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  • 04年04月中旬の日記

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    04月11日(日) 原稿が終わらない(泣)

     終日原稿。まだ終わらない。

    04月12日(月) 原稿が終わらない(泣)

     原稿が終わらない。深夜、NHKスペシャルの再放送で『映像詩・里山「命めぐる水辺」』を見る。ハイビジョンカメラを駆使した琵琶湖畔の里山の1年を追ったもの。石ノ森章太郎先生のマンガを思い出す構図がたくさん出てきてびっくり。カエルの目に花火が映るカットなんて、もう石ノ森先生のマンガそのもの。『ジュン』とか『龍神沼』を思い出す。このディレクターは、石ノ森マンガのファンだったんじゃないのかな。

    04月13日(火) 原稿が終わらない(泣)

     原稿は枚数的には終わっているのだが、着地がどうも決まらない。メールで届いたカッコイイ表紙イラストの見本を見て、これに負けてはいけない……と、えいやっと20ページほど削除し書き直しをはじめる。
     夜、NHKで「プロジェクトX」を鑑賞。今夜は「不屈の町工場・走れ 魂のバイク」。ポップ吉村と呼ばれた吉村秀雄氏の物語。この番組にも出演した吉村氏長女の森脇南海子さんから番組予告のハガキをいただき、放映を楽しみにしていたもの。映像で見られたのは良かったが、2時間スペシャルくらいの時間が欲しい。それに耐えられるだけの題材もあるはずだ。

    ■参考文献

  • 『ポップ吉村の伝説(上)』(富樫ヨーコ/講談社+アルファ文庫/2002年7月刊/840円)......「プロジェクトX」にも参考資料として名前の出ていた大傑作ノンフィクション。この本を読まずしてポップ吉村を語るなかれ。わたしはハードカバーで読みました。
  • 『ポップ吉村の伝説(下)』(富樫ヨーコ/講談社+アルファ文庫/2002年7月刊/840円)
  • ■こちらもオススメ!
  • 『ホンダ二輪戦士たちの戦い(上)異次元マシンNR500』(富樫ヨーコ/講談社+アルファ文庫/2000年4月刊/630円)......2輪WGPに4サイクル楕円ピストンエンジンで挑んだホンダの物語。こちらも「プロジェクトX」になっておかしくありません。
  • 『ホンダ二輪戦士たちの戦い(下)異次元マシンNR500』(富樫ヨーコ/講談社+アルファ文庫/2000年4月刊/630円)
  • 04月14日(水) 原稿が終わらない(泣)

     ふう……。原稿が終わらない。なぜだ。20ページも削ったせいだ。深夜、逆上してクルマでファミレスへ。3時間ほど集中して原稿を書き、帰宅しようと店の外に出ると外は霧。駐車場のクルマも夜露にぬれて、窓もミラーも真っ白。後ろがよく見えないまま帰宅。ちょっと怖かった。帰宅後も原稿の続き。なんとかメドがついてきたかな。

    04月15日(木) 原稿が終わった(笑)

     原稿もほとんど終わったのだが、エピローグの着地が悪いのが気になって、あれこれ書き足し。うんうんとうなりながら夕方、ついにフィニッシュ。予定よりも10ページ(30枚)ほど書き足してしまった。
     この作品が小説家としてデビュー以来、10周年の記念作品。1994年6月刊の『漆黒の独立航空隊』以来46冊目の小説作品となった。小説だけで50冊書ければ……と思っていたが、ちょっと足りなかったのが残念。小説以外の作品を加えると50冊は楽に超えるのだけれど。
     今日は、夕飯のときからビール。座椅子にひっくりかえって身体を弛緩させながら、やっと待望の読書。まずは佐々木譲氏の『天下城』をひらく。しばし至福の時間。

    04月16日(金) レースだ! 温泉だ!

