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■ 06年05月中旬の日記

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05月11日(木)▼早稲田中央図書館へ

 仕事に追われて授業も遅れていたので、今日は学業に専念。午後6時すぎになってから、レポートに必要な資料をネットで探すと地元図書館に蔵書あり。しかし、閉館時刻が午後7時のため、ヒゲを剃ったり着替えをしていると、自転車を飛ばしても間に合いそうにない。念のためと思って早稲田大学の図書館を検索すると、中央図書館で1冊ヒット。しかもこちらは午後9時まで開いている。というわけで、あわててヒゲを剃り、着替えをして自転車〜電車〜バスで早稲田大学中央図書館まで。
 必要なページのコピーをとり、さらに、仕事の役に立ちそうな本を1冊借りてくる。
 帰途、地元駅のハンバーガーショップに入り、資料のコピーを読み、借りてきた本を読んでいると、すでにエアコンが入っていて、身体がゾグゾグ。風邪をひきそうなので早々に退散し、自宅で資料のつづきを読む。

05月12日(金)▼打ち合わせ〜早稲田中央図書館〜打ち合わせ

 今日は午後から新宿で新作小説の打ち合わせ。出版社の編集者とは初顔合わせなので、とりあえず、どんな路線で行きたいか……というアイデアをまとめたものをプリントして持参。おもしろいといってもらえたので、これをベースにプロットを煮詰めることになる。
 打ち合わせの後は紀伊國屋書店新宿本店で本を1冊買ったあと、新宿伊勢丹前から早稲田行きのバスに乗り、西早稲田で下車して早稲田大学中央図書館へ。昨日借りた本を返すため。ついでに生協を覗いてくる。生協は初体験であった。
 その後、地下鉄東西線で高円寺に移動。空いた時間に小説のプロット作りをして、午後7時から、某大手出版社の方々と来年スタートする企画についての打ち合わせ……というよりも顔合わせ。二次会もすませ、帰宅したのは深夜。

05月13日(土)▼レポート作成

 終日、「インストラクショナル・デザイン実験調査法」のレポート作成。アンケートの結果を各種の検定法、因子分析法などで解析し、レポートにまとめるもの。すでに授業で途中まで進めていたが、おさらいのためExcelによる統計処理から再スタート。
 夜、F1スペインGPの予選を見るが、途中で居眠り。

05月14日(日)▼レポートを提出

 なんとか「インストラクショナル・デザイン実験調査法」のレポートを提出。今日は落ち着いてF1スペインGPが見られるぞ……と思ったが、やはり途中で居眠り。

05月15日(月)▼またレポート

 今日は「教授学習過程論」のレポート作成。これも提出。

05月16日(火)▼「視点」について考える

 来週、とあるマンガ評論書の出版に合わせ、数多く出版されているマンガ評論書について対談をすることになった。その新刊のゲラも読み、さらに多数のマンガ評論書を再読しているのだが、やはり、「視点」にポイントを当てたいなあ……と思ったりする。視点について、マンガと映画の関連は語られているが、小説の視点のことは「文学」についてのみ、今度の新刊でもちょっと触れられているのみ。エンターティンメント系では、とりわけミステリーが、視点教条主義的なジャンルともなっている。視点の法則を守らないと、アンフェアになってしまうことが多いからだ。カメラアイ(アングル、構図)としての視点、そのシーンでの「語り手」(主体)としての視点など、メディアによる視点の違いを考察するのは面白いと思うのだが……。『マンガでわかる小説入門』も、そんな「視点」への興味からといっていい。
 この対談に備え、アマゾンからマンガ評論特集をしていた「ユリイカ」のバックナンバーを取り寄せたのだが、中を読んでいて、あれ、「これ読んだことがあるぞ……」。このサイトを検索したら、ありました、1月6日に購入し、ちゃんと読んでおりました。最近、こんなことばかり起こるので、認知症が始まっているのでは……と不安になる。そこでとりあえず、携帯電話からこの日記を検索するためのページを作成し、サイトにアップロードする。この日記に購入書のリストを掲載しておけば、ダブって買うことも少なくなるはずだ……といいのだが。
 でも、きちんと対応するためには、買った本のリストもしっかり作っておかなくてはいけない……。

