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午後、Y社のM編集長から、表紙イラストの発注もあるので、できている分だけでも原稿を送ってほしいとの電話。さっそく送信するが、まちがって別件のメールを送信してしまう。あわてて正しい原稿を送信した後、さらに原稿を進めるためにバスで吉祥寺へ。
長崎チャンポン(390円)を食した後、喫茶店で仕事。ところが目が疲れていたのか、バックライトの照明が目に突き刺さるような感じになってきて、あまりにもつらいので仕事を中止。原稿を書くかわりに『四ツ目屋闇草紙』(磐 紀一郎/学研M文庫/550円+税)を読了。シリーズ第1作といった感じ濃厚で、本編は、これから……といった感じも。すいすいと読めるし、けっこう面白いではないか。
高円寺にまわって寝酒を飲み、バスのある時間に帰宅。風呂にも入らずバタンキュー。
今日も早起きして原稿を書いていると、Y社のM編集長から電話。昨日送った原稿の第1章と第2章を入れ替えてもらえないか……との提案。こちらもちょっと迷っていたところなので、電話をしている間に入れ替えてしまう。こんなことができるのもWZエディターのアウトライン機能を使っているから。見出し一覧のウィンドウで章や節の題名を入れ替えると、本文も一緒に入れ替わってくれるのだ。章を入れ替えた後、つながりがおかしくないか、念のため原稿をチェック。
必死に原稿。特記事項なし。
特記事項なし。ちょっと運動不足なので、深夜、50分ほどウォーキング。
今日は喫茶店を3軒ハシゴして原稿書き。日曜日のせいで喫茶店は、どこも混雑。それでも我慢して予備バッテリーも空になるまで原稿。
ちょっと蛍光灯を買いに出かけたけど、あとは原稿。ペースを上げるため、デスクトップPCで原稿執筆。急ぐときはフルサイズのキーボードの方が早い。
昨夜、寝る前に小説の原稿を半分強だけ送信してあったのだが、無事に到着したらしい。ホッ。知り合いの女性からは、「ウィルスを送ってごめんなさい」のメール。でも、うちにはウィルスメールは届いていなかった。
数日前に届いていた〈いま一番読めるレース雑誌だ!〉の「F1 CLUB」を読んでいたら、書評欄に『ゴルゴ13』と一緒に『血まみれの野獣』(大藪春彦/光文社文庫)がとりあげられていた。書評を担当したTさんという方は、若い人なんだろうなあ……。『血まみれの野獣』が連載されていた「ボーイズライフ」のことも知らないようだし、また、当時のモータースポーツ事情についても、ご存じないらしい。
「巻末の解説によると、この『ボーイズライフ』誌はファッションや音楽など様々な情報を掲載した若者向け雑誌とのこと。それにしては、今の感覚だと一般読者から反発を買いそうなくらいレースに関する記述が実に細かい。しかも長い。クドイとも言えるほどで、現在なら編集部から方向転換を求められるか連載打ち切りとなってもおかしくはないだろう。ただ、このこだわりこそが大藪作品の持ち味であり、編集部も読者もそこに魅力を感じていたのかも知れない。」と書かれているのだが、まず「ボーイズライフ」について。
「ボーイズライフ」は小学館から発行されていた学習雑誌(!)「中学生の友」が休刊となり、この雑誌に変わって創刊された「男子中高生向けの雑誌」だった(ちなみに「女学生の友」という女子中学生向け雑誌もあった)。このあたりのことは『ぼくのマンガ青春期』でも触れているが、ぼくたちの世代(団塊の世代)にとっては、実に衝撃的な雑誌だった。創刊号からイアン・フレミング原作の『007・死ぬのは奴らだ』(さいとう・たかを)は連載されるし、『片目猿』(横山光輝)は連載されるし、「少年サンデー」でも活躍していた長岡秀三(元/長岡秀星)氏の精彩なメカイラスト(空母「エンタープライズ」の大判分解図の付録など)が掲載されるし、SF小説が連載されるし、大藪アクション小説が連載されるし……と、そりゃもう大騒ぎ。ぼくは、この雑誌の読者欄で見つけた「マンガ同人誌会員募集」に応募していなかったら、漫画家なんかになっていなかったはずだ。
