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■ 05年07月下旬の日記

21日 22日 23日 24日 25日 26日 27日 28日 29日 30日 31日

07月21日(木)▼仕事とプログラムと

 原稿を書くかたわら「プログラミングI」の最終課題でJavaのプログラムを2本書いて送信。素数を求めるものとソートを実行するプログラム。どちらも、昔とった杵柄で、BASIC時代のプログラミング(アルゴリズム)を思い出しながら書いてみたが、なんとか動いてくれた。クイックソートやバブルソートなどのプログラムを、よく組んだものです。8ビット・パソコンの時代ですが。
 さらに「インストラクショナル・デザイン」の最終レポートにも取りかかる。

07月22日(金)▼仕事とレポートをしていたはず

 終日、「インストラクショナル・デザイン」の最終レポートを書き続け、明け方に終了。目がショボショボなのでチェックは、あとまわしに。

07月23日(土)▼横浜で落語と地震

 4時間ほどの睡眠で午前10時に飛び起き、カミサンとともに横浜まで出撃。
 西武池袋線で池袋に出て、新宿湘南ラインを利用したら、池袋から横浜まで38分。本当に横浜が近くなったなあ……と実感。
 横浜からは根岸線に乗り換えて1駅の桜木町へ。目的は、横浜にぎわい座で開催される鈴々舎わか馬さんの落語の会。にぎわい座は、仲のいい女性漫画家のご主人が設計した建物だそうで、しげしげと眺めてくる。
 風邪を引きはじめの気配があったので、途中で風邪薬を飲んだせいで、落語は満喫したものの、途中で抗ヒスタミンに負けて、5分ほど熟睡。でも、わずかな睡眠のおかげで頭がスッキリ。
 落語の終了後、カミサンと二人で、ちょっと見てみたい企画展を開催中の横浜新聞博物館をめざす。ちょっと見たいものがあったため。途中、馬車道で街頭の地図を確認していたら、突然、地面がグラリと揺れる。あ、地震だ。信号や電柱も大きく揺れているが、とくに大騒ぎしている人もいない。カミサンは、ベビーカーを何事もなく押してきた女性に、「地震ですよ」と声をかけたが、「え、知りませんでした」とのこと。立ち止まっていないとわからないものなのかもしれない。でも体感的には震度4くらいはあった。
 そのまま新聞博物館に向かったが、着いたのは午後4時55分。閉館時刻が午後5時とのことで、見学は断念。夏は、もっと遅くまでやってほしいなあ……。
 しかたがないので、そのまま徒歩で中華街へ。結局、桜木町から中華街まで歩いたことになる。中華街に着いてから、やはり中華街に来ているはずの高円寺軍団と別行動をとったことを後悔。中華料理は人数が多い方が、たくさんの種類を少しずつ食べられるからだ。悔しいので、裏通りに入って安いコース料理の店を探し、ここで夕食。
 帰途、萬珍楼で中華饅頭と月餅のおみやげを買って、地下鉄の元町・中華街駅に行ったら、ダイヤが乱れている。どうやら地震のせいらしい。JRが大幅に遅れている様子なので、そのまま渋谷まで行くことに。結局、これが大正解で、渋谷まではスンナリ。
 ところが渋谷ではJRがストップしたまま。しかたがないので京王井の頭線で吉祥寺に出て、ここからバスで帰宅。おかげでF1ドイツGPの予選には間に合わなかったのであった。
 横浜まで、わか馬さんの会に出かけた皆さん、お疲れさまでした。

