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  • 2000年05月下旬の日記

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    05月21日 松田秀士選手、骨折(泣)

     昼前に起き、まずはスカパーのスカイスポーツでMINEサーキットのF3レースを観戦。つづいて午後2時半からフォーミュラ・ニッポンの決勝レースを観戦し、大泉学園まで30分かけて歩き、喫茶店でマンガのネーム。
     帰宅後は「フジテレビ721」でF1ヨーロッパGPの生中継を観戦。やはりレースはナマに限る。決勝レース速報とリリースをやりながらインディ500の最終予選を待つ。
     しかし松田選手は練習走行を続けるばかりで予選アタックには取りかからず。気温が上昇するとタイムが落ちるため、午後5時過ぎの「ハッピーアワー」にアタックのラッシュ。それまで待つ予定なのだろう……と思っていたら、午前6時過ぎ(日本時間)、CompuServeで、突然、松田選手クラッシュの速報が。自分では出られず、手と膝に痛みを訴えて市内のメソジスト病院へ。結局、骨折が判明し、そのまま手術。ああ、今年はチャンスだったのになあ……。
     松田選手は、レーシングドライバーの中では安定性が抜群で、クラッシュすることもほとんどなかったのに(デビュー直後のホンダ・シティ・レース時代を除く)。松田選手には、インディ500をテーマにした小説『灼熱の走路』でも、夜中に電話で話しては、いろいろ教えてもらってお世話になったのに……。
     全治6週間とのことだが、来月のルマン24時間レースには間に合うのだろうか……?

    05月22日 歩け歩け

     体調を取り戻すため、夜遅くなってから万歩計をつけて徒歩でファミレスへ。往復4000歩を歩くがネームはファミレスの混雑のために進まず。

    05月23日 久々にプールへ

     徒歩で保谷駅前まで出かけ、喫茶店でネームをやった後、久しぶりにプールへ。張り切って泳ぐと筋肉痛で明日がツラいので、クロール300メートル、ウォーキング200メートルにとどめる。

    05月24日 今日もネーム

     保谷駅まで出かけ、最初にやってきた電車に飛び乗り、練馬駅まで行って喫茶店でネーム。テーブルが狭く能率が上がらない。帰宅後、やはり昨日の水泳の疲れが出て居眠り。

    05月25日 今日もネーム

     まったく変わりばえしない日々。ひたすら学習マンガのネーム。能率が上がらないので、夜になってから徒歩でファミレスへ出かけ、ただただネーム。

    05月26日 同じくネーム

     午後、徒歩でファミレスに出かけてネーム。さらに書店に出かけ、八木啓代さんの小説デビュー作『MARI』(幻冬舎/1,800円+税)を購入。八木啓代さんは、この名前よりもPANDORAさんの愛称で知られたエッセイストであり歌手である。ぼくは彼女に「歩く冒険小説」というニックネームをつけ、「絶対に冒険小説を書くべきだ!」とそそのかしてきた1人だが、ついにデビュー作が刊行された。読むのが楽しみ!

    05月27日 探求書発見!

     ノートパソコンが不調なので、スキャンディスクをかけ、さらにデフラグをかける。その間に読みかけていた『虜』(藤田宜永・著/新潮社/1,600円)を読了。藤田さんの『鋼鉄の騎士』にかぶれているぼくとしては、冒険小説やノワール小説も書いてよ〜と叫びたい気分ではあるが、この『虜』は傑作。高校生の頃、谷崎潤一郎を読んだときのような気分を思い出しながら、一気に読了。
     しかし、それでもデフラグは一向に終了する気配がない。待ちきれないのでノートパソコンをそのままにして、学習マンガのネームをやるためにバスで吉祥寺まで出かける。
     ふと吉祥寺駅の1つ前の停留所の前に、古書店があったことを思い出し、ここで下車。まだ一度も入ったことのない古書店に入り、書棚を眺めながら2階に上がっていくと、おおおおっ! 以前、このホームページのトップページにも探求書として掲示し、インターネットの古書店探索メーリングリストにも掲載してもらって探し求めていた『男爵・元祖プレイボーイ 大倉喜七郎の優雅なる一生』(大倉雄二・著/文藝春秋・1989年刊/1,200円)が書棚に刺さっているではないか。すでに持っている人が貸してくれると申し出ていてくれたのだが、資料として使いたい本は、やはり手元にある方が安心できる。即座に600円で購入し、マクドナルドに飛び込んでページを開くが、一番知りたかった大倉喜七郎の伝記ではなく、異母弟にあたる著者から見た大倉喜七郎の姿であり、それも大倉財閥の当主になってからのものがほとんど。イギリスのケンブリッジ大学に留学し、1907年、イギリス初のサーキットとして建設されたブルックランドのオープニングレースでフィアットに乗って2位になった……というような記述はほとんどなく、ちょびっと期待はずれではあった。

