#83 社長夫人の愛人になる


 キミは、社長夫人のツバメになった。社長夫人のご機嫌さえとっていれば、マシンでもなんでも、好きなものを買ってもらうことができた。
「ホーホホホ。欲しいものがあったら、遠慮なくおっしゃいね、坊や」
 社長夫人のバックアップで、キミは、スペアカーも揃え、クラッシュも恐れることなくレースに挑むことができた。
 そして、キミは、その年のF3チャンピオンになり、翌年からF3000にステップアップすることになった。

 1.続く