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■ 07年03月下旬の日記

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03月21日(水)▼彼岸の墓参り

 午後に起床し、資料読み。夕方、自転車で彼岸の墓参りに。早稲田大学東伏見校舎の裏にある早稲田大学硬式野球場では野球部が練習中だった。ただし、関係者以外立ち入り禁止のせいもあってか、閉ざされた門の周辺に人影はなし。
 墓参りの帰途、喫茶店で資料読み。途中、携帯電話でメールをチェックすると、週刊誌からの取材依頼のメールが。急いでいるようなので、こちらも急いで帰宅し、自宅のパソコンであらためて連絡を取り合い、明日、取材を受けることにする。

03月22日(木)▼週刊誌の取材&『あらし』が大学のテキストに

 午後、駅前の喫茶店で週刊誌の取材を受ける。「コロコロコミック」創刊30周年に関連した記事とのことで、『ゲームセンターあらし』連載のきっかけなどを話す。
 取材の帰途、100円ショップで買い物をし、ハンバーガーショップに入って、資料を1冊読み切る。資料を読んで、新作のプロットを作り直すことに決定。明日、図書館にも行かねば。
 帰宅すると学術系の専門書を出している出版社(こちらも教科書や参考書でお世話になってます)から出版社を通して連絡があり、大学のデジタルメディア関連の授業で使うテキストに『ゲームセンターあらし』のイラストを使用したいとのこと。学術目的の使用であれば、もちろん問題なし。喜んで許諾させていただいた。いつか、このような出版社から、著者として声をかけて欲しいものである。

■最近、いただいた本

『星の海を君と泳ごう』『星の海を君と泳ごう』(柴田よしき/光文社文庫/2006年8月刊/500円)

『時の鐘を君と鳴らそう』『時の鐘を君と鳴らそう』(柴田よしき/光文社文庫/2006年10月刊/520円)

『宙の詩を君と謳おう』『宙の詩を君と謳おう』(柴田よしき/光文社文庫/2007年3月刊/500円)........柴田さんからのいただきもの。だいぶ前に「SFオンライン」に連載され、エンターブレインで出版されたシリーズが、ついに完結。懐かしい雰囲気のジュブナイルSFで、すぐに読める。
『回転木馬』『回転木馬』(柴田よしき/祥伝社/2007年3月刊/1,785円)........柴田さんからのいただきもの。短編集『観覧車』の続編として書かれた長編。

『おねだり女房 影十手活殺帖』『おねだり女房 影十手活殺帖』(宮本昌孝/講談社/2007年3月刊/1,680円)........宮本昌孝からのいただきもの。『影十手活殺帖』の続編。宮本は、今年ブレイクしそうな気配。

『フェルメールの受胎告知』(シリ・ハストヴェット/野中邦子・訳/白水社/2007年3月刊/2,940円)........訳者の野中さんからのいただきもの。絵画にまつわるミステリー……というよりも絵画鑑賞小説……? じっくり読んでみます。

『戦国の凰(おおとり) お市の方』『戦国の凰(おおとり) お市の方』(鈴木輝一郎/河出書房新社/2007年3月刊/1,680円)........鈴木輝一郎さんからのいただきもの。戦国の世の波瀾万丈を地で行った女性の物語。勉強させていただきます。

03月23日(金)▼ひたすら資料読み

 資料読みで1日が終える。

03月24日(土)▼卒業前夜祭

 早稲田のリーガロイヤルホテルで開催された早稲田大学人間科学部eスクール第1期生の卒業前夜祭に出席。同期生の幹事が練りに練った素晴らしいパーティーで、安っぽい言葉ですが、感動しました。こちらも2年後に、無事、卒業式を迎えられますように。
 前夜祭の二次会は予定されていないというので、高円寺に立ち寄り、ひとり二次会。帰宅は明け方でした。

03月25日(日)▼早稲田大学卒業式をライブで鑑賞

 起き抜けからパソコンの前に張りつき、早稲田大学卒業式のライブ中継を鑑賞。途中からだったけれど雰囲気は、よくわかった。社会人学生が大半の早稲田大学人間科学部eスクール卒業生の皆さん、おめでとうございました。

■最近、いただいた本
『落下する花 月読』『落下する花 月読』(太田忠司/文藝春秋/2007年3月刊/1,470円)........2005年に刊行された『月読(つくよみ)』の待望久しい続編。

03月26日(月)▼大掃除つづく

 午前中に起床すると世界的に知られたF1写真家の間瀬明氏から電話。スイスにお住まいなのだが、この季節、桜の撮影で日本に戻っているとのことで、相談ごとがあるとのこと。明後日、外出の予定があるので、そのついでに広尾にある間瀬氏のご自宅を訪問することにする。
 昨年の夏以来、資料以外の本を押し込んであった階下の部屋を大掃除。親戚が泊まりに来るのだが、本を押し込んであって布団を敷くスペースもないため。ついでに仕事場と書庫の書棚の本も整理する。

