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■ 06年06月中旬の日記

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06月11日(日)▼レポートを書きあげる

 午前中に起床し、学友が起きてくるまでの間にレポートを書き進める。起床した学友を駅まで送ったあと、またレポート。夕刻、家電量販店に修理を依頼してあった娘のノートパソコンを取りにいく。液晶画面が映らなくなったため修理に出したのだが、ヒューズが飛んでいたらしい。
 帰宅後、1時間ほど仮眠し、あとは一気呵成にレポートのまとめに入る。完成は午前1時20分。締切まで1時間40分であった。

06月12日(月)▼マンガの仕事をしないといけないのに……

 レポートも終え、今日はマンガの仕事に専念しないといけないのに、起きてみたら目の調子が悪い。睡眠不足のせいであることはわかっているので、寝直しすればいいのだが、気が焦っているときは、それもできない。結局、能率が悪いまま仕事が遅れはじめ、締切を1日延ばしてもらうことにする。

06月13日(火)▼もう寝ていられない

 なんとか5時間ほど寝て目の焦点も合ってきたので、必死にマンガの仕事を再開。夜になってエンジンの回転数が上がるが、朝になって少し息切れ。午前7時から1時間半ほど仮眠をとる。

06月13日(火)▼もう寝ていられない

 1時間半で、えいやっと起きて仕事のつづき。なんとか夕方になる前に原稿が終わる。
 いちど寝ようと思って布団の上に横になって目を閉じたが、頭の中がオーバーヒート状態で寝られない。しかたがないので、無理に起きて、バスで吉祥寺に出る。
 吉祥寺の書店で、大学で受講中の「フランス文化論」のレポートを書くための資料を探す。すでに期末レポートの課題が出ているのだが、授業では、まだ19世紀終わりあたり。これから20世紀に入り、第一次大戦、第二次大戦を経て戦後から現代になる。その中で文学だの美術だのといった文化全般が講義されるのだが、こちらが興味を抱いているヌーヴェル・ヴァーグを含むフランス映画のことになると、授業は、まだだいぶ先のことになる。それから準備していては遅くなってしまうので、いまから資料だけでも目星をつけておこうと思ったのだが、フランス史関連のコーナーでは、ピンと来る本が見当たらない。
 そこで映画のコーナーに行くと、ゴダールに関連したものをはじめヌーヴェル・ヴァーグ関連の書籍も多数ある。でも実際のところヌーヴェル・ヴァーグの映画は、あまり見ていない。ゴダールの『勝手にしやがれ』だって、つい先日、NHK-BS2で見たのが初めてだったし、トリュフォーの映画も『華氏451度』や『黒衣の花嫁』あたりは見たが、でも何がヌーヴェル・ヴァーグかは判らなかった。ゴダールの方が、いかにもな低予算映画で過激な作りをしているからかもしれない。
 でも、フランスの暗黒映画の方だったら、アラン・ドロンやジャン・ギャバン、リノ・バンチュラの出演したような作品は、ほとんど見ている。中でも『サムライ』や『影の軍隊』『仁義』といったメルヴィルの作品は、ロードショー公開のあとも名画座やテレビで何度も繰り返し見た。
 メルヴィルの映画に共通しているのは、自身のレジスタンス経験に裏打ちされた男同士の信頼関係と、そして裏切りだ。ギャヴィン・ライアルの『深夜プラス1』を読んだときにメルヴィルの映画を思い出したのも、やはり、主人公がレジスタンスに関係していたからかもしれない。
 本の背表紙をながめただけで、そんなことが脳裡をぱぱっと行き来して、「そうだ、期末レポートはメルヴィルの映画について書こう」と決めてしまったのでありました。そこで、この本、『サムライ――ジャン=ピエール・メルヴィルの映画人生』という本を買い、さらに参考のためにメルヴィルが影響を受けたというアメリカのフィルム・ノワールの本とヌーヴェル・ヴァーグに関する本を購入。ほかに必要な本があるかどうかは帰宅後にネットで探すことにして、今夜の残り時間は、頭のクールダウンに費やすことに。
 というわけで、いつものように高円寺に出かけ、なじみの店に向かう途中、目の端に映ったのが「馬刺しあります」の文字。その張り紙に惹かれてフラフラと初めての店に入り、馬刺しと生ビールを注文したら、霜降りの馬刺しで、下の上でとろけるよう。いやあ、こんなに美味い馬刺しは初めてだ。おかげでビールもすすみました。
 さらに馴染みの店を3軒ほどクルージング。帰りは深夜でありました。

■今日、買った本

『サムライ―ジャン=ピエール・メルヴィルの映画人生』『サムライ―ジャン=ピエール・メルヴィルの映画人生』(ルイ・ノゲイラ著/井上真希・訳/晶文社/2003年11月刊/2,940円)........1/3まで読んだところだが、これは面白い! 仕事やほかの課題がなければ一気に読んでしまいたいのだが、実に恨めしい。

