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  • 2000年07月上旬の日記

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    07月01日 ユニクロで短パン

     あまりの暑さで寝ていられなくなり、睡眠不足のまま起床。居間でメールの確認をしたが、眠気に勝てず、座椅子にもたれてグー。
     しかし寝てばかりいられない。「あらし」のあとがきの原稿がヤバいのだ……というわけで、クルマでファミレスへ。途中、書店に寄って「平凡・特別編集 20世紀のビッグスタア2 裕次郎と日活アクション」(マガジンハウス/3,000円+税)を購入。子供の頃の映画体験をベースにした小説の資料となる予定。ファミレスに移動してページを開くと、懐かしさで止まらない。石原裕次郎、小林旭、赤木圭一郎は、ぼくの子供時代のヒーローだったのだ。母が映画館に勤めていた関係で、日活のアクション映画は、毎週、顔パスで見ていたのです。先々週の「朝日新聞」連載の「おもしろサイト」というコラムにも、ちらっとそんなことを書きました。
     おっと、こんなことをしてはいられない……とバッグからノートパソコンを出したら、あれま、前の席でもカップルがノートパソコンにPHSを接続しているではないか。画面はヤフー・オークションらしい。
     そちらを気にしつつ「あらし」の「あとがき」を書くが、あっというまに指定の文字数をオーバー。これでもまだ書き足りないのに……と思っていると、土曜日の夕方とあって、ファミレスは、いつのまにか満席。椅子に座って待っている人もいるので、4人がけの席でノートパソコンを開いているのに気が引け、早々に退散。帰途、ユニクロに寄り、780円の短パンを買う。いま履いている短パンでは、ウエストがきつくなってしまったため。ついでに990円のサングラスも買う。最近、家の中に閉じこもりっぱなしのため、夏の晴れた日に外に出ると、まぶしくて目が痛くなるんです。
     帰宅し、「あとがき」の原稿を直しつつ、「フジテレビ721」でF1フランスGPの予選を見はじめるが、排気音が子守歌となり、いつのまにかグー。はっと気づいたら、予選はもう終了。トップ3の記者会見をやっていた。先日まで、連日の睡眠不足を重ねた上に、この数日、暑さで寝られないため、身体がヘバっているらしい。

    07月02日 ホンダ本社で二足歩行ロボットP3を見る

     今日も暑さに耐えられなくなって早起き。テレビをつけると「スカイスポーツ」で鈴鹿のF3をやっている。昨日の予選で初ポールを取った高木真一君がトップを走っているではないか。彼は、1995年にイギリスにレースの取材に出かけた際、インタビューさせてもらったドライバーの1人。つい力コブを握り締めながら画面に向かって声援。後半、ちょっと詰められたが、それでも逃げ切って優勝。知ってるドライバーが優勝するのは気分がいい。
    Honda Humanoid Robot P-3  フォーミュラ・ニッポンの決勝レースは我慢して、カミサンと一緒に青山1丁目のホンダ本社まで。昨日と今日、ホンダの二足歩行ロボットP3のデモがあるので、それを見学するため。午後3時の最後の回に充分間に合うように到着したが、すでに、すごい人混み。子供も多く、P3の登場を、いまや遅しと待ちかまえている。
     デモが始まる前に、前の方にいる人たちに座るようアナウンスがあったため、なんとか後ろからでもP3の動きを見ることができる。
     これまでテレビやビデオでは見ていたけど、実際に二足歩行ロボットが動くところを見ると、実に感動します。満員のお客さんも拍手喝采。あっというまに30分のデモが終わってしまいました。
    (写真をクリックするとホンダのサイト内にあるヒューマノイド・ロボットのページに移動します)

     デモ終了後、ホンダ本社から出ようとすると、ショールームの担当者のF氏と遭遇。本当は休みなのだが、やはり家族でP3のデモを見に来たとのこと。30分ずつ4回のデモのため、毎晩、午前2時、3時まで、リハーサルが繰り返されていたとのことで、こちらが良かったと感想を述べると、あちらも「無事に終わって良かった」とニッコリ。
     青山1丁目で、銀座に買い物に行くカミサンと別れ、こちらは渋谷まで。書店で「田宮模型の仕事」(田宮俊作/文春文庫/524円+税)など3冊を購入。「田宮模型の仕事」を喫茶店で読みふける。この本の中に、「ポルシェ934の電動RCカーが年間10万台も売れた」と書かれていましたが、もしかすると、この売り上げには、拙著「マシン刑事999」と「ラジコン探偵団」(ともに当時「テレビマガジン」連載)が寄与していたかも。そのおかげでか、一時、田宮模型さんには、レーシングカー関連のプラモ、RCカーを贈っていただいていた。
     途中、またも眠気に襲われ、こらえていると地球がグルグル回り出す。これはヤバイと喫茶店を出て、薬局でユンケルを買ってゴクリ。
     午後5時半から、ミステリー&ホラー作家の皆さんと濃い話題をサカナに軽い宴会。F1フランスGP決勝レースの速報をやらないといけないため、途中で抜け出し、井の頭線経由で帰宅。ちと帰宅が遅れて、結果速報も遅れてしまう。
     太田出版の編集者から、「あらしのあとがき急げ」のメールも届いていたので、F1のリリース翻訳はパスしてノートパソコンに向かい、必死になって原稿を削りに削る。それでも文字数がオーバーしたままメールで送信。テレビをチラチラと横目で眺めていると、おお、ロベルト・モレノおじさんがCARTで初優勝! と思った瞬間、中継は終わり。おいおい、表彰式くらいまでは映してくれよ。カストロ・ネベスよりも感動的な表彰式になったことは間違いないんだから。

