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午後、喫茶店でマンガのプロット……というよりもシナリオ。
風邪を抜こうと厚着して汗をかいてばかりいるせいか、背中と腹に汗疹ができて痒い、痒い。肌を冷やそうと夕方プールに出かける。風邪も抜けていないので軽く泳ぐつもりが800メートルも泳いでしまった。あまり強く泳いだわけでもないのに1キロ減。へばっているせいらしい。
帰宅後、「別冊宝島」のゲラが届き赤入れ。明日は午前中から出かけないといけないのに午前3時までかかる。
午前8時半に起床し、母を連れて三鷹の大学病院へ。背中の痛みを訴えるため、その検査。午前中は試薬の静脈注射のみ。いちど帰宅し、1時間ほど仮眠をとったあと、午後、再び大学病院に出かけて検査を2つ。帰宅は午後4時過ぎになる。
そのまま仕事の予定が疲れてダウン。座椅子にもたれて居眠り。鼻水がひどく、ティッシュでかんでばかりいたせいか、ついに鼻血が。それにもめげずにマンガのプロットをあげる。
マンガのプロットが、いつのまにか、すべてのセリフを書き込んだシナリオになってしまい、予定の日程を大幅に超過。焦りながらファミレスに出かけてノートパソコンでセリフ書き。途中で眠気に耐えきれなくなりスポーツクラブへ。もともとそのつもりで水泳パンツやゴーグルまで持参する手回しのよさなのではあるが……。
風邪ぎみということで水泳の間隔があいていたせいか体重がリバウンド。ヤバイと少し強めに水泳1000メートル&ウォーキング500メートルで、なんとか1.12kg減。
そのままハンバーガー屋さんにまわり、午後9時の閉店までシナリオの続き。帰宅後もキーを叩きつづけ、なんとか明け方に完了。WZエディターのシナリオモードで整形したファイルを添付して送信したのは午前8時。
睡眠3時間で起床すると日曜日だというのに編集者から返事が。電話でもチェック事項を確認し、ネームを入れる段階で修正することになる。
マンガの原稿用紙がなくなっていたので吉祥寺のユザワヤに買出しに行くが、上質紙がない。ちょっと特殊な厚手のコピー用紙を購入するが、ちょっと不安なので新宿まで足をのばし、マイシティの画材店へ。最近は同人誌&プロ用のマンガ原稿用紙を使う人も多いようだが、これらの製品は、いずれもB5の2割拡大。こちらは石森先生からの伝統による3割拡大の特製原稿用紙を使っていたのだが(ダイナミック・プロからもらった原稿用紙をベースにして印刷所で枠を印刷してもらったもの)、『ゲームセンターあらしA』の第1回目でとうとう品切れとあいなった。それでB4サイズの上質紙に手作業で枠を引いて原稿用紙を作らなくてはならなくなったというワケであります。
帰途、マニラに住むイトコから頼まれていた童謡のCDを探すが、マイシティでは発見できず。歌舞伎町のCDショップで店員に尋ねたら売り場を教えてくれ、なんとか購入できた。
西武新宿駅から西武新宿線で帰宅するが、地元の駅に着いたところで喉が渇き、居酒屋に飛び込んで生ビールの大と焼き鳥。ああ、夏の夕方は、こいつに限るぜ!
