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■ 05年08月下旬の日記

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08月21日(日)▼歌舞伎でサンデー

 今日はカミサンと一緒に国立劇場で開催された若手歌舞伎役者さんたちの「第11回稚魚の会・歌舞伎会合同公演」へ。劇場の情報を調べたら、なんと駐車料金が500円。これなら電車を乗り継いで行くよりも、クルマでいった方が安上がりなので、クルマで出かけることに。日曜日のせいで道も空いていて、練馬のはずれから1時間弱で着いてしまった。
 演目は「寿曽我対面」に「連獅子」、「本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)」など。
 なにせ歌舞伎2回目の初心者なので、お勉強にと思ってイヤホンガイドを借り、説明を聞いてみたが、イヤホンの説明を聞いてしまうと、役者のセリフや義太夫の声が聞こえにくくなるのが難点。そこで「寿曽我対面」のときはイヤホンをはずしてしまったが、「本朝廿四孝」のときは、ガイドの説明が秀逸で、笑いをこらえるのに苦労しながら、つい聞き惚れる。
 ガイドは若い役者さんらしい(男性)が、ヒロインの八重垣姫の心情を、現代の若い女性の言葉に訳してくれるのだ。たとえば八重垣姫が、絵でしか見たことのなかった許嫁の武田勝頼の実物を襖の陰から覗いた後の説明は……

「これが八重垣姫にとってのターニングポイントとなったのでした」
 とカタカナ言葉が入り、襖を開いて勝頼のもとに向かうときには、
「『絵に描いた男よりも生身の男の方がいいわ』と、数珠も投げ捨て、駆け寄る八重垣姫だったのです」
 ほかにも、
「思春期の乙女ゆえの恥じらいに身悶えし、頬をポッと赤く染める八重垣姫でした」
 なんて調子の解説が多く、なんだか少女マンガのモノローグのようでもあるし、昼メロの『真珠夫人』のような雰囲気でもあるしで、面白いのなんの(記憶に頼っているので、内容は大まかですが)。カミサンと二人で同じところで肩を揺すりながら笑いを噛み殺していましたが、イヤホンをつけた人たちの多くが、同じような反応を示しておりました。
 いやあ、歌舞伎って面白いですね。なんだか面白がっていたところが違う気もするけれど……。
 帰りの道もスイスイで、家の近所のラーメン専門店に寄って夕食。帰宅後、フジテレビの地上波でF1トルコGPを見る。これくらいコース幅のあるコースだと、追い越しシーンも見られて楽しいかも。

08月22日(月)▼原稿にシャカリキ

 午後から喫茶店をハシゴして架空戦記の新作に専念。帰宅は夜。

08月23日(火)▼落語を楽しむ

 今日も喫茶店をハシゴして架空戦記の原稿。夜は、高円寺ノラやで、鈴々舎わか馬さんの月例勉強会「鐙の会」。本日の演目は「饅頭こわい」と「お血脈(けちみゃく)」。「饅頭こわい」をライブで聴いたのは30年ぶりくらいか……。おなじみのネタなのに、寄席でないと聴けないネタにもなっている感じ。
「お血脈」は、9月11日までの期間限定ネタ――つまり時事ネタ、選挙ネタたっぷりで、ケケケと大笑い。「お血脈」も、最近はラジオくらいでしか聴いたことがないので、非常に堪能できた。わか馬さんは、紀伊國屋寄席ほかで、このネタを披露する予定らしい。

08月24日(水)▼新宿で打ち合わせ

 夕方、新宿ゴールデン街ちかくのおしゃれな高級居酒屋(?)で、新作小説を依頼されている某社の編集者と、やはり同じレーベルで執筆予定の某氏の3人で、打ち合わせという名の懇親会。二次会はゴールデン街にまわったが、昨日も遅かったので、電車のあるうちに帰ることに。電車の中で爆睡し、帰宅後、また朝まで原稿。

08月25日(木)▼台風

 台風による悪天候のため、家に引き籠もって原稿。途中、居眠りをしたりしながら、結局、午前10時まで執筆。

08月26日(金)▼私用でドタバタ

 2時間だけ寝たところで急ぎの用事ができ、カミサンとともに外出。いちどひとりで帰宅し、仮眠をとろうとするが、ウトウトとするたびに選挙のお願いや宅配便がピンポーン。仮眠もとれず眠気も足りないまま、夜、また出かけて深夜に帰宅。そのまま明け方まで仕事。

