• その日暮らし日記へもどる
  • 表紙へもどる

  • 2000年1月中旬の日記
    11日 12日 13日 14日 15日 16日 17日 18日 19日 20日

    01月11日 喫茶店をうろうろ

     いちど書いてあった某社のムックの原稿を喫茶店に出かけて書き直す。指定枚数をオーバーしていたため、必死に削る作業を続けたが、それでも大幅に超過。喫茶店を2軒ハシゴしたが、ついにまとまらず、今日は断念。

    01月12日 雪の中を打ち合わせに

     地震で目が覚め、そのまま起きたら正午前。奥歯の歯茎が腫れてズキンズキンと痛むため、歯槽膿漏と痛み止めの薬を飲んでいたら、カミサンに、「今日の打ち合わせはどこ?」と訊かれてギクッ。S社で打ち合わせがあることをすっかり忘れていた。これも正月ボケか。古書店まわりをしたかったので、神保町のS社まで出かけることになっていたので、あわてて着替えていたら、いつのまにか外は雪。カミサンにクルマで保谷駅まで送ってもらい、西武池袋線、地下鉄有楽町線、都営新宿線を乗り継いで神保町のS社へ。夏に発売になる子供向けの本のスケジュールを確認する。作業は4月に入ってからになりそうだ。
     S社を出て古書店をウロウロ。めぼしい本がなく、200円の古代史関連の本を1冊だけ購入。もう30年近く前に一度買った本で、家のどこかにあるはずだが見当たらないので購入したもの。200円なら予備に買っておいても損しないだろう。
     帰りは都営新宿線、東西線を乗り継いで高田馬場へ。ここで喫茶店に入り、持っていったノートパソコンでムックの原稿。2時間ほどかけて、なんとかまとめあげるが、これでも枚数超過。テーマが大きすぎたかな?
     午後6時過ぎ、西武新宿線の各駅停車の電車で武蔵関まで。ここからは徒歩で帰宅。再び奥歯が痛み出す。

    01月13日 電話とメールが集中

     昼前に起きてノートパソコンの電源を入れてメールのチェックをすると、メールがどっさり。返事を書くだけで1時間ほどかかる。メールを送ったら喫茶店に出撃しようと思っていたのだが、返事を送ると新しいメールが届いていて、その返事を送ると、また別のメールが……。その間には電話がジャンジャン。最近、仕事の連絡はメールにシフトしているため、仕事場の電話が鳴る頻度は数日に1回くらいなのだが、今日は電話の特異日らしい。
     メールも電話も、大半が仕事の依頼とスケジュールの確認。架空戦記小説ばかり書いていると、どうもマンネリに陥りがちなので、昨年の秋に、それまで断っていたマンガの仕事を引き受けたら、どういうわけか新しい仕事はマンガがほとんど。小説は資料代のかけすぎるせいで(ついインターネットや古書店で資料になりそうな本を買ってしまうため。それにしても最近の古書は高い!)、書けば書くほど生活が苦しくなるという悪循環に陥っているせいでもあるのですが。しかも情けないことに、いまだ「すがやみつる」の仕事の方が、「菅谷 充」名義の小説よりも、ずっと稼ぎがいいのであります(;_;)。昨年は、某大手出版社の役員さんに、「作家やマンガ家にとっては名前も財産なんだから、ひらがなの名前も大事にしなさい」と、お説教されてしまったこともあったりして、少し反省したせいでもあるのですが……。
     そんなわけでもなかろうが、今日はマンガの仕事を中心に、実用書と小説の書き下ろし……と、仕事の依頼が集中した特異日でもあった。レギュラーで書いている架空戦記小説との兼ね合いもあるので、こちらのスケジュールも確認し、新しく依頼の来た書き下ろし小説は夏以降まで待ってもらうことに。とりあえず今日決まったスケジュールが順調に進行すれば、7月までに10冊の本(書き下ろし架空戦記小説4冊、マンガ入門書など6冊)が出版される予定。お小遣いを貯めておいてください(^_^;)。
     今日来たメールの中には、若者雑誌にマンガを描いて欲しいという依頼も。これはページ数が多くなさそうなので引き受けることにする(ページ数の多い作品は、アシスタントもいないので、自分でペン入れまでして描くのは無理です。「別冊宝島」で3P描いただけでも死にそうになりました)が、つい「読者対象の年齢層では、すがやみつるなんて知らないのでは?」と、よけいなことまで返事に書いてしまう。
     ほかに電話では某企業のホームページにコラムを連載する気はないかとの問い合わせもあり、とりあえず打ち合わせしてから引き受けるどうか決定する予定。昨年暮れ以来、いくつか問い合わせのあったレース関連の仕事は、果たして引き受けられるのだろうか……? とりあえずCARTの速報関連の仕事は、体力的に無理そうなのでお断りした。アメリカのレースは日本時間で月曜の朝が決勝。それをライブのテレビで見て、さらにネットでデータを入手して、夕方までに原稿を書くなんて仕事は、ちょっと体力的にキツすぎる。10年前にはヘッチャラで似たような仕事をしていたんだけど……。
     連休中にアメリカのCompuServeのレギュラーアカウントが使えなくなって、予備の古いアカウントを復活させ、スタッフをしているモータースポーツ・フォーラムのSysOpなどにID変更の連絡をしたら、あちらでCompuServeに連絡を取ってくれ、レギュラーアカウントが使えるようになった。めでたし。持つべきものは友である。別のアメリカ人の友人からは、温水つきの家に引っ越したとの家の写真付きのメールが。12年前、家族で泊めてもらった一家の家だが、また押しかけたくなる。あの頃赤ん坊だった娘も、お年頃。彼女の写真も添えられてきた。
     メールと電話のやりとりをしているうちに夜になってしまい、しかたがないので毎週見ている「3年B組金八先生」を見てからファミレスにクルマで出撃。途中で停滞していた架空戦記の原稿を追い上げる。早く書き上げないと、次のマンガ入門書の締切が……。
     ドタバタ忙しいはずなのに、「ゲームセンターあらし」ホームページにアンケートページを追加してしまう。cgiのプログラムも自作できないかと、perlスクリプトのページも読んだり……。少し気が多すぎるなあ……。