    05月28日 インディ500の生中継に出演

    インディ500中継スタジオ  夕方、巨人・中日戦の行なわれている東京ドームに出かける。ここの地下にあるテレビスタジオで、CS放送の「GAORA」で放送されるインディ500の生中継に、日本語解説の音をつけるため。いちおうスタジオ内の様子も映されるため、ネクタイにジャケット姿で出かける。ネクタイはオタクっぽくレーシングカーのギアをプリントしたものに。
     弁当の夕食を取りながら打ち合わせをすませ、さらにリハーサルを終えた後、午後11時から1時間の予選番組。さらに深夜零時半から、インディアナポリスから送られてくる生の映像を見ながら解説をする手順。ところが現地は雨。スタートは3時間遅れとなり、その間も喋りつづけなければならない。結局レースがスタートしたのは午前4時。その後は、レースの展開も快調で、なんとかゴールまで喋りつづけたが、中継が終わったのは午前7時半。ヘトヘトになって他の出演者、スタッフと一緒にホテルのレストランでバイキングの朝食をとり、電車を乗り継いで午前10時半に帰宅。電車の車内で眠り込んでしまったが、なんとか乗り過ごさずにすんだ。

    05月29日 終日ボケ〜ッ!

     ああ、まだ仕事が残っているのに、寝たのが昼過ぎ。午後7時過ぎに起きて夕食をとるが、頭が働かずに座椅子にもたれてうたた寝。仕事……と必死に起きるが、頭が回転しない。今日は仕事を断念しよう。


    05月30日 喫茶店で読書

     まだ頭がボーッとしたままで、いまだ仕事に復帰する気力が起きず。夕方になってから自転車で駅まで出かけ、めかぶトロロそばを食べて景気をつけるも、やはり気力が復帰せず。書店で「徳川家光・三代将軍、葵の御代の治と断」(学研・歴史群像シリーズ(62)/1,500円+税)と「出版ニュース」を購入し、喫茶店で読書。
     前者は、いずれ書く予定の時代小説の資料。内容は、ほぼ知っていることばかりだが、ビジュアルのページがありがたい。後者は出版業界の動向を伝える雑誌だが、99年の出版統計を読みたくて購入。この数年、出版業界は、売り上げ減少を補うため、点数を出すことで凌いできたが、ついに単行本の出版点数もマイナスに。雑誌の売り上げも減少を続け、出版業界は、ますます暗澹の度を強めている。
     再販制度と委託販売制度が廃止されたら、出版物の印税も実売部数が計算の基礎となるのは確実(現在は基本的には印刷部数が印税計算の基礎)。専業作家、マンガ家の数も減少の一途をたどるのは確実だ。反対に、売れると見込まれた作家、マンガ家の作品だけが、大々的な宣伝によって大量販売されるようになっていくのかも……。アメリカでは、とっくにそうなっている。

    05月31日 ネームにケリをつける

     雨が降っていたのでクルマでロッテリアに出勤。試験明けで騒々しい高校生がたむろする中、遅れていた学習マンガのネームを片づける。あとは人物の当たりを入れれば完成だけど、まだ本文が残っている。その前に架空戦記を1冊書き上げないといけない……。
     あ、いけね、ほかに2ページ、自分で描くマンガのネームがあった。急いでやろう。


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