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  • 2000年04月下旬の日記

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    04月21日 ネット株取引の講演会

     12日に発売になった「まんがでわかるネット株取引」の発売を記念して、版元のジャストシステム主催で、監修者のマネックス証券社長・松本大氏の講演会が渋谷で開かれる。
     午後、池袋のビックカメラでLANボードとLANカードと10BASE-Tのケーブルを買った後、山手線で渋谷に移動し、会場の東邦生命ビルへ。
     控え室でジャストシステムの浮川社長とご挨拶。一太郎もVer.3以来のおつきあいなので、ついファン心理が優先してしまう。
     講演会の前に、浮川社長につづいて、ちょっぴりご挨拶。観衆は200人くらいはいただろうか。その後で松本氏の講演を客席から聴かせていただく。
     その後で浮川社長、松本氏、そしてジャストシステムの社員の皆さんと一緒に渋谷の居酒屋で打ち上げ。持っていたレッツノートで広報部の方に、ATOKで変換できなかった地名(京都の「先斗町(ぽんとちょう)」)をデモして見せる。で、試しにMS-IMEでも試したら、こちらは一発で変換してくれた。
     打ち上げの後、知人に本を渡すため高円寺に寄り道。なじみの店で、ブックフェア帰りだという校正業界の大ベテランとお会いし、昨今の出版業界、DTPなどについて話す。その後、店のママさんとワインバーに繰り出し、ここで朝まで。途中、近くの店で働く顔なじみの女性が入ってきたが、すでに出来上がってカウンターで寝てしまう。「そんなとこで寝てないで、すがやさんにタクシーで送ってもらいなさいよ。すがやさんなら安全だから」とママさん。しかし起きる様子がないので、あきらめて置き去りに。しかし、たまには「危険だ」といわれてみたいものである(笑)。結局、すでに動いていた電車に乗って三鷹まで。そこからタクシーで帰宅。ワインの酔いのおかげで、久々に8時間寝ることができた。

    04月22日 F1の予選途中でグ〜

     なんとか月曜には架空戦記の原稿を渡せるようにと自転車で喫茶店に出かけ、ハシゴしながら原稿。ところが2軒目の喫茶店に入ると、若い男性を相手にパソコンのセールスをやっている女性がいた。春先に多い大学新入生や新卒者をターゲットにしたキャッチセールスまがいの売り込みだ。どうやら40万円以上するパソコン(というよりも、いろんなサービスを利用できる「権利」が売り物らしい)をクレジットで売り込んでいるが、相手が「高い」というと、「これは××さん(相手の名前を強調して呼びかけるのもマニュアルのうちなのだろう)自身への投資なんですよ」と来る。しかし、その投資の内容は、何も高額の会員サービスに入会しなくても、個人で利用できるものばかり。「帝国データバンクの情報も利用できるんですよ」というが、そんなもの@niftyの会員だって利用できる。
     そんなセールストークを聞いていたため原稿が進まず、すごすごと帰宅。ケーブルテレビのフジテレビ721でF1イギリスGPの予選を観戦……のはずが、いつのまにかうたた寝。ハッと気づいたら、いつのまにか予選は終わり、記者会見をやっていた。

