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  • 03年06月下旬の日記

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    06月21日(土) 秋葉原探検

     某メーリングリストで、壊れたパソコンを処分するときのハードディスクのデータ削除について質問を受ける。電源が壊れて起動できないというので、ハードディスクをはずして他のパソコンに接続する方法をお教えしたのだが、昨年、自分のノートパソコンが壊れたとき、このハードディスクの内容を救出しようと、2.5インチHDDをUSBで外付けできるケースを買ったまま放置してあったのを思い出し、試してみることに。
     まだ袋詰めになったままだったケースにノートパソコンから取りはずしたHDDを差し込み、充電式バッテリーを装着して、現在使用中のノートパソコンにドライバーをインストールした後、ケーブルで古いHDDを接続。とりあえず問題なく認識されたので、外付けHDDとして使うことにする。とりあえずブリーフケースを利用して、原稿とホームページ用ファイルの同期を取れるようにする。
     その後、架空戦記『灼熱の艦隊』第4巻のゲラを持って外出。電車の中でゲラのチェックをしながら出かけた先は秋葉原。捜し物は「シリアルマウス」。昨日、チェックしてあげた女性のノートパソコンは、キーボードの接続部が壊れてしまったのだが、外付けキーボードとマウスが接続できれば、とりあえずは使うことができる。ところが、この古いノートパソコンにはUSBもなく、PS/2ポートも1つだけ。これではキーボードかマウスのどちらかしか使えない。そこで目をつけたのがRS-232Cポート。昔はRS-232Cポートに接続するタイプの「シリアルマウス」も多く、実は我が家にもあったのだが、昨年の暮れ、邪魔になって燃えないゴミに出していた。
     ネットで検索すると、最近でも「PS/2&シリアル」兼用のマウスが売られているらしいが、現実的には在庫限り。でも、秋葉原にいけば、ジャンク屋あたりで手に入るはず……と思ったのだが、中古パソコン系の店では、安売りのマウスでもUSBかPS/2。シリアルマウスを求めてウロウロしたが、ソフマップの1店で、NECのシリアルマウスを1個と、マイクロソフトのPS/2・シリアル兼用マウスを大量に発見。マイクロソフトのものを1個購入して248円+消費税で260円なり。ほかにも捜し物があったのだが、長いこと引き籠もっていて歩くのが久しぶりだったため、身体がしんどくて秋葉原探検は中止。秋葉原デパート1Fで名前ばかりの讃岐うどんを食べ、帰途、高円寺に寄って生ビールを飲んでから帰宅。家に着いたら疲れでバタンキュー。

    06月22日(日) ゲラのチェック

     正午過ぎに起床したものの、眠くてたまらず、「のど自慢」を見ているうちに居眠り。しばし仮眠の後、クルマで田無のファミレスに出かけ、冷やし中華を食べながらゲラのチェック。近所の書店に寄った後、今夜、我が家に泊まる義母をカミサンの実家に迎えにいく。
     夕食は、義母と家族で和食レストランに。帰途、サーティーワンに寄って、創立30周年記念でサービスされているアイスクリームを買いに寄る。
     帰宅後、読書していたら、急激に眠くなって仮眠。健康診断で血液検査を受ける夢を見ているうちに目が覚める。「こんど検査の方法が国際規格に変更になったので、検査をやりなおします」と看護婦にいわれ、再び採血される変な夢だったが、こんな夢を見たのは、寝る前に「国際会計基準」に関する本を読んでいたせいにちがいない。
     起床後はゲラの残りをやりながら、日本テレビでIRLパイクスピーク、日本テレビG+でCARTラグナセカを観戦したあと、TBSテレビでサッカーのコンフェデレーション杯コロンビア戦を観戦。あーあ、やっぱり負けてしまったよ。

    ■今日買った本

    『リバース―魂の戻る場所』太田哲也/幻冬舎/2003年6月刊/1,600円+税)......雨の富士スピードウェイでレース中、炎上事故に遭遇して全身に火傷を負い、生死の境をさまよいながら奇跡の生還を果たした著者の体験記『クラッシュ』の続編。『クラッシュ』は映画にもなっているとのこと

    「ミステリーズ! vol.01」(東京創元社/1,000円+税)......創刊されたばかりの新本格ミステリーの雑誌。鯨統一郎さんのデビュー作にして傑作短篇ミステリー集「邪馬台国はどこですか?」(大好き!)の続編「アトランティス大陸の秘密」が読みたくて買ったような……。ちなみに新本格ミステリーは、あまり得意ではありません。