で、モータースポーツの認知度ということになるが、ほら、インターネットを検索しただけでも、こんなサイトが出てくるではないか。いずれも「ボーイズライフ」に掲載されていた記事について書かれたものだ。
昨日、「F1 CLUB」誌の書評について、あれこれ繰り言を書いてしまったもので、責任を感じて同誌を編集しているI氏に、この日記のことをメールしたら、あれこれメールの往復があった末に、次号から、この雑誌の書評を担当することになってしまったみだいな気配。こういうのを藪から棒……じゃなくて藪蛇という。
夕方、プールに出かけて水泳800メートル、ウォーキング500メートル。サウナに入って汗を流し、帰宅後、明け方まで原稿。
昨日あたりからウィルスが猛烈にはびこっているようで、うちにも何通か届いているんだけど、えらく大量に届いている作家さんもいるらしい。この原因は、どうやら、ウィルスが、IEの一時ファイル(キャッシュ)に残っているホームページの中からメールアドレスを抽出して、そこにメールを送っているのが原因らしい。うちのホームページはトップページではなく、もう一段奥に入ったところにメールアドレスが記載されているため、ウィルス感染者が使うIEのキャッシュにメールアドレスが蓄えられる確率が低かった……ということのようだ。
で、知り合いの作家、ライター、その他の方々からSOSのメールや電話が舞い込むこと舞い込むこと。困っている人のほとんどは、誰かにパソコンを設定してもらって、そのまま使っているため、何か問題が起きたとき、自分では解決できなくなってしまうらしい。
パソコンというのは、ちょっと自動車みたいなところがあって、使いこなすためには、運転技術だけでなく、法規や構造(決まりや仕組み)を知っていた方がいい。それも「学ぶ」「習う」といった受け身の姿勢ではなしに、だ。
たとえばインターネットがあれば、ウィルスのチェック方法から削除方法まで、一通りの情報は手に入る。
(誰かに教えてもらって、その場はしのげても、原因が解明できていなければ、また同じ誤りを冒すことになる。日本の政治からビジネス、あるいは戦争における失敗というのは、みな、このあたりに理由があるのではないか?)
なんでも自分でやる「Do It Yourself」の精神が、パソコンやインターネットには必要なんだと、ぼくは確信している。
で、あまりにも問い合わせが多く、また、質問されるとイヤといえない性格のため、必死に対応していたが、さすがに締切が目前では、「いい人」ではいられない。家にいるからメールを受信したり電話を取ったりしないといけないのだ……というわけで、家を抜け出し、喫茶店へ脱出することに。
途中、古書店で、生まれて初めて原稿料をもらった4コママンガ(右のマンガ)を載せてもらった「COM」(1969年12月号)を見つけ、即購入。500円也。ほかに、すがやみつる作品としては異色のうちに入る『夢売り人ドリィミィ』が掲載された(「アニメージュ」増刊『リュウ』Vol.3 1979年11月発売)も購入。こちらも500円。
喫茶店に4時間以上も居座って、架空戦記小説の原稿。バッテリーがなくなり、目もショボショボになり、執筆を断念。疲れたので高円寺に寄り道して寝酒。途中で、目の健康にいいというブルーベリーを買って電車の中でムシャムシャ。それでも目の奥が痛いので、薬局に立ち寄り、眼精疲労に効果があるというアリナミンEドリンクを飲む。
高円寺の飲み屋で寝酒を飲んだ後、吉祥寺から深夜バスで帰宅し、また仕事。
ウィルス騒ぎは、まだ止まらず。それでも少しは減ってきたかな?