    07月03日 資料を読む

     学習漫画の本文原稿の執筆開始。その合間に読書。「カルト資本主義」(斎藤貴男/文春文庫/667円+税)読了。

    07月04日 今日はアメリカ独立記念日

     ……ということは、アメリカではパイクスピーク・ヒルクライムをやっているはず……と、ちらりとチェックしてみると、残念ながらモンスター田嶋選手はリタイアだった。

    07月05日 ノートパソコン背負って原稿執筆の旅

     学習漫画の原稿を進めるため、ノートパソコンを背負って吉祥寺へ。立ち食いソバ屋でコロッケソバを食べて、喫茶店を求めてうろうろ。途中、昔ながらの模型店を発見。鉄道模型やバルサ材に見入る。
     喫茶店で原稿を書いた後、夜になって高円寺に移動。磐紀一郎さんに新刊を届ける。磐さんの娘の石津彩と彼女の仕事仲間の4人でゲイバーNへ。睡眠不足もあって電車のあるうちに早々に帰宅。

    07月06日 売れ行き好調?

     検索エンジンで自著のことを調べていたら、岡山県の書店チエーン「ブックプラザAZ」のビジネス書売り上げベスト10「まんがでわかるネット株入門」が。6月18日付けでは10位だったのが、6月25日付けでは4位と上昇。
     広島県福山市の啓文社という書店のビジネス書ベスト10では、前週の4位から8位にダウンしているが、発売されてから2カ月以上経つのに、売れているところは売れているらしい。中国地方にネット株取引をしてみたい人が多いのかな?

    07月07日 税理士さんの20周年パーティー

     雨の中を電車に乗って池袋へ。ビックカメラでカラープリンターの詰替用インクを購入した後、山手線、総武線を乗り継いで四谷の主婦会館へ。お世話になっている税理士事務所の20周年記念イベントに出席。日本経済新聞の方の最近のビジネスに関する講演(IT革命に関するもの)を聞き、その後でパーティー。パーティー会場は、昨日、雪印の社長が食中毒事件の責任をとって辞任を発表したところ。
     昔、うちの担当で、独立していった税理士さんたちも出席していて、懐かしいですねえ。出版社を顧問先にしている方も多く、「最近、出版社は、どこも厳しいですねえ……」とのこと。一番、経理の状態を知っている人たちの言葉だけに重みがある。

    07月08日 「菅谷 充」30冊目の著作

     リュックサックにノートパソコンと予備バッテリーを入れ、喫茶店をハシゴしながら学習漫画の文章ページの原稿。なんとか、いちばん難渋しそうだった第1章が終了。ここがすぎれば、あとは楽勝……だといいが。とりあえず精神的にはラクになった。
     午後10時過ぎに帰宅すると、学習漫画の漫画ページのラフが届いている。こちらがネームを入れ、作画は別のマンガ家さんが担当。地味な絵柄だけど、学習漫画には、こういうタッチが親切でいいんだろうな。
     さらに有楽出版社からは『大爆進! 独立航空艦隊風雲大作戦』第2巻の見本が届いていた。1994年6月に「菅谷充」名義で小説家として再デビューして以来、菅谷充名義の30冊目の著作となった(小説29冊、その他1冊)。6年で30冊だから、1年5冊平均か。ほかに「すがやみつる」名義のパソコン入門マンガやマルチメディア解説書、英語入門書にネット株入門などの書き下ろし単行本が5冊ほど。おそらくハイペースの部類だろうが、その割りに生活が苦しいのは、本が売れていないせいだ。少しは評価される仕事もしないといけない……と、懸案の新作プロットのまとめに取りかかる。

    07月09日 喫茶店で原稿

     台風の風がうるさく午前7時前に起床。即座に学習漫画の文字原稿にかかる。台風は、あっというまに関東地方から去り、気温が上昇。暑さをしのぐために喫茶店に出かけて原稿の続きを書くも、補助用のパワーバッテリーを持っていくのを忘れ、2時間ほどで原稿を断念。
     帰宅後、原稿を書きつつNHK−BS1で、バイクのイギリスGPをテレビ観戦。5年前に訪問したことのあるドニントン・サーキットが舞台。レース内容は、やはり2輪の方が面白い。
    「マネックス証券 松本大が語る(e)に挑む」(インタビュー構成・武田信二/WAC/1,100円)読了。

    07月10日 新作の企画がOKに

     夕方、喫茶店でK社の編集者と打ち合わせ。新作小説の依頼を受け、書きたい作品の内容を話すと、その場で、「それでいきましょう」と快諾される。さて問題は、この作品を書くための時間をどうやって作り出すかだ。
     その後、喫茶店をハシゴして学習漫画の原稿を進めるが、短パンで出かけていたせいで、エアコンの寒さに震え、体調悪し。


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