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  • 03年01月下旬の日記

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    01月21日(火) キムチの本と英語の本

     正午前、玄関のチャイムの音で起床。宅配便で届いたのはAmazon.co.jpに予約してあった『家庭で作る極上キムチ―キムチ19品とキムチ&薬念料理』(下記参照)。先週の金曜日、友人宅のパソコンをセットアップしにいった帰途、スーパーでキムチを買ってきたのだが、本場ものという割には旨くなくて、毎年、豊田有恒氏邸のキムチパーティーでいただくようなキムチが食べたいなあ……と思いつつ、そういえば、豊田有恒氏夫人の新しいキムチの本が出ていたはずだと思い出し、注文してあったもの。カラー写真がいっぱいで、これなら真似できそう。まずは材料の買い出しからかなあ。
     午後遅く、マンガの材料の買い出しに吉祥寺へ。ユザワヤで原稿用紙などを買ったあと、讃岐うどんにトライしようと思ったが、夜の部は午後5時半から。まだ時刻は午後5時前で、しかも起きてから食事をしていなかったため空腹も限界。讃岐うどんは次の機会にまわし、ハモニカ横丁ないの古い中華料理店でタンメン。
     食後、書店で本を購入したあと、喫茶店2軒をハシゴして小説の原稿執筆。高円寺にまわって馴染みの焼鳥屋に行くと、某芥川賞作家の方と遭遇。編集者と飲んだ帰りだとかで、ご機嫌な状態。文芸の世界の裏話などを聞かせていただいた。
     電車のあるうちに帰宅し、また原稿。

    ■本日購入した本

    『家庭で作る極上キムチ―キムチ19品とキムチ&薬念料理』(豊田久子/文化出版局/2002年10月刊/1,500円+税)......SF作家の豊田有恒氏夫人で、料理研究家でもある豊田久子さんの著書。前著『豊田さんちのキムチ大作戦―キムチの漬け方、食べ方、健康法』も、たいへん楽しい本だったが、実用書としては図版がモノクロイラストのみだったのが、ちょっと不満だった。こんどの本は、その不満を解消してくれるかのようにカラー写真満載で、これならわが家でもキムチが作れるかも。

    『落ちこぼれのための英語術』(海老沢文子/講談社/2003年1月刊/1,400円+税)......著者のホームページ「落ちこぼれの英語術」を偶然発見し、朝日新聞の連載コラムで紹介したのは2001年4月のことだった。これが契機になったわけでもなかろうが、このホームページ、英語を学びたい人たちの人気を集め、とうとう単行本にまでなった。まさに慶賀の至りで、発売日を待ちかねていた本だ。帯には「高校・留学経験なしで翻訳者に/英語成績2だったからこそ見つかった英語できない病の処方箋」と書かれているが、ぼくも同様に英語の成績が2だっただけに、本文に書かれている失敗談なども、実にうなずけることばかり。電車の中で読んでいて、つい吹き出すことも2度、3度。肩の力を抜いて、楽しく英語を学びたい人には、オススメの1冊です。

    『自動車の世紀』(折口透/岩波新書/1997年9月刊/660円+税)......いま書いている小説の参考資料として購入。絶版になっているようだが、岩波新書は買い取りなので、大きめの書店には書棚に並んでいることも。

    01月22日(水) ダイエット作戦

     昼前、玄関のチャイムで目が覚める。外壁工事のセールスで、しつこいったらありゃしない。眠気も覚めていないので、不機嫌な顔でドアを締めてやった。
     午後、徒歩で喫茶店に出撃し、小説の原稿。夕方からプールに出かけ、水泳800メートル、ウォーキング500メートル。体脂肪を減らすため、少し軽めに、しかし、休息は取らずに連続して泳ぐ。それでも泳いだ後では1キロちかく体重が減っている。
     プールのあと、再び喫茶店で原稿。疲れが出て眠くなり、午後9時に徒歩で帰宅。早足で歩いたせいで汗ぐっしょり。
     帰宅後、「プロジェクトX」を見ながら、また原稿。

