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  • 2000年05月上旬の日記

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    05月01日 添付ファイルを付け忘れ

     午前中に起きてメールをチェックすると、朝日新聞の記者から、一昨日送ったメールに、修正原稿のテキストファイルが添付されていなかったとの連絡が入っている。確かに添付した記憶はあるのだが……と思ったら、どうやらそうではなかったらしい。あわてて添付し直し、再送信のつもりが、また添付しそこね、2通目でやっと送信。
     有楽出版社の新作架空戦記『大爆進! 独立航空艦隊風雲大作戦(1)』のゲラをチェックするも、目が霞んで能率あがらず。途中でダウンしてしまう。

    05月02日 「DIME」の取材を受ける

     午後、旧知の「DIME」のN記者とライターさんが来宅し、取材を受ける。デジタル全盛のご時世に、どうしてもアナログでないとできないもの……というのがテーマだが、ぼくの場合はマンガのネームがそれ。「まんがでわかるネット株入門」のネームも、シャープペンシルでガシガシと書いている。マンガの原作をパソコンで書くこともあるが、どうも理性が勝った作品になってしまうのが欠点。手書きの方が、セリフも短く、テキパキとする。
     取材の後、N記者とライターさんを駅までクルマで送り、そのままゲラの続きを……と思っていたが、寝不足のせいか、どうも目眩がクラクラ。危ないので家に帰ることにする。その途中、急にクルマのエンジンがガクガクいいはじめる。なんとか家まで戻ったが、車庫に入れてエンジンフードを開き、音を聞くと、どうもシリンダーが1つくらい死んでしまっているような感じ。おそらく電気系のトラブルだろう。しかたがないので、連休明けに修理に出すことにする。

    05月03日 ひたすら寝る

     寒気で身体がゾグゾグし、朝早く目覚めてしまう。体調が悪かったのは、どうやら風邪のせいだったらしい。お湯で溶かす風邪薬を飲んで寝直したら、そのまま午後6時まで熟睡。目覚めたら、バスジャック事件が起きていた。そのままテレビの前でゲラをチェック。
     途中、座椅子でうたた寝するが、なんとか機動隊突入のシーンは見ることができた。あの手際の良さを見ていると、西鉄が、同型のバスを提供して、どこかでリハーサルをやってきたのではないか(あとの報道で、やはりそうだったらしいことを知る)。
     通常、ハイジャック事件などでは、老人、子供、女性といった弱者から先に解放するが、この犯人は、6歳の女の子を最後まで楯にしていた。しかも平然と女性に斬りつけている卑劣極まる残忍な性格の犯人に怒りながらテレビを見ていたが、アメリカだったら、とっくに射殺だよなあ……。

    05月04日 シャープペンシルでマンガのネーム

     今日も意地になって午後2時まで寝る。よく寝たせいか体調もいい。ゲラも終わり、午後、徒歩で西武新宿線の駅前の喫茶店に出かけ、S社の学習マンガのネームを開始。内容を熟知しているパソコンの入門マンガで、また株のマンガとは違って子供向けということもあり、セリフの文字数自体が少ないので、ガシガシとページが進む。
     午後9時過ぎまで喫茶店に居座って、目が霞んできたので帰宅しようと外に出ると、目の前に荻窪行きのバスが停まる。発作的にバスに飛び乗り、車内で読みかけの『責任 ラバウルの将軍今村均』(角田房子/新潮文庫)の続きを読む。毎日、寝る前に布団の中で読んでいたのだが、寝る頃になると目の調子が悪くてページが進まないため、イライラしていたもの。
     荻窪駅からJRで高円寺に移動し、馴染みの飲み屋で、今日の仕事が進んだご褒美のビール。その後、別の店に行ったら、また磐紀一郎さんがやってきて、結局、他の馴染みのお客たちも一緒に朝までカラオケ。電車で三鷹まで戻り、タクシーで帰宅後、また読書。

    05月05日 「あらし」を買ってくれ〜!

     今日も午後2時まで寝た後、メールチェックなどをすませ、夕方、富士見台まで出かけ、駅で、くまの歩と待ち合わせ。『まんがでわかるネット株入門』を渡すため。少し早く着いたので、駅前で立ち食いそばを食べるが、そばつゆが濃くて参る。
     くまのに本を渡した後は、池袋まで出てジュンク堂書店へ。マンガのコーナーで「ゲームセンターあらし」の復刻版を手に取っている人がいて、「買ってくれ〜!」と念力を送るが、あの厚い本を立ち読みしてしまい、そのまま置いていく。残念、念力は通じなかった。
     池袋と保谷で喫茶店に寄り、昨日、読み切れなかった『責任 ラバウルの将軍今村均』を読了。前は、このくらいの本なら、1日で充分に読み切れたのになあ……。速読の本を書いたことがあるほど速読には自信があったのに。ちなみに、この『ライバルに大差をつける超速読トレーニング』(徳間書店)という本は、1987年初版の本ですが、いまだに現役で書店で売られています。
     帰宅後は、F1スペインGP1日目のドライバーたちのコメントを翻訳して「@nifty オートレーシング情報フォーラム」に掲載。