    『時価会計不況』(田中弘/新潮社・新潮新書/2003年5月刊/680円+税)......今夜、おかしな夢を見た原因が、この本。金融ビッグバン、会計ビッグバンに関する解説書。現在の不況の原因を解明しているらしいのだが、なんとなく小泉政権おろしの掩護射撃本のような気も……。

    06月23日(月) ゲラのチェック続行中

     朝、旅行に出かけるカミサンと義母を駅までクルマで送ってから寝る。
     電話の音で睡眠3時間で起床。そのままゲラの残りをチェックするが、気づいたら居眠り。
     その後、ゲラのチェックを続行するが、途中、空腹を覚えてパンをかじったら、仮歯がペキリと折れてしまった。しかたがないのでアロンアルファでつける。以後、硬いものは食べられず、夜はスープ・スパゲッティを食すも、以後、流動食中心に……。
     届いている分のゲラのチェックが終了。

    06月24日(火) 足腰のばしにプールへ

     午前中に『灼熱の艦隊』(4)最終章のゲラが到着。
     午後、某出版社の編集者と、とある出版計画について喫茶店で打合わせ。
     帰途、宅配便を出し、スーパーで食事の買い物。液体のアロンアルファだと、すぐに歯が落ちてしまうので、粘着性のあるアロンアルファを購入し帰宅。スーパーで買ったサンドイッチを食べたら、また歯がポロリ。歯を磨いてからアロンアルファで仮歯をくっつけ、そのままフィットネスクラブへ。歯に水圧がかからないよう用心しながら水泳400メートル(寝不足のため短くした)、ウォーキング500メートル。
     帰宅後、残りのゲラを片づけるも、その後、資料読みなどして寝たのは朝。また睡眠不足になりそう。

    06月25日(水) ライブだ泡盛だ

     睡眠4時間で起床し、次の小説の原稿。有楽出版社のMさんから電話があり、東京駅八重洲口前の八重洲ブックセンターで『灼熱の艦隊』(4)のゲラを渡すことになる。
     眠気をこらえて読書しながら西武池袋線、地下鉄丸ノ内線を乗り継ぎ、東京駅へ。アロンアルファでつけた仮歯が心配で、起きてから食事をしていないため、空腹の極致。八重洲地下街の薬局でスッポンドリンクを買い求め、ゴクリ。
     八重洲ブックセンターでは、喫茶室でMさんとゲラの突き合わせをしながらチーズケーキを食べる。ああ、なんて美味いんだ。
     Mさんと別れた後、少し時間があったので八重洲ブックセンター内を探検。「推理日誌PART9」(佐野洋)を購入して京橋から地下鉄銀座線に乗る。車内で「推理日記」を読みながら表参道へ。ここでの目的地はFABというライブハウス。鈴木來未(すずき・くみ)ちゃんという女の子のライブに招待され、歌を聴きにいく。小柄な可愛い子なので、歌もそんな感じかと思っていたら、どうしてどうして、ハスキーボイスがカッコいい本格派。まもなくブレイクしそうな気配で、そんなことを予感させるのか、音楽関係者、芸能関係者らしき人たちがチラホラ。
     彼女の事務所のTさんが招待してくれたのだが、本日のメインイベントは、これから。Tさんのクルマに同乗して浜松町に移動し、ここで、金沢から飛行機で戻ってきたCG作家でイラストレーターのOさんをピックアップ。近くの沖縄料理店「山猫」に移動し、沖縄料理とオリオンビールで夕食。案の定、仮歯が落ちるが、面倒なので歯無しで過ごす。
     この食事会は、先日、某所で15年ぶりくらいに遭遇したTさんと、当時、一緒に仕事していたOさんも交えて同窓会をやろうということになり、この日、それが実現したもの。2人とも15年前と少しも変わらず、思い出話と近況報告に花が咲く。仕上げは沖縄そばに「春雨」という泡盛の古酒。この泡盛が飲み口がよく美味い。よし、こんど歯が治ったら、また来るぞ。
     同窓会の後はTさんにクルマで家まで送ってもらったおかげで寄り道せず。もちろん運転手のTさんは、ウーロン茶しか飲んでおりません。もともとお酒の飲めない人なので。

    ■本日購入した本

    『推理日記 PART9』(佐野洋/講談社/2001年1月刊/2,200円)......最近、新刊を見かけないなあ……と思っていたら、もう2年も前に出ていたのね。ミステリー作家志望者の必読書です。