    01月23日(木) ひたすら原稿

     明日は終日多忙なため、今日は、ひたすら原稿。

    ■今日いただいた本

    『Win CDR7.0ULTIMATE DVD2システム・データのバックアップ術 DVD/CDの完全コピーテクニック――目的別・失敗しないDVD/CDの焼き方』(武井一巳/メディア・テック出版/2003年1月刊/1,980円+税)......こちらは先日「EasyCD Creator」を買ってしまったばかりでした……。

    01月24日(金) 家族サービスと同期会と

     午前中から家族サービスで夕方までドタバタ。デジカメで撮影した写真のファイルが、Windows XPの表示方法の関係で壊れてしまう。なんたるこった。
     夕方からは高校の同期会。ホテル・ニューオータニの中華レストランに首都圏地区在住の同級生が集まり、ワイワイと歓談。二次会は赤坂見附で午後11時すぎまで。散会後は高円寺にまわり、結局、朝帰り。

    ■今日とどいた本

    『ふたり道三』(三)(宮本昌孝/新潮社/2003年1月刊/1,500円+税)
    『ふたり道三』(四)(宮本昌孝/新潮社/2003年1月刊/1,500円+税)......先月発売された1〜2巻のつづき。まだ熟読はしてませんが、第3巻では、よく知っている土地が舞台になっていて、その分、面白く読めそう。

    『灼熱の艦隊』(2)(菅谷 充/有楽出版社・発行/実業之日本社・発売/2003年1月刊/838円+税)......菅谷充の架空戦記最新刊です。

    01月25日(土) 写真でさんざん

     昨日、デジカメ以外に一眼レフでも撮影したのだが、フィルムをDPEに出すと、ほとんど写っていなかったことが判明。なんたるこった。数年も使っておらず、電池切れのまま放置してあったAF一眼カメラのせいなのか、それとも、昨年8月に有効期限が切れたフィルムを使ってしまったせいなのか……。症状としてはシャッターがうまく開いていない感じなのだが。新しいフィルムでテストしてみよう。
     夕方からプール。水泳900メートル、ウォーキング500メートル。運動の後は喫茶店にまわりノートパソコンで原稿。

    ■今日とどいた本

    『家庭で作る極上キムチ―キムチ19品とキムチ&薬念料理』(豊田久子/文化出版局/2002年10月刊/1,500円+税)......知人に、この本の話をしたら欲しいとリクエストされ、Amazon.co.jpに追加注文したもの。

    01月26日(日) カメラの故障

     一昨日、撮影した写真のうち、一眼レフの方のトラブルを再現すべく、新しいフィルムを入れて10枚ほど撮影し、すぐにDPE店に持ち込む。その結果、やはり、2枚ほど感光していたが、あとはシャッターが開いた気配がない。喫茶店に入ってカメラをチェックすると、シャッターの部分に何やらネットリした接着剤のような液体がついている。これが、シャッターの開閉を遅らせ、撮影を失敗させたらしい。やはり大事な写真を撮るときは、押さえ(バックアップ)のカメラも用意しないとダメですね。デジカメが押さえのつもりだったのに、こちらもトラブルだったし。

    ■今日買った本

    『ホラーを書く!』(朝松健、瀬名秀明、 森真沙子、井上雅彦、菊地秀行、篠田節子、皆川博子、飯田譲治、小野不由美、小池真理子/インタビュー・東雅夫/小学館文庫/2002年6月刊/657円+税)......以前、ビレッジセンターから出ていたソフトカバー版の文庫化。

    『私でも面白いほどわかる決算書――これが生き残るサラリーマンの武器だ!』(別冊宝島編集部・編/宝島社文庫/2002年12月刊/552円+税)......いちおう株式会社の代表取締役をやっているが、経理や財務のことは、まるでオンチ。ちょっと経済関連の調べものをしなくてはいけないこともあって、ドロナワでお勉強。もっとも、この本に書かれていることくらいは、20年以上も税理士さんのお世話になりながら自分の会社の決算をしてきたので、それなりにわかっているよなあ……。でも、基本的な用語も含め、決算書の読み方がわからない初心者には、とても親切なつくりになっている。