    ホンダの第1期F1マシン「RA-272」
     昨年、モータースポーツ大賞なるものをいただいたこともあって、「今年は、レース観戦に行くぞ!」と決意していたのだが、その第1弾に選んだのがツインリンクもてぎIRL第3戦「BRICGESTONE INDY JAPAN 300mile」。これまではプレスとして行くことが多かったレースだが、今回は、最初からお客として行くつもりで、ツインリンクもてぎのサイトからネットでチケットと駐車券をオーダー。チケットは休めのD席にして、A席で見たつもりの差額で温泉に泊まることにする。またレースは土曜日が決勝だが、雨が降ると翌日に順延になるため、念のため土曜日の宿も水戸に確保。土曜日に決勝が終わった場合は、翌日、水戸方面を観光することに決定。
     というわけで3時間ほどの睡眠で飛び起き、同伴するカミサンとともに、クルマでツインリンクもてぎへ。今日は予選の観戦だ。
     ツインリンクもてぎに行くのは1999年のCARTレース以来だから5年ぶりということになる。外郭環状線と常磐自動車道を経由し、水戸インターからツインリンクもてぎに向かったが、道も覚えていて、問題なく到着。
    1993年CARTチャンピオン、ナイジェル・マンセルが乗ったローラT93・フォード
     待ち合わせていたネット仲間のOさんと合流し、一緒に予選を観戦。もう音だけでホンダが速そうなのがわかる。対照的なのがシボレーで、シュボボボボ……と音が情けない。3.5リッター最後のレースだが、ホンダだけがリキが入っている感じも。CARTレースの時代から、いちどももてぎでは勝っていないのだから、熱が入るのも当然か。光ったのは松浦孝亮の走り。気合いが入った走りで4位に。簡単に優勝できるほど甘いレースではないだろうが、ちょっと期待したり。
     昨日のクラッシュで、今朝のプラクティスも走れなかった高木虎之介は、マシンのセットアップもできていなかったため、予選をウォームアップだけで取りやめ、最後の最後に予選をやり直し。ただしタイム計測の周回数は通常2ラップのところ1ラップだけになる。トップ5はホンダ勢。ここでもホンダのリキの入れようがわかる。
     予選後は、Oさんに、ちょっとした事情で余ってしまったというパドックパスを分けていただき、パドックを見学。予選でお客も少なく、なんだか眠くなりそうなほど穏やか。パドック見学のあとはホンダ・コレクションホールの「パッション・オブ・インディ」展を見学し、ホンダRA-272のチョロQを買って自分のお土産にする。
    チョロQホンダ
     今夜泊まるのは袋田の滝に近い温泉宿。ツインリンクもてぎからは50kmほどあるため、最終プラクティスを見ないで宿に向かって出発。インターネットで調べた地図を頼りに走ったのだが、途中、対向車が来たらスレちがいもできないような狭い道を走ったりしつつ、なんとか1時間強で宿に到着。さっそく有名な袋田の滝を見学に行ったが、午後5時を過ぎていたせいでトンネル利用料も徴収されずにすんだ。
     宿に戻って露天風呂に飛び込み、夕食。ビールを2本飲んだら、睡眠不足と仕事疲れと運転疲れが一挙に噴き出して、あっというまにダウン。ハッと目が覚めると午前零時ちかく。また温泉に入ったら眠気が吹き飛んでしまい、布団の中で持参した『天下城』を読む。
     ノートパソコンも持っていったのだが、ネット接続用のPHSを忘れたうえに、宿にはネット接続環境もない。ノートパソコンにはモデムが内蔵されているのだが、契約しているプロバイダーのアクセスポイントの番号も持ってきていない。それでネット接続は、さっさとあきらめたのだが、メールは携帯電話でチェックできるので、とくに焦ることもない。それどころか落ちついて読書もできるのがいい。読書をしているうちに午前2時頃にダウン。

    04月17日(土) レースだ! 居酒屋だ!

