に地下鉄&中央線を利用。帰宅する金春さんと別れて高円寺で途中下車し、磐紀一郎さんを引っ張り出して居酒屋でビール。結局、カラオケまでつき合い、深夜に帰宅。

    06月26日
     午後に起きたが、今日明日は、身体を休めるために、ひたすらゴロゴロ。途中で居眠りしながら「パソコン通信で英語がわかった」の文章に手を入れる。
     夜、ケーブルテレビのNHK−BS1で、2輪のオランダGPを見ていたら、ケーブルテレビのアダプターから焦げ臭い臭いが……。触ってみると、アチチ……。手で触れないほど熱くなっている。電源まわりがおかしくなっているらしい。火事にでもなったら大変なので、ケーブルテレビの使用を断念し、地上波に切り換える。月曜日にでも電話してアダプターを交換してもらおう。しかし、J-COM練馬でインターネットが使えるのは、いつの日か。J-COM杉並ではスタートしているのに。

    06月27日
     起き抜けでボワ〜ッとしているところに世田谷の義兄からSOSの電話。東急ケーブルビジョンのケーブルモデムを入れたのだが、パソコンとの接続法がわからないので見てほしいとのこと。ケーブルモデムに接続したいノートパソコンを持参するので、設定してくれないか……というのだが、ケーブルモデムまで持ってくるわけにもいかないので、こちらから出向くことにする。
     とりあえず東急ケーブルテレビジョンのホームページで確認すると、パソコンとケーブルモデムは10BASE-Tケーブルで接続するらしい。サーバーとケーブルモデムはTCP/IPの常時接続になるらしい。これで月3500円とはうらやましい。しかし、わかったのはそれだけ。ケーブルモデムから先はユーザーが自分で接続しないといけないらしい。ちょっとインターネットをやってみたいと考えたパソコン初心者には、ちと無理だろう。モデムやISDN用のTAについては情報も多いが、ケーブルモデムについては情報も少なく、LANの知識も必要になるからだ。義兄夫婦がつまずいていたのもWindows 95のネットワークの設定だった。LANの仕組みやTCP/IPが何なのかといったことに多少の知識がなければ設定などできるわけがない。
     インターネットでは電子メールを使いたいらしいが、ソフトも入っていないようなので、IE5.0が入った雑誌のフロクのCD-ROMを持って車で世田谷に向かう。裏道を抜けていったので、1時間ほどで等々力の義兄の家に到着し、ケーブルモデムに接続したいというノートパソコンをチェックすると、3年くらい前のIBMのThinkPad。ハードディスクも540M、メモリーも12Mしかない。残り容量も70Mを切っている。これではブラウザーやメールソフトを入れるのは厳しそうだ。
     というわけで、まずは不要なファイルの削除からスタート。で、すでに自分ちのLANで何度も体験しているネットワークの設定に取りかかる。ところが必要なファイルをWindows 95のCD-ROMから読み込もうとしたら、あれれれ、これが読み込まれない。おい、どうなってるんだ? ここで何度もつまずき、やり直してばかり。で、その原因は外付けCD-ROMドライブの電源がオフになっていたことでありました(^_^;)。
     さらにIE5.0のインストールをし、Outlook Express 5.0の設定をしてメールが使えるようにしたら、なんだかんだで4時間ほどかかってしまう。
     しかし、持参したサブノートをケーブルモデムに接続してみたら、これが速いのなんの。ISDNルーターにして速いなあ……と思っていたが、ケーブルモデムはISDNの非ではない。こういう環境にならなけりゃインターネットのストリーミングなんて無理ってものだ。早く我が家が加入しているJ-COM練馬でもインターネットサービスが始まってくれないものだろうか。
     夕飯をごちそうになって午後9時に帰宅後、ニフティサーブ「オートレーシング情報フォーラム」でF1フランスGPの速報を担当する。
     F1をテレビで見ながら速報の手伝いをし、その後はSports-i ESPNCARTクリーブランドを観戦。途中で眠くなるかと思ったら、フランスのF1と同様に途中で土砂降りの雨。クラッシュ続発でイエローも続出の荒れた展開で、結局、眠気をこらえながらゴールまで見てしまった。しかし、オメガの計時サイトは重くて、テレビよりも1、2周遅れていたぞ。
     最後は眠くて無理に目をこじ開けている状態だったけど。レースはポールシッターのモントーヤが優勝。いやあ、ルーキーがチャンピオンになってしまうぜ。もしそうなったら1993年のマンセル以来だ(ジャック・ビルヌーブとアレクス・ザナルディは、共に2年目にチャンピオン)。

    06月28日
     ニフティサーブの電子書店「ほん・まるしぇ」用に『パソコン通信で英語がわかった』の原稿を校正を続けていたのだが、どうも修正している原稿のファイルと本の内容が合わない。うーむと頭をひねった結果、校正の段階で大幅な入れ替えやファイルの追加をしていたのを思い出した。そのファイルの断片は、古いWindows 3.1パソコンに入っているはずだが、起動しなくなってしまって引っぱり出せない。しかたなしに版元の青峰社に泣きついて、あちらのMacに入っているDTPソフト用ファイルから、テキストファイルを起こしてもらうことにする。最初からこうしていればよかった。
     ガックリと力が抜けたところでスポーツクラブに出かける。1週間前、体重が史上最高になっていてショックを受けたが、今日は2キロも減っている。体調が悪いときは血圧が140をオーバーしているのだが、今日は寝不足の割には頭も痛くない……と思ったら血圧も126。空いている時間を狙って出かけたので、気持ちよく泳げる。とはいっても200メートル泳ぐと息が上がってしまうのだが。水泳は400メートルにとどめ、あとはウォーキング。座りっぱなしで痛めている脚の筋を延ばす。
     帰宅後、「ほん・まるしぇ」用の『ゲームセンターあらし』のファイル作り。スキャナーでの取り込みからやり直す。隣のパソコンで上の娘が、高校の同級生が作ったチャットページの使い方がわからないというので、こちらのパソコンから、そのチャットルームに入って使い方の指導。父子で並んで、インターネットのチャットルームでチャットするとは……ホノボノするようなモノ悲しいような……。
    『あらし』のファイルは、31ページのうち12ページまでできたところで中断。溜め込んでいた本を読むため。本も読めない日々が続いていたので、頭の中が空っぽになってしまうような恐怖感もある。映画も見なくては……。でも「スター・ウォーズ エピソード1」は、さほど見たいとは思わない。最初の「スター・ウォーズ」は日本公開前にハリウッドのチャイニーズ・シアターで見たんだけどなあ……。とはいっても、その頃は英語がわからず、アクションシーン以外では寝ていたんだけど。

    06月29日
     終日『ゲームセンターあらし』のファイル作り。なんとか徹夜して31ページのPDFファイルを作り上げた。来週にはニフティサーブの電子書店「ほん・まるしぇ」で公開されるはず。画面でネームが読めるようにPDFファイルの画像を非圧縮にしたら、サイズが大きくなってしまった。4メガバイト弱。ダウンロードに時間がかかるため、値段は300円にした。ただしこれ、ニフティサーブの会員でないと購入できません。

    06月30日
     終日グダグダ。読書で過ごす。次の書き下ろしにかかるのは中旬からなので、それまでは「ほん・まるしぇ」用のファイルを作ったりして、ダラダラ過ごす予定。
     とはいいつつ児童文学研究誌から依頼のあった原稿について構成を考える。マンガと子供文化に関する似合わない原稿なので、プレッシャーがかかっています。


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