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  • 1999年5月下旬の日記
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    05月21日
     バッテリーが切れるまで仕事しようと西武新宿線沿線の喫茶店をウロウロ。武蔵関、下井草、野方と移動し、ここでバッテリー切れ。約6時間原稿を書いたので、ちょっと息抜きに高円寺に回ったら、結局、朝帰り。
     時代小説作家の磐紀一郎さん、声優/女優の石津彩(赤ん坊のときからの知り合いなので敬称略)、校正者のKさん、某新聞社でムックの編集をしているTさん、T出版でライターをしているH嬢ほかでカラオケしてしまった。

    05月22日
     久々、ぐっすり睡眠をとり、必死に原稿を書き。深夜、インディ500の予選をWebのライブ中継でチェック。おお! 松田秀士選手が平均時速222マイルオーバーで楽々と予選突破。30日の決勝レースが楽しみ!

    05月23日
     ひたすら原稿を書いていたが、逆上して1章分を削る。映画「Uボート」を見た影響か、内容がシリアスになり、超絶架空戦記からかけ離れてしまったため。「元マンガ家らしいドンパチ」を要求されている架空戦記作家が、主演・鶴田浩二または三船敏郎、主題歌・さだまさし――みたいな重々しく荘厳なものを書いてはいけないのだ。反省して書き直し。

    05月24日
     ひたすら原稿。若者向けビジネス雑誌から取材の依頼。

    05月25日
     白夜書房から、昔ぼくの描いた「仮面ライダー」に関する原稿のチェック依頼。まるで内容を憶えていないのでチェックなんて不可能。自分のマンガについて書かれた解説の原稿を、「へえ、そんなにすごいマンガだったのか」と、ただひたすら感心して読む作者であった。『ロボット&ヒーローCOMIXスーパーガイド』というムックに掲載されるらしい。
     インディ500の観戦に行くニフティサーブ「オートレーシング情報フォーラム」のスタッフYさんが、デジタルカメラを借りにくる。うう、うらやましい……。おいらも行きたいよお。

    05月26日
     原稿のペースが悪い。ノートパソコンをリュックサックに入れて喫茶店をハシゴ。どこの喫茶店に行ったのかも覚えていない……。記憶がズッポリ抜け落ちているぞ。ああ老人力。

    05月27日
     まるで昨日に同じ。架空戦記の原稿の合間に「週刊小説」の原稿。
     原稿の進みが悪く逆上して午前0時過ぎに車でファミレスへ。ひばりが丘のデニーズに行くと、ふだんは24時間営業なのに、この日は清掃のため早じまい。しかたないので道に迷いながら新座の片山に行き、ジョナサンへ。ここでバッテリーが1セット(2本)なくなるまで原稿を書き、こんどは東伏見の「すかいらーく」へ。ここでもう1セット(2本)のバッテリーを使い果たしたら午前5時を過ぎていた。
     自宅に戻って原稿を書くが、書いても書いても終わらない。予定枚数をとっくにオーバーしているのに……。目の焦点が合わなくなってきたため、仮眠を取る。

    05月28日
    「仮面ライダー・アマゾン」の見本が届く。
     インディ500の最終調整日(キャブレーションデー)でも松田秀士選手は快調。
     3時間の仮眠で原稿のつづき。夕方には、ほぼ終わったが、どうもクライマックスの読み応えがない。ソ連製のヤク9戦闘機が登場する部分を、ドイツ製ジェット戦闘機のメッサーシュミットMe‐262に変更して、1章分の原稿を書き直し……ていたら編集者から催促の電話。枚数が超過していると話したら、1ページの行数を増やすのでかまわないとのこと。それなら……と最後の章の書き足しに入る。
     しかし、すぐに目の焦点が合わなくなるため、目を冷やしながら座椅子でうたた寝し、ガバッと起きては、また原稿。フォントサイズを大きくして残りの原稿を書き、なんとか朝には完成させ、メールで送信。