    01月14日 原稿が進まない

     歯の痛いのは直ってきたけれど、なんだか仕事が進まない。家にいては仕事が進まないと半分逆上して深夜にクルマでファミレスに出撃。コツコツと架空戦記の原稿を書き進める。

    01月15日 オフだオフだ

     ニフティサーブ(現@nifty)がスタートしたのは1987年4月のこと。スタートと同時にぼくがシスオペとなって開設したモータースポーツ・フォーラム(現「オートレーシング・フォーラム」グループ)の古顔メンバーたちが新宿に集まり、久々の新年会を兼ねたオフライン。当時は若かったメンバーも、いまやオッサン、オバサンが増え、髪には白いものが。メンバー同士で結婚した人も多く、ベビーカーが子供の産まれたメンバーの間をリレーされているらしい。
     二次会は歌舞伎町のカラオケルーム(なんと床の間つきの和室!)。電車のあるうちに新宿を引き上げ、ひとりで高円寺に途中下車。寝酒を飲みにきた磐紀一郎さんなどと、しばし歓談し、タクシーで帰宅。

    01月16日 歴史ミステリー作家・楠木誠一郎さんのホームページも見てね!

     明日、リースしていた大型コピー機を引き上げにくることになった。2階の仕事部屋からコピー機を出すには、途中、狭い書庫(納戸)を通過する必要がある。しかし、この部屋には本が山積み。しかたないのでカミサンが大掃除を開始。処分していい本、保存しておく本を分けるのは、こちらでないとわからない。ウンコラショと腰をあげて、本の分別と階下に降ろす作業に従事。埃が積もっていて、あっというまに手が真っ黒だ。
     その合間を縫って、日本インターネット歴史作家協会に所属する会員の中で、まだホームページを持っていなかった楠木誠一郎さんのホームページ作りをお手伝いすることになる。「楠木誠一郎・歴史ミステリー館」は、ここや「ゲームセンターあらし」のホームページとは違って、セピア色を基調にしてシックにまとめたつもり。数日内に著作の画像も追加されていきますので、ぜひ、ご覧ください。

    01月17日 原稿は書くより削る方が大変

     今日は家族が留守なのに、仕事部屋のコピーの入れ替えのため、ビジネス機器会社の人が来る。しかたないので睡眠3時間で起床。A3までコピーが取れた大型コピー機を、B4までの小さなものに替えることにする。
     さて次の仕事を……と思っていると、先日送った某ムック用の原稿が、分量オーバーなので縮めて欲しいとの電話がかかってくる。文章の量を確認すると、400字詰めで約30枚あるものを15枚に縮めないといけない。喫茶店に出かけてヒイヒイと書き直しを始めるが、3時間かかっても終わらない。寝不足だったので帰宅して続きにかかり、終わったのは朝。はあ、疲れた……とワインを呷って寝る。