    05月06日 perlはむずかしい

     昨日は、ちょっと思いついたホームページのアイデアをperlを使ったcgiで実現できないかと、あれこれ試しているうちに徹夜してしまい、ハッと気づいたら午前9時ではないか。フォームから送られたデータの受け取り方がわからず、一時保留にする。
     で、あわてて寝るつもりが、寝床で読み始めた『パソコン革命の旗手たち』(関口和一/日本経済新聞社/1,700円)が面白くて寝られない。これはヤバイと1時間くらいで切り上げて寝たが、午後2時には起きて、続きを読んでしまう。
     知っている人も何人か登場しているが、ちょっとキレイごとにまとめられているのが、ちょっと残念かな。この業界、もっとドロドロしたところもあったはずなので。
     夕方からは「フジテレビ721」でF1スペインGPのフリー走行と予選を観戦するも、ちと盛り上がりに欠ける予選ではあった。
     予選後、「F1倶楽部」のゲラをチェックした後、スペインGPのドライバーコメントや記者会見の内容を翻訳し、@niftyオートレーシング情報フォーラムに掲載。
     深夜になって『痛快! コンピュータ学』(坂村健/集英社インターナショナル/1,700円)を再読。いま取りかかっている小学生向けパソコン入門マンガの参考になればと思って読んだのだが、できれば、この本をそのままマンガ化したいと改めて思う。コンピューターの歴史から仕組み、原理までを体系的に解説した本だが、ベストセラーになってはいても、どれだけの人が内容を理解したかどうか。マンガにすれば、もっと理解してもらえるはずだし、理解してもらえずとも興味を抱いてもらえるキッカケにはなるはずだ。
     寝床では、amazon.comから購入したウイリアムズ・ハルゼーの伝記の続き。英和辞典も寝床に持ち込むが、文字が霞んで見えるので、さっさと寝る。果たして読了するのは、いつの日か。

    05月07日 長年探していた『カラツィオラ自伝』をゲット

     午後になってから起床。起き抜けからハルゼーの伝記の続き。わからない単語を辞書で引きながらなので能率が悪いが、真珠湾攻撃前後の状況が詳しく書かれていて、つい興奮しながら読む。
     夕方、自転車で駅前まで出かけ、そば屋でとろろそばを食べた後、書店で『ホンダの兵法』(片山修/小学館文庫/619円)と『昭和史の謎を追う』(上下巻/秦郁彦/文春文庫/705円)を購入。喫茶店で「ホンダの兵法」を読んでしまう。いつの時代もホンダという会社はトンガッていて面白い。
     読書ばかりしていられないので、あわててパソコン入門マンガのネームを開始。さらに別の喫茶店をハシゴして、ひたすらネーム。学習漫画を意識してしまうせいか、内容が少し堅いかも。
     喫茶店を出た後、近くのクルマとバイクに強い古書店を覗いたら、第2次大戦前のモータースポーツの黄金期(ゴールデン・エイジ)に活躍したレーシングドライバー、ルドルフ・カラツィオラ著の『カラツィオラ自伝』(高齋正・訳/二玄社/1969年刊)を発見し、ためらわずに購入。1,000円なり。高齋さんが訳されたタツィオ・ヌヴォラーリの伝記『チャンピオンドライバー』や『ファンジオ自伝』は新刊時に購入していたのだが、この本だけは買えなかったもの。急いで帰宅し、「フジテレビ721」のF1スペインGP生中継を横目で見ながらページをめくると、これが面白い面白い。
     @niftyオートレーシング情報フォーラムでスペインGPの速報をしないといけなかったので、泣く泣くページを閉じた。それにしても戦前のドライバーたちの何と人間的なこと。いまの管理されたF1ドライバーたちは、どうも魅力に欠ける(今日は、飛行機事故で九死に一生を得たデビッド・クルサードが、スペインGPで冷静沈着に走り、2位に入ったりして、ちょっぴりドラマチックではあったが……)。
     高齋さんは、このようなレースや自動車関連書籍の翻訳と併行してSF小説を書き、初の長編SFレース小説『ホンダがレースに復帰する時』でレースファンを狂喜させることになるが、高齋さんご本人と知り合ったのは、80年代になってから。高齋さんの幼なじみの豊田有恒さんに誘われて韓国の済州島に家族で旅行した際、高齋さんの奥さんのご両親とご一緒したのが縁で、家も近かったこともあって親しくさせていただくようになったが、高齋さんの著書、訳書を読んでいなかったら、おそらく、いまどきレース小説を書いたりしていなかったことだろう。夏から取りかかる戦前のグランプリレースを舞台にした小説では、少し気張ることにしよう。

    05月08日 終日、ゴロゴロしながら読書

     ゴールデンウィーク明けは、正月明け、お盆明けと一緒で、細々とした雑用仕事が一気に襲ってくる。おかげで外出もできず、メールの返事書きに追われる。あとは、ひたすら読書。英語の本なので時間がかかる。

     そういえば、初めてPerlで作ったCGIプログラム(2000年モータースポーツ・カレンダー)が、無事に動いてくれるかどうか不安だったが、何とか月曜日になったとたん、今週のカレンダーに変わってくれてホッ。

    05月09日 出版社でMacのメモリーを追加

     銀座の有楽出版社まで架空戦記のゲラを届けに行く。本当は、そのついでに有楽町の日劇プラザで「Toy Story 2」を見るつもりだったのだが、ちょっと用事があって断念。有楽出版社でゲラの確認をして帰ろうとすると、机の上にメモリーの箱が載っているのを発見。編集に使っているMacの追加メモリーを買ってきたものの、追加の方法がわからないのだという。それならと……Macの筐体を開けてメモリーを追加してあげることにしたが、あれれ、メモリーのスロットがない。説明書を読んで、電源やCD-ROMのユニットの下に隠れていることがわかり、なんとか増設完了。
     帰途、あまりに眠いので喫茶店で眠気覚ましにコーヒー。ついでにマンガのネームをやろうとするが頭が回転しない。ネームは断念して有楽町線に乗り、そそくさと帰宅。

    05月10日 なにしてたんだ? 記憶にないぞ

     昨日、ワインを飲んだせいか、体調が悪い。終日、家でゴロゴロしながら資料読み。


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