京都精華大学 公開講座ガーデン
プログラミング講座
マンガ家と学ぶ初めてのプログラミング
『こんにちはPython』
第1回 「初めてのプログラミング」

◆受講の方法

 このプログラミング講座は、動画とWebページ(このページです)のテキストを使って実施します。

 まず、次のYouTubeへのリンクをクリックして、アップロードされている動画を見てください。

 動画は「再生リスト」にまとめられていますので、「すべて再生」をクリックすると、連続再生ができます。

 4「Pythonのインストール」は、Windows用とMac用に分かれています。お使いのパソコンに合わせて、不要な方をスキップしてください。Pythonのインストールは少し複雑なので、このページでも解説しています。動画とあわせて参考にしてください。

 5『プログラミングの第一歩「Hello, World!!」』と6『ミニプログラムにトライ!』は、このページにサンプルプログラムも載せています。自分で書いたプログラムが動かなかったときは、サンプルプログラムを参考にしてください。

資料
4.Pythonのインストール

Windows版のインストール

  • ブラウザで次のPythonダウンロードページにアクセス。URLをクリックすると文字列が反転して範囲指定されますので、この状態で右クリックし、メニューからコピーを選んでください。
  • [Python 3.9.5]をクリックし[python-3.9.5-amd64.exe]を保存(「ダウンロード」フォルダあたりに)。

  • 【註】2022年1月末時点でバージョンは「3.20.2」になっています。最新のものをダウンロードしてください。また、以下のバージョン3.9.5は、最新のバージョンに置き換えてお読みください)
    (画像をクリックすると別タブで拡大表示されます)
  • 保存したフォルダ(「ダウンロード」など)を開き、[python-3.9.5-amd64.exe]をダブルクリックします。
  • 「Install Python 3.9.5(64-bit)」の画面が開いたら、「Add Python 3.9 to PATH」にチェックをつけ、「Install Now」をクリックします。
  •  画面が暗くなって、「このデバイスに変更を加えることを許可しますか?」 というウィンドウが出たら、「はい」をクリックしてください。
  • 「Setup Progress」の画面が出てインストールがはじまります。
  • 「Setup was successful」が出たら「Close」をクリックしてインストールを終わります。
  • 「スタート」メニューを開くと、「最近追加されたもの」の欄に、いまインストールされたPython関連のアプリが登録されています。「Python 3.9」が見えないときは「展開」をクリックしてみてください。
  • 「スタート」メニューの「P」の欄にも「Python 3.9」のフォルダができています。この中に「Python 3.9」や「IDLE」があります。
  • ここで「IDLE」を起動してください。
  • IDLEが開いたら「プログラミングの第一歩」に進みます。

Mac版のインストール

  • Macの「Finder」をクリックします。
  • 「Finder」が開いたら、左メニューの「アプリケーション」を
    ダブルクリックします。
  • 「アプリケーション」が開いたら「ユーティリティ」を
    ダブルクリックします。
  • (画像をクリックすると別タブで拡大表示されます)
  • 「ユーティリティ」の画面が開いたら「ターミナル」を
    ダブルクリックします。
  • 「ターミナル」の画面が開いたら、次の文字列をコピー
    (範囲指定しておき「Command + c」)し、ターミナルの画面に貼り付けて(Command + v)ください。文字列をクリックすると範囲指定されますので、その状態でコピーしてください。
  • ここから先はYouTubeの動画を参照してください。動画の説明に、インストールに必要な命令を記載してあります。キーボードからの入力に不安がある人は、こちらの命令をコピー&ペーストしてください。
  • Pythonのインストールが終了したらターミナルの画面で「python3」と入力してください。これでPython 3.9が開きます。「python」だけだと古いPython2.7が開いてしまいます。
  • 【註】2022年1月末時点でバージョンは「3.10」になっています。最新のものをダウンロードしてください。また、以下のバージョン3.9は、最新のバージョンに置き換えてお読みください)
  • Pythonの終了は「exit()」です。
  • IDLEを起動するときは「idle3」と入力してください。「idle」だけだと古いバージョンのIDLEが開いてしまいます。
  • IDLEが開いたら「プログラミングの第一歩」に進みます。
5.プログラミングの第一歩「Hello, World!!」

動画を先に見てください。

サンプル
  • 文字列の表示
    print ("Hello World!!")
  • printは画面表示の関数(命令語)。()内の文字や数字を表示する。
  • 文字列は「"」か「'」でくくる。数字は、そのまま。
    • print ("こんにちは。")
    • print ('こんばんは。')
    • print (5)
    • print (03) ×(計算できない数字。エラーになる)
    • print ("03") ×(文字列として扱われる)
  • 整数の計算(足し算と引き算)
    • 5 + 3
    • 98 + 12
    • 100 - 25
  • 整数の計算(掛け算と割り算)
    • 5 * 10
    • 20 / 5
  • 少数の計算
    • 5.0 + 2.3
    • 3.5 * 4 / 2
  • printと組み合わせる
    • print (5 + 3)
    • print (8 * 4)
    • print (10 / 2 * 8)
  • 文字列と数値の組み合わせ
    • print (5,"*",4 ,"-",5 ,"=",5 * 4 - 5)
    • print ("5 * 4 - 5 =", 5 * 4 - 5)

     いろいろ試してみてください。終了は「exit()」です。IDLEのウィンドウを消しても構いません。

6.ミニプログラムにトライ!

肥満度を表すBMI

 体重と身長で計算できる肥満度を示すBMIという指数があります。これはBody Mass Index の略で「ボディマス指数」と訳されています。

 計算式: BMI = 体重(kg) ÷ (身長(m)2

 この計算式をPythonでプログラムしてみました(初心者向けに、少しまわりくどい書き方になっています)

 このプログラムでは「変数」を使っています。変数は、一時的に数値や文字列を入れておく容器のようなものです。

(下のプログラムをクリックすると反転します。コピーし、IDLEに貼り付けて、お試しください)

判定基準(日本肥満学会)
BMI値判定
18.5未満低体重(痩せ型)
18.5〜25未満普通体重
25〜30未満肥満(1度)
30〜35未満肥満(2度)
35〜40未満肥満(3度)
40以上肥満(4度)

(課題)適正体重の計算

 日本肥満学会では、適正なBMI値を22と定め、この数値を基準に、身長から適正体重を求める計算式を紹介しています。

 計算式: 適正体重 = (身長(m)2 × 22

 上のBMI値を求めるプログラムを参考に、適正体重を求めるプログラムを書いてみてください。正解例は、来週、紹介します。正解は一つではありませんので、いろんな方法を試してみてください。


今回使った関数
  • print()
  • input()
  • int()
  • float()
四則演算(計算)記号
  •  + (足し算)
  •  - (引き算)
  •  * (掛け算)
  •  / (割り算)
変数
  • 英数字と「_」(アンダーバー)が使える(a, abc, a1, b_02 など)。
  • 数字は先頭に置けない。数字だけもダメ。(◎=a, ab3, x_y5 など。×=3a, 33 など)