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■ 06年07月上旬の日記

01日 02日 03日 04日 05日 06日 07日 08日 09日 10日

07月01日(土)▼ひたすら原稿

 特記事項なし。ほかに大学のレポートも重なっていて、パッツンパッツン状態なんです。当分、捜さないでください。

07月02日(日)▼ひたすら原稿

 特記事項なし。ほかに大学のレポートも重なっていて、パッツンパッツン状態なんです。当分、捜さないでください。

07月03日(月)▼ひたすら原稿

 特記事項なし。ほかに大学のレポートも重なっていて、パッツンパッツン状態なんです。当分、捜さないでください。

07月04日(火)▼ひたすら原稿

 特記事項なし。ほかに大学のレポートも重なっていて、パッツンパッツン状態なんです。当分、捜さないでください。

■最近、買った本

『数式を使わないデータマイニング入門 隠れた法則を発見する光文社新書』『数式を使わないデータマイニング入門 隠れた法則を発見する光文社新書』(岡嶋裕史/光文社新書/2006年5月刊/735円)........大学で受講中の「インストラクショナル・デザイン実験調査研究法」の参考になればと購入。数式がない(グラフだけ)せいか、スラスラと読める。ただし、「統計学」で統計を、「安全人間工学」で「決定木」をはじめとする事故原因調査の方法などを学んでいたから、ラクに読めたのだろうと思う。前知識なしの状態だったら、かなりしんどかったのではなかろうか。

『ことば遊びの楽しみ岩波新書』『ことば遊びの楽しみ岩波新書』(阿刀田高/岩波新書/2006年5月刊/735円)........阿刀田氏の作品は、小説もだが、このようなエッセイも好き。博学に裏打ちされていて、しかもわかりやすい。だから、つい買ってしまう。

『日本の花ちくま新書』『日本の花ちくま新書』(柳宗民/ちくま新書/2006年3月刊/998円)........いろんなことに詳しいと思われているのだが、苦手なこともたくさんある。その最たるものが植物。とりわけ花の名前がからきしわからない。子どもの頃から興味がなかったんですよね。とはいえ、この先、時代小説など書く予定もあるし、そうなると季節の描写は欠かせない。このあたりで少しずつ興味を持つようにしていこうと、こんな本を買ってみた。困ったことが出てきたら植木屋の娘だったカミサンが手助けしてくれるそうだが。


07月05日(水)▼ただいま仕事中

 大学の授業を片づけ、レポートも次々に片づけ、仕事の原稿もヒイヒイ。

07月06日(木)▼忙中打ち合わせ

 午後、某社の雑誌編集者と打ち合わせ。某有名キャラクターと『ゲームセンターあらし』がコラボレーションするイラストを描くことになる。帰宅後、マンガの原稿にとりかかる。朝、ペン入れを終わり、起きてきたアシスタントAに消しゴムかけ、ホワイトを依頼。

07月07日(金)▼マンガの仕事

 起床後、アシスタントAがホワイトまですませてあったマンガの原稿をスキャンし、色塗り開始。あまり寝ていないせいで目の調子が悪く時間がかかる。途中、3時間ほど仮眠をとり、午前8時に完了。

07月08日(土)▼カンヅメ第1日

 5時間ほど寝て架空戦記小説を追い込むためカンヅメに。今回は、いつも使っているホテルが取れなかったため、初めてウィークリーマンションを試してみる。1泊6,000円と値段もリーズナブル。ホテルで面倒なのは、部屋の掃除やらシーツの交換やら。ウィークリーマンションは、そのようなサービスがないので、朝まで仕事をして、昼間、寝られるのがいい。
 とりあえず1日目は、睡眠障害解消のため、ただ寝ただけだったような気も……。

07月09日(日)▼カンヅメ第2日

 このウィークリーマンション、インターネットが使えるはずでケーブルも来ているのだが、愛用のノートパソコンでは認識してくれない。やっと「修復」によってローカルIPアドレスまでは取得できたがネームサーバーなどがダメ。でも、ネットにつながらない方が仕事が進むので、そのままにする。

