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  • 1999年1月上旬の日記
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    01月01日
     昼前に起床し午後から年賀状の作成。下の娘が郵便局でバイト中なので、家族揃っての新年会は夕食時になる。お屠蘇を飲んだら眠気がドッ。座椅子にもたれて寝てしまい、起きたのは午後9時過ぎ。「進ぬ電波少年」のスペシャル番組を見ながら住所録の郵便番号を7桁化する。しかし「電波少年」は、だんだん悪ノリがひどくなってきて、救いがなくなってきましたね。せっかくの感動も色褪せてしまい、ほとんどイジメになってきている。

    01月02日
     住所録ソフトの郵便番号7桁変更で朝までかかり、睡眠不足のまま年賀状の印刷。
     夕方、高齋正さん、磐紀一郎さんらを車で迎えに行き、我が家で新年会。ビールを2杯ほど飲んだら疲れがドッ! 眠くて眠くてたまらなくなる。夜になって高齋さんの長男の正明君がお父さんを車で迎えに来てくれたついでに、ほかのお客さんもついでに送ってもらい、座椅子に倒れ込んで居眠り。
     いちど起きて風呂に入り、早めに布団に潜り込むも、肩と腰の痛みで何度も目が覚めてしまう。

    01月03日
     年賀状の残りを印刷。届いた年賀状を元に住所録ソフトの修正。これでまた半日かかる。
     さあ、小説のゲラを見なければ。

    01月04
     ゲラのチェックは朝までかかってしまった。午後にはバイク便がゲラを取りにくる。
     つづいて別の本の原稿に取りかかる。

    01月05日
     今日も終日、仕事。里中満智子さんのお父さんが元日に亡くなり、カミサンは、お通夜の手伝い。家族は勝手にインスタントラーメンを作って夕食。明星チャルメラの豚骨スープ麺を初めて食べたが、うまかった。そういえば、昔、「漫画アクション」のラーメン特集増刊号で、明星食品にチャルメラを作った人たちのことを取材して、漫画にしたことがあったなあ。

    01月06日
     今日も終日原稿。まるで変化のない一日。

    01月07日
     昼過ぎに起きてパジャマ姿で仕事していたら、突然、「オートコミックGT」の編集者が、年始の挨拶に訪れる。アポなしだったのでビックリ。しかも編集者の年始なんて、15年ぶりくらいではないのか。カミサンも留守でお茶も出せないので、近くの喫茶店でコーヒーを飲む。
     その後、ひとりで吉祥寺に出かけ、喫茶店で月末発売の架空戦記の再校をチェック。新書ノベルスで再校を見たのなんて初めてですよ。表紙のカバーイラストのカラーコピーや色見本まで送ってくれるし、丁寧ですね、アスキーは。
     足下を風が通る喫茶店だったため、再校を半分まで見たところで寒さに震え中断。タンメンと餃子を食べ、吉祥寺ロンロンのチーズ天国で、ガーリック&ハーブ入りチーズを買ってバスで帰宅。その後、朝までかかって再校のチェックを終了。午前6時に風呂に入り、読書。長湯したせいか湯あたり状態。

    01月08日
     今日は終日外出しないといけないので昼前に起きるも、全身倦怠。あまりにしんどいのでカミサンに保谷駅まで車で送ってもらい、西武池袋線&地下鉄有楽町線経由で有楽町駅まで。身体がだるいので、途中、池袋駅でスタミナドリンクを飲む。
     有楽町駅近くの喫茶店で有楽出版社の編集者から『太平洋の覇者・連合機動艦隊大戦記[2]』の見本を受け取った後、山手線&京浜東北線で大森まで移動し、ニフティで4時、5時、6時半と会議が連続3つ。そのあと近所の居酒屋で新年会。正月の間に体重が激増していたので、野菜を中心に食す。これが今日はじめての食事。午前零時過ぎ、帰宅。

    01月09日
     寒くて身体を縮こまらせて寝ていたせいか、肩がコリコリになり、その痛みで目が覚める。温暖な静岡出身のせいか、いまだに東京の寒さは嫌い。カミサンが同情して、パジャマの上から着る肩当てを買ってきてくれた。
     うむむ……原稿を書かないといけないのに、ニフティサーブの「本と雑誌フォーラム」で始まった サントリーミステリー大賞最終候補・阿川大樹さん主宰の会議室でオモロイ話題を見つけてしまい、ついコメントを連発。こんなことしてるから仕事が遅れるんだとサルのように反省しながら明け方まで原稿。

    01月10日
     肩当てをして寝たせいか、今日は珍しくスッキリ目が覚める。夕方まで単行本の原稿を書き、それから徒歩で喫茶店まで出かけ、アスキーの架空戦記小説の再校につける書き足し部分をレッツノートで書く。1時間ちょっとで5ページ(約7枚半)。編集の関係でページが余ったので、少し書き込みしてくれないかとの注文だったので、シブヤン海で武蔵が沈められるシーンを思い入れを込めつつ書き足す。武蔵に引っかけて武蔵坊弁慶のエピソードを追加したんだけど、歌舞伎の「勧進帳」のシーンの記憶が一部ゴッチャになっている。家に帰って調べることにしよう。
     ついでに書店にまわって本の買い出し。『帝国陸軍の最後』『ルソン戦記』(以上、光人社)、『泡姫シルビアの華麗な推理』(都筑道夫/新潮文庫)、『文章構成法』(樺島忠夫/講談社・現代新書)など。古書チェーンの店でうさぎ屋さんの『風人の唄』(大陸書房)というファンタジー小説を見つけ、これも購入。自分の本も売っていたけど、裏表紙の写真がでかくて恥ずかしいので購入は見送った。
     帰宅後、喫茶店で書いた原稿の内容を確認するために、インターネットで「弁慶」「勧進帳」をキーワードに検索エンジンで探すと、たちどころにヒット。記憶が間違っていたところを修正する。そういえば、2年半ほど前、石川県小松市に行って谷甲州さんのお宅に泊めていただいたとき、安宅の関は素通りだったなあ。
     修正した原稿をメールで送信すると同時にプリントアウト。これを再校につけて、校正も終了。明日、バイク便にわたせば、あとは本になるのを待つだけだ。
     午後11時、NHKのBS2で『元禄繚乱』の第1回を見ながら単行本の原稿を再開。午前0時、一時中断して「ニフティサーブマガジン」の連載エッセイに取りかかる。


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