    06月26日(木) 推理作家協会賞授賞式

     午後、北海道旅行から帰ってきたカミサンと入れ違いに、西武新宿線、地下鉄丸ノ内線、地下鉄銀座線を乗り継いで新橋の第一ホテル東京へ。今日は日本推理作家協会主催の第56回推理作家協会賞の授賞式。長編及び連作短編集部門は浅暮三文の『石の中の蜘蛛』(集英社)、有栖川有栖氏の『マレー鉄道の謎』(講談社ノベルス)の2作、評論その他の部門は新保博久・山前譲両氏編著の『幻影の蔵』(東京書籍)が受賞。短篇部門は該当作なし。
     出かける前に仮歯をアロンアルファで接着したのだが、いつ落ちるかドキドキで、パーティーでは食事もできず。ヤケになってビールばかり飲みながら楠木誠一郎さんたちと歓談。パーティー終了後は、そそくさと地下鉄銀座線に飛び乗り四谷経由で高円寺へ……の予定だったが、電車の中で、昨日購入した「推理日記」に読みふけり、気がついたら外苑前。乗り換え駅の赤坂見附を通り過ぎてきた。しかたがないので渋谷まで行き、ここで山手線に乗り換え、新宿駅で総武線に乗り換えて高円寺へ。
     いつもの飲み屋でスプーンで食べられるカレーライスを作ってもらい、なんとか今日初めての食事。そこに磐紀一郎さんが来て、深夜まで歓談。結局、最終電車に乗り遅れ、タクシーで帰宅。

    06月27日(金) パソコンお助け隊出動!

     今日は江戸賀あい子さんのライブの日だが、歯医者の予約が入っているためライブは欠席。歯医者では仮歯を新しいのに交換してもらう。これで何とか食事ができそうだが、前歯は使わないようにと言われてしまった。

     歯医者の後はフィットネスクラブに出かけ水泳。ここで仲良しになった年長の女性から、パソコンのメールが読めないという相談を受け、帰り道、この方のお宅に寄ってパソコンをチェックすることに。水泳は、さぼり気味だったので、身体が重い重い。水泳600メートル、ウォーキング500メートルで切り上げ、家に戻る途中にある水泳仲間の女性のお宅を訪問。

     トラブルの内容は「メールの画像が、赤いバッテンになってしまって、正しく表示されない」というものと聞いていたので、おそらく「最近増えているHTMLメールでの画像表示の問題だろう」と推測していたのだが、これがピンポーン。最近のHTMLメールでは、画像ファイルを同梱せず、送り主のサーバーに置いたファイルを引き出すタイプが多い。メールソフトによっては、セキュリティの問題から自動ダウンロードをオフにできたりするので、そのあたりの問題かと考えながらパソコンを起動すると、原因は、すぐに判明。やはり画像は外のサーバーに置かれたものをダウンロードする方式だったが、このお宅のインターネット接続環境は、ISDNのダイヤルアップ方式。つまり常時接続ではなく、メールソフトを起動するたびダイヤルアップがスタートするようになっている。ところがメールを受信した直後、パソコンのオーナーは、律儀に回線を切っていたらしい。そのため画像を呼び出すリンクが成立せず、画像の位置に「×」が表示される事態となったのだ。

     このHTMLメールを表示させると、自動的にダイヤルアップアダプターも起動するため、そのままインターネットに接続すると、きちんと写真や画像も表示されました。めでたし!
     このHTMLメールは、ご子息が編集長をされている雑誌の編集部から送られているもので、ご子息から、「HTMLメールが見られない、とメーカーに連絡するように」とのアドバイスを受け、メーカーにも電話していたらしい。「常時接続」が当たり前になっているいま、おそらくメーカーの担当者も「ダイヤルアップ接続」には頭が回らなかったのだろう。アドバイスのあれこれは、すべてハズれてしまったらしい。
     とりあえず解決したのはいいのだが、帰りぎわ、お土産を山のようにいただき、かえって恐縮してしまう。どうも申しわけありませんでした。

     帰宅後、F1ヨーロッパGPが始まっているのに気づいたのは第1回予選終了直前。雨のせいで予選が遅れていたので、終盤だけ見ることができたが、おっかなびっくりの走りで、つまらないったらありゃしない。明日は晴れてほしいが、雲行きが怪しいらしい。