07月24日(日)▼水道工事とお好み焼きと

 午後、今日が締切の「インストラクショナル・デザイン」の最終レポートを送信。残るレポートは「統計学I」と「発達生物学」の2本。「発達生物学」は書いてみたい題材があるので問題ないが、「統計学I」の方は問題大あり。
「確率」に入ってから、授業は聴講していたものの、結局、意識も上滑りしているだけで、まるで理解できない状態が続いていた。「積分がわからない」だけではなく、どうやら高校で履修しているらしい「確率」や「順列・組み合わせ」といったものが、まるで理解できていなかったのだ。
 この状態をなんとかすべく、この数日は、トイレでも風呂の中でも統計の教科書や参考書を読み、練習問題を解いていたら、「ああ、そうだったのか……」な調子で、あれこれ理解が進んできた。そこで今日から「統計学I」の授業を最初から受け直すことに。ネットを使った通信教育であるために、講義がバックナンバーとして公開されている間は、何度でも講義を受けることができるのだ。
 最終レポートは8月中旬なので、それまでには、なんとか理解を進めたい。
 夕方、カミサンと連れだって、クルマでホームセンターまで買い出しに。洗濯機に水を供給している水道の蛇口部分が壊れてしまったため、その交換部品を購入。トイレの温水便座も自分で工事して取り付けたが、最近、こんなDIYセンターが増えているおかげで、家の補修も安くあがって助かる。
 帰途、大泉学園町の洋菓子店に寄って、昨日が誕生日だった娘のために、リクエストのあったショートケーキを買う。さらに家電ディスカウント店によって格安の扇風機を2台購入。エアコンを使うと気分が悪くなったり、肩が痛くなったりするため、今年は全面的に扇風機に切り替え。エアコンを使うのは来客があったときだけにしたいのだが、たぶん、ときどき軟弱になるのは目に見えている。
 夜は家族で近所のお好み焼き店に。ここで娘の誕生祝い。わが家では、ぼく以外、アルコールをたしなむ者がいないため、外食も短時間で終了する。
 帰宅したらF1ドイツGPが始まっていた。あれれ、佐藤琢磨がいない。どうやら、またオープニングで何かやらかしたらしい。来年は、デビッドソンと交代した方がいいかもね。

07月25日(月)▼仕事だ仕事だ

「統計学I」の復習をしながら仕事のピッチも上げる。

07月26日(火)▼推理作家協会、夏の懇親会

 台風が関東を直撃しそうだったが、テレビで見ていたら、早い段階で暴風圏も消えて、これなら大丈夫だろうと飯田橋のホテルで開催された日本推理作家協会の夏の懇親会に。もちろん、電車の車中では「統計学I」の参考書を読み、問題を解く。ああ、高校生の頃に、これだけ勉強していたらなあ……。
 懇親会は、台風のせいもあって参加者が少ない。しかも高齢のビンゴは、先々代会長の北方謙三さんが数字の読み上げ係、先代会長の逢坂剛さんが球まわし係、現会長の大沢在昌さんが賞品受け渡し係の豪華版。
 仕事も課題もあるので、早々にパーティー会場を脱出し、高円寺に寄って、来月出かける予定の歌舞伎のチケットを受け取り、そそくさと帰宅。その後も朝まで「統計学I」の復習。

07月27日(水)▼先が見えてきた……

 昼過ぎに起床し、夕方まで必死に仕事。そのあとは「統計学I」の復習。コツコツと問題をこなしてきたせいか、どこでつまずいていたかもわかってきた。そのままの勢いで最後の授業までを再履修。最終レポートの問題も、なんとか解けそうな気配になってきた。フウ……。この数日で、統計学のために使った計算用紙(不要になったプリント用紙の裏)が50枚を超えた。しかし、本当に「確率」や「順列・組み合わせ」なんてものを高校のときに学んだのだろうか。「微分・積分」ともに、まるで記憶にないのですが……。もう37年も前のことだもんなあ……。

07月28日(木)▼レポート、最後の追い込み……かな?

 いちおう「統計学I」の目鼻がついた……かも。
 結局、授業では、軽く通り過ぎてしまった「確率の基礎」「順列・組み合わせ」などは、サイコロの絵を描いたり、コインの裏表を描いたりしながら独習し、なんとか見通しが明るくなった感じ。
 いちばん最初に買ってあった参考書『マンガ確率・統計が驚異的によくわかる』なんて本をずっと読んでいたのだけれど、でも、マンガはマンガでも、マンガ風のイラストがついているだけで、「学習マンガ」なっているワケではない。「驚異的によくわかる」なんて、ド初心者からすると、完全に「看板にイツワリあり!」が実感。
 それでも教科書指定されていた『初等統計学』と合わせて何度も読んでいたのだが、もっとわかりやすい本を求めて、一昨日、Amazonで、別の参考書を注文し、今日になって届いたのが、以下の3冊。

