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■ 05年06月下旬の日記

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06月21日(火)▼落語会「つくしたい文左衛門withわか馬」

川柳つくしさん
■紅一点の川柳つくしさん。あの川柳川柳師匠のお弟子さんで、しかも、バカ田大学の隣の大学出身です。
3人落語「子ほめ」
■三人落語「子ほめ」のスタート。左は橘家文左衛門師匠、右は鈴々舎わか馬さん。

3人落語「子ほめ」
■「子ほめ」の1シーン。

3人落語「のざらし」
■三人落語「のざらし」の1シーン。

鈴々舎わか馬さんの「たが屋」
■トリをつとめた鈴々舎わか馬さん。ネタは「たがや」でござい。


 午後、西武新宿線で沼袋まで向かい、ここからバスで中野まで。夕方から中野芸能小劇場で開催される落語会「つくしたい文左衛門withわか馬」に出かけるため。
 時間が余ったので、100円ショップで買い物し、ブロードウェイをうろうろ。喫茶店に入り、ノートパソコンで原稿を書くが、エアコンが効き過ぎで身体が冷える。今年、初めて半袖で外出したが、エアコンに身体が慣れるまで、しばし、体調不良が続きそうな予感。
 落語会は、着物の着替え競争があったり、3人落語があったりと、企画面でも楽しませてくれます。
 紅一点の川柳つくしさんは、早稲田大学の落研出身。今回は新作落語で楽しませてくれましたが、OLものの1人コントなども笑わせてくれます。早稲田大学学友の皆さん、これから、ぜひとも、ご贔屓に。
 橘家文左衛門さんのネタは「竹の水仙」。左甚五郎が主人公の、お馴染みの一席。ふてぶてしいのが持ち味。
 鈴々舎わか馬さんは、先日、ネタおろしを聞かせてもらった「たがや」。やっぱり声がいいですね。前回につづき今日もトリでしたが、二ツ目なのに、トリを演ってもおかしくない風格が出てきています。
 帰宅すると、昨日の英会話テストの結果が。23/25点。うう、初めて、前回よりも点が落ちた。

06月22日(水)▼たぶん仕事と勉学に励んでいた

 ……と思う。あ、4ヶ月ぶりにプールに出かけたのだが、50肩(このせいでプールを休んでいた)が完治しておらず、やはりクロールはダメ。ウォーキング500メートルと平泳ぎ100メートルほどで切り上げる。

06月23日(木)▼イラストの打ち合わせ

 駅前の喫茶店で、某社の編集者と打ち合わせ。秋に発売予定のムックに掲載されるイラストとコラムを依頼されてのもの。久々に描くキャラもあれば、いちども描