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  • 1999年3月中旬の日記
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    03月11日
     ふう、ついにISDNが開通した。アナログ機器は簡単につながったが、ISDNルーターから発信してくれず。いろいろいじったせいだな……とISDNルーターを初期設定に戻し、パソコンに設定してあったTCP/IPの固定アドレスも解除して再起動。もう先週のようなヘマはやらないのだ。ISDNもあっというまにつながるようになり、これでホームページの更新も速くできそう。
     10-BASE-Tケーブルを2階から1階の居間まで引っ張ってきて、居間のサブノートパソコンでも快適にISDN経由で通信できる。
     しかし、パソコンの画面を見ているうちに頭が痛くなり、一時、居眠り。無理して仕事しても能率が悪い。思いきって寝てしまうことにしようか……ナ。

    ●今日届いた本、雑誌:
    『魔法の庭』(妹尾ゆふ子/プランニングハウス/800円):詳細はこちらで。この作品の元になった『風人の唄』という貴重な本を先日、古書店で入手したばかりなのだ。

    「タミヤニュース」
     そういえば昨日は「ビッグコミック」が届いていた。ああ、可哀想な田中クン……(;_;)。「のたり松太郎」の話です。

    03月12日
     昨日は夜になって舘信吾選手の訃報が届き、ガックリ。95年にイギリスに留学中だった舘選手とオールトンパーク・サーキットで会い、F1小説『龍の伝説』のために、あれこれ話を聞いたこともあり、さらには、おそらく将来、トヨタのル・マン、CART、F1などのプロジェクトに噛んでくるはずでもあったドライバーだけに、よけいに早い死(21歳)が惜しまれる。

     2階から引っ張ってきていたLAN用ケーブルが、案の定、邪魔者あつかいされ、カミサンが、ガムテープでペタペタと壁に貼りつけた。壁に穴を開けてパイプを通し、そこをくぐらせないと、ドアも閉められない状態なので、これもしかたないか。しかし、ドリルで穴開けしているヒマなんかないぞ。
     家にいては仕事が進まないので、車でマクドナルドに出かけ、自分で書いたマンガ原作をコマ割りする作業を開始するが、目の奥が痛くて、頭痛もキリキリ。10Pで敗退し、自宅に戻って居眠りしかけたら電話がジャーン。来月発売の書き下ろし文庫のゲラがバイク便で届くとのこと。
     1時間ほどして到着したゲラのチェックをはじめたら、結局、朝まで。目の両側とコメカミがキリキリ。眼精疲労と寝不足が原因だな。母親が起きてきて甘酒を作ってくれたので、これを飲んで寝ることにする。

    ●今日届いた本、雑誌:
    「増刊DIME」フレッシャーズ特集号:モバイル特集でもあるのだが、ナンカ、広末特集号という感じもしないでもない。
    「ビッグコミック・スピリッツ」&「ビッグコミック・スペリオール」:書き下ろし文庫のゲラに同封されてきたオマケ。つまり、書き下ろし文庫は小学館文庫というわけであります。来月発売なのでよろしく。
    「OnTrack」:見出しを読んだだけで中身を読んでいるヒマなし。

    03月13日
     確定申告をしていなかったのを思い出し、会計ソフト「弥生会計ライト」の青色申告バージョンを起動するが、昨年のはじめからの決算書類を作らないといけない。うちの青色申告は簡単なんで、そこまでする必要はないや……と「エクセル」で決算書と申告書のフォーマットを作り始めてしまった。
     ところがこういうことを始めると凝ってしまうのが悪いクセ。書類のフォーマットを合わせ、縦書きになっているところはエクセルの画面も縦書きにしていたのだが、来年以降のことも考え、税率計算のところを今年分の税率だけでなく、最大限(3千万円以上(^_^;))の計算もできるように改造しはじめたら……あららら、これが大変。「IF関数」の使い方がわからない。ヘルプと首っ引きになりながら「AND関数」も見つけて「IF関数」のネストを繰り返し、やっとこさ出来上がったのは深夜。とうとう仕事にならなかった。
     その関数は以下のようなもの。課税所得が5段階で税率が変わるのだけれど、BASICなら簡単に組めるプログラムがエクセルではわからず苦労したのであった。
    「=IF(AND(E17>=1000,E17<=3299000),E17*10%,IF(AND(E17>=3300000,
    E17<=8999000),E17*20%-330000,IF(AND(E17>=9000000,E17<=17999000),
    E17*30%-1230000,IF(AND(E17>=18000000,E17<=29999000),E17*40%-3030000,
    IF(E17>=30000000,E17*50%-6030000)))))」

