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  • 2000年09月上旬の日記

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    09月01日 Macの修復でテンテコマイ

     午後、富士見台に住む友人のマンガ家の家にMacの修復に出かける。電源を入れた画面には、×のついたプリンターのアイコンがズラリ。どうやらデスクトップ・プリンターの設定か何かがおかしいらしい。とりあえず×のついたアイコンをゴミ箱に捨てる作業をしたが、このアイコン、1つに見えても、多数が重なっているので、範囲指定してまとめて捨てるしかない。あれこれ修復し、なんとか使えるようになったのは3時間後。
     帰途、古書店で資料になりそうな本を購入し、喫茶店で読みふけってから帰宅すると、また、富士見台の友人からSOS。昨日までは使えたソフトの中で、使えなくなってしまったものがあるらしい。といっても、こちらはMacには疎いので、インターネットで情報を集めて、明日連絡することにする。で、深夜、検索エンジンを使ってヒントを集めているうちに睡魔が。まだ昨日の水泳の疲れが残っているらしい。
     Macは、初心者には使いやすいのだが、システムの内部構造が見えにくいため、Windowsでは使えることの多い「裏技」のようなものが使えない。また、マンガ家は、ほとんどがMacを愛用しているのだが、実際にWindowsでマンガも描いている身からすると、PhotoShopもIllustratorもWindowsで使える今、とくにMacを使う必要もないような気がするのだけれで、相変わらずクリエイターの間にはMac信奉者が多い。Windowsの右クリックに慣れていると、1つしかボタンのないMacのマウスは使いづらいぞ。

    09月02日 またMacのトラブル?

     昨日、レスキュー部隊として駆けつけた女性マンガ家のMacが、また不調との連絡が入ってきた。別の某マンガ家(桜多吾作さん)が、新しいMacをもらったため、不要になったMacをもらったのだが、クラリス・ワークス4が入っていたのが使えなくなってしまったという。Macintosh HDの中にあるクラリス・ワークスをダブルクリックすると、旧版の2がスタートしてしまうとだとか。すでに4に慣れていたので、戻せないかというのがSOSの内容だ。
     どうやら修復の過程でCD-ROMからシステムと一緒に古いクラリス・ワークス2をインストールしたのが原因のようだ。で、クラリス・ワークス4のCD-ROMは、どうも間違えてゴミに出してしまったらしいとか。
     でも昨日レスキューに駆けつけたときは、息子がクラリス・ワークス4のペイントで描いた「たれパンダ」の絵が、しっかりとクラリス・ワークス4で表示されていた。ということは、2をインストールしたがために、クラリス・ワークスのアイコンをクリックすると2がスタートしてしまうが、先にインストールされていた4も、どこかに隠れていることになる。
     とりあえず2をゴミ箱に入れ、デスクトップの再構築をしてもらったが、これも効果なし。Windowsにあるような「検索」機能があるはずだと思って検索エンジンでサーチする。我が家のMacintosh LC575で確認してもいいのだが、ちょっと古いのと面倒なのとでインターネットに頼ることにする。
     ファイル検索の方法は短時間で見つかり、電話で「ファイル・メニューから検索を選んで、ファイル名にクラリスと入れて……」と電話でリモートコントロールし、無事、クラリス・ワークス4を発見。どこに入っていたのかはわからないが、どうもアイコンが透明状態になっていたらしい。ファイル検索画面からクラリス・ワークス4をデスクトップにドラッグするよう指示を出し、これで何とか利用可能となった。
     なんとか問題も解決したので、喫茶店に出かけて小説のプロット組みを……と思ったが、あまりの暑さに外出をやめる。練馬方面は摂氏38度だそうだ。東京電力の消費電力を気にしつつエアコンをつけ、居間でプロットを組む。しかし、全1冊の予定なのに、いまの状態だと最低でも全2冊くらいになりそう。データチェックのため資料を読み出したら、また止まらなくなる。
     途中、息抜きのために、フジテレビでパロディ映画の「ホットショット2」を見ながら、CGIで「ゲームセンターあらし公式ホームページ」用のページを作りはじめる。わからないところがあって、あちこちCGI関連のサイトを渡り歩きながら何とか深夜にページが完成した。
    「ぼくのマンガ青春期」の姉妹篇となる「ぼくの電子青春期」は、こちらです。

