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■ 05年09月下旬の日記

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09月21日(水)▼葡萄が目に染みる&田口ランディさんと密談

 午前7時に起床し、朝食後、家族で自転車とバスを乗り継ぎJR三鷹駅へ。ここから特急かいじに乗って山梨市駅まで、ちょいと私用でお出かけ。
山梨市のブドウ  山梨市といえば、作家・林真理子さんの郷里で、『葡萄が目に染みる』『本を読む女』の舞台になった土地。駅に近づくにつれ、車窓に広がる光景は、桃畑と葡萄畑ばかり。果物王国を実感すると同時に、林真理子さんの著作を思い出す(どちらも好きな作品なもので)。
 葡萄農家のA氏の出迎えを受け、いまだ葡萄がたわわに実るA氏宅へ。写真のブドウが、まもなくワインになり、わが家でも、ご相伴できることになっている。
笛吹川フルーツ公園の花畑  その後、石和の温泉ホテルで食事をし、甲府盆地が一望のもとに見渡せる高台にある笛吹川フルーツ公園に(写真はフルーツ公園の花畑)。曇り空で富士山は見えなかったが、富士山の向こう側で生まれ育ったせいで、あまり遠くには感じられない。近くを流れる笛吹川は、下流で釜無川と合流し、富士川となって、ぼくの郷里まで下っている。身近に感じるのは、そんなことも関係しているのかもしれない。昔、深沢七郎の『笛吹川』も読んだことがあったし……。
 急いで帰らないといけない用事があったため、今回は行けなかったが、次に来たときは、武田信玄の菩提寺でもあり、天正10(1582)年、織田信長によって焼き討ちされたことでも知られる恵林寺にも行ってみたい。そういえば恵林寺の名前を知ったのは、木下恵介・監督の映画『笛吹川』だった。1960年の作品なので、10歳のときに見たことになるが、恵林寺の焼けるシーンは、いまでも鮮明に憶えている。

 山梨市駅発16:20の特急かいじに乗り、途中、三鷹でカミサンを別れて、こちらは新宿へ。靖国通りに面したビルの地下にあるレストランで、田口ランディさんと9年ぶりに会う。彼女が音頭をとっている謀議に関して発起人に名前をつらねることになり、謀議の主賓となるはずのA氏と、やはり発起人となる某社と某社の編集長2名も参加して、ビールとワインと食事(うまい!)を取りつつ密談。ランディさんは、忙しそうだったが、でも、相変わらずパワフルだった。あの元気を少し分けてもらいたい。
 密議のあとはA氏とゴールデン街へ。朝が早かったため、さすがにへばり、日付の変わる前に西武新宿線での帰宅となりました。

09月22日(木)▼上野方面にお出かけ

 さすがに疲れて、8時間グッスリ。
 今日も私用で外出しなければならなかったが、出かける直前に電話やメールが集中し、家を出るのが遅れたため、ひとつの用件はパス。残る1件の用事をすませるためにカミサンと上野方面へ出撃。用事を1件パスしたため、ちょっと空いた時間を書店でつぶし、仕事が立て込んでいるため、すぐに読めそうな新書を2冊購入。
 その後、いつか仕事にも結びつきそうな用事(貴重で面白い)をすませた後、急いで帰宅し、すぐに原稿を再開。
 夕食後、眠気に襲われ1時間ほど仮眠。すぐに仕事再開の予定だったが、つい『電車男』最終回(フジテレビ)を見てしまう。最後は、ちょっと冗長だったような。1時間で締めても良かったのでは。でも、全体的には面白いドラマでありました。