08月27日(土)▼水野英子先生のサインをもらう

水野英子先生のサイン 新宿まで急ぎの用事があって出かけたついでに、飛び込みで、紀伊國屋書店で開催中の『原画’(ダッシュ)展 少女漫画の世界 PART3』を覗いてきた。
 マンガの原画をデジタル技術を駆使して複製し、その複製原画を展示しているのだが、まるで現物と見分けがつかない精巧な出来になっている。
 これまでは竹宮恵子さんの作品が中心だったようだが、今回は佐藤史生さんと、なんとなんと水野英子先生の作品まで展示されているというので、興味津々で出かけたもの。
 そうしたら、なんとなんと、会場に水野先生がいらっしゃるではないか! 会場で売られている先生の著書を買うとサインがいただけるというので、あわてて『こんにちは先生(ハロー・ドク)』という懐かしい作品を買って、サインしてもらいました。
「日付を入れます?」と先生に訊かれ、「は、はい……」と答えるのが精いっぱい。喉の奥がカラカラになって、「名前を入れてください」とか「写真を一緒に撮らせてください」なんて、とても言えずに、こそこそと帰ってきたのでありました。
 あ〜緊張の夏……。
 帰宅後、明け方まで仕事。

■今日、買った本

こんにちは(ハロー)先生(ドク) (上)『こんにちは(ハロー)先生(ドク) (上)』(水野英子/ふゅーじょんぷろだくと 珈琲文庫8/2004年5月刊/970円)........紀伊國屋書店で開催中の『原画’(ダッシュ)展 少女漫画の世界 PART3』会場で購入。サイン入り。

こんにちは(ハロー)先生(ドク) (下)『こんにちは(ハロー)先生(ドク) (下)』(水野英子/ふゅーじょんぷろだくと 珈琲文庫8/2004年5月刊/970円)........同上。

本多作左衛門 (ほんださくざえもん) 「信念」を貫く男の生き方『本多作左衛門 (ほんださくざえもん) 「信念」を貫く男の生き方』(童門冬二/PHP文庫/2005年8月刊/620円)........「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」の手紙で有名な徳川家康家臣の本多作左衛門について書かれた本。この作者はビジネスマン向け処世訓が出てくるのが苦手だが、わかりやすさではピカイチ。この本にも登場する天野康景について、いつか書いてみたいと思っているため、参考のために買ってみた。

『戦艦「大和」の建造』(御田重宝/講談社文庫/1987年9月刊/560円).......買い損ねていた本が、「大和」の映画化で再版されたのか、平積みになっていたので、あわてて購入。「大和」本は、ほかにも多数持っているのだが……いちおう基礎資料として。

08月28日(日)▼私用で外出

 今日は、私用で終日外出。睡眠不足のままクルマを運転していたので疲れた。早めに寝ます。

08月29日(月)▼日本経済新聞に載る

 予定外の私用で仕事が遅れたため、今日は喫茶店をハシゴして、ひたすら原稿書き。途中、携帯電話でメールをチェックすると、やけにメールの数が多い。また、迷惑メールかな……と思ったら、日本経済新聞の夕刊に、あたしのことが載っていたとの報告でありました((トップページ参照)
 最初に連絡してくれたのは、あれま、ぷらっとホームの社長だ。お気遣い、ありがとうございます。
 さっそく駅の売店で日経夕刊を購入。取材を受けたのは、2ヶ月くらい前だったような……。

08月30日(火)▼開運駒札が届く&成績発表!

駒札。クリックすると拡大写真が表示されます。 先日の「円朝まつり」の際、会場で、関係者に強制連行され、注文させられた(本当は喜んで注文した)駒札が到着。寄席文字の橘右楽師匠の筆になるもので、表は「すがやみつる」、裏は「菅谷 充」。携帯ストラップにつけようかと思ったが、外で悪いことができないので、やめることに。
 あとは、ひたすら新作架空戦記の原稿書き。深夜、午前0時をまわって早稲田大学人間科学部のサイトにアクセスすると、おお、出ておりました、春学期の成績が!
 10科目受講したうち8科目が「A」(5段階)、1科目が「B」。残る英語はパス(合格か不合格の2段階)。いちおう成績表の上ではBも「優」のうちなので、「オール優」ということになる。もちろん、全科目、単位取得となりました。
 とても「A」なんて取れないと思っていた科目が多かったので、予想外の好成績にビックリ。秋学期も頑張ろう……。

08月31日(水)▼ひたすら原稿

 ただひたすら原稿を書いておりました。


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