    09月03日 フォーミュラ・ニッポンで手に汗握る

     このところ早寝早起きだったのに、昨日、朝まで起きていたせいで、また元の昼過ぎに起床。午後2時30分からCATVのスカイスポーツで富士スピードウェイのフォーミュラ・ニッポンを見る。あじゃ、金石勝智が大クラッシュだ。無事のようで何より。
     この事故でレースは赤旗中断となり、事故前に唯一タイヤ交換をすませていた柴原眞介がトップに。全員が最低1回のタイヤ交換をしないといけないFニッポンのルールのため、残り全車は、第2ヒートのレース中、タイヤ交換のためピットイン。おかげで柴原は2位以下に20秒ものマージンを持ってトップに立ったのだが、暑い夏の終わりのレースで、早くタイヤを換えているということは、他車よりも早くタイヤがタレることになる。
     案の定、1コーナーで本山哲を抜いて2位に上がった高木虎之介が、毎秒1秒くらいずつタイムを縮め、ついに残り数周でトップに。本山も2位に上がり、柴原は3位でチェッカー。虎之介の独走が多く、あまり面白くなかったFニッポンだったが、今日のレースは、実に面白かった。
     で、その後はテレビ東京で先週の鈴鹿1000kmの録画中継を観戦。夕食後は巨人戦をナイターで見て(2輪のポルトガルGPは見るのを忘れた)、また資料読みとプロット作り。

    09月04日 まだ資料読み

     原稿を書くよりも資料を読んでいる方が面白い。今日の読書は『昭和史の瞬間(上)』(朝日ジャーナル編/朝日新聞社・朝日選書11)、『自動車が走った(技術と日本人)』(中岡哲郎/朝日新聞社・朝日選書618)。書店にベルリンの地図を探しに行くが、海外旅行ガイドブックでは、ベルリンあたりは需要が少ないのか、役に立つものがない。

    09月05日 オートレーシング情報フォーラムのホームページ

     Webマスターを担当しているオートレーシング情報フォーラムのホームページをリニューアル。IE 5.5とNetscape 4.7の両方でチェックすると、タグの認識が両者で異なり、見映えが変わってしまう。もうちょっと何とかしてほしいなあ。

    09月06日 池袋まで買い物に

     娘2人を連れて池袋のビックカメラまで買い物に。ホームページを作りたいという上の娘のためにIBMの「ホームページ・ビルダー2001」と「フォトショップLE」を買い、下の娘のためにコンパクトカメラを買う。「ホームページ・ビルダー2001」は学割パックがあってラッキー。こちらはタグ手打ち派なので、このようなHTML作成ソフトが勝手に入れるタグには、どうも抵抗がある。でも、これも世の趨勢なんだろうなあ。  レジでヨドバシカメラのポイントカードを出してしまい、「これはヨドバシさんのです」と店員に受け取りを拒否される。そりゃ当たり前だと改めてビックカメラのポイントカードを出し、ポイントを貯めてもらっておいて、その足で別のビルのカメラ売り場でコンパクトカメラを購入。ポイントを使ったおかげで5000円ほど安く買うことができた。
     帰途、娘たちと池袋のお好み焼き屋で夕食。娘たちを先に返しておいて、こちらは練馬の喫茶店で仕事。高円寺に寄り道して帰宅する。

    09月07日 プールで軽く泳ぐ

     今日も朝から資料読み。運動不足なので夕方からプールに出かけ、軽く泳いでからファミレスで資料読み。カウンター席に当たってしまったが、資料をもとにプロットの構成。

    09月08日 F1イタリアGPはじまる

     全身が痒くて午前7時に目が覚めてしまう。どうも昨夜、スポーツクラブのプールで泳いだ後、シャワーを浴びたときに、液体石鹸をよく落とさなかったのかもしれない。それともプールのカルキのせいか? 次からは、きちんとシャワーを浴びるようにしよう。
     起きたついでなので、そのまま新作小説用の資料を読みながらエクセルにデータ打ち。データを入れつつシーンを想い描いていく。舞台となる土地の地図をネットで探し、これもエクセルからリンク。すでに登場人物の経歴や写真、HTML文書などもリンクしてあり、原稿を書いている最中に、必要な項目をクリックすれば、すぐに必要な資料が引き出せる仕組み。でもストーリーを作るより、小説執筆サポートシステム作りの方に熱中しているような気も……。
     夕方、駅前の喫茶店で有楽出版社のM編集長から「大爆進! 独立航空艦隊風雲大作戦〈第3巻〉」の見本を受け取る。ついでに自作の打ち合わせもするが結論は出ず。
     夜はF1イタリアGPのリリース翻訳の手伝い。オートレーシング情報フォーラム@niftyのホームページの更新も。