03月27日(火)▼さらに大掃除

 昨日に同じ。本の整理をしながら資料読み。

03月28日(水)▼「しんかい6500」&レースな半日

「しんかい6500」の船尾で記念撮影。 昼前に起きて晴海の客船ターミナルへ。昨日と今日の2日間だけ一般公開中の「しんかい6500」と母船の「よこすか」を見学するため。
『日本沈没』ではないが、長年、温めている構想の取材の一環である。このストーリー、資料調べや取材をスタートしてから、もう35年くらいになるのかな。そういえば、30年くらい前にも、いちど、この近くにあった海上保安庁の水路部というところに資料用の海図を買いにきたことがあった。あれは築地だったかな? 汚い兄ちゃんが海図を買いに来たのが珍しかったのか「何に使うの?」と職員に尋ねられ、「駆け出しのマンガ家なんですけど、こんなストーリーを考えてまして、こんな条件に当てはまる海域を探しているんです」と話したら、その日は暇だったのか、何人もの職員が集まってきて、「その条件ならこのあたりだろ」「いや、こっちの方が……」と鳩首協議がスタート。まだ海のものとも山のものともわからない思いつきの段階だっただけに、非常に心苦しくはあったけれど、とても参考になりました、はい。その後、新婚旅行も、この作品の取材旅行にしてしまい、九州にも出かけ、中国にまで行ってしまったのに、まだ、作品として結実していない。死ぬまでに書けるだろうか……?

 午後4時からノンフィクション作家・山根一眞氏の講演もあったのだが、次の予定があったため、涙を呑んで都バスで晴海をあとにする。銀座経由で向かった先は、広尾にあるF1写真家・間瀬明氏のお住まいへ。間瀬氏のお宅を訪問するのは10年ぶりだった。間瀬氏は、いまスイスのご自宅では野菜づくりに熱中しているのだそうで、実に楽しそうに話してくださった。つもる話に花が咲き、ハッと気づくと4時間が経過。いつのまにか窓の外は真っ暗になっていた。辞去する前に、仕事部屋で貴重なカメラの数々や、これまでに撮影されたF1のポジフィルムを見せていただいた。眼福とは、このことである。

 広尾から地下鉄で恵比寿に出て、夕食をとりながら資料本を読もう……と思ったのだが、駅ビルの中にあるレストランやそば屋、とんかつのお店まで、どこも並んでいる人がいて時間がかかりそう。しかたがないので駅の外に出ると、目の前に1台のコルベットが停車。助手席に乗せてきたお客さんの荷物をトランクから出すために運転席から降りてきた男性は、あれれ、どこかで見たことが……と思ったら、毎年、インディ500でテレビ解説を一緒にやっているレーシングドライバーの松田秀士選手ではないか。間瀬氏のところでも松田選手の話をしてきたばかりだったので、よけいにビックリ(間瀬氏はインディ500の取材中、大事故に巻き込まれて重傷を負い、インディアナポリス市内のメソジスト・ホスピタルに入院したことがあるのだが、その病院には、その後、日本人ドライバーも続々と……。たぶん、最後に入院したのが松田選手だったはず……てなことを間瀬氏のお宅で話していた)。

 こちらもビックリなら松田選手もビックリ。富士スピードウェイで開催されていたスーパーGTのテストの帰りだそうで、一緒にいたのは、同じマシンに乗る菅一乗選手とのこと。そこで衆議一決し、3人で食事をすることになる。
 松田選手が駐車場にコルベットを置いてくるのを待って、付近の食事ができそうな店を探すが、どこもかしこも満席。なんで、こんなに混んでいるんだ? 10分ほどもさまよって、やっと見つけた飲茶の店で夕食にありつくことができた。
 レーシングドライバーと一緒に食事をするのだから、当然、話題はレースのことばかり。20年以上も前のGCやツーリングカーの話から、松田選手が出場したインディ500のこと、そして松田選手がレギュラーで解説を担当するIRLのこと……などなど、実に楽しい一時を過ごすことができました。

 いつものパターンなら、このあとは新宿か高円寺あたりに寄り道となるのだが、さすが、この日は、メニューが満載だったせいで、ちょっと疲れ気味。というわけで珍しく、まっすぐに帰宅したのであった。

03月29日(木)▼本の整理つづく

 明日、親戚が泊まりに来るので、本の整理に必死。朝までかかる。

03月30日(金)▼本の整理、終わる

『燃ゆる海鷲(2) 激烈!ソロモン大空戦』  やっと終わった。疲れた。寝る。

 架空戦記の新刊『燃ゆる海鷲(2) 激烈!ソロモン大空戦』が発売になりました。

03月31日(土)▼資料調べつづく

 資料の整理が完了し、原稿書きを再開。しかし、ちょっとしたことが気になっては資料調べをしてしまい、まるで先に進まない。困ったもんだ。


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