■本日、届いた本

マンガでわかる統計学『マンガでわかる統計学』(高橋信/トレンドプロ/オーム社/2004年7月刊/2,100円)........「統計学I」の参考書。

統計のはなし―基礎・応用・娯楽『統計のはなし―基礎・応用・娯楽』(大村平/日科技連/2002年5月刊/1,785円)........「統計学I」の参考書。

確率のはなし―基礎・応用・娯楽『確率のはなし―基礎・応用・娯楽』(大村平/日科技連/2002年9月刊/1,890円)........「統計学I」の参考書。

 おお、どれも実にわかりやすいではないかぁ!
 とりわけ『マンガでわかる統計学』は、ブルーバックスなどに多い素人風のヘタクソなマンガとは違い、今風の絵柄のきっちりとした「学習マンガ」になっている。
 この手のマンガ入門書の場合、コマ割り構成(ネームという)の段階で、その題材について詳細にわかっている人が手を入れないと、まるでトンチンカンなものになる。「マンガ版」と銘打ちながら、人物がセリフをしゃべるだけで、少しも絵解きや図解をしていないものもある。そのくせ、寒いシャレなど入れて、上っすべりしている情報マンガや入門マンガが多いのだ。
 その点、この『マンガでわかる統計学』は、絵はシンプルながら(いまの若い人が安心して読めそうな絵柄)、「読者に理解してもらおう」というマインドに満ちあふれている。構成もシンプルだが、このような「伝えたい情報」こそが真の主役の学習マンガでは、キャラクターも出しゃばらない方がいい。
 このわかりやすさ! リアルタイムで「統計学I」に苦戦している小生が推薦しているのだ。しかも、あたくしは、情報マンガの世界じゃパイオニアみたいなものという自負もあり(ちょびっとですが)。だから、いかにわかりやすく……と作者が注いでいるかもビンビンと感じてしまう。著者がいて、マンガは別の人が描いているが、ネームを担当した人(マンガ家当人?)が統計学のことを深く理解していないと、ここまでわかりやすい構成の入門マンガは描けないだろう。
 あ、リアルタイムで統計学を学んでいる熱いうちに、この本に対抗するマンガ版入門書にトライしてもいいかな……。それはともかく、「統計学I」に悩んでいる学友の皆さま、あとの2冊も含め、この3冊、けっこう、お薦めです。

(追記:『マンガでわかる統計学』は、最初の方はOKでしたが、あとの方は、結局、肝心の部分は、マンガではなく文章や数式だけになっての解説でした。とりあえずの統計学の入門としてはいいかもしれませんが、早稲田大学人間科学部eスクールの必修科目になっている「数学としての統計学」を予習するには、『マンガ確率・統計が驚異的によくわかる』の方が向いているかもしれません。ぼくの場合、こちらの本で予習しておいたことが、授業の内容の理解につながったように思います。アメリカのカートゥーン風マンガなので、日本のマンガを見慣れている人には読みにくいかもしれませんが)

07月29日(金)▼また落語

 今日は高円寺ノラやで、先週も横浜で落語を聴いた鈴々舎わか馬さんの勉強会「鐙の会」。吉祥寺で本を買った後、開演時刻ぎりぎりまで高円寺の喫茶店でレポートのまとめ&原稿など。
 落語は『女給の文』と『湯屋番』。聴くたびに、うまくなっているような気がします。
 落語のあとは楽しい打ち上げでありました。

■本日、買った本

攻防―ラバウル航空隊 発進篇『攻防―ラバウル航空隊 発進篇』(森史郎/光人社/2003年12月刊/2,415円)........戦記関連の勉強用。

07月30日(土)▼またまた落語

 本日は、またもや高円寺ノラや。午後6時から4時間、ミステリー作家、ファンタジー作家、マンガ家兼架空戦記作家(これは私)8名で店を借り切り、昨日も落語を聴いたばかりの鈴々舎わか馬さんのプライベート落語会。今日のネタは、ちょっとシュールな『動物園』に、左甚五郎モノとしてお馴染みの『ねずみ』の2席。ミステリー好きのわか馬さん、客席の全員がプロの小説家とあってか、汗まみれの大熱演。
 小説家仲間の皆さんから、生の落語を聴いてみたいとの要望があり、わたくしめが企画して、メクリなんぞまで作ってしまってのミニ落語会でありました。小説家仲間の皆さんにも堪能してもらえたようで、よかった、よかった。
 帰宅後、以前に購入してあった映画のDVD『Shall We Dance?』(日本語版)を見る。ああ、なるほど面白い。しかもアメリカ版が、ほとんどそっくりそのままの作りであったことも確認。映画館で見ればよかったなあ。

