表紙へもどる

■ 05年07月上旬の日記

01日 02日 03日 04日 05日 06日 07日 08日 09日 10日

07月01日(金)▼今日はスッキリ

 昨日、よく寝たせいか、今日はOK。大学の課題を片づける。

07月02日(土)▼大学の課題やレポートを先行する

 夏休みに仕事に専念できるよう、いまのうちにできるものから大学の課題やレポートをすますことにする。とりあえずの難関は「インストラクショナル・デザイン」のBBSでの討論と「統計学I」のレポート。1日がかりで「統計学I」のレポートを終わらせる。これで「軽いレポート」だそうだが、期末の「重いレポート」は、どんなのになるのだろう。

07月03日(日)▼F1フランスGPで寝る

 大学の授業も学期末の佳境に入ってきたため、課題も忙しく、仕事とのバランスを取るのが大変。こちらは自由業で、時間配分は自由にできるが、大学の授業にかける時間が多すぎるような気もするなあ……。
 今日は、午後、鈴鹿のフォーミュラ・日本をライブで少しだけテレビ観戦。夜はF1フランスGPを、やはりライブでテレビ観戦。その合間に、「統計学I」の第2回課題レポートを「Word」でまとめ、さらにPDFに出力。これを提出用とする。。非常に手間と時間をかけたのだが、これでいいのか、ちょっと自信がない。でも「統計マインド」あふれるレポートになっているつもり。
 午後9時からのフランスGPは途中でグ〜。ルノーのアロンソが先行し、トヨタのトゥルーリが2位につけたのはよかったのだが、トゥルーリのペースが上がらずに後方が数珠つなぎ。しかも抜きにくいコースレイアウト(ミッキー・マウス・サーキットは、このマニクールあたりから始まった)のため、後方のマシンは追い越しもできず。一列縦隊の走行を見ているうちに眠気が差して、結局、ゴール直前まで眠ってしまった。
 仕事のほうは某社から依頼されていた石ノ森章太郎先生の特撮ヒーローを集めた集合イラスト。ペン入れのとき、太いタッチを使いたくて筆を多用してみた。これをスキャナーでパソコンに取り込み、着色開始。でも、かなり時間がかかりそう。

07月04日(月)▼春学期の英語のスピーキング授業が終わる

 昼間、イラストの着色をつづけ、夕方から「英語I&IIA」の春学期最後のスピーキングの授業の準備。と、その間に、「積分がわからない」と6月29日の日記でボヤいていたのを読んだ早稲田大学の先生からメールが届く。おすすめの参考書を知らせてくれたのだ。積分は統計学に出てきて困っているのだが、積分の参考書を教えてくださった先生は、別の科目の担任。もともと数学が専門だったそうで、ご自身が高校生時代から愛用していた参考書を教えてくれたのだ。な、なんてありがたいことだ。さっそくAmazon.co.jpに注文した。いま受講している10科目の授業のなかで、「統計学I」だけが、積分が登場したとたんにワケワカメになってしまっている。ここをなんとか克服しないと……。

 というわけで英語にもどる。
 これまで4回のスピーキングの授業では、アメリカ人女性教師が電話で質問してくる内容について回答するスタイルだったが、最終回の今回は、こちらが教師に、なぜ英語教師になったのか……といったことを質問する内容。最低10項目の質問を準備しないといけないのだが、やはり、受けを狙わないとなあ……と、あれこれ知恵を絞る。1回目が22点、2回目が23点、3回目が24点……と、まるで自信のなかった英語のスピーキングの授業が、なぜか順調にポイントアップしていたのだが、前回の4回目で23点にダウン(25点満点)。最初は22点で喜んでいたのに、次第に欲が出てきたのか、点が下がると、なぜか悔しい。
 午後8時、電話がかかってきて授業の開始。こちらが質問するせいか、かなりスイスイと会話もはずみ、最後は、ミネソタ出身の教師に、「好きなメジャー・ベースボール・リーグのチームは?」と質問。もちろん「ツインズ」という回答を期待してのもの。ついでに松井やイチローの話題になり、日本のプロ野球の話になって、「バーゲンセール期待で西武ライオンズを応援している」ことを告白。最後の授業のお礼を述べて、和気藹々のうちに授業が完了したのであった。
 授業のあとは、またイラストのつづき。

07月05日(火)▼な、な、なんと、英語で満点!