     果たして小説が主体で、この最大課税率を超える日が来るか?(^_^;) しかし課税所得が1億円だと税金は4,397万円! これに地方税とか予定納税とか入れると、人気作家が必死に原稿を書いても、400字詰め原稿用紙のうち2、3行分くらいしか手元に残らないというのもわかるなあ。
     十数年ぶりに源泉徴収の還付金が戻ることになって嬉しい。3900円だけど(^_^;)。メインが給与所得だったもので、しばらく還付金など縁がなかったんですが、所得減税などのおかげですね、これは。

    ●今日届いた本、雑誌:
    「SFバカ本・ダルマ篇」(大原まり子&岬兄悟・編/廣済堂文庫/552円):霞む目をこじあけて風呂の中で、いくつか読んでしまったぞ。わはははははははははは!

    03月14日
     昨日、エクセルの画面と睨めっこしていたせいか、目がガチャガチャ。自転車でモスバーガーに出かけてマンガのネームをやるが、途中で目が霞み、いちど家に帰る。風呂に入ったら少し目の調子が良くなったので、こんどクルマでファミレスに。しかし2時間ほどで目が限界に達し、しかたなしに帰宅。珍しく午前2時に就寝。

    03月15日
     午前10時に起床して自転車で税務署へ。自転車で正解。クルマは税務署のはるか手前で確定申告渋滞を起こしていた。帰途、喫茶店に寄ってネームの残り。自分で書く文字が上下に二重にずれて見える。なんとか目処をつけて帰宅しFAXで送っている間に、バイク便が小学館文庫のゲラを取りにくる。
     これで夜から架空戦記に専念できる。夕飯は、長女の高校卒業祝いのため、赤飯にトロの刺身になったのに、肝心の娘は、友達との食事会に出かけてしまって主賓は抜き。

    ●今日届いた本、雑誌:
    「オートコミックGT」:新連載コミック「事件{クライム}ハンターG」(原作・鷹見吾郎/作画・りゅういちろう)がスタート!

    03月16日
     今朝も早起きしてスーツを着込み、恵比寿ウェスティンホテルで行われたツインリンクもてぎの「二大レース記者発表会」へ。二大レースとは「CART FedEx選手権第2戦・ファイアストーン・ファイアホーク500」とバイクの「FIMロードレース選手権・第2戦・マールボロ・グランプリ・ジャパン」のこと。4月に2つも世界選手権もあって、もてぎの人たちも大変だなあ。
     久しぶりに会う記者、レース関係者も多く、挨拶をかわすが、お辞儀をすると腰痛がイテテテテ。この後の取材のために重いモバイル機材一式をバッグに詰めて持っていったので、寝不足のせいもあって腰に来てしまったらしい。しかも記者会見中も遅れていったので席がなく立ちっぱなしで、よけいに腰が痛い。ホント、運動不足だよなあ。
     ウェスティンホテルから高齋正さんと一緒にタクシーで青山1丁目まで。ここで下車して高齋さんは帰宅。こちらは「日経ゼロワン」の取材を受けるため編集部へ。海外モバイルに関するインタビューを受け、写真を撮影されて帰宅。途中、喫茶店で仕事をしようと思ったが、眠くてダメ。井の頭線の電車の中でしばし居眠り。
     帰宅しニフティサーブにアクセスすると、マンガ原作で直しの要求のメールが。ストーリーがギチギチなので2ページを直すのに悪戦苦闘。これを片づけてFAXで送信しに行くと、別のインタビュー記事のチェック用原稿が届いている。とくに問題ないとメールで返事を出すと、こんどは書き下ろし文庫の再校を送ったとのメール。これは明日、宅配便で着くらしい。ノベルスだと著者校で終わるけど、文庫になると、さすがに丁寧ですね。

