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■ 05年11月中旬の日記

11日 12日 13日 14日 15日 16日 17日 18日 19日 20日

11月11日(金)▼マンガ家志望者が来宅

 今日も必死に仕事。夜、講談社のマンガ誌「アフタヌーン」の漫画新人賞で準入選した女性が、マンガのこと、業界のことについて教えてほしいと我が家を訪問。こちらも現役じゃないので最近の情報にはウトいけれど、とりあえず基本的な心構え(健康第一など)を話す。まだペンの線なども未整理だが、絵は数をこなせば上達する。問題は、ギャグマンガ志望ということで、ギャグのネタ作りなどについて、藤子F不二雄先生がどんなことをしていたか……といったことを話す。

11月12日(土)▼ひたすら原稿

 今日も原稿に専念しておりました。午前4時からは大学の授業の受講。午前10時に寝るまでに5科目を受講。

11月13日(日)▼今日も、ただ原稿

 マンガのイラストの締切もあったのだ。あわててパソコンで仕上げて送信。

11月14日(月)▼英語のスピーキングで汗グッショリ

 午後に起床後、残りの授業を進め、夜8時にはスピーキングの課題。アメリカ人講師から電話がかかってきて、今回の課題をやる。その内容は、「アメリカで発売した新製品がまるで売れなかったメーカーの担当者が、本社の担当マネージャーに、売れなかった理由と対策を説明する」というもの。
 今回、当方は、日本の自動車メーカーのアメリカ現地法人セールスマネージャーということにしてもらい、日本から送り込んだ新型車が失敗した理由と対策を説明。失敗の理由は、このオイル高のときに、3リッターのエンジンを搭載した車種を送り込んだためということに。日本で発売されている同じボディを使った2リッターの車種を、すぐに送ってもらうことで、なんとか課題をパス。必死になって喋っていたら、20分間のスピーキングが終わったときには、背中が汗でグッショリでありました。
 合間にコラムの原稿を1本しあげる。

11月15日(火)▼早稲田大学・東伏見キャンパス探検

 尻にタコができそうな状態で、家に籠もって仕事をしているため、今日は、午後からノートパソコンを背負って東伏見まで徒歩で移動。早稲田大学の東伏見キャンパスをチラリと見学し、ハンバーガーショップで必死に原稿。さらに西武新宿線で別の駅に移動し、またハンバーガーショップで原稿。途中、眠気に耐えられなくなり、帰宅。コンビニで買った缶ビールをひっかけて仮眠。その後、また仕事。

11月16日(水)▼また原稿

 ただひたすら原稿。

11月17日(木)▼今日も原稿&カナダからの20年ぶりのメール

 午前中に起床してメールをチェックすると、1通の英語のメールが。最近、また増えているウィルスメールかと思ったら、これが大違い。20年前、パソコン通信を始めたばかりの頃、来日したカナダの女性科学者とご主人、そして男の子ひとりの東京でのガイドをしたことがあったのだが、そのときのご主人からのメールだった。
 20年前、再婚の新婚旅行で来日したのだが、なんと、その半年後に離婚したとのこと。結婚生活も半年くらいのものだったことになる。ご主人の方は、数年前に、長年つとめていた会社を退職して企業。その会社が大きく成長しているらしい。当時、小学生だった男の子は、会社を手伝うかたわらロックバンドのドラマーとして活躍しているのだとか。
 家の中を整理していたら、20年前に来日した際、私がプレゼントした本が出てきて、ローマ字表記で書かれた(C)の名前を検索エンジンに入れたところ、当サイトの英語ページがヒットしたらしい。ホント、ネットをやっていると、いろんなことがあるものです。
 あとは必死に仕事。

11月18日(金)▼原稿が終わる

 午後8時過ぎ、なんとか原稿を終了。でも、途中までのゲラが届いている。

11月19日(土)▼本の買い出しと息抜き

 書店にも行けず、読書の禁断症状がつづいていたため、今日は、夕方から吉祥寺まで出かけ、書店めぐり。何冊か本を購入し、その足で高円寺へ。ふう、久しぶりの息抜きだ。2軒目の店で石津嵐さんや編集プロの人たちとバッタリ。毎年年末恒例の石津嵐生誕祭パーティーの打ち合わせだったとか。わたしは出席者のリストに入っておりました。
 明日は、ジョギングをしないといけないので、電車とバスのあるうちに、早めに帰宅。寝るまでの時間は至福の読書タイム。