 終日、イラストの仕事。ちょっと大きなサイズだったせいで、予想外に時間がかかってしまった。先週、寝込んだのが遅れの始まりだったな、やはり。
 夜、英語のチューター(教師)からメール。おおお、昨日の英語の課題が、な、なんと25点! 満点ではないか。文法の部分でマイナーコレクションが2つほどあったが、オマケしてくれたらしい。英語なんて中学生のときから大の苦手で、高校生のときには、かろうじて赤点にならない程度の成績で、高卒後は、34歳でパソコン通信を始めるまで、英語なんてものとは無縁の生活を送ってきた。パソコン通信のおかげで英語の読み書きをするハメになり、その延長で外国人の知人、友人もたくさんできて、会話せざるを得ない状況もつづいていたのだが、実際のところ、英作文も英会話もまるでダメだった。
 パソコン通信をはじめたばかりの頃、アメリカのネットにぼくが書き込んだメッセージを見て、「日本の恥だと思った」と言っていた英語に堪能な人もいたし、1991年にフランスに出かけたときには、ぼくのカタコト英語を聞いていた現地駐在の日本人ビジネスマンが、あとで食事のとき、少しお酒が入った勢いで、「あんな英語で、よく外国人と話せますね」と本音を語ってくれた。
 ヘボなものはヘボなんだから、しかたがないではないかと開き直ってみても、やはり、それはそれでトラウマになるってものである。
 でも、海外に出かけたとき、とりわけアメリカあたりでは、韓国系、中国系の人たちは、それぞれの国の訛りが入った英語で、平気で、白人や黒人とも会話しているのに、なぜか日本人は、日本語訛りの英語では話さない。カタカナ英語を恥ずかしいと思っているらしい。ぼくは、中国系、韓国系の人たちの態度のほうが正しいと思っていた。訛りがあろうと、文法が間違っていようと、身振り手振りを交え、手帳に絵を描いたり筆談したりでも、とにかくコミュニケーションするほうが大事……と思っていたので、会話するときも、いつも頭の中で英単語にカタカナのルビをつけてから話していた〔『「超」英語法』(野口悠紀雄/講談社/2004年3月刊/1,575円)でも、同じ方法が紹介されていた。しかし、こんな本を見つけるたび、すぐに買ってしまうのも、やはり英語トラウマのなせるワザなんだろうなあ……〕。
 こんな方法だと限界があるのも確かだが、とりあえずコミュニケーションできないよりはマシである……と強がってはいても、やはり限界は限界なのだ。そこで昨年になって思いついたのが、ポータブルMP3プレーヤーで英会話の教材CDを聴くこと。ダイエットのためのウォーキングや外出の際、ずっと英語を聞いていたら、たしかに英語の内容が聞こえるようになった。この経験がなければ、おそらく、大学の英語の受講レベルも、もっと低かったことだろう。
 しかし、数十年にわたる英語コンプレックス&トラウマをつづけてきた身には、オマケがあったとしても満点は快挙。イラストの仕事を終えた明け方、寝る前に、ひとりビールで乾杯した。
 あ、「統計学I」の第2回レポートも送信。狙いをはずしているような気がして怖い。

07月06日(水)▼石ノ森章太郎先生の思い出

 イラストは完成したものの、このイラストに添える文章の原稿が残っていた。石ノ森章太郎先生についての思い出だが、そんなこといわれたら単行本1冊分くらいは書ける自信がある。それだけに規定の枚数ではおさまらず、どんどん文章の量が増えていく。途中から削りはじめるが、また書き足して、いつまで経っても終わらない。とりあえず、今日の完成は断念。
 平行して大学の授業も受講。すでに完了した科目もあるせいで、

07月07日(木)▼ビールを飲みつつ資料読み

 午後、石ノ森章太郎先生のヒーローキャラクターのイラストと、思い出をまとめた文章の原稿を送信。あ、イラストのほうは容量が大きいため、ダウンロードしてもらっています。
 一息ついたところで新企画用の資料本をリュックサックに詰めて外出。喫茶店をハシゴして読書をつづけ、最後は高円寺の居酒屋に入り、焼き鳥と生ビールで読書。ついでに企画要旨をまとめるためにノートまで取る。とりあえず新企画の方向づけができたところで別の店に移動。軽くビールを飲んで、なじみのお客と歓談し、バスのあるうちに帰宅。