    03月17日
    「週刊小説」のコラムを片づけるため、2Fの仕事場に入ったら、昨日送ったはずのマンガ原作の直しが、エラーで戻っていた。FAXではなく電話の番号に送ってしまったらしい。あわてて再送信する。
     さらに架空戦記の原稿を進め、夜中に小学館文庫の再校をチェックしFAXで送信。明け方、ウィスキーを飲みつつ、あちこち巡回。コンピュサーブへの接続は、相変わらずDOSソフトのTAPCISを使っているのだが、先週、コンピュサーブのTAPCISフォーラムで、TCP/IP接続でTAPCISを使う方法を発見。Webからダウンロードしてきたバーチャルモデム&COMポートのソフトをインストールして、TAPCISもISDN経由で使えるようになった。早くて便利、便利。ソフト代は2本で8000円ほど。
     ネットスケープ4.5をダウンロードして、自分のホームページを見てみたら、ありゃ、日記の部分が横に拡がっている。あれこれいじってみたが原因がわからない……。しばし悩んだ末、エクセルの計算式の部分に改行を入れてみたら、これがビンゴ! 日本語表示でも半角英数字は英語として扱うようになっているらしい。

    03月18日
     起き抜けにニフティサーブにつないだら取材の依頼と、いま書いている架空戦記の発売日延期の連絡のメールが入っていた。あと20日で2冊書き上げる予定でいたので、ほっと一安心。順番を入れ替え、発売日が先の架空戦記に取りかかることにする。
     少し心のゆとりができたので、ため込んであった事務仕事を片づける。契約書3通を発送しに出かけたついでにジーンズショップでジーンズを2本購入。もう3、4年くらい前に買ったジーンズが、ついに膝が抜けてしまったため。
     夕刻、あらためて長女の卒業祝い。近所のメキシコ料理店で母にごちそうしてもらう。
     帰宅後、「週刊小説」のイラストを描いて送信。

    ●今日届いた本、雑誌:
    『遙都』(柴田よしき/徳間ノベルス/1200円):『炎都』『禍都』につづく大スペクタクル伝奇SF。こういう作品が受け入れられてくれると、「石の血脈」「産霊山秘録」「総門谷」といった傾向の作品をめざしているぼくには、すごく励みになる。
    『日経パソコン』:
    『週刊小説』:

    03月19日
     出かける予定だったが雨で断念。こつこつと次の架空戦記の準備にとりかかる。  さっさと寝る予定だったが、「SCI-FIに関する素朴な疑問」をまとめ、昔、読んだSF系の小説の表紙をスキャンして貼りつける。
     懐かしい本ばかりで、ついページを開くと、文字が小さい。昔の本は、小さな文字でページがギッシリ。老眼が進行していた目には、ちときつい。しかし、こんな本を毎日1冊くらいのペースで読んでいたんだから、昔はエネルギーがあったんだなあ……などと感慨にふける。

     明け方、寝る前に、ちょっとだけよのつもりでコンピュサーブに接続し、CARTのFedExチャンピオンシップ・シリーズ第1戦「マールボロ・グランプリ・オブ・マイアミ/プレゼンテッド・バイ・トヨタ」という長ったらしい名前のレースをチェック。もちろん2人の新人ドライバー、服部尚貴と服部尚貴のダブル服部の動向が気になるからだ。
     ところが初っ端の公開練習走行で、服部茂章がいきなりターン4でクラッシュ。脳震盪を起こして病院に運ばれた。幸い脳震盪だけで、検査のために一晩入院することになったようだが、脳震盪を起こしたドライバーは、ルールで同じ週末のレースに出ることはできない。服部茂章にとっては、つらいデビューレースとなった。
     この速報をニフティサーブ「オートレーシング情報フォーラム」に送り込んでから布団に潜り込む。

    ●今日届いた本、雑誌:
    「DIME」

    03月20日
     NTTからお手紙。INS64の確認の手紙だが、「INSテレホーダイ」に設定した電話番号2つが、どちらも1番ずつ数字がずれているではないか。確認のためNTTに電話をかけようとして念のため、ISDNルーターに設定してある番号とアクセスポイントのリストを照合すると、ギャ! 電話番号を間違えたのはこっちだった。ISDNの同期用64Kの番号と、非同期用の番号が1番ずつ違いで、ルーターには非同期の方の番号を設定していたのであった。つまり、深夜、テレホーダイタイムに、さんざん使っていたのは、テレホーダイに設定した番号とは別だったのだ。あわててISDNルーターの設定を変更する。ホントにドジで情けないったらありゃしない。


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