    ■今日いただいた本

    『 Windowsではじめる「ホームサーバ/AVサーバ」の作り方』(武井一巳/メディア・テック出版/2,180円+税)......うちのビデオデッキが壊れて録画ができなくなったため、つい先日、新しいのを買ったばかり。DVD録画機能のついたものにも少し目を奪われたが、結局、DVD再生機能のついたVTR機を25,000円ほどで購入。録画しておいても、あとで見る習慣がないせいで、こんな装置で間に合っているのだ。そんな我が家にとっては、この本のようなホームサーバーなど、まだ夢のまた夢の段階かも。

    06月28日(土) パソコンお助け隊アゲイン

     午後、平凡出版……じゃない、マガジンハウスの雑誌「ポパイ」の取材を受ける。なんでも今年は「スペースインベーダー」生誕25周年記念なんだそうで、それを記念した特集ページに『ゲームセンターあらし』の作者としてインタビューが掲載されることになったもの。喫茶店で写真を撮影されながらの取材だったため、周囲の注目を浴び、かなり恥ずかしかった。
     取材後、電車を乗り継ぎ秋葉原へ。先日、パソコンの修理を頼まれた女性に秋葉原で購入した「シリアルマウス」を送ってあげたのだが、この日記を読んでいた武井一巳さんから「1つしかないPS/2ポートに、キーボードとマウスの両方をつなげるようにしたコネクターが売られている」と教えてもらいネットで情報収集。その結果、現在もメーカーのサイトで1,500円くらいで発売されているのが確認されたが、秋葉原の中古パソコン店では税込200円で売っているのを発見。その店「じゃんぱら5号店」に直行し、2Fのジャンク品売場でゲット。さらに裏通りを歩き、別のジャンク店でダイナブック用のメガネ型コネクターのついたACコードを購入。
     即座に帰宅し、少し仮眠を取ったあと、午後9時からF1ヨーロッパGPの予選をフジテレビ721で観戦。ライコネンが快調だなあ。
     予選終了後、クルマで板橋まで、不調のダイナブックを受け取りに行く。眠くてたまらないため、助手席に目覚まし要員の家族を1名乗せてのドライブ。ダイナブックを受け取り、帰宅後、さっそく点検。古いパソコンなので、あちこちに問題があるようだ。
     とりあえずセーフモードでないと起動しない問題を片づけるため、Windows 98SEの再インストール。CD-ROMを間違って捨ててしまったというので、手元にあるCD-ROMを使ったが、インストール後にWindows 98SEのインストール用ファイルがダイナブックのハードディスクにコピーされているのを発見。このダイナブック、中古で購入したもだそうだが、前の使用者が、再インストールの手間を簡単にするように、ハードディスクにシステムファイルをコピーしておいたものらしい。アッタマ、イイ〜! と誉めてあげたくなったが、自分も同じことをしていたのを思い出し、自重した。
     このダイナブックは型が古く、ハードディスクが遅いため、インストールにも時間がかかったが、なんとか無事に起動してくれてホッ。
     少しでもスピードを上げようと、明け方から「デフラグ」にトライ。

    06月29日(日) パソコンお助け隊アゲインのアゲイン

     昨日、Windows 98をインストールしたダイナブックは、寝ている間にデフラグも無事終了。
     午後、新宿方面にある某芸能プロ事務所までクルマで出かける。また、パソコンお助け隊が出動である。ぼくも役員に名前を連ねている小さな事務所で、俳優やタレントの管理にパソコンを使っているのだが、その調子が悪いので見て欲しいとのこと。
     で、デスクトップ1台、ノートパソコン1台の不具合をチェックするが、どちらも操作の問題で、ハードなどには問題なし。デスクトップの方では、B4サイズ用紙用に作られた「ワード」の文書をA4サイズの用紙に印刷できない、というもので、これは縮小印刷の方法を教えて問題解決。
     ノートパソコンの問題は、やはり「ワード」で書かれた書類の計算書の部分で、数字の桁が揃わない、というもの。ワープロを10年以上使っていて、つい最近、Windows XPのパソコンに乗り換えたのだが、文字の大きさを変えるのに「2倍角、4倍角がない」といって騒いだりしていた延長で、今回も、プロポーショナルフォントを使って計算書の部分まで作成していたのが失敗のもと。プロポーショナルフォントとは何んぞや、ということを教え、「MS 明朝」にフォントを変更させてOK。ついでに、このような計算書は「エクセル」を使った方が楽……と、基本のブックを作成して置いてくる。使いこなせるかどうかは不明だが。しかし、身内の会社なので、遠慮のない書き方をしてますね。
     で、最近の業界のあれこれを取材。小説に使えそうなネタも仕込んでくる。