11月20日(日)▼ジョギングと英語

 昼前に起床し、メールの返事を書いたあと、テレビで東京国際女子マラソンを観る。高橋尚子の優勝シーンを観て、インタビューも聞いたあと、トレーニングウェアに着替えて近所の公園までジョギングに。今日は5分走を4本。ひたすらゆっくり走っているつもりだが、それでも、すぐに脈搏が上がる。同じ公園を走っていた70代とおぼしき男性よりも遅いペースだったのに……。
 ランニング後、帰宅して汗グッショリになったTシャツ類を着替えたあと、体育実技のレポートを送り、残っていた英語の課題に取り組む。今回はライティングの課題で、自分の仕事の手順について説明しろというもの。ビジネス英語の課題なので、こんな題材が多い。というわけで、マンガの描き方の手順を英語で説明し、送信したのでありました。

■最近いただいた本、買った本


本『EDS緊急推理解決院』(新世紀「謎」倶楽部/光文社カッパノベルス/2005年11月刊/1,890円)........新本格ミステリのアンソロジー。メンバーのひとり二階堂黎人さんからのいただきもの。


『アマゾンから帰ってきた男』表紙カバー『アマゾンから帰ってきた男』(岡崎徹/クリエィティブジャパン・星雲社/2005年11月刊/5,250円).......『仮面ライダー・アマゾン』を演じた俳優・岡崎徹氏の自伝。

『アマゾンから帰ってきた男・別冊』表紙カバー『アマゾンから帰ってきた男 別冊』(岡崎徹出演作関係者/クリエィティブジャパン・星雲社/2005年11月刊/5,250円).......『仮面ライダー・アマゾン』を演じた俳優・岡崎徹氏の自伝の別冊。岡崎氏出演作の関係者インタビュー集。私もインタビューされています。

これならわかるJava『これならわかるJava』(小林健一郎/講談社ブルーバックス/2003年1月刊/1,995円)........大学の授業でJavaを学んでいるのだが、いずれ「こんにちはJava!」なんてマンガ版Java入門書を描いてみたいシタゴコロもあって、意図的に、事前の学習をしないで、順次、ステップを踏んで学習している最中なのだが、サンから提供されている自習システムが、女性の合成音声によるアナウンスがついたもので、その読みあげのペースが合わないために、実に、まどろっこしくてイライラしてしまう。オブジェクトの概念なども掴みにくいし、そこで、ちょこちょこ参考書を買っているのだが、パソコンのないところでも読めるコンパクトな本が欲しくて、前から目をつけていた、この本を購入。GUIも扱っていないし、授業の参考書には最適かも。これなら電車の中やトイレでもJavaが学習できる。

大学院へ行こう『大学院へ行こう』(藤倉雅之/講談社現代新書/2005年9月刊/756円)........最近、身近の社会人で大学院に行ったり、めざす人が多くなってきた。大学のことだって、よくわかっていないのに、とりあえず勉強のために購入。でも、知ってる範囲でも、モラトリアムの延長で大学院に行ってる若者がいるよなあ……。

本『「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか』(大塚英志&大澤信亮/角川oneテーマ21/2005年11月刊/780円)........面白くて、あっというまに読了。大塚氏の著作は、気になって何冊も読んでいるが、どうも波長が合わないというか、住んでいる世界が違うというか、書いてあることが理解できず、ときには、「こっちが時代遅れになっているんだろうなあ……」とか「読解力がないのかなあ……」などと悩んだりしたものだが、この本は、実によく理解できた。第1部『まんが/アニメから「ジャパニメーション」へ』は、『テヅカ・イズ・デッド』と併読すると面白いかも。内容についても、「へえボタン」を押しながら、納得させられつつ読んだ。でもアメリカでは、「ジャパニメーションからアニメへ」ってのが正しい風潮のような気もします。第2部『国策の中のジャパニメーション』についても、相当に納得。「やはり野に置け、アニメにマンガ」で、政府から庇護されてちゃイケナイのではないだろうか。今年の初め、マンガ・ジャパンのパーティーで経産省のコンテンツ部門の担当者と会ったとき、「マンガを面白くするのなら、マンガを苛めないとダメですよ」などと口走ってしまったのだが、これはホンネでもあります。「マンガがつまらなくなった」という原因のひとつには、マンガという娯楽ビジネスの隆盛に、マンガ家や出版社が胡座をかいてしまったこと、そして、その後、ビジネスがしぼみ始めたら、著作権法で守ってもらおうという姿勢もありあり。いまやマンガも歌舞伎や落語がたどった道を歩みつつある。マンガが見習わなくてはいけないのは、旧・通産省にタテついた本田技研の本田宗一郎氏であり、旧・運輸省と戦ったヤマト運輸の小倉昌男氏ではなかろうか。ああ、それにしても大塚氏の本の内容が理解できてよかった。もしかして共著のせい? それとも文体のせい?



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