マンガを描くとき、シナリオを先に書く人もいるかと思います(私は、そうしています)。
また、原作付きマンガを描いている人で、シナリオをテキストファイルやワープロソフトのファイルで受け取る人もいるでしょう。
いまマンガを描く人は、ほとんどがClipStudioを使っているはずです。そのようなマンガ家なら、シナリオからネーム部分(セリフとナレーション)だけ抜き出せたら便利だと思いませんか?
そこで自作シナリオのネーム部分だけを抜き出し、句読点や「!・!!・?・!?・空白」が来ると、そこで改行するプログラムを作ってみました。
元のシナリオを「input.txt」という名前で保存し、同じフォルダにこのプログラムを置いてください。Pythonのインストールがすんでいれば、あとはこのプログラムのアイコンをダブルクリックするだけで、改行されたネームだけになったファイルが「output.txt」という名前で保存されます。
長い文はそのままなので、フキダシの大きさに合わせて、改行を加えてください。
マンガの原作(シナリオ)もパソコンで書かれている時代ですので、マンガ家の皆さんのお役に立てるかと思います。ワープロソフトで書かれた原稿は、テキストファイルとして保存したものを使ってください。
なお、このプログラムはChatGPTに注文して出力されたものに改良を加えたものです。ChatGPTのおかげでプログラミングの時間を短縮できました。
京都精華大学大学院マンガ研究科に在職中、世界各国からの留学生にマンガの描き方を教えていました。
マンガを描くツールは、Gペンや墨汁ではありません。パソコンやタブレットにマンガ執筆ソフトの「CLIP STUDIO」(クリップスタジオ。通称「クリスタ」)です。クリスタにはイラスト向きのProとページ数の多いマンガを描くのに向いたEXの2種類があります。
EXはページ数の多いストーリーマンガを画くのには便利なのですが、諸事情によりProしか持っていない学生もおりました。提出されるファイルはクリスタの仕様ですが、ファイル名を手作業でつけているため、全角と半角が混ざったりしていて、受け取っても開くのが大変です。
クリスタProで作ったファイルでも、クリスタEXで作ったテンプレートに流し込めば管理はできます。そのためには受け取ったマンガ原稿のファイル名をクリスタEXで読めるものに変換しなければなりません。でも、これを手作業でやるのは大変です。間違いもしやすくなるでしょう。
そこでPythonの小さなプログラムを作ってファイル名を一括変換することにしました。元のファイルは、拡張子が「.clip」になっていれば、ファイル名は順番さえわかれば何でもOK。このプログラムをファイルが置かれたフォルダに入れて、ダブルクリックすれば、一瞬でファイル名が「page0001.clip」といいうクリスタEXの形式に変わります。
同じようなことで悩んでいる人は少ないと思いますが、もしいらしゃったら、試してみてください。なお、先にPython 3.xをダウンロードし、インストールしておく必要があります。
import os import glob files = glob.glob('./*.clip') for i, f in enumerate(files): ftitle, fext = os.path.splitext(f) os.rename(f, 'page' + '{0:04d}'.format(i+1) + fext)