    ホンダの二足歩行ロボット「アシモ」。
     ハタと目が覚めると午前5時半。寝直そうとするが寝られない。面倒になって温泉に入り、目を覚ます。
    トライアルのデモ。
     朝食後、昨日と逆のルートをたどり、ツインリンクもてぎへ。北ゲートが一番近いのだが、脱出のときのことを考えて、裏道を抜けて南ゲートに通じる道に移動。渋滞の列に並んで、駐車場へ。
     駐車場にクルマを置いたのは午前10時。スタート進行までには、まだ時間がある。そこでファンファンラボに行ってロボットのアシモを見たり、入場ゲート前でトライアルのデモを見たり。このトライアルのデモ、まるで吉本のお笑いタレントがやっているようで、実に楽しめた。
     11時45分頃からスタート進行。VIPとドライバーのパレードがあり、ナベサダの国家吹奏があり、ブルーインパルスの飛来があり、「ドライバー・スタート・ユア・エンジンズ」の号令でエンジン始動。
     レースは、ダン・ウェルドンの横綱相撲。松浦はサム・ホーニッシュJr.を押し出し、その影響で8位。あれがなければ4位か5位にはなれたろうに。
     優勝はホンダ・エンジンのダン・ウェルドン。2位もホンダ・ユーザーのトニー・カナーン。ホンダが悲願の地元優勝を遂げた瞬間は、スタンドを離れて出口近くのテレビで観戦。ゴールと同時にゲートから出て駐車場へ。渋滞が始まる前に南口ゲートを抜け出し、裏道を抜けて一路、水戸へ。
     水戸市内のホテルには午後4時前にチェックイン。午後4時から日本テレビで始まった「INDY JAPAN 300mile」の録画中継を見るも、空腹に耐えかねて食事に。居酒屋で大ジョッキを飲んだら眠気がドカン。ホテルに帰ってバタンギュー。また深夜に目が覚めてしまい、日本テレビで、また「INDY JAPAN 300mile」の再録画中継を見る。
     結局、また寝られなくなってベッドの中で『天下城』の読書。

    04月18日(日) 偕楽園だ! 海鮮丼だ!

    クラゲ。
     4時間くらい寝たのかな? 午前7時は起床し、朝食をとった後、ホテルをチェックアウトして、まずは有名な偕楽園へ。先に徳川光圀、徳川斉昭を祀る常磐神社を見学。つづいて偕楽園内を散策し、梅干しのお土産を買ったあと、こんどは大洗へ移動。
    熱帯魚。
     最初に水族館のアクアワールド大洗を出かけ、展示を見たあと、メカトロニクスの粋を集めたロボットのシーラカンスのデモを見学。ちょっと不調だったようで、この展示がすんだらドック入りするらしいが、姿かたちも動くも、実によくできている。
     水族館見学の後は海産物店が並ぶマーケットのようなところに出かけ、ここでサザエの壺焼きと海鮮丼で昼食。夕食用のマグロなどを買って道路が渋滞しないうちに帰宅。ああ、疲れたけれど面白かった。レース観戦は、取材ではなく、お客で行くに限るな。
     夜はNHK-BS2で、MOTO GP第1戦を見る。ヤマハに移籍したロッシとホンダに残ったビアッジの一騎打ちに目が離せず。結局ロッシが優勝するが、いやあ、すごいレースでした。

    04月19日(月) 一峰大二先生の画集にバンザイ!

    一峰大二先生画業半世紀記念画集
     週末、旅行に出かけていて、早寝早起きをしていたせいか、寝たのが午前3時過ぎだったのに、午前8時には起きてしまう。いつもの国内時差ボケだ。しかたがないので、そのまま起きて、途中まで書いてあった原稿のつづきにかかる。
     疲れたところで読書に切り替えたら、郵便小包で一峰大二先生の画業半世紀を記念した画集が届く。奥さまが自費出版されたもので、出版の案内をいただいたとき、すぐさま申し込んであったもの。木箱入りの画集で、さらに直筆サイン入り。
     一峰先生とは、以前、所沢に住んでいたとき、歩いて10分ほどのところにお住まいで、遊びに伺ったこともある。いつも笑顔が途切れることのない温厚のかたまりのような方で、漫画家としても人間的にも尊敬している方だ。画集を開くと「黒い秘密兵器」やら「ナショナルキッド」やら「ウルトラマン」やらの懐かしい作品が満載で、涙がチョチョ切れそう。「黒い秘密兵器」の絵を見て思い出したんだけれど、このマンガに登場する魔球は、「ゲームセンターあらし」の必殺技も影響を与えていますね、きっと。
     夜は夕食後、NHK-BS2で「リトル・ストライカー」というサッカー映画を鑑賞。前知識なしに見たのだが、いやあ、よくできていて面白かった。

    04月20日(火) お土産の配達

     旅行のおかげで時差ボケになり、なんだか眠くてたまらない。グダラグダラしながら過ごす。夕方、水泳の全日本選手権を見てから高円寺に出かけ、飲み屋のママと磐紀一郎さんに旅行のお土産を渡す。ビールを少し飲んだだけで退散し、帰途、吉祥寺で味噌ラーメン。本を読みたかったのでバスで帰宅。


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