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■ 05年09月中旬の日記

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09月11日(日)▼またまた原稿の日々

 今日も終日原稿。途中、ケーブルテレビでスピルバーグの「TAKEN」を見て、つづいてF1ベルギーGP。日本人にとっては気の抜ける結果。佐藤琢磨、しっかりしてくれ!

■最近、いただいた本

メディアの近代史―公共空間と私生活のゆらぎのなかで『メディアの近代史―公共空間と私生活のゆらぎのなかで』(パトリス・フリッシー著/江下雅之・山本淑子/水声社/2005年8月刊/3,150円)........翻訳を担当した江下さんからのいただきもの。通信・放送・メディアの歴史をまとめた論文で、メディア論を学ぶ人には、格好の教科書になりそう。

1週間でわかる図解日本史―1日1時間『1週間でわかる図解日本史―1日1時間』(楠木誠一郎/二見書房/2005年9月刊/1,470円)........著者の楠木誠一郎さんからのいただきもの。日本の歴史を一気に知るのに便利。秋には「考古学」(縄文から奈良時代あたりまで)を学ぶので、この本で予習させていただきます。

長崎・ばてれん列車殺人号『長崎・ばてれん列車殺人号』(辻真先/光文社文庫/2005年9月刊/520円)........尊敬し敬愛する辻真先先生のユーモアミステリー最新刊。これから読みます。

四国 愛と罪の巡礼ロード『四国 愛と罪の巡礼ロード』(大野優凛子/有楽出版社・発行/実業之日本社・発売/2005年8月刊/900円)........著者の大野優凛子さんからのいただきもの。

09月12日(月)▼マンガ原稿の追加作業

 まもなく発売のマンガ版入門書の原稿がデータで届く。空いているコマに写真を合成する作業が必要になって、昨夜からシコシコと作業。なんとか夕食前に作業を完了。
 午後8時からケーブルテレビでスピルバーグの「TAKEN」第7話を見る。残りは3回。

09月13日(火)▼盗難自転車を受け取りに

 3ヶ月ほど前、わが家の庭先から家族の自転車が盗まれてしまったのだが、武蔵野市の放置自転車集積所から、自転車が届いているとのハガキが届く。本来は撤去料がかかるのだが、盗難届けを出してあったので、とりあえず無料に。家族をクルマに乗せて自転車集積所に行き、受け取った自転車を家族に乗って帰ってもらう。放置されていたのは、わが家から5キロ以上離れていた吉祥寺駅だったとか。盗まれたのは午前7時過ぎのことだったので、通勤か通学のために急いでいた人が乗っていったものと思われる。
 庭先から自転車が盗まれたのは、これで二度目。門扉を開けて持っていくんだからタチが悪い。というわけで、自分の家の中なのに、自転車には鍵をかけている。
 夜はプールに出かけ、水泳600メートル、ウォーキング500メートル。急いで帰宅し、午後8時から「TAKEN」を見る。

09月14日(水)▼新刊ゲラが届く

 午後、最寄り駅前のコーヒーショップで打ち合わせが1軒。担当者が替わることになり、その引き継ぎ。外がピーカンで正面の窓の外にあるスーパーの白い外壁がまぶしい。相手の人が、逆光でシルエットになる。白い光がまぶしくて、話しているうちに頭がクラクラ。途中、トイレで休憩し、一息ついた。最近、夏の陽光に弱くて、サングラスを持ち歩いているのだけれど、打ち合わせのときにサングラスをかけたままじゃ失礼だしねえ……。
 いちど帰宅し、しこしこと原稿を書いたあと、夕方、こんどは別の最寄り駅に女性編集者が到着との電話。新刊のゲラを届けに来てくれたもの。クルマで駅に向かい、編集者をピックアップして近くの駐車場のあるカフェへ。小生がネーム・コマ割り・構図を担当し、あの横山えいじさんに作画をお願いしたマンガ版の入門書のゲラである。
 まだ何カ所か入れるべき画像が抜けているコマがあり、ゲラのチェックと同時に、それを作らなくてはならない。
 ゲラを受け取ったあと、編集者を吉祥寺駅まで送るが、帰り道が、どこも渋滞。住宅街の裏道を抜けて、やっとこさ帰宅。「TAKEN」を見た後、ゲラの赤入れを開始し、明け方に終了。

09月15日(木)▼新刊は『マンガでわかる小説入門』(ダイヤモンド社)