     帰途、新宿西口に回り、ヨドバシカメラのカメラ館で、とあるカメラ用品を買い込んでくる。5月14日に、某メーカーに提案し、そちらでも実験してもらっている某製品の新しい使用法のアイデアを、自分なりに発展させてみたいと、材料を買い込んできたもの。カミサンの協力を得て加工してみる予定。果たして、うまくいくかどうか。
     帰宅後は、午後9時からF1ヨーロッパGP。途中、排気音を聞きながら20分ほど意識を失う。あーあ、トップを快走していたライコネンがエンジンブロー。優勝はラルフ・シューマッハーでありました。
     フジテレビ721でF1観戦後、午前零時を過ぎてからファミレスへ出撃。書き下ろしノベルスの原稿に手を入れつつ、ほぼ最後まで書き上げる。4年がかりの原稿なので、少しジワッとくるものがある。

    06月30日(月) ウィルスメール送信犯を追え!

     昼前に起床し、夕方まで原稿をうだうだ。
     夜、土曜日に受け取り、Windows 98SEの再インストールを完了したノートパソコンをクルマで配達。帰宅後、また原稿を書いていると、小説家の柴田よしきさんから、「すがやさんからウィルスメールが届いた」とのメール。もちろんこちらが送信したものではなく、誰かのウィルスに感染したパソコンから、「Outlook Express」のアドレス帳、「Internet Explorer」のキャッシュ(一時ファイル)に記録されていたアドレスの中から、適当に発信者と宛先を選び出したもの……ということがわかっていたので、妙な濡れ衣を着せられることはなかったが……。
     そこで届いたメールのヘッダーを送ってもらい、犯人の手がかりを探すことに。そのほかにも大量のウィルスメールが届いているそうで、その一部のヘッダーも送ってもらう。柴田さんはMacユーザーなので、Windows用のウィルスが送られてきても直接の被害はないのだが、毎日のように届けば気分が悪くなるのは当然だろう。
     ウィルスメール6通のヘッダーをチェックすると、アドレスは偽装されているが、送り主は2人ということがわかる。ひどいのは柴田さんが使用しているアドレス2つが、発信者と受信者になっている。
     そもそも、ぼくのアドレスで発信されたウィルスメールだが、このアドレスは3月で解約し、現在は使っていないもの。誰かのパソコンのアドレス帳やキャッシュに残っていた可能性はあるが、すぐに出所の見当はついた。つい最近、柴田さんの掲示板に、旧アドレスのまま書き込みしてしまったからだ。掲示板巡回ソフトを使っていたのだが、ここに旧アドレスを登録したままだったのだ。柴田さんの掲示板を見ていた人の「Internet Explorer」のキャッシュに、ぼくの旧アドレスが記録され、これが発信者として使われた確率が高い。
     柴田さんの掲示板の利用者は、パソコン初心者の女性読者が多いため、このようなことは充分にあり得ることだ。とりあえず柴田さんに解析報告をして、明日にでも注意を喚起するメッセージを書き込んでおこう。
     ぼくはパソコン通信時代から通算してネット歴18年になるが、ウィルス入りメールは10通も届いていない。メールのやりとりをしている人は、パソコン歴の長い人が多いし、こちらも掲示板などにアドレスを残さないよう気をつけているせいだろう。柴田さんの掲示板には残してしまったが。
     なお、当サイトの作者宛メールでも、メールアドレスを記載するのはやめにして、フォームメールだけにした。こちらはスパムメール対策のため。メールアドレスの記載方法を工夫するなど、あれこれ対策を施したが、最近の検索ロボットは優秀で、アドレスを拾われてしまうため。用件のある方は、面倒でもフォームメールから送信していただければ、できるだけ早くメールアドレスも添えて返信しますので、お許しを。

    菊之丞千社札
    ■すがやみつるが運営・管理を担当している落語家・古今亭菊之丞さんのサイトがオープン。今秋、真打に昇進予定の若手落語家ですが、演ずるのはバリバリの古典です。落語好き、お笑い好きの方、どうぞ、起こしください。
     まだ正式には公開していなかったんですが、落語協会のサイトからもリンクされてしまったし、ま、いいか……ってことで。

    ■古今亭菊之丞さいと

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