『ヌーヴェル・ヴァーグの時代―1958‐1963E/Mブックス』『ヌーヴェル・ヴァーグの時代―1958‐1963E/Mブックス』(遠山純生,細川晋・編集/エスクァイアマガジンジャパン/1999年4月刊/2,100円)........大学の「フランス文化論」レポートの資料として購入。こうしてみるとヌーヴェル・ヴァーグと呼ばれる作品も、そこそこ見ているのがわかる。でも内容は、あまり憶えていない。最後の頃の『シェルブールの雨傘』は、中学生のときに見ているが、ミュージカルだったことしか憶えていない。暗黒映画だとストーリーも憶えているのに。

『フィルム・ノワールの光と影EMブックス』『フィルム・ノワールの光と影EMブックス』(遠山純生・編集/エスクァイアマガジンジャパン/1999年7月刊/2,100円)........フランスの暗黒映画の本のつもりで買ってきたら、アメリカの暗黒映画の本だった。「フィルム・ノワール」がアメリカ製犯罪映画につけられた名称だったことを思い出したのは、帰宅後、ページを開いてからだった。背表紙と帯だけで中身を判断して買ってはいけないという見本である。もっとも、メルヴィルが影響を受けた映画の集大成なので、参考資料としては結果オーライだったのだが。

06月15日(木)▼課題に専念

 アルコールの力も借りて、ひさびさに9時間も寝た。次の書き下ろし架空戦記がスタートするので、大学の課題を先に片づける。でも、資料を読んだだけで終わってしまったような……。夜、また2時間ほど仮眠。よく寝られる。

06月16日(金)▼課題終了

 目の調子が悪く、能率が悪かったのですが、なんとか「職業社会学」の3回目のレポートが完了しました。

06月17日(土)▼仕事にかかれ

 資料読みがあって原稿に取りかかれない。家にいると資料読みも進まないので、家から脱出。ひたすら本を読む。

06月18日(日)▼ワールドカップよりルマン24時間レース

 国民的な関心行事となっているサッカーのワールドカップよりも、こちらが気になるのはルマン24時間レース。日本ではテレビ放映がないため、ネットで順位を確認。童夢・ジャッドに乗るヤン・ラマースのサイトでは、マシンのテレメトリーデータをリアルタイムで見ることができた。
 深夜、アマゾンに、資料の本とDVDを発注。

06月19日(月)▼夜になって図書館へ

 大学の春学期の授業もクライマックスへ。これから期末レポートが怒濤のごとく押し寄せてきそう。そのうち「フランス文化論」のレポート構成を考えていたのだが、資料が不安になってネットで探すが、古い本なので見つからない。そこで早稲田大学図書館の蔵書を検索すると、みごとにヒット。午後7時を過ぎていたが中央図書館まで借りにいく。研究保管庫という地下の電動書庫の中にあったが、操作方法がわからず、少しおたおた。それでも無事に借りることができた。

■今日、借りてきた本

『レジスタンスの歴史』(アンリ・ミシェル著/淡徳三郎・訳/白水社 文庫クセジュ/1952年1月刊)

『地下抵抗運動』(アンリ・ミシェル著/霧生和夫・訳/白水社 文庫クセジュ/1962年8月刊)

 どちらも、いまから37年ほど前の高校生のとき、高校の図書室にあったものを何度も読み返した本。この本を読んでいたおかげで、映画『影の軍隊』をはじめとするジャン=ピエール・メルヴィルの映画に、より傾倒したようにも思う。

06月20日(火)▼授業を片づけろ

 書き下ろし架空戦記の執筆もスタートしているため、授業も前倒しで片づける。

■今日、届いた本、DVD

『自転車で痩せた人』
『自転車で痩せた人』(高千穂遙/日本放送出版協会/2006年4月刊/735円)........先日、書店で見つけ、購入を決意。大学の学友(女性)に自転車をやっている人がいて、そのみごとなまでのアスリート体型に感服していたため。最近、また腹が出はじめて焦っているのであった。
『海の沈黙 星への歩み』(ヴェルコール/岩波文庫/1973年1月刊/525円)........大学の授業「フランス文化論」のレポート作成のための参考資料。
『恐るべき子供たち (トールケース仕様)』
『恐るべき子供たち (トールケース仕様)』(DVD)(ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品/アイ・ヴィー・シー/2003年11月刊/3,990円)........上に同じ。
『マンハッタンの二人の男』
『マンハッタンの二人の男』(DVD)(ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品/紀伊國屋書店/2005年9月刊/3,990円)........上に同じ。レポートを書くのにも経費がかかります(;_;)。


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