小説についてのQ&A
(これまでにアンケートやメールで寄せられた質問にお答えします)
質問(Q) 回答(A)
Q:好きな作家は? A:多すぎて紹介しきれませんが、とくに影響を受けた作家、作品を愛読している作家には次のような方々がいます。阿刀田高、五木寛之、半村良、小松左京、豊田有恒、高齋正、田中光二、山田正紀、荒巻義雄、佐々木譲、池波正太郎、池宮彰一郎、柴田錬三郎、西村寿行、大藪春彦、梶山季之、小林信彦、松本清張、フレデリック・フォーサイス、ジェフリー・アーチャー、アーサー・ヘイリー、アリステア・マクリーン、アーサー・ランサム……他多数(順不同/敬称略)。(2002/05/19)
Q:小説の書き方は、どうして学びましたか? A:好きな作家の作品を読むことが基本です。同じ作品を二度、三度と読んでいくと、次第に、その小説の構成や作者の「たくらみ」のようなものが見えてきます。それを真似るのが第一歩でした。
 小説の入門書もたくさん読みましたが、日本の小説作法書の多くは、文章の書き方を教えるだけで、構成などについては触れているものは多くありません。作者の作品に対する意図などについては、作家が自作について語ったエッセイなどを読んだ方が参考になりました。
 また、プロットやシノプシスといった作劇法を学ぶには、映画のシナリオ、演劇の台本や戯曲などの教本の方が、内容が具体的に書かれています。とりわけシナリオの書き方の本は、登場人物の配置、ストーリーにおいての葛藤(劇的対立)といった「作劇術」を知るうえで参考になるはずです。(2002/05/19)
Q:小説家になろうと思ったきっかけは? A:最初にお断りしておきますが、まだ小説家にはなったという自覚がありません。すでに30冊以上の小説を上梓していますが、いまだ「世間さまに認知された小説家」とはいえないからです。もちろん、いつかは社会的にも認知された小説家になりたいという志を抱き、あがいているのは事実ですが、なかなか思うようにはいきません。
 マンガ家をめざしていたときは、「マンガで生計を立てる」「28歳までにマンガで家を建てる(石ノ森章太郎先生が最初に家を建てたのが28歳のときだったため)」「漫画賞をもらう」といった目標を立て、ほぼクリアしてきました。したがってマンガについては、とりわけ「生計を立ててきた」という意味で、プロとしての自覚も矜持も持っておりました(ただし、子供向けが中心の大衆娯楽マンガが中心だったため、作家としてではなく、読者の要請に合わせて何でも描く職人的マンガ家としての矜持ですが)。
 現在は、マンガ家でも小説家でもライターでもなく、「元・マンガ家」というような中途半端な立場になっているのが実状です。
 小説については、売れることよりも「書きたい」という気持ちが優先しています。マンガでは表現できないで温めているストーリーが何本もあり、それらの作品を小説の形で世に出したい――というのが小説を書きはじめた動機ですが、マンガ以上に「小説が好き!」という素朴な動機が強いはずです。
 もっとマンガの画力があり、大人の眼力にも耐えられる絵が自在に描けていたら、小説を書こうという気にはならなかったかもしれません。(2002/05/18)
Q:小説を書くのに使っているパソコンやソフトを教えてください。 A:デスクトップ、またはノートタイプのWindows 98/98 SE/ME/CEを搭載したパソコンを数台並行して使っています。LANで複数のパソコンに同じ原稿をコピーし、バックアップにしています。
 執筆にはWZ EDITORを使っています。縦書き表示での執筆に慣れたら、横書きでは書けなくなりました。もちろん最初から横書きの原稿の場合は、この限りではありません。(2002/05/18)
To Be Continued....