帰宅後、「利家とまつ」は見たが、そのあとは睡眠不足とビールの酔いで、なんとかシャワーを浴びただけでダウン。
07月15日(月) 新作架空戦記&3万円で「宇宙からのメッセージ」
昨夜、早く寝てしまったため、楠木誠一郎さんのホームページも更新できず。朝イチで、届いていた日記のテキストをHTMLに変換してアップ。
マンガの原稿用紙を作ろうと思っていたら、身内の会社の人から電話。ぼくも役員になっているのだが、事業に必要な所轄のお役所に提出する書類のフォーマットが変わり、新しい身分確認の書類をつけないといけないらしい。その書類を区役所の出張所に取りに行き、即座に送る。
帰宅後はマンガの原稿用紙づくり。パソコンでPageMakerを起動し、B5・3割拡大の枠線を作り、紙の端に近い部分だけ残してあとは消す。これをB4サイズも印刷できるレーザープリンターを使って昨日買ってきたマンガ用原稿用紙にプリント。紙の端に印刷された短い基準線同士を青鉛筆でつなぐと枠線ができあがる仕組みである。
基準線が印刷された原稿用紙にシコシコと青鉛筆で枠線を引き、なんとか40ページ分の原稿用紙を完成させた後、駅前の喫茶店に出かけ、某社の某編集者と面談。架空戦記小説の新しいシリーズの依頼を受けOKする。
編集者と別れたあと、マクドナルドに出かけ、ここでマンガのネーム入れ。シナリオの修正ポイントをチェックしながらコマ割りし、セリフを書き込んでいく。8月は地獄のお盆休みがあるため、急がないとヤバい。
石川島播磨重工業の子会社で、日本のロケット開発のパイオニアである(株)IHIエアロスペースは、この度世界16カ国共同で建造中の国際宇宙ステーションを利用した世界初のメッセージ配信サービスを開始しました。
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国際宇宙ステーションは、
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本サービスは7月4日から5日にかけて、主要TV、新聞等で数多く報道されました。
また、こちらでも紹介されています。
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/07/04/11.html
皆様のご利用をお待ちしております。
家の用事でクルマの運転手。待ち時間があったので眠気覚ましについていった娘と書店に寄って本を買い、喫茶店でお茶しながら読書。娘は『指輪物語』、こちらは架空戦記の文体研究用の時代小説。
そういえばネットの掲示板で拙作の架空戦記に関する批判を読んでしまったが、ま、内容についての批判は甘んじて受けることにして、このホームページの著作リストを見たらしい書き込みが、ちょっと気になった。著作が150冊もあるのは数が多すぎで、手抜きしているのでは(大意)といった内容だったが、うーん、約150冊の著作は30年がかりで上梓したものなんですけど……。年平均にすれば5冊。しかも半分以上はマンガ。児童マンガ時代は月刊誌がメインだったから、コミックスの数だって多くはありません。月産300〜400ページ描いていた時代もありますが、その頃の「売れっ子」は、週刊誌5〜6誌の連載は当たり前。月産500ページ以上のマンガ家だって何人もいました。マンガ家が1誌か2誌にしか連載しなくなったのは、専属制度が確立してからのことで、それ以前は、あちこちの雑誌に連載するのが売れっ子の条件でした。
小説は1994年のデビューから今月の最新刊まで約8年で36冊。1年にすれば4冊強で、これだって、そんなに多くはないはず。また、作品(本)にかけた時間と内容の善し悪しや売れ行きとは、特別な因果関係はありません。これまで書いた書き下ろし単行本のなかで、最短は1週間、最長は2年。勢いで書き進めたほうがいいものもあれば、地道な資料調べや検証が必要なものもあって、時間をかけたからいい作品になるとは言い切れない。ちなみに、いま書いているノベルスの原稿は、プロットにOKが出てから3年目に突入したが、上下巻全2冊のうち下巻の途中で停滞中。ちょこっと書いては気になることが発生し、そのたびに英語の文献や海外サイトでチェックするもので、時間のかかることかかること。原稿を書いている時間よりも調べている時間の方が長いんです。
しかし、時間をかけて丁寧に書いたつもりで、かつ、少しばかりデキがいいと自負しているような作品に限って、読んだ人は誉めてくれても、その前に売れない……のが現実です。うちの場合、レース小説が、それに当たるかもしれません。
