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■ 06年01月上旬の日記

01日 02日 03日 04日 05日 06日 07日 08日 09日 10日

01月01日(日)▼仕事はじめ

 午前中に起床し、年賀状を確認したあと、マンガの下絵。ただし能率が悪い。テレビも正月番組ばかりだと、仕事に熱が入らない。それでも何とか下絵を終了。

01月02日(月)▼ペン入れ開始

 7ページのマンガだが、久々のコマを割ったマンガということで、しかも版面が大きいため、ペン入れにも時間がかかる。3ページまで人物のペンを入れたところでダウン。

01月03日(火)▼明日が締切なのに……

 人物のペン入れを終了し、バックに取りかかる。風景などは、あらかじめデジカメで撮影してきた写真を使うので、あまり手間はかからないが、問題は、その他の背景。マンガ家時代、背景はアシスタントにまかせっぱなしになっていたこともあり、ごくふつうの家や室内を描くのに苦労する。それでもなんとかペン入れを終了し、家族に消しゴムかけとベタ塗りをしてもらった原稿をスキャナーでパソコンに取り込む。仕上げはパソコンでやるため。
 しかし、まいったなあ。パソコンの画面でホワイト修正をはじめたら、時間がかかることかかること。ポスターカラーの白で修正した方が、ずっと早かった。次からは、ホワイトまですませた原稿をスキャンすることにしよう。

01月04日(水)▼原稿が終わらない

 ホワイト修正に時間がかかったおかげで原稿が大幅に遅れてしまった。必死に背景を描き込むが、結局、5日の朝までかかる。午前5時に送稿したら、すぐに編集者からOKの返事。あちらも徹夜だったらしい。ご苦労さまです、お互いに。

01月05日(木)▼年賀状の追加と英語の課題

 今日はゆっくり寝られるはずだったのに、結局、4時間ほどの睡眠で起床。足りなかった年賀状の追加を印刷した後、9日が締切の英語の課題に取り組む。最終回となる今回の課題はライティング。最近、日本で起きている政治、経済、スポーツなどのイベントの中で、自分が関心を持っているものをチューターに説明するもの。なぜ、そのイベントに関心があるのかも説明しなければならない。同じ早稲田大学人間科学部のeスクールで学ぶ中野友加里選手が出場したフィギュアスケートの全日本選手権について書こうかと思ったが、ほかにも同じテーマを選ぶ人がいそうなので、ちょっとはずして、日本国内ではないが日本で人気の高いパリダカと篠塚建次郎選手について書くことにした。
 今年でパリダカを引退するという篠塚建次郎選手は、いま57歳。1976年、日本人初のサファリ・ラリー入賞者(6位)となったとき、双葉社から出ていた「少年アクション」というマンガ雑誌で『疾風ランサー』という題名の篠塚建次郎物語を描くことになり、取材させてもらったことがある。「ジャンプばかりしていたらスピードが出ないんですよ。ジャンプしている間はタイヤが空回りしているわけですから」と、当時、勤務していたディーラーで説明してくれたことを思い出す。サファリ・ラリーの映像(映画)やランサーの実車を、田町の三菱自動車本社で見せてもらったりしたことも懐かしい。しかし、篠塚選手の取材をベースに作ったネームは、編集者の「地味すぎる」の一言でボツ。結局、断崖からジャンプしたり動物と激突したりの『チキチキバンバン』か『マッハGo! Go! Go!』みたいな作品になったのでありました。
 篠塚建次郎選手の完走を祈っているのだが、今日の段階では、砂漠の真ん中でストップし、アシスタントトラックの到着を待っているとのことだった。
 深夜から明け方までは至福の読書タイム。

01月06日(金)▼プチ新年会

 ずっと読書をつづけていたが、せっかくの休みなので夕方、高円寺に出て、マンガの同業者Nさんと誘い合わせてプチ新年会。居酒屋で一杯やったあと、2軒目の店で常連さんたちと話がはずみ、終電を逃す。Nさんと別れたあと、ラーメンを食べ、もう1軒チラリと寄ってタクシーで帰宅。高円寺に向かう途中、吉祥寺の書店で購入した「ユリイカ」が気になって朝まで読書。気がついたら座椅子でうたた寝していた。風邪のもとだ気をつけなくては。