    04月23日 原稿が進まない

     原稿を進めなくてはと思い、眠気を我慢して朝までパソコンの前に座るが、目の焦点が合わないこともあって、能率が悪い。今日も喫茶店に出撃するが、冷房が入っていて寒いのなんの。鼻水まで垂れてきたので早々に撤収し、F1イギリスGPに備える。
     ところがシルバーストーンは雨で、朝のウォームアップ開始が1時間40分も遅れる。ルールでは、ウォームアップの終了から決勝レースのスタートまでは4時間の間隔をあけなければいけないことになっている。でも、世界中でライブ中継が増えているいま、いくら権威優先のF1でも、テレビ優先のバーニーさんが吼えれば、きっと定時に始まるだろう……と思っていたら、やっぱり定刻のイギリス時間午後1時(日本時間午後9時)にスタート。とりあえずスタートを見てしまえば、あとはピットインでしか追い越しのないのが昨今のF1なので、音だけ聞きながら原稿に専念。
     で、決勝レースが終わったので、@niftyのオートレーシング情報フォーラムに速報を送ろうとしたら、ありゃ、ケーブルネットワークがつながらない。パソコンがおかしくなったのかと思ってリセットしてみたり、ケーブルモデムの電源を切って強制リセットしてみたが、いずれもダメ。ところがケーブルネットワークのホームページだけは表示できる。つまり、内部サイトだけは生きているということだ。とうことはケーブルネットワークの外側でトラブルが発生したということか……という結論に達したのは午後11時過ぎ。
     あわててISDNにつなぎ直したが、日曜日のテレホーダイタイムは、まるで接続できず。しかたがないのでモデムを使ってコンピュサーブのアクセスポイントからPPP接続しようと思ったが、しばらく使っていなかったため、モデムカードが見つからない。そんなドタバタのおかげで、結果の速報がすっかり遅れてしまい、仕事にも影響が……。
     とにかく原稿を上げねば……と思ったが、FAXで届いていたマンガ関連のインタビュー記事のゲラもチェックしないといけない。ところが、このインタビュー記事を読んでみてウ〜ン……。テープ起こしの原稿のせいか、それともこちらの喋り口調を出そうとしたのか、かなり文章が変。気になるところに赤入れをしていたら、結局、2時間以上もかかってしまう。雑誌の座談会や対談、インタビュー記事は、話し言葉であっても「読み物」だ。そのあたりを意識すれば、もう少し原稿も違ったものになるはずなんだけどなあ……。

    04月24日 インタビューを受ける

     ケーブルネットワークのトラブルで仕事が遅れ、結局、全5章のうち4章までを送って残りは明日にしてもらう。
     2時間の睡眠で新宿まで出かけ、ポケモンビジネスに関するノンフィクションを書いている知人のライターさんから、ゲーム漫画の創始者として、また、古くからパソコンやネットワークに携わってきた体験者として、デジタルエンターテインメントに関するインタビューを受ける。
     最近、ポケモンの海外でのヒットなどに影響されてか、「ゲームとマンガとアニメこそが、日本が世界に輸出できるコンテンツ」だとばかりに、アニメやマンガのコンテンツビジネスが流行中。それもマンガやアニメを海外に輸出するのが目的ではなく、設立した会社を上場し、創業者利益を得るのが目的としか思えないものも多い。いま流行のネットバブルに乗ろうというわけだ。でも、日本のマンガの大半は、日本(と東アジア)でしか通用しないものがほとんどだ。欧米にも乗り出すつもりなら、キャラクターの髪の色から目の色、肌の色までもを考慮し、「無国籍化」していくしかないのではないか。「ポケモン」が欧米でヒットした原因も、その「無国籍化」にあったはずだし、それ以前に海外でヒットしたアニメも、日本や東アジア的なものを排除したものばかりだったはず。このあたりを考慮しないで、マンガやアニメの国際化をウリ文句にしたコンテンツビジネスに投資なんてしたら、痛い目に遭うんじゃないかなあ……てなことを話したのでありました。
     ちなみに「ポケモン」の映画も、アメリカで公開するにあたり、数千万円かけて、日本的な部分(背景の看板など)を作り直しているそうであります。
     ビジネス系からスポーツ、歴史……と硬派のノンフィクションの著書も多いライターのHさん会ったのは数年だったもので、本論のインタビュー以外にも話がはずみ、気づいたら3時間以上も経っていた。
     電車で最寄り駅まで戻ってから牛丼で食事をすませ、喫茶店で原稿にかかるが、途中で買い込んだ資料用の本を開くと、ゲッ、いま書いている原稿の記述で誤りが見つかる。本を読みつつ原稿をチェックしていたおかげで、ここで片づけるはずの原稿が完成せず。おまけに、またも目眩クラクラで、タクシーで帰宅し、1時間ほど仮眠した後、朝まで原稿。

    04月25日 原稿終わり!

