#93 砂漠での野営


 キミは安全策をとって、砂漠で野営することにした。
 深夜、キミは、ガシャガシャという不思議な物音で目が覚めた。
 トラックに積んであった懐中電灯を照らすと、ガラガラ蛇がいた。猛毒を持つ蛇だ。
 キミは、後ずさりした。
 足に何か当たった。棒きれだ。それでガラガラ蛇をたたきつぶしてやろう。
 そう決心したキミは、棒きれに手を伸ばした。
 その手に、チクッ、と痛みが走った。
「うわっ!」
 棒の陰にサソリがいたのだ。サソリも毒を持っている。血清を注射しないと助からない。キミは焦った。しかし、深夜の砂漠では、助けにきてくれるものなどいない。
やがて毒が回り、キミは、砂の上に倒れた。
 倒れたキミの首筋に、ガラガラ蛇が牙をたてた。

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