■本日、見たDVD

Shall We ダンス? (初回限定版)『Shall We ダンス? (初回限定版)』(周防正行・監督/役所広司、草刈民代・出演/角川エンタテインメント/2005年4月刊)........もうだいぶ前に買ってあったのに、やっと見られた。日本版は西武池袋線が舞台だったのか……。

07月31日(日)▼早稲田大学のオープンキャンパスを覗く

 連チャンの落語会+飲み会でヘタばってしまい、目が覚めたのは午後1時過ぎ。あわてて自転車に飛び乗り、最寄りの西武新宿線の駅から高田馬場へ。ここでバスの乗り換え、めざすは早稲田大学の西早稲田キャンパス。今日、ここで開かれているオープンキャンパスで、ぼくたちが学んでいるeスクールもデモをやるというので、ちょっとひやかしに。しかし、すでに閉幕時刻が迫っていたせいか、お客は少なく、手伝いに来ていた先輩&教員の先生方と雑談しておしまいになりました。秋学期に学ぶ科目でヒントをもらえたのがよかったかも……。
 終了後は高田馬場の芳林堂書店で買い物をし、さらにビッグボックスの下で格安の映画DVDを購入。その足で、高田馬場に来たときは、よく利用していた「白ゆり」という昔ながらの喫茶店に入ったら、本日で閉店とのこと。1時間ほどレポートをまとめてから出てきたが、また1軒、仕事のできる喫茶店が消えていく。
 夕食後、F1ハンガリーGP。ピット戦略でしか抜けないコースのレースは、どうしても途中で眠くなるなあ……。
 F1の後、仕事の原稿を進め、明け方、昼間買ったDVDのうち、『太平洋航空作戦』を見る。ジョン・ウェインが主役のアメリカ海兵隊所属航空隊の太平洋戦線での奮闘を描いた戦記映画。戦後に作られたものだが、内容は、海兵隊が全面協力の戦意高揚映画。ガダルカナルの戦いから始まるのだが、アメリカ海兵隊が使っている戦闘機がグラマンF6F「ヘルキャット」。実際にはF4F「ワイルドキャット」ですね。後半に出てくるのがチャンスボートF4U「コルセア」で、これは正解。ああ、架空戦記作家は、こんなところばかり気にかかる。

■本日、買った本

山本五十六再考『山本五十六再考』(野村実/中公文庫/1996年4月刊/780円)........架空戦記の勉強用。
小説を書くならこの作品に学べ!『小説を書くならこの作品に学べ!』(奈良裕明・著/編集の学校・編/雷鳥社/2005年5月刊/1,575円)........小説の書き方の参考に。
1週間でマスター 小説を書くための基礎メソッド―小説のメソッド 初級編『1週間でマスター 小説を書くための基礎メソッド―小説のメソッド 初級編』(奈良裕明・著/編集の学校・編/雷鳥社/2003年4月刊/1,680円)........上の本は、この本の続編。どちらも小説を書いてみたい人には、かなりお薦め。もちろん、たくさん読むことが大事。

■本日、買ったDVD

太平洋航空作戦『太平洋航空作戦』(ニコラス・レイ監督/ジョン・ウェイン主演/COSMIC PICRURES/500円)........文中に記載のとおり。
頭上の敵機『頭上の敵機』(ヘンリー・キング監督/グレゴリー・ペック主演/20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン/4,179円/ほかにもバージョンあり)........テレビで何度か見たことのある傑作航空戦記映画。原題の「Twelve O'clock High」でも知られている。
『コレヒドール戦記』(ジョン・フォード監督/ロバート・モンゴメリー、ジョン・ウェイン出演/1,000円で買いました)........戦争映画も多数監督しているジョン・フォードの作品。アメリカ軍の敗戦&マッカーサーの魚雷艇での脱出を描いた作品。魚雷艇部隊の奮戦ぶりが見もの……らしい(これから見ます)。

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