■今日、買った本

マンガ表現学入門『マンガ表現学入門』(竹内オサム/筑摩書房/2005年6月刊/1,995円)........この本は、先週のうちに書店で購入し、時間のあるときに読もうとしていたのだが、どうも読み進めるのがツライ。面白さ、新奇さ(トリビアみたいな)を期待して読んだこちらが悪いのか……。

『無限のなかの数学』(志賀浩二/岩波新書/1995年8月刊/777円)........積分のことが書かれているようで、それを期待して買ったのだが、ちょっと期待はずれ。目次だけでなく、もう少し内容を確認してから買えばいいのに……。

マンガ おはなし数学史―これなら読める!これならわかる!『マンガ おはなし数学史―これなら読める!これならわかる!』(仲田紀夫、佐々木ケン/講談社ブルーバックス/2000年12月刊/987円)........もう少し数学と仲良くしようと思って購入。とりあえず概略はわかる。ああ、でも、あたしなら、マンガの構成も、もっとちがうスタイルになりそうだなあ……なんて方向に意識がいってしまって、肝心の内容が頭に入らないのは、先日の『マンガ微積分入門』と同じ。

07月08日(金)▼原稿の直し

 想定内のできごとだったが、やはり、石ノ森章太郎先生について書いた文章の量が多すぎて、半分に減らしてほしいとのこと。こうなったらバッサリ削るしかない……と覚悟を決め、エイヤッと原稿を切り詰めてメールで送信。
 今週の授業で残っていた「統計学I」を受講するが、少し前に戻って、つっかえていたところを再受講する。オンデマンドでバックナンバーを引き出し、再受講できるのが、この通信課程のいいところ。例題を解きながら受講したいったら、なんとかネックになっていた確率分布も、なんとか理解できるようになってきた。その勢いで、今週分の授業も受講。問題もちゃんと解けたぞ!
 来週は、取材に打ち合わせに打ち上げに……と外出する日が多いので、レポートも前倒しで進める。とりあえず今日は、10日が締切の「健康福祉産業工学」のロボットの仕様書を完成させて送信。つづいて同じ科目の「ネットワーク事例」の課題に取りかかる。こちらはLモードやテレビ電話を使った高齢者のサポートについての企画づくり。Lモードは、NTTでダイヤルQ2を立ち上げたとき、企画メンバーの一員に巻き込んでくれたOさん(女性)が担当してスタートさせたシステムだが、残念なことに成功しているとは言い難い。Oさんは、どうされているんだろうと検索してみたら、今月から関連会社の社長になっていた。Lモードからは離れてしまったということかなあ……。

07月09日(土)▼引き籠もり

 どうも閉じ籠もる日が多いので、今日は、外で原稿&レポートをやろうと思っていたのだが、出かけようとしたら土砂降りの雨。外出は断念し、家に籠もって原稿とレポートの準備。

07月10日(日)▼資料の買い出し

 朝まで資料を読んでいたせいで、起床したのは正午過ぎ。晴れていたので徒歩で西武池袋線の最寄り駅まで出かけ、電車で池袋まで。ジュンク堂に本の買い出しに出かけたのだが、短時間ですませる予定が、結局2時間半もいた。
 本を買ったあとは、急いで電車で最寄り駅までもどり、駅前のコーヒーショップで読書&レポート書き。午後8時過ぎまでねばり、徒歩で帰宅。すぐにF1イギリスGPがスタートするが、佐藤琢磨のマシンにトラブルが出てスタートできず。その後、ピットからスタートしたが、日本人ファンにはイライラと脱力がつづくシーズンである。レース内容にはドラマチックなところもなかったが、今日は、よく寝ていたせいか、レース観戦中に眠ることはなかった。
 F1観戦後は、英作文の課題。転職したがっている架空の従業員をつくり、彼の転職先に提出する推薦状を書くのが課題。転職先はピクサー、推薦状はスティーブ・ジョブズにしてしまった……。

■今日、届いた本

アイデアのつくり方『アイデアのつくり方』(ジェームス W.ヤング(著),今井茂雄(訳),竹内均(解説)/TBSブリタニカ/1988年3月刊/816円)........どんなアイデアのつくり方をするのか気になって購入。拙著『電脳文章作法』で書いたのと同じ内容で安心した。「アイデアとは何か?」を分析すれば、結局、同じ結論になってしまうのだ。1939年にアメリカの大学院の教材として使われ、最初に出版されたのが1965年。日本での初版が1988年で、今日届いたのは2005年5月27日付けの第51版。ワタシハ、コンナ本ヲ書キタイ……。