07月10日(月)▼カンヅメ第3日

 午前中に起床し、ウィークリーマンションの近くにあるインターネットカフェに出かけ、USBメモリーを使って原稿のできているところまでを送信。ついでに大量にたまっていたメールの返事書き。使い慣れないMS-IMEだったせいもあって、文章を書くのにも時間がかかる。1時間かかってメールの返事を書き、近くのオシャレなカフェに移動してノートパソコンで原稿の続き。ここで、先ほど送った原稿が、修正前のものだったことに気づく。
 ほかに忘れ物もあったので、いちど帰宅し、自宅のデスクトップPCから原稿を送り直す。ついでに外出先でもノートパソコンでメールのチェックくらいしようと、携帯電話のFOMAとUSB端子の接続ケーブルを捜すが行方不明。どこかに持ち運びしたときに、置き忘れたのかもしれない。確か1,400円くらいだったから、「ええい、面倒だ、買ってしまえ」というわけでバスで吉祥寺に出て、ドコモショップへ。値段の記憶は正しく、確かに1,470円(税込み)でありました。
 ああ、こんなことは、よく憶えているのに、ああ、それなのに、それなのに……喫茶店に入ってケーブルが入った箱を開け、ノートパソコンに接続したとたんに記憶が甦りました。前に買ってあったUSB接続ケーブルは、先週まで3週間にわたって「インストラクショナル・デザイン実験調査研究法」の課題としてつづけていたケータイメールのデータをデスクトップPCに移行するため、デスクトップPCのUSB端子に差したままにしてあったのでした。ああ、バカバカ! オレのバカ! でも、すでに封を切って使ってしまったケーブルを返しにいくわけにも行かないので、そのまま使うことにする。
 自分のマヌケぶりにギャフンとなりながら原稿を書き、冷房で寒くなってきたので別の喫茶店に移動。途中の書店で、吾妻ひでおさんの新刊を発見し、仕事の邪魔になるなあ……と思いつつ購入。さらに、土曜日の深夜、カンヅメの最中にチラリとテレビ朝日で見た『快感職人』という怪しいドラマの原作マンガも購入。こちらは依頼を受けて構想中の企画とカブる部分があるのではと不安になって買ったものだが、読んでみたら、その心配はなかった。
 ほかに数冊、購入したい本があったが、カンヅメの最中なので我慢。高円寺でカレーを食べてカンヅメ先にもどり、朝まで仕事。

■今日、買った本

『うつうつひでお日記』『うつうつひでお日記』(吾妻ひでお/角川書店/2006年7月刊/1,029円) ........名作『失踪日記』が出版される以前の日常を淡々淡々淡々……と綴った吾妻さんのマンガ日記。
 この作品、あまり冷静には読めないんですよね。吾妻さんちとは徒歩2分のご町内同士だし、子ども2人も幼稚園から中学まで、ずっと同級生同士。ぼくも、子どもが小学校あたりまでは、学校の運動会のときだけ吾妻さんに会い、ほかの保護者からは少し離れたところで、ふたりしてプカリとタバコを吸っていた間柄です。その後は会ってませんが。
 今回の日記は『失踪日記』とは違って、わが家の周辺地域が出てくるので、実にリアリティがあります。イニシャルだけの書店や図書館、コンビニまで、それがどこなのかほぼわかってしまうし、利用している喫茶店やハンバーガーショップまで同じ。それなのに、まるで会うことがないのが、なぜか不思議です。ま、そんなことも含めて、ぼくにとっては「ご町内マンガ」という感じです。横山えいじさんじゃありませんが。
 淡々とした仕事と読書とアイスクリームの日常を綴った日記ですが、新しく買ったという冷蔵庫が、外見も製氷タンクの位置も、うちのとまったく同じだったりするところまで、妙にツボにハマっています。
 また、ポストに、意味不明の言葉が書き連ねられたチラシが入っていたというコマが出てくるのですが、同じチラシ、うちにも入ってました。こんなところでも、近所だなあ……と、つい意識しちゃいます。
『失踪日記』のようなドラマチックな展開はないのですが、でも、マンガ家の日常が垣間見られます。仕事のペースと読書のあたりは、なんだか自分のことを書かれているような気分も……。
 うちの場合、インターネットをしているせいで、外に出なくても、外界とつながっている実感があるのですが、ネットをやっていないと、引き籠もり感も強くなるのかもしれませんね。
『失踪日記』が面白かった人や、吾妻さんのファンを自称する人にオススメです。
 うちのカミサンは、ときどき吾妻さんを見かけるそうで、そのたびに挨拶しようとするのですが、吾妻さんは下を向いて歩いているため、カミサンの存在に気づいてくれないそうです。うちのカミサンが女子高生のカッコウをしていたら、認識してもらえるのかも(笑)。でも、その前に、うちのカミサンの姿を見た近所の人が、110番か119番に電話するな、きっと。

『快感職人』『快感職人』(青乃多万実/秋田書店・プリンセスコミックス・プチプリンセス/2006年2月刊/390円+税)........ カンヅメ中にテレビ(テレビ朝日、土曜深夜)に見たドラマの原作が、このマンガだと知って、買ってみた。
 扱かわれている題材が、こちらが温めていたアイデアと競合しそうだったため、不安になってチェックのために購入したのだが、その心配はなさそうだった。
 スーパーOLのヒロインが、電車の車内で偶然に知り合った、イケメン男性天才リフレクソロジストのハンドマッサージによって、心身ともに開放される……というエッチ系シーンの多い女性向けマンガですが、大きなコマに大きな顔のアップばかり……みたいな構成で、5W1Hの基本情報がわかりにくい。そのため読み進めるのが、しんどかった。
 最近、読みにくいマンガが多いのは、こちらが古くなったせいばかりではなく、このような「わかりにくい」作品が増えたからのような気もします。編集者がネームに介入しないのかなあ……。ストーリーは、テレビドラマのほうが、はるかにわかりやすかった。


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