    05月29日
     ビールを飲んで午前10時に寝たら、昼過ぎに電話で起こされる。間違い電話。プンプンしながら起床して居間のテーブルの上のノートパソコンを開くと、げ、送ったつもりの原稿が送られていない。Avalon IIを使ってニフティサーブ経由のバイナリーメールで送信したのに、テキスト分だけ送られて、原稿本体は送られていない。
     ついでに原稿を確認すると間違いがボロボロ。また書き直しして夕方に送信し、テレビを見ながらうたた寝。フジテレビで映画「ザ・インターネット」を見るため目を覚ましたら、げ、またバイナリーの原稿が送られていない。つまりAvalon IIをISDN経由で送ると、どこか不具合があるらしい。あわてて秀Termでニフティサーブに接続し、マニュアルで送信する。
     原稿を送った後、仕事部屋のデスクトップで「週刊小説」のイラストにかかろうとしたら、隣のパソコンを使って娘がインターネットでチャットしている。最近、ISDNの電話代がかさむのは、このせいか……。アカウントを取ってやったのがまずかった……かも。そのまま娘の同人誌用イラストのカラープリントを手伝わされ、こちらの仕事は明日まわし。

    05月30日
     昼過ぎに起きるが目眩がして起きていられないため、午後3時に再び布団へ。午後7時まで寝てからあわてて遅れている「週刊小説」のイラストを上げて送信。
     午後9時からはパソコンの前に待機して、ニフティサーブ「オートレーシング情報フォーラム」でF1スペインGPの速報担当。ここで決勝レースのライブ中継を見ていたんだけど、ハッキネンとクルサードが飛び出し、スタートで3位につけたビルヌーブがシューマッハーとアーバインを押さえる展開で、全然、面白くない。
     決勝レースの結果やリタイア理由などをF1業界関係者向けのサーバーから取り出してフォーラムに掲載しながらフジテレビのスペインGP録画中継を見る。結果がわかっていてもバトルがあるレースなら面白く見られるんだけど、最近のF1にはそれがないのでつまらない。午前1時、F1の途中でテレビ朝日のインディ500中継に切り換える。
     インディ500ではキャブレーションデーで5位に入った松田秀士選手の事務所の人から、こんなメールをもらっていたので、つい期待してしまう。

    
    こんばんわ。
    松田秀士の事務所の×××です。(覚えてますか??)
    毎度、リリースのアップありがとうございます。
    実は私から送信していたのです。
    たったいまインディアナポリスから戻ってきました。
    今日のテレビみてくださいね。
    ラインダンクのエンジンよりも速いんです。
    カーボレーションの日、松田は満タンセッティングで
    5番手のタイムでしたが、上位4台は実は松田の3分の1も
    燃料積んで無かったことが、あとからわかったんです。
    エンジンの調子がいいので、ひょっとするとひょっとしてって
    ことになるかもしれませんよ(^^)。
    
    
     でも松田選手は燃料切れで、ほぼ最下位の28位まで後退。4周遅れになってしまう。あああ……と思ったものの、インディ500のライブタイミングを見ていると(途中でコケて、別のシステムに切り替わった)、松田選手のスピードは、トップグループに遜色なし。それどころか凌いでいるラップも多い。前を行くマシンの脱落だけでなく、みずからも着々と前を行くマシンを抜いて、結局は10位でフィニッシュ。成績はともかく走りはトップクラスに負けていないことで自信を得たのか、レース後の表情も明るい。もういまから来年が楽しみになってきたぞ。
     松田選手が後退した後は、ラインダイクを応援していたのにクラッシュ。その後は燃料がギリギリの状態でギャンブルに出てトップを走っていたロビー・ゴードンを応援。でも、残り1周で燃料が足りなくなりスプラッシュ(数周分の少ない量の燃料をブチ込むこと)のためにピットイン。これでケニー・ブラックの優勝となった。オーナーのA.J.フォイトが嬉しそうだった。
     インディ500の後は午前4時半からケーブルテレビのスポーツi・ESPNで、昨日のCART第6戦マディソンのレースを見る。インディ500の途中でワインの栓を抜き、ワインを呑みながらの観戦だったが、さすがに眠気に負け、午前6時にダウン。久々に酔っぱらい状態で布団へ潜りグオー(とイビキをかいていたらしい)。

    05月31日
     書き下ろしが1冊終わって気が抜けていたせいか、目が覚めたのは午後3時。9時間も寝てしまった。脱力感で仕事をする気も起きず、資料読みに専念する。夜は見たいテレビ番組があったのに、カミサンがハマっている「早乙女千春の添乗報告書8『日光・鬼怒川湯けむりツアー殺人事件、全員医者のお見合いツアーで連続殺人・黒コゲ死体に隠れた真実』」につき合わされる。けっこう面白いんですけどね。こちらが見たかったのは、かまやつひろしと森山良子のGSフォーク名曲集でありました(^_^;)。


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