 昼前に起床後、ゲラの空いているコマに入れる画像ファイルをつくる。夜には、なんとか終了。「TAKEN」を見た後、架空戦記の原稿に取りかかる。
 なお、ゲラの初稿を終了した新刊は、『マンガでわかる小説入門』(構成・すがやみつる/作画・横山えいじ/ダイヤモンド社・刊/10月14日頃発売)という題名どおりのマンガ版の小説入門書(小説の書き方)である。小説を書いてみたいが書き方がわからない……というビギナー向けの入門書だが、「マンガで解説」という手法が、おそらく賛否両論を呼ぶことだろう。すでに企画の段階で噂を聞いた小説家の中には、あからさまに嫌悪感を示した人もいた。反対に、「おもしろい! 絶対に売れる」と言ってくれた小説家もいた。小生は、「確実に、いまそこにある読者のニーズ」に応えて執筆したつもりだが、はたして、この本の運命やいかに……?
 来月中旬、店頭で見かけたら、お買い求めのほど、よろしくお願いいたします。あ、定価は聞きそびれた……。
 夜、「TAKEN」の最終回を見る。10回連続で見たが、スピルバーグらしくておもしろかった。日本のテレビでも、これくらいの作品をつくってくれないかなあ……。

09月16日(金)▼江戸川乱歩賞を欠席

 午前11時前、チェックしたゲラを渡すために最寄り駅までクルマで出撃。コインパーキングにクルマを預けて駅構内のコーヒーショップで、担当者に初稿ゲラを渡す。
 帰宅後、架空戦記の原稿にかかるが、睡眠不足のせいで、途中で少し仮眠のつもりが3時間も寝てしまって、目が覚めると午後5時。出席予定だった江戸川乱歩賞授賞式には間に合いそうにないので、欠席することに。あとは、ひたすら原稿。外出予定が多いので、できるときに原稿を書いておかねばならないのだ。

09月17日(土)▼佃島から月島へ

 午後、カミサンと一緒に西武池袋線と地下鉄有楽町線を乗り継いで月島へ。昔、佃島だった界隈を歩き、江戸時代からつづく天安という有名な佃煮店で、おつかいものにする佃煮を購入。
 そのあと、月島にもどり、ここで待ち合わせた家族とともに、いつもの夢やに出かけて、もんじゃ焼き、お好み焼き、富士宮焼きそば(塩味)のコース。
 満腹になって帰宅の徒についたが、地下鉄に乗ったとたん爆睡。家族が一緒だったので、寝過ごすこともなく、無事、帰宅と相成りました。

佃島・住吉神社 佃島・佃煮の天安 月島・桜海老もんじゃ

09月18日(日)▼統計学懇親会

二次会で両手に花?統計学担任の先生と。 今日は夕方から、大学の1年次に必修科目となっている「統計学」を履修する学生の懇親会。科目担当にM先生にTコーチ、そして、早稲田魂注入担当(?)のN先輩をお招きし、ワイワイガヤガヤ。二次会、三次会と進むうちに終電で帰宅し損なった人も出て、そのまま高円寺に移動し、四次会、五次会。結局、朝になってから、電車で帰宅となりました。大学生は、やっぱり合コンだぎゃ、これが青春だぎゃ!(どこか間違っているような気もしないではないが……遅れてきた青年)

09月19日(月)▼ゲラの再校を見る

 さすがに今日は、ゆっくり寝かせていただきました。おかげで気分もスッキリ。午後は、届いていたマンガ入門書の再校をチェック。さらに夕方、また昼寝して、夕食後は仕事に専念。さあ、原稿の追い上げだ!

09月20日(火)▼55歳になった

 3時間ほどの睡眠で起床し、『マンガでわかる小説入門』の再校を最寄り駅構内のコーヒーショップまで届けに行く。再校を取りに来てくれた女性編集者からは、誕生日祝いのケーキをいただいた。ありがとうございます。
 家にもどって再び寝ようと思ったが、眠気が来ないので架空戦記の原稿を進める。午後4時になって空腹に耐えきれず、家族も留守だったので、富士宮焼きそばを作って食べていると、仕事場の電話がジリリン。午後4時に打ち合わせが一件あったのだが、パソコンのモニターにポストイットで予定を貼りつけるとき、17:00と誤って書いてしまったため、てっきり午後5時と思ってしまったのだ。あわてて焼きそばを書き込み、水を飲んで口中のソースの味と匂いを消す。
 打ち合わせは、IT関連の仕事の打診。クライアントのある仕事なので、そちらがOKなら、こちらもかまわないということで前向きに進めることにする。
 帰宅後は、さすがに眠気がさして、夕食時に冷酒を飲み、食後、カ〜ッと寝てしまう。
 深夜に起きて、午前4時まで原稿。

■今日、いただいた本

undefined『沖縄軽便鉄道は死せず』(辻真先/徳間書店/2005年9月刊/1,995円)........辻真先先生の戦時鉄道冒険小説シリーズ(勝手に命名)の最新作。

undefined『裏小路しぐれ傘』(えとう乱星/学研M文庫/2005年9月刊/650円)........伝奇時代小説作家・えとう乱星さんが世話物に転身? ありがとうございました。楽しみに読ませていただきます。『写楽仕置帳 御膳役一条惣太郎探索控』も気になる作品だなあ……。


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