解析入門『解析入門』(S.ラング著/松坂和夫&片山孝次・訳/岩波書店/1978年3月刊/4,410円)........先日の日記で積分がわからないとコボしていたら、大学の先生からメールで推薦されたのが、この本。わかるかどうか自信はありませんが、とりあえず、トライしてみます。

『行動分析学入門』(杉山尚子、佐藤方哉、マリア・E.マロット、島宗理、リチャード・W. マロット/産業図書/1998年4月/3,780円)........大学の「インストラクショナル・デザイン」の参考書。本当は先週のうちに届いてほしかった。まだ一部しか読んでませんが、ノンフィクションではありますがストーリー形式の事例が先に紹介される形で、いかめしい題名の割には非常に内容がわかりやすい。自分の仕事に活かせそうなインスピレーションが湧く。

『授業が変わる―認知心理学と教育実践が手を結ぶとき』(ジョン・T. ブルーアー/松田文子、森敏昭・訳/北大路書房/1997年9月刊/3,360円)........上に同じ。この2冊が届いていれば課題BBSも、もう少し建設的な討議ができたかもしれない。

■今日、買った本

ユビキタス社会のキーテクノロジー『ユビキタス社会のキーテクノロジー』(東倉洋一、山本毅雄、上野晴樹、三浦謙一/丸善ライブラリー/2005年6月刊/798円)........大学の「健康福祉産業工学」で提出された「高齢者のためのネットワークについての考察」を題材にした課題レポートの参考に購入。うーん、ちょびっとくらいは参考になるかな……。

落語家になりたい!『落語家になりたい!』(春風亭正朝・監修/河出書房新社/2005年6月刊/1,260円)........落語家ごっこをしよう……という発想で書かれて入門書。落語家になるための修行のことなどが書かれているのかと思ったら、なかった。文字は大きいし、中身が薄い。ページも薄い(96ページ)。あっというまに読んでしまいましたよ。この値段だったら、もっと中身を詰め込んでほしい。「タイガー&ドラゴン」人気に乗っかっただけみたいな企画……と言われてしまいそう。喬太郎師匠のマンガが見られたのはよかったけれど……。

名人―志ん生、そして志ん朝『名人―志ん生、そして志ん朝』(小林信彦/朝日選書/2003年1月刊/1,260円)........志ん生についての文章は、前に別の本で読んでいたけれど、それに、志ん朝の死に触発されて書かれた文章などを加えた落語の本。こんな本が出ていたのに気づかず、発見と同時に衝動買い。ただ、江戸っ子でもないワタシは、この本のように、落語を江戸・東京人のものとして語る特権的な姿勢には(ってワケでもないんですが、ちょっとヒガミ根性で)、ちょいと、ついていけないところもあるかも。お気楽に落語を聴きたいクチなもので。

別役実のコント教室―不条理な笑いへのレッスン『別役実のコント教室―不条理な笑いへのレッスン』(別役実/白水社/2003年11月刊/1,785円)........コントやお笑いの書き方についての本といえば、『井上ひさし笑劇全集』(上下巻・絶版。てんぷくトリオの座付き作者として書いた作品や、コントの書き方が紹介されていた)、『武器としての笑い』(飯沢匡/岩波新書/1989年1月刊/693円/絶版?)くらいしか思いつかなかったのだが、久々に演劇のコーナーなど覗いてみたら、こんな本が並んでいた(『井上ひさしの笑劇全集』は、本書でも紹介されている)。笑いのパターンが分類されていて、さらに、ジョーク集や1コマ漫画を題材にした「笑い」のつくり方が紹介されている。ギャグマンガ家をめざす人にも参考になりそう。

【参考】
『井上ひさし笑劇全集 上 (1)』(井上ひさし/講談社文庫/1976年3月刊/絶版)
『井上ひさし笑劇全集 下 (2)』(井上ひさし/講談社文庫/1976年4月刊/絶版)
『武器としての笑い』(飯沢匡/岩波新書/1989年1月刊/693円/絶版?)

『太平洋戦争の謎―魔性の歴史=日米対決の真相に迫る』(佐治芳彦/日本文芸社・日文新書/2001年12月刊/720円)........ちょいとまた架空戦記を再開するので、そのイマジネーションつくりの参考に。


日記一覧に戻る