    09月09日 夜の散歩

     今日も終日、新作小説の資料読みとデータ打ち。プロットもシノプシスの形になってきた。夕方からフジテレビ721でF1イタリアGPのフリー走行と予選を見て、リリースが入ってくるまでの間、運動不足解消のために夜の散歩。途中、古書チエーン点に立ち寄り、資料になりそうな本を1冊購入。100円也。出版業界で生計を立てている身としては、新刊で書店に並んでいる本だと、古書店で買うのは気が引けるが、すでに絶版になっていると思われる本なので、さほど良心も痛まない。
     帰宅後、F1イタリアGPのニュースとドライバーのコメントを訳してオートレーシング情報フォーラムに掲載。

    09月10日 M.シューマッハー慟哭

     昼間、ノートパソコンを背負って西武新宿線の駅前へ。蕎麦屋でトロロそばを食べてから喫茶店でプロット組み。でも結局、資料の本を1冊読んでしまう。
     帰途、古書店に寄り、やはり資料になりそうな本を1冊購入。忍術関係の本。
     帰宅してフジテレビ721でイタリアGPの決勝をライブで観戦の準備。今日のレースはシケインが改修されたため、スタート直後のクラッシュは必然で、気合いを込めてテレビの前に座る。さあ、いよいよスタートだ……と思ったとたん、20年以上も会っていない同い年の従姉妹から電話。話しているうちにテレビの画面は、やっぱりマルチクラッシュ。しかもデ・ラ・ロサのマシンが宙を飛んで、その直後、コースサイドで倒れた人を心臓マッサージしている映像が。どうやら事故に巻きこまれたオフィシャルらしい。心臓マッサージしているようじゃダメだろうなあ……。怪我人や死人が出ない範囲だったらクラッシュもエンターティンメントだが、こうなると笑いごとではなくなってしまう。
     赤旗かなと思ったら10周ものペースカーランニング。再スタートの直前、M.シューマッハーが速度を落として後方のマシンを牽制する。その牽制にローリングスタートに不慣れなバトンが引っかかってスピンアウト。でもF1ってCARTと違って、ペースカーの背後5車身以内の距離を保っていないといけなかったのでは……と不安になってFIAのサイトでルールをチェックすると、ペースカーがライトを消してピットに戻った後は、CARTと同じように先頭車がペースを作ることができるようになっていた。
     スタート・フィニッシュ・ラインまでは追い越し禁止だから、トップのドライバーは、わざとスピードを落として後方を渋滞させ、その隙にダッシュして逃げることができる。CARTでは当たり前の行為だったが、最近のCARTはシングル・ファイル(1列)になったこともあって、あまり、このような光景は見かけられなくなった。マリオ・アンドレッティあたりは、この「三味線弾き」がうまかったのだが……。
     CART出身のジャック・ビルニューブは、ミラーを見ながら後方のマシンを牽制するのもうまいが、この再スタートにも慣れている。M.シューマッハーもWSCで、メルセデス・ジュニア・チームの一員として、ザウバー・メルセデスに乗っていた経験があるだけに、ローリングスタートには慣れているのだろう。M.シューマッハーが大馬力マシンに慣れたのは、ベンドリンガーと一緒に乗っていたザウバー・メルセデスにおいてだったが、最近は、こんな経歴さえ忘れられている。オートポリスで優勝したことだってあったのに。
     で、その後のレースはゾンタの追い上げが見られたくらいで、とくに見るべきものはなし。それでもレース後、優勝した後、記者会見でM.シューマッハーが、セナの優勝回数記録に並んだことについて質問されたとたん、泣きじゃくり始めたのには驚いた。おそらく、この優勝回数が、彼のひとつの目標だったのだろう。
     レース速報をオートレーシング情報フォーラムに掲載し、その後、リリースの翻訳をいくつかやって仕事に復帰。しかし明け方からはスポーツi・ESPNでCARTのラグナセカ、TBSでテニスのアメリカ・オープン女子ダブルスの決勝。チャンネル・サーフィンしていたが、CARTのレースがF1並みに単調なので、結局、テニスを最後まで見る。杉山愛選手が優勝して、ついテレビの前で拍手。


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