05月17日(水)▼インタビュー

「インストラクショナル・デザイン実験調査法」の課題をこなすため、新宿のビックカメラに出かけてICレコーダーを購入。これを持って高円寺の居酒屋に出かけ、マンガ家NさんとアシスタントをしているHさんに会って、携帯電話についてのインタビューをさせてもらう。
 取材は5分で完了したが、そのまま日付が変わるまで歓談。

05月18日(木)▼小説のプロット作り

 標題のとおり。資料を読みながらパソコンでプロットを作成。さらにエッセイの原稿を1本。ワケアリの原稿で、硬くなって書いているため、面白くならない。あとで書き直ししよう。

05月19日(金)▼打ち合わせと飛び出す恐竜の絵本

飛び出す恐竜の絵本
 夕方から新宿でコラムとマンガの打ち合わせ。その後、ジュンク堂新宿店で授業と仕事に役立ちそうな本を数冊購入。帰途、高円寺に寄り道し、居酒屋で生ビールを飲みながら読書。至福の一時である。
 遅くなってから別の店に移動し、恐竜の飛び出す絵本を見せてもらう。ひえ、すごいや、これ。
 この恐竜の本は、東京・目白の「Ehon House」という絵本専門店で売っているそうです。恐竜の本は、こちら

■最近、買った本

『フランス史10講』(柴田三千雄/岩波新書/2006年5月刊/814円)........大学で受講中の「フランス文化論」の参考に。

『喜劇の手法 笑いのしくみを探る』『喜劇の手法 笑いのしくみを探る』(喜志哲雄/集英社新書/2006年2月刊/735円)........やはり喜劇の作り方は気になる。この本、買ったかどうか不安になり、書店内で携帯電話から、この日記を検索。未購入であることが判明し、安心して購入。

『あの戦争になぜ負けたのか』『あの戦争になぜ負けたのか』(半藤一利・他/文春文庫/2006年5月刊/840円)........戦記ものを書くための基礎教養。

『図書館を使い倒す!―ネットではできない資料探しの「技」と「コツ」』『図書館を使い倒す!―ネットではできない資料探しの「技」と「コツ」』(千野信浩/新潮新書/2005年10月刊/714円)........早稲田大学の図書館はじめ、最近、図書館の利用が増えている。これまで買って蔵書にしておくことを最優先していたが、収納スペースも限界を超えつつあるし、とくに地震が不安。高価な専門書などは、図書館も利用することにしよう。とくに早稲田大学の場合、設備費まで払っているんだし。

『文化人類学入門』(祖父江孝男/中公新書/1990年2月刊/840円)........秋学期に大学で受講予定。でもアマゾンのレビューを読んだら、もう古い……と書かれていて、ちょっと不安。

『歴史に好奇心 2006年4-5月 (2006)』(牧秀彦・他/日本放送出版協会/2006年3月刊/683円)........同名の番組のテキスト。4月分の「日本刀なるほど物語」が目的で購入。

『定刻発車―日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか?』『定刻発車―日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか?』(三戸祐子/2005年4月刊/新潮文庫/620円)........大学の「教授学習過程論」で「時間の認知」のことが採りあげられたとき、日本の鉄道の正確な発車時間には、乗客も協力しているという話が出てきたが、その話題のもとになったのが、たぶん、この本。昨年、JR西日本で脱線事故が起きたとき、たぶん偶然にも相前後して発売されたため、版元もPRしづらくなったような印象が。きわめて丁寧に調査されて、わかりやすく書かれた良書だと思います。

『幕臣たちと技術立国―江川英竜・中島三郎助・榎本武揚が追った夢』『幕臣たちと技術立国―江川英竜・中島三郎助・榎本武揚が追った夢』(佐々木譲/集英社新書/2006年5月刊/714円)........昨夜、購入直後にビールを飲みながら一気読み。『英龍伝』(単行本未刊行のため未読だが)、『くろふね』『武揚伝』など、佐々木氏の幕末歴史小説を読んでいる人には、小説のダイジェストのようでもあり、同時に佐々木氏の主張がよりクリアに提示されていて、実に楽しめる。こちらを先に読んだ人は、『くろふね』『武揚伝』も読むべし。ところで『英龍伝』は、いつ出るんでしょう? まだ出てないですよね? 高校生のとき、体育の時間に農兵節を踊らされたほど江川太郎左右衛門の出身地・韮山にに近い土地で生まれ育った身なので、出版を楽しみにしているんです。



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