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  • 2001年04月下旬の日記

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    04月21日 飲み仲間の結婚披露パーティー

     悩んでいてもしかたがないので、気晴らしも兼ねてプールへ。ウォーキングと水泳の後、サウナで汗を流し、1.5キロほど減量。そのまま電車とバスを乗り継いで高円寺の沖縄料理店に出かけ、飲み仲間の結婚披露パーティーに出席。2次会にも出席し、さらに別の店に流れるも、電車のあるうちに帰宅。水泳疲れのせいか、帰宅と同時にパタンキュー。

    04月22日 ド・スランプその3

     スカイパーフェクTVでフォーミュラ・ニッポン第2戦を見た後、NHKで水泳の全日本選手権を見てしまう。うう、こんなことをしていてはイカン……とノートパソコンを担いで徒歩で武蔵関へ。蕎麦屋で、おろし蕎麦を食べ、喫茶店で原稿。しかし眠気がひどく能率悪し。しかも隣の席ではマンガの打ち合わせ。つい会話が気になって、ますます能率悪し。こりゃダメだと断念して帰宅することに。途中、古書店に寄り、資料に使えそうなフォルクスワーゲンの本を購入。
     帰宅後、再びノートパソコンを開くが、文章が出てこない。早く寝ることにしよう……。

    04月23日 新聞の原稿

     油断していたら、あっというまに朝日新聞に連載中のコラムの締切が……。今回から文字数が減り、文字数を削るために悪戦苦闘。歯医者に出かけるため時間切れ。続きは明日に。
     歯医者に出かけた後は、ファミレスに寄って小説の原稿。また書き出しを捨てる。

    04月24日 ストーリーは寝ぼけた朝にやってくる

     朝、目が覚める前、半分夢うつつでボ〜ッとしているときに、はたとストーリーの題名が思い浮かび、それに引きずられるようにストーリーができてしまう。ストーリーといっても小説には向かない内容で、マンガの原作かテレビドラマ向き。業界モノなので取材が必要になるが、とりあえず忘れないようにメモしておく。
     昼間は小説の原稿を書き、夜は新聞のコラムの仕上げ。深夜にようやく送信。

    04月25日 やっと新作小説の出だしが決まる

     吉祥寺までバスで出かけ、古書店をハシゴ。古い小説を数冊購入し、書き出しの研究。ようやくピンとひらめくものがあり、ファーストキッチンに飛び込んでハンバーガーを食べながら、これまで書いたものを削除し、新たな文章をスタート。でも、ようやく書くべき舞台のシーンが見えてきたので、タイプが進み、はっと気がついたら3時間が過ぎていた。
     この書き出しが決まらず、家でも機嫌が悪かったのだが、これでほっと一息。高円寺に寄って前祝いのビール。飲み屋のママさんに、昨日の朝、寝ぼけ眼で思いついた業界ものストーリーの話をすると、その業界関係者に知り合いがいるといって、即座に連絡をとってくれ、その場で明後日、取材させてもらえることが決定。

    04月26日 小説の原稿も進む

     ようやくエンジンのかかった新作小説のつづきを古いデスクトップ・パソコンで執筆。さらに調子よく書けるようにと、関連資料三十冊ほどを積み上げたのはいいのだが、つい資料に読みふけってしまう。もう何度も読んだ本ばかりなのに……。