     なんとか原稿は終わったが、少し寝て見直してみると、やはり目が霞んだ状態で書いたところに誤変換が見つかる。冷凍庫で冷やしておいた目元スッキリのパックを目に当ててからパソコンに向かい直し、内容のチェック。
     夕方までに、なんとか原稿も終わり、夕食後、ホッとしながらテレビでナイターを見ていたら、そのまま座椅子でグー……。途中、NHKの「プロジェクトX」だけは見たが、またもやグー。ハッと気づいたら明け方で、原稿をメールで送ってないことに気がついた。
     あわててメールで原稿を送り、ビールを飲んで布団に潜る。気がゆるんだせいか久々にグッスリ。ああ、寝ることが、こんなに幸せとは……。

    04月26日 レッツノート・ミニがご臨終?

     仕事が一段落ついたので、ケーブルネットワークにLANでつながったパソコンからアクセスできる環境を作ろうと画策。とりあえずサーバーが必要なのだが、空いているパソコンといえば一昨年まで使っていたパナソニックのレッツノート・ミニとデスクトップの386マシンくらい。とりえあず置き場所の関係もあるので、レッツノート・ミニをサーバーにしてみることにする。
     レッツノート・ミニにはWindows 95が入っているのだが、ちとイタズラ心を起こして余っているWindows 98をインストールしてみることに。ところが486/75MHzのCPUと24MBのメモリーでは荷が重かったのか、IE4.0をちょっと使うだけでハングアップ。そのたびにハードリセットをかけていたら、電源を入れても起動しなくなってしまった。
     とはいえ電源スイッチを入れたり切ったりしていると、何かの拍子に起動したりして、その隙にハードディスクをフォーマットしてWindows 95に戻そうとしたら、またもインストールの途中でダンマリ。こんなことを繰り返しているうちに結局徹夜。せっかく仕事が終わって身体を休めるチャンスだったのに、何やってんだか……。
     で、明け方、インターネットで検索していたら、市販の小さなサーバーが3万円前後からあったので、こちらを買うことにする。買いに行けるのは少し先になりそうだけど。

    04月27日 レッツノートにApacheを入れる

     せっかく時間ができたのだからと、今日は、愛用のパナソニック・レッツノート(トラックボールのAL-N2)にWWWサーバーソフトとして有名なApacheを入れ、さらにActivePerlも入れる。自分で書いたperlのスクリプトを自分のマシンの上で動かしてみたいというのが理由なんだけど、まだ、ほんの数行のスクリプトしか書けない。
     わかるプログラム言語といえばBASICだけなんだけど、さいわいN88BASICで食べるperlらいすというサイトを見つけ、ここに書かれているN88BASICとperlの比較表を見ながらお勉強中。
     しかし、こんなことしている暇はないはずなのになあ……。明日までにコラムが2本、連休中には次の単行本(小学生向けパソコン入門書)の前半にメドをつけないといけない……。


    04月28日 コラムの原稿でヒイヒイ

     今日が締切のメールマガジン用連載コラムの原稿をあわてて書く。文字数が制限されているのがツライ。何とか夕方までに書き上げたら、朝日新聞社からFAX。5月12日夕刊の「どっとデジタル」欄に掲載予定の「おすすめサイト」の原稿が、ちょっと内容がむずかしいとのことで2ヶ所ほど直しを要求される。これも文字数が少ないので、ちょっと直すと、すぐにハミ出てしまう。書いている時間よりも削っている時間の方が長い。

    04月29日 嵐さんのところに「あらし」を届けに行く

     午後から次の単行本の準備をし、夜になってから時代小説作家の磐紀一郎(石津嵐)さんのところに「あらし」の復刻版を届けに高円寺の飲み屋へ。NHK衛星第2放送の「衛星アニメ劇場」でアニメのお姉さんをしている娘の石津彩が後から現れ、「あらし」の本をさらっていってしまう。

    04月30日 CGIで徹夜

     ああ、架空戦記のゲラも届いているのに、Perlのお勉強を始めたら止まらない。BASICの知識しかないのに、無謀にもPerlで、今年のレースカレンダーを作ってしまった。毎週月曜日になると、その週末のレース予定が表示されるというものだけど、もちろんスンナリとはいかず、試行錯誤の連続で徹夜。疲れた。
     でも、これで1年間、@nifty オートレーシング情報フォーラムのトップページにあるカレンダーの書き換えをしないですむ予定。


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