    01月27日(月) あ〜眠い

     小説の原稿を朝まで書き、それから文庫を1冊読んで寝たのが午前8時。
     正午前、パソコンをセットアップしてあげたパソコンビギナーの女性漫画家からSOS。メールソフト(Outlook Express)の表示がおかしくなってパニックになってしまったらしい。「表示」→「レイアウト」で変更できる旨をコーチ。
     睡眠不足だったが、そのまま小説の原稿にかかる。外出の予定もあったのだが、氷雨のためキャンセルして、ひたすらノートパソコンのキーを叩く。夕食後、さすがに眠気に耐えきれず、座椅子にもたれて1時間ほど仮眠。その後、また原稿。単調な1日。

    ■今日とどいた雑誌

    「小松左京マガジン」......小松左京氏と瀬名秀明氏のロボット対談が面白かった。

    01月28日(火) 推理作家協会の新年会へ

     昼前に起床。夕方まで原稿を書き、飯田橋のホテルで開催される日本推理作家協会の新年会へ。西武新宿線、地下鉄東西線を乗り継いで出かけたが、西武新宿線では空いている各駅停車の電車に乗り、車内でノートパソコンを開いて原稿。
     新年会では小説家や編集者と歓談。今月末から取りかかる予定だったマンガの仕事が出版社の都合で延期になったため、小説の原稿を前倒しで進めることになり、締切について編集者と相談。2月上旬までに上下巻2冊(上巻は完成し編集者のチェック済み。下巻は残り半分を通過)、2月末までに1冊を書き上げることになる。ほかにも新しい仕事の話をいただき、これで会費を払ったモトは取れたかも。
     帰途、太田忠司さん、矢崎存美さんとホテルラウンジでおしゃべり。

    ■今日とどいた本

    『覇者の戦塵1943(3) ニューギニア攻防戦』(下)(谷甲州/中央公論社・C★NOVELS/857円)......登場人物の視点で丹念に綴られていく大河仮想戦史。視点の問題でいえば、こちらの架空戦記も、デビュー直後の近未来航空戦記では、登場人物の視点を守りながら描写していったが、太平洋戦争ものになってからは「神の視点(作者の視点)」で語るようになった。時代歴史小説の視点でもあるのだが、たまには登場人物の視点で描いた作品も書いてみたいなあ……と、谷さんの作品を読むたびに思う。それだけ谷さんの文章が丁寧なのだけれど。

    01月29日(水) 今日も原稿と水泳

     朝まで起きていたせいで起床は午後1時。夕方まで自宅で原稿を書き、ハンバーガー店へ出撃してハンバーガー、ポテト、コーンスープの夕食をとりながら原稿。2時間ほど原稿を書いた後、フィットネスクラブに出かけて水泳900メートル&ウォーキング500メートル。ちょっと強めに泳いだせいか体重は1.1キロ減。
     プールでは、1月7日も一緒になった大手出版社で雑誌編集長をしている方の母上と遭遇。ご子息の口からこちらの身元がバレたようで、「先生」と呼びかけられて大あわて。でも、「先生」という敬称は、いまやクラブのホステスさんくらいしか使わない死語になっていますので、ぜひ、ご使用くださらないようお願いいたします。とりわけ裸(水着は着けてますが)という究極のプライバシーをさらけ出して交流する場ですので、こんなところで「先生」と呼ばれると、もう恥ずかしくて身もだえしてしまいますので。
     それにつけても、もう少しお腹を引っ込めたいなあ。
     あわてて帰宅したが、NHKの「その時歴史が動いた」のスタートに間に合わず、途中から見る。今回は榎本武揚がテーマ。ゲストは『武揚伝』で新田次郎賞を受賞された佐々木譲氏。明日深夜の再放送で、最初から見直そう。そういえば先週の金曜日、同期会に出かけたとき、有楽町線の車内で目の前に立っていたサラリーマンらしき男性が読みふけっていたのが佐々木氏の『五稜郭残党伝』だった。もう少しで終わるところで、一心不乱に読んでいる様子が印象的だった。