■今日、買った本

『ユリイカ 2006年1月号 特集 マンガ批評の最前線』(青土社/2005年12月刊/1,300円)........「テヅカ・イズ・デッド」などを中心としたマンガ批評の特集。マンガ批評は豊穣のときを迎えつつあるようだが、肝心のマンガは痩せ細っていく一方のような気も……。ササキバラ・ゴウさんの「まんが教育」に関する文章が、「マンガや小説の教え方」を考えるために大学に入った者として、とても気になった。

『ハートで感じる英文法―NHK3か月トピック英会話 語学シリーズ』(大西泰斗&ポール・マクベイ/NHK出版/2005年12月刊/998円)........NHK教育テレビでまとめて再放送されていた番組を見て、英語における自分の欠点が補えるかも……と思って購入。イメージで憶えようという内容は、かなり強引なところもあるが、でもわかりやすい。これはマンガにすると、もっとわかりやすくなるのではなかろうか。とりわけ「イメージ」の概念の説明は、マンガというメディアにピッタリだ。……ひょえっ! ただいまアマゾンで4位。マンガにしたら、トップになれるぞ、きっと!

『禁断の科学 この人この世界 2005年12-2006年1月 (2005) NHK知るを楽しむ/月』(池内了/日本放送協会/2005年11月刊/683円)........NHK教育テレビ「知るを楽しみ」のテキスト。[詳細@NHK]

01月07日(土)▼プログラミングでう〜ん……

 大学の授業で「プログラミング」を受講しているのだが、この科目の最終課題が提出された。Javaでチャット用のプログラムを書くというものだ。とりあえずサーバー用のプログラムは用意されていて、こちらはクライアント用のプログラムだけ書けばいいらしい。寒いので暖房のきいた居間で、ノートパソコンを使い、ちょっとだけ試しに書いてみようと思って始めたら、どうもうまく動いてくれない。おかしいな……と試行錯誤を繰り返していたら、あっというまに朝。いちど断念して寝ることにする。

01月08日(日)▼ウォーキングと授業再開と

 4時間ほどの睡眠で起床し、寒い仕事部屋に冬山登山のようなスタイルで閉じ籠もる。徹夜でもできなかったプログラムを仕事部屋のデスクトップPCで動かしてみたら、あれれ? ノートパソコンでは、さっぱり通信できなかったのに、こちらでは文字のやりとりができるではないか。どうなってるんだろ? 基本の文字のやりとりはできるようなので、さらに課題で求められている機能を追加していく。
 深夜になってから運動不足を解消のため、45分ほどウォーキング。汗グッショリになって帰宅後、午前4時から冬休み明けの授業。結局、寝たのは午前11時。受講した科目は「考古学」「エジプト文明論」「安全人間工学」など。

01月09日(月)▼課題をガシガシ進める

 午後4時に起き、残していた授業を受ける。残っていたのは「情報数理学」と「統計学II」。「情報数理学」は課題の小テストもその場ですませ、新しく提出された「認知心理学」の最終テストに取り組む。締切は月末だが、仕事の関係で必死に前倒し。さらに英語の最終テストにも着手。こんな調子で仕事も進めばいいのだが……。

01月10日(火)▼落語はじめ

 大学の授業の課題を片づけていたら、あっというまに午前10時。あわてて布団に潜り、午後3時に起床。メールのチェックなどしたあと、外出の支度。
 今日は高円寺ノラやで開催された鈴々舎わか馬さんの月例勉強会「鐙の会」へ。途中、最寄り駅ビル内の書店で本を探しているうちに時間が迫り、あわてて西武新宿線で野方まで出て、ここでバスに乗り換え高円寺へ。
 落語会は満員の大盛況。演目はお馴染みの『金の大黒』と『蝦蟇の油』の2席。次回は新作を披露してくれるというので実に楽しみ。
 打ち上げも楽しみ、さらに1軒のつもりが2軒になり、結局、始発電車で朝帰り。

■今日、買った本

江戸の芸者『江戸の芸者』(陳奮館主人/中公文庫BIBLIO/2005年11月刊/880円)........近い将来に書く予定の作品の資料。叔父が置屋をやっていたこともあり、芸者さんには子どもの頃から親しんでいた。

記紀の考古学『記紀の考古学』(森浩一/朝日文庫/2005年2月刊/756円)........「考古学」の授業も、なんだかあっというまに終了……というわけではないが、気楽に読める古代史エッセイのようだったので。

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