    04月27日 歩いて歩いて、飲んで飲んで……

     午後、双葉社から依頼された『新・仮面ライダー』復刻版にサイン。神田神保町の書泉グランデと秋葉原の書泉ブックタワーで「仮面ライダー」のブックウェアが開催されているそうで、そこに展示されるらしい(ブックタワーでは、「仮面ライダー生誕30周年記念・石ノ森章太郎+村枝賢一原画展」も開催中)。
     サインが終わった後、いま書いている小説のイメージをさらに明確にしようと九段下の昭和館まで出かけることにする。ここには戦中、戦後の日本人の暮らしが実物や映像で保存されており、図書館もあるので、いま書いている昭和9〜10年を舞台にした小説の参考になるものがあるのでは……と思ったため。
     九段下方面に出かけるのは久しぶりなので、地下鉄東西線を一つ手前の飯田橋で降り、手打ちの讃岐うどんを食べることにする。30年近く前、飯田橋に引っ越したばかりの秋田書店の編集者に連れていってもらったのが最初だったが、いまも健在で、同じ味のうどんが食べられた。ただ、しばらく来ていない間に、うどんだけだったメニューに定食が加わるなど、時代の変遷を思い知らされた。
     飯田橋で讃岐うどんを食べた後は、徒歩で九段下まで。武道館でビジュアル系バンドのコンサートでもあるらしく、それらしいファッションの女の子が一杯。超ミニスカートの下に網のストッキングをガーターで吊っているのが丸見えの女の子が前を歩いていると思ったら、いきなり持っていたバッグでお尻を隠された。見せたくないんだったら、もっと長いスカートにしろ、バーロー。
     昭和館の展示は、戦中、戦後の暮らしが中心で、いま書いている小説に直接役立つようなものは見当たらないが、将来書きたいと思っている作品には、かなり役立ちそうだ。いや、それ以前に、飯田橋や九段下あたりを歩く体験は、いつか書く予定の時代小説に活かされるはずである。
     昭和館を出た後は、また徒歩で神保町へ。クルマ関連の本を扱っている古書店を覗くが、思わしいものはない。他に数軒の古書店を覗くが、とくに買いたい本もないので都営新宿線と総武線を乗り継いで高円寺へ。駅前のお茶屋さんで母に頼まれていた佃煮の詰め合わせを買い、いつもの飲み屋さんへ。ここで一昨日ママさんに紹介してもらった女性と待ち合わせ、業界の内幕をあれこれと取材。さらに、その女性と別の店に流れてインタビューを続け、結局帰宅は明け方。

    04月28日 眠い……

     昼前に配偶者に起こされて、先週手術をしたマンガ家仲間のお見舞いに清瀬の病院へ。ゴールデンウィークに入ったせいか、裏道まで混雑。友人は手術の後が痛むようだが、顔色が良かったので、ちょっと安心。
     帰宅後、昨日、ビデオに撮ってもらっておいた中国人留学生の日本での生活を追ったドキュメント『私の太陽』(フジテレビ「金曜エンタテインメント」4/27放映)を見る。シリーズ第3弾となる今回は、文化大革命のために「下放」され、学校で学ぶチャンスを無くした中国人男性が、日本に留学し、貧困に耐えながらも千葉大学の大学院で経済博士号を取得するまでを描いたもの。彼のやってきたことも、30年から50年前の日本では珍しいことではなかったはずだ。「プロジェクトX」で紹介される数々のプロジェクトや、マンガでいえば「トキワ荘」の物語が好例といえるだろう。
     その後、座椅子にもたれたまま居眠り。夕食後、テレビでF1の予選を見た後、原稿を書こうとするが、目の焦点が合わず断念。ボンヤリと「釣りバカ日誌イレブン」を見る。

    04月29日 世の中はゴールデンウィーク

     F1スペインGPは、トップを走っていたミカ・ハッキネンが最終ラップにストップ。トラブルでスローダウンしていたミハエル・シューマッハーが漁夫の利を得て優勝。
     午前5時からはCART第3戦テキサスの決勝レース。最近、早寝早起きで、こんな時間まで起きていられなくなったのだが、今日だけは、ちょっと眠気をこらえてテレビ放送を待つ。24度ものバンクがついたオーバルコースのテキサス・モータースピードウェイでは、予選タイムが1.5マイルで22秒台。同じ距離のツインリンクもてぎより3秒ほど早い。時速にすると370キロ台後半。1.5マイルのオーバルで、こんな速度が出るなんて、ちょっと異常すぎる。こんなスピードのままレースをしたら、クラッシュ=死亡事故になりそうで、それが心配でテレビの前でスタートを待ちかねたのだけれど、いざスタートの時間となったら、レースは延期になっていた。バンクのついたコースで速度が出過ぎているのが原因で、水平方向の横Gだけでなく、垂直Gが5Gもかかり、ドライバーが目眩を起こしていたとのこと。現場にいたファンには悪いが、レースが延期になってホッ。安心して寝ることができた。

    04月30日 歩け歩け

     運動不足解消のため、徒歩で上石神井駅まで歩く。ここからバスで西荻窪へ。書店で探していた『威風堂々浮かれ昭和史』(小松左京/中央公論新社/2800円+税)を購入。別の書店で『大本営が震えた日』(吉村昭/新潮文庫/514円+税)を購入し、近くのラーメン専門店で冷やし中華を食べながら読む。さらに喫茶店に移動し、ここで原稿。しかし眠い。


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