■今日、買った本

undefined『ショートショートの世界』(高井信/集英社新書/2005年9月刊/693円)........星新一さんのショートショート集が書店の棚から消えて久しかったが、先日、新装版が出ているのを見て、「新潮社えらい!」と思ったものだった。この本でも多数のショートショートの定義が紹介されているが、やはりショートショートは「オチ」があるのが面白い。つまりショートショートは、星新一であり阿刀田高であるということだ。都筑道夫のショートショートには、よくわからないものが多かった。これもショートショート観の違いによるものだろう。

undefined『行動分析学入門』(杉山尚子/集英社新書/2005年9月刊/693円)........大学のインストラクショナル・デザインの授業のために購入した『行動分析学入門』(杉山尚子、佐藤方哉、マリア・E.マロット、島宗理、リチャード・W. マロット/産業図書/1998年4月/3,780円)の入門版。もう半年早く出てくれれば、行動分析学の概略を知るのに便利だったのに。

09月23日(金)▼落語と打ち上げと

 午後、カミサンと自転車で母の墓参りに行き、自転車を西武新宿線の最寄り駅の駐輪場に置いて野方経由で高円寺へ。野方でカミサンと、もやしそばと餃子の夕食を取り、バスで高円寺へ移動。
 今日は、毎月高齢の高円寺ノラや主催の「ノラや寄席」。しかも次回が50回記念とあって、今日は区の施設を借りての拡大版。
 出演は、お馴染み古今亭菊之丞師匠。ネタは『こわめしの女郎買い』と『唐茄子屋政談』の2席。『唐茄子屋政談』はチョイチョイ聞くけれど、『こわめしの女郎買い』を聞いたのは久しぶりかも。菊之丞さんは、最近、郭モノに力を入れているようだ。どちらも力が入っていて、最前列で力を込めて聞いてしまう。
 落語のあとは、ノラやにまわり、最近、嬉しいことのあったらしい菊之丞師匠を囲んで、常連さんたちで、お祝いを兼ねた打ち上げ。そこに、この日、日本橋亭で開催された全国社会人落語選手権に出場し、みごと優勝した鹿鳴家吉遊さん(通称・キッチュさん)も登場し、ダブルでお祝い。
 仕事もあるので、電車のあるうちに帰ろうと、同じ方角のキッチュさんと一緒にタクシーで都立家政まで移動し、ここから西武新宿線で帰宅。朝まで原稿をやる予定が、気がついたら座椅子にひっくり返って眠りこけていた。連日の外出で、身体が疲れているらしい。明日は寝るぞ。

09月24日(土)▼終日、原稿

 タイトルのとおり。ずっとパソコンの前に座っておりました。

09月25日(日)▼法事とF1と授業開始

 今日は午前中に起床し、荻窪のお寺まで法事に。法事のあと、親族一同で食事をして帰宅したのは夕方。その後、ひたすら原稿を書き、午前2時からF1ブラジルGP。スタート直後にクラッシュがあったが、あとは、ただ淡々と……。佐藤琢磨は、どうなるんだろう……?
 ブラジルGPの終了は午前3時半過ぎ。30分ほど経つと、早稲田大学人間科学部eスクールの秋学期がスタート。ついでなので、そのまま3科目を受講。「プログラミングII」の課題を提出しようとしたら、ちょっとトラブルが発生し、解決したのは午前10時。結局、ほぼ徹夜状態となりました。

09月26日(月)▼授業を片づけろ

 原稿も溜まっているので、とりあえず授業をすませていく。睡眠3時間で起床し、さらに3教科を受講。10科目中、英語は始まっていないので、残る9教科のうち6教科を一気に受講。

09月27日(火)▼外出と授業と

 午後、私用で池袋まで外出。急いで帰宅し、また授業を受け、深夜には残る3科目の受講を終了。課題や必要なBBSへの書き込みも片づけ、明日からは、また仕事全開モードの予定。

09月28日(水)▼鼻血ブー!