     昨日の日記に書きそびれたが、冒険小説作家のギャビン・ライアルが亡くなったそうである。1970年代、『ちがった空』『もっとも危険なゲーム』『本番台本』といった航空冒険小説や、名作の誉れ高い『深夜プラス1』といった作品を読んで、毎度、狂喜乱舞したものだった。そういえば、あの頃の本が残っているはずだ……と書庫を覗いたらハヤカワ・ミステリ版の『影の護衛』が出てきた。後年、スパイ小説に転向した後のマクシム少佐シリーズの第1弾だ。この本、未読だったな、そういえば。それにつけても1970年代、国産で、翻訳で、冒険小説の名作が立てつづけに発表されたものだが、最近は、冒険小説の需要も少なくなっている。「男の子」が「男」になることを怖がる時代になってきたことも無関係ではないだろう。いちど挫折した男が、冒険を通じて男としての復権を果たすストーリー。これが典型的な冒険小説のスタイルで、田中光二さんは「男の塩」と読んでいた。で、この冒険小説の典型をレース小説でやってみたかったのが、拙作『灼熱の走路』というインディカーレースを題材にした物語。果たして、そのことをわかっていただけたかどうか……。
     そういえば、1997年に水泳をはじめたきっかけも、典型的な男の復権物語でもある傑作冒険小説『燃える男』(A.J.クイネル)を読んだのがきっかけだった。翌日には、もうフィットネスクラブの入会をすませていたものだった。このあと水泳に通ったものの、すぐに挫折して、年に1、2回しか行かなくなった。水泳を再開したのは2001年の終わり。健康診断で高脂血症の宣告を受けてからだった。

    ■関連書籍

    『武揚伝』(佐々木譲/中央公論社/上下巻/各2,200円+税)......うう、まだ積む読で読んでない……。

    『五稜郭残党伝』(佐々木譲/集英社文庫/1994年2月刊(品切れ中)/590円+税)......ハードカバーで読みました。北海道を舞台にした痛快和製ウェスタン。

    『深夜プラス1』(ギャビン・ライアル/早川ミステリ文庫/1976年4月刊)......コメディアン&書評家の内藤陳氏が新宿ゴールデン街で経営する店「深夜プラス1」は、この小説の題名からつけたもの。昔、このお店にときどき飲みにいっていたが、内藤氏の主宰する冒険小説協会の賞を受賞した北方謙三氏に贈られるコルト・ガバメントのモデルガンを内藤氏から見せていただいたことがある。飲んだくれのアル中のガンマンという設定は、日本ではアラン・ドロンが主役とされた映画『仁義』の真の主役イブ・モンタンを思い出した。

    『本番台本』(ギャビン・ライアル/早川ミステリ文庫/1977年6月刊)......ライアル作品は、みんなポケミス版で読んでます。当時、旺文社の担当編集者が冒険小説やエスピオナージ小説が大好きで、新刊が出ると、すぐに電話がかかってきたものだった。『本番台本』が出たときも、すぐに「読んだか?」と電話がかかってきて、「読みました!」と返事したものだった。ライアルの航空ものでは、これが個人的なベスト。もちろん『ちがった空』や『もっとも危険なゲーム』も面白かったけど。ライアルがいなかったらダグラスDC-3の寿命も、もっと短かったかもしれない。

    『燃える男』(A.J.クイネル/集英社文庫/733円/2000年4月刊)......こちらが読んだのは新潮文庫版だった。

    01月30日(木) 原稿、原稿、また原稿

     午前10時、電話のベルで起床。カミサンが留守だったので、しかたなしに電話に出ると、近所の奥さんからだった。そのまま起きてノートパソコンに向かい、小説の原稿をパコパコ(楠木誠一郎さんみたいだ)。正午過ぎ、お腹が空いてインスタントラーメンを作って食べると眠気に襲われ、再び布団へ。午後2時に再起床し、出かけようとしたところに郵便。『サイボーグ009』の最終回について原稿を書いた『この最終回がすごい!』も届いたので、家族に表紙のスキャンを依頼。
     こちらは西武池袋線の最寄り駅から電車に乗って大泉学園へ。新しくできた「ゆめりあ」の書店に入り、新刊書を物色。近所の書店で買い損ねた山田宗樹さんの『嫌われ松子の一生』を購入。その後、喫茶店を2軒ハシゴし、資料読みと原稿。読んだ資料は日露戦争に関するもの。将来執筆予定の小説の勉強用です。
     4時間以上もノートパソコンに向かって原稿を書いていたら、目がショボショボ。40分かけて徒歩で帰宅。汗をかいたが歩いた歩数は9,000歩弱。