    01月18日 スキャン、スキャン、スキャン

     寝たのは午前8時だったが昼前には起床。仕事場のパソコンで、ムックの原稿につける図版をスキャン。これをTIFFファイルに変換して原稿と一緒にメールで送信。カラー原稿はファイルサイズが大きいので、ピクセル数を減らして縮め、なんとかメールで送信。
     さらに楠木誠一郎さんから送られてきた楠木さんの著作をスキャンし、これを代理運営している楠木さんのホームページに登録。
     またまたメールでマンガの依頼が来るが、先に引き受けてしまった仕事と企画が同じ。同時期に別の雑誌に同じような仕事をするのは道義上マズイ……というわけで、せっかくの依頼ながら断りのメールを送る。
     今日は、マンガ家の中田雅喜さんたちが編集した『月形龍之介』(ワイズ出版/3,800円+税)や、これまたマンガ家の水樹和佳子さんの小説デビュー作『規格はずれ』が掲載された恋愛小説アンソロジー『チューリップ革命』(イーストプレス/1,300円+税)も届く。どちらも面白かったぞッ!


    ★Tさんからのアンケートメール

     こういう感想は耳タコだと思いますけど、僕も「こんにちはマイコン」でBASICの基礎を覚え、そのままゲーム業界への道を進んだクチです。弱小フリーですが(;_;)
     去年なんて仕事受けた会社が片っ端から倒産し、予定の収入が全部パァになって死ぬ思いしましたが(T_T)
     そんな時に見つけたこのサイトは、懐かしさと同時に初心を思い返し、再び立ち上がる力を与えてくれた、恩人ならぬ恩サイトです。
     菅谷先生の読者は、今もがんばっています。
     先生もいろいろ大変なご様子ですが、がんばって創作活動に励んでくださいませ。
     ご自分のために。僕のような読者を増やして行くために。

    01月19日 たまには気分を変えて、いつもとは違う街に

     午後、徒歩で保谷駅前まで出かけ、喫茶店で原稿を書く。さらに続きを……と電車で1駅分の切符を買い、一番早く来た電車に飛び乗ったら、いつも行く大泉学園とは反対の、ひばりが丘駅に着いてしまった。駅前で喫茶店を探すも、最近のファーストフード系ばかり。しかたがないのでドーナツ店に入り、ここで原稿の続き。2時間ほど粘って書店に寄り、本を買ってから電車に乗って帰宅。睡眠不足が続いているせいか、めちゃくちゃ眠い。明日は朝のうちにOA業者がコピー機の入れ替えに来る。早めに寝て早起きしよう。


    ★Yさんからのアンケートメール

     じつはぼくも、「こんにちはマイコン」に影響されてPC-8001を親に買ってもらい、それがきっかけとなってパソコンを覚え、現在ではゲームをつくる人間になってしまいました。あの本に載っていた計算ゲームのプログラムは、現在でも暗唱できます。「ゲーム」という意味では、もちろん「ゲームセンターあらし」の影響もありますし……。

     ちなみに、その後影響を受けたパソコンの本だと、「マイコンBASICマガジン」とか「高橋はるみのゲームライブラリー」かな。
     高橋はるみさんは、いずこ?(ていうか、ほんとうに女子高生だったのかな? いま考えてみると、架空の人間のような気もする)
     いずれにせよ、あの本(高橋はるみ〜)の中にあるしょーもない日記には胸をときめかせたものでした。オフコースが好きだったのは、覚えています>彼女(誰も知らんて)

     あ、マンガ青春期やiモードコラムの続きが読みたいですー。楽しみにしてますね。長々と失礼しました。

    01月20日 テレビのために外出できず  家にいてパソコンでシコシコ原稿を書いて、それで1日が終わり。出かける予定だったのに「3年B組金八先生」があったので、出かけ損ねてしまったんだ。そのまま原稿を書きつつケーブルテレビで「誇り高き戦場」を見る。第二次大戦中、ベルギーでドイツ軍の捕虜になったオーケストラの脱出物語。主演はチャールトン・ヘストン。この映画を見るのは3回目くらいかな?


    日記一覧に戻る