鼻血ブー! クリックすると少し大きな画像が出ます。  午前中に起床し、ガシガシと原稿を書いたあと、夕方、カミサンを伴ってクルマで三鷹まで。目的地は、これまで何度も西谷祥子さんが日本画の展覧会を開いている三鷹駅前コラル5Fの三鷹市美術ギャラリー。今回の目的は、ただいま開催中の「谷岡ヤスジ展」なのだ。
おらが村(ソン)に、よく来た! クリックすると少し大きな画像が出ます。  懐かしいマンガの原稿がいっぱいで、持ち込みした出版社の編集者についてのコメントや、1年が1本の巻物になっているスケジュール表などには、あの大胆な絵とは裏腹の実に几帳面な性格がにじみ出ています。
 この三鷹市美術ギャラリーは、「杉浦茂なんじゃらほいの世界展」なんてのも開くマンガ好き(?)のユニークなところだが、「谷岡ヤスジ展」に関しては、ちょっと、お行儀が良すぎるかな……ってな感じがしなくもない。
 展示を見終わったあとは、今回の展示最大の目玉(ホントか?)の記念撮影コーナー。この撮影のために、カミサン同伴で出かけたのでありました。
(※この件については、Blog:すがやみつるの雑記帳に追記します)

【NEW】 (Last modified:2005/10/08 02h13)

09月29日(木)▼運動不足を解消せよ

 買い物があって吉祥寺まで出かけることになったが、もうじき大学の体育実技の授業がスタートすることも考えて、少し歩くことにする。万歩計をつけて自宅を出て、吉祥寺まで早足で向かったが、暑くて汗だくになり、5.2kmのうち残り1.5kmほどのところでバスに乗る。うーん、軟弱者め。
 吉祥寺ではユザワヤで買い物をしたあと、書店を巡回。夏目房之介氏の新刊などを購入。

■今日、買った本
マンガは今どうなっておるのか?<br>
『マンガは今どうなっておるのか?
(夏目房之介/メディアセレクト/2005年9月刊/1,300円)........最近のマンガの動向を知るために(?)購入。

『マクロ経営学から見た太平洋戦争』『マクロ経営学から見た太平洋戦争』(森本忠夫/PHP新書/2005年8月刊/998円)........20年前に出た本の再刊だそうで、一部では自虐史観で書かれた本ともいわれているそうだが、経済の観点から太平洋戦争を眺めれば、最初から無謀で暴発としか思えないような戦争をしていたのではないか。『パックス・アメリカーナの形成―アメリカ「戦時経済システム」の分析』(河村哲二/東洋経済新報社/1995年4月刊/3,990円)あたりと比較して読むと面白いかもしれない。

『なんでも好奇心 2005年10-11月 (2005) NHK知るを楽しむ/水』(小山修三他/日本放送協会・編/日本放送出版協会/2005年9月刊/735円)........NHK教育テレビ「知るを楽しむ/水曜日」のテキスト。テーマは「縄文ミステリーツアー」と「京菓子を遊ぶ」。目的は前者の縄文。大学で考古学を選択したので、その参考に。


09月30日(金)▼早稲田大学所沢キャンパスへ

 今日は届け出に必要な書類をもらいに早稲田大学人間科学部所沢キャンパスへ。自宅から最寄り駅まで自転車で5分弱。最寄り駅から小手指までは西武池袋線の電車で20分弱。小手指から大学まではバスで15分。約40分で到着できた。
 小手指から乗ったバスでは、あとから、手押しカートを杖がわりにしたお婆さんが乗ってきて、カートをバスに乗せるのに四苦八苦していたので手助けすることに。降りるのも同じ終点の早稲田大学停留所だったので、そこでもカートを下ろすのを手伝ってあげたら、お婆さんは、しきりに「すみません、ありがとうございます」と大恐縮。
 するとバスの運転手がマイクを通じて、お婆さんに、「若いもんは遠慮なくコキ使ってやればいいんですよ」などと余計なことを。しかも口調がジョークというよりも、ちょっと傲慢な感じに聞こえてカチンと来かけたのだが、ふと、「ひょっとして、いまの『若いもん』ってオイラのことだよね?」と気づいた瞬間、あっというまに気分を良くしていたシンプルな性格のワタクシなのでありました。「服装がチャラチャラしてるから、学生と間違えたのよ」というのが、この話を聞かせたときのカミサンの感想ではありましたが。

 所用をすませたあと、生協や学食を初めて巡回し、学食で「皿うどん、250円也」を食べてから家路についたのでありました。


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