    ■今日買った本

    『嫌われ松子の一生』(山田宗樹/幻冬舎/2003年1月刊/1,600円+税)......新聞広告で見たときから気になっていた作品。発売直後、すぐに売り切れたらしく、近所の書店では入手できなかった。で、今日買ったのは2刷だけれど、初版が2003年2月10日で、2刷が2月11日。凄まじい増刷ぶりだなあ。でもネットで知っている著者だけに、実に慶賀に堪えない。
    『嫌われ松子の一生』(幻冬舎スタンダード版/2003年7月刊/1,000円)........最近、この本のクリック回数が急増し、注文される方もいらっしゃるので廉価版の情報も追加しておきます。最初の版の刊行後半年で廉価版が出ておりました。(2004年6月9日追記)

    ■今日とどいた本
    『この最終回がすごい!』(別冊ダ・ヴィンチ編集部・編/メディアファクトリー/1,200円+税)......『サイボーグ009』最終回についての解説を書かせていただきました。『サイボーグ009』の数ある最終回のうち、「地下帝国ヨミ編」の最終回を掲載してもらいましたが、これはどなたも納得でしょう。ぼくが石ノ森章太郎先生のお宅を初めて訪問したのは、この最終回が「少年マガジン」に掲載された直後のこと。ぼくは16歳の高校1年生でありました。しかし、シリーズ第1弾の『いよいよ最終回!』では、『ゲームセンターあらし』の最終回とインタビューが掲載されて、続編ではインタビューをして解説を書く側にまわるとは、実に不思議な気分。

    01月31日(金) こっそり新年会

     妙齢の美女ふたりと六本木で新年会。時間のゆとりを見て家を出て、池袋のビックカメラでデジカメの電池を購入後、地下鉄有楽町線&南北線を経由して六本木一丁目まで。まだ時間があったので、コーヒーショップでノートパソコンを開き、原稿をシコシコ。
     新年会の一次会はニコラスという日本で初めてピザを食べさせたことで有名なイタリアン・レストラン。アンチョビとサラミのピザをビールとワインで。二次会は近くの会員制バー。大人の隠れ家的なお店で、実に雰囲気がいい。話題は、つい健康のことに。年齢的にもしかたがないかも。といいつつ、おふたりとも元気で、エネルギーを分けてもらった気分。
     解散後、地下鉄南北線の最終電車&中央線を経由して高円寺へ。いつもの店に寄ると、今夜ひらかれていたイベントは終了しており、まったりした雰囲気。そこに来た常連のひとりが大学の薬学部に合格したとのことで、おめでとうの乾杯。年齢は30歳すぎだが一念発起して受験したところ、めでたく合格したとのこと。アメリカでは、いちど社会に出て働き、自力で学費を貯めてから大学に入る人が多いが、日本も、そうなっていくのではなかろうか……。でないと親の負担が大変すぎる。
     結局、タクシー帰りになってしまったが、帰宅して原稿を少し書き、下の本の読書。<

    ■今日いただいた本

    『エンパイア』(ミッチェル・バーセル著/実川元子・訳/文藝春秋/3,000円+税)......いただきもの。ニューヨークのシンボルでもあるエンパイア・ステート・ビルをめぐる日米不動産業者の攻防を描いたノンフィクション。移動の電車の中で読み出したら面白くて止まらなくなり、目先の締切に差し障りが出るので、あわててストップ。でも続きを読みたくてジリジリ。眠気の限界まで布団の中で読む。


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