ちなみに、初期の太平洋戦争もの架空戦記で、トンデモな設定のものが多かったせいで、そちらの印象が強いようですが、実際に読んでいる人たちによると、最近の作品は「極めて地味」だとのこと。少なくとも「宇宙戦艦ヤマト」や「ガンダム」で育った世代ではなく、「ゼロ戦レッド」や「紫電改のタカ」「あかつき戦闘隊」「大空のちかい」あたりを読んで育った世代から上の世代を想定して書いています。中野ブロードウェイに集まる世代よりも、新橋駅前のニュー新橋駅に集まる世代を意識しているといえばいいでしょうか。テレビのニュース番組で、酔っぱらったお父さんたちにインタビューするのは決まって新橋ですが、実際に拙作を購読してくださっている中心読者も、そんな団塊の世代以上の方が中心のようで、しかも初版の部数まで増えています。こんなところが若い人たちには古い、つまらないと感じることがあるのかもしれませんが、架空戦記の読者の年齢層は、けっこう広いという証左なのではないでしょうか。ちなみに、こちらが読者の手応えを感じるようになったのは、意図的に古い歴史・時代小説を意識した講談調小説の文体を心がけるようになってから。大衆時代小説を数多く読むようになったのも、楽しみ半分、文体研究半分なのでありまして。ちなみに最新シリーズの『蒼天の艦隊』を書きはじめる前には、新潟県長岡市と福島県只見に山本五十六と上越戦争の英傑・河井継之助の足跡を訪ねて取材に出かけました。内容については資料で調べがついていることがほとんどだったのですが、実際に出かけることで「やる気」を起こすことが目的の取材だったわけです。そのおかげで自信と確信を持って文章を書けるわけで、小説の取材には、このようなものが多いのではないかと思います。
当人としては、このような「努力」をしているつもりでも、それが作品に反映されているかどうかということになると、それは、また別問題で、作品の内容と作者の執筆に対する姿勢には因果関係がないのが現実なのであります。
いちど発表してしまった作品について、否定的な意見も含め、あれこれいわれても、いちいち反論しないのがモノカキ――とりわけ大衆娯楽系作家の義務であると思うのでありますが、ちょっと印象批評的なコメントが目についたもので、ちょっと過剰反応してしまったかもしれません。大人げないといわれればそれまでですが。
……で、帰宅後、ちょっとマンガの仕事に関連して電話があり、ネームを一時中断する。
仕事場のコピーマシンのトナーが切れていたので、サービスマンに来てもらう。最近、スキャナーを使うことが多く、コピー機を使う機会は減っていたのだが、マンガの仕事が増えるとネームのコピーなどでコピー機の出番も増える。ところが手差しトレイからの給紙にトラブルがあるのが判明し、こちらは部品交換に。
サービスマンのお兄さんに、『ゲームセンターあらし』の作者だということがバレ、「小学生の頃、愛読していました」といわれる。面映ゆいというか恥ずかしいというか。とりあえず日常生活では、極めて普通の常識人でいたいと願っているので、マンガ家だということがバレると、実にバツが悪い気分になるのであります。
午後、「別冊宝島」の青焼きチェック段階での確認の電話。実は、この原稿、マンガ評論みたいなものなのだが、この直後、先日、会ったばかりの編集プロの方から電話があり、とあるマンガについての評論の原稿を依頼される。ちょっと「おそれおおい」仕事で少し躊躇するが、思いきって引き受ける。マンガ家に復帰したばかりで、他のマンガ家――それも大先輩ばかり――の作品を評するのは、非常に抵抗があるのも事実なのだが、
夕方、スポーツクラブに出かけ、水泳1,100メートル、ウォーキング500メートル。水泳前75.68kg、水泳後74.58kgで、水泳1メートルにつき1グラム減のペースは守られた。
マンガのネームを中断した隙を縫って小説の原稿に集中する。自宅にいると能率が悪いのでパソコンをバックパックに突っ込んで喫茶店へ出勤。その途中で中華料理店に入り、タンメンを食べながらマンガ雑誌を片っ端から開き、最近のマンガの傾向と対策を研究(?)。もちろん『ゲームセンターあらしA』の参考にするためだが、週刊連載と隔月刊の読み切り連載では、内容も構成の方法も異なってくる。
食事後は、プールへ行くのはガマンして喫茶店でノートパソコンのキーを叩きつづける。ここで2時間キーを叩いた後、『ゲームセンターあらしA』の担当編集者がやってきて、設定を再確認するための打ち合わせを2時間。小説の場合、作者におまかせの比率が高いののだが、マンガについては編集者との共同作業となる部分が多い。これは小説よりもマンガの方が、作者の自我よりも読者の要望を優先するメディアという面が強いからだろう。また、基本的にはマンガのほうが小説よりも雑誌や単行本の部数が多く、動くお金――つまりビジネスも大きいことが要因のひとつであるはずだ。それでいて芥川賞や直木賞がNHKのニュースで報じられることはあっても、小学館や講談社の漫画賞のニュースが報じられることはない。また、ちょっと前までは、マンガ家が小説家の前で、コミックスの初版部数を話すのは禁句になっていたとか。両方に足を突っ込んでいる身としては、よくわかる話ではあります。
【NEW】 (Last modified:2002/07/23 00h10)
早朝から多忙で仕事にならず。睡眠不足の眠気を振り払うためだけにプールへ行き、その後で喫茶店に飛び込んでネームを始めるが、頭がボワ〜。まるで仕事にならない。あきらめて家に帰る。
今日も家の用事が多忙で仕事にならず。締切が迫っているのでコメカミがヒクヒク。これはまずいと夜になってクルマで家を飛び出すも、ファミリーレストランはどこも満員。どこの家族も、連休で、しかも暑くて、自宅で食事するのがイヤらしい。しかたがないのでクルマで家に戻り、こんどは徒歩で外出。ラーメン屋で熱いタンメンと餃子を汗みずくになって食べ、喫茶店をハシゴしながら仕事。最後はハンバーガーショップに入るが、進みは悪い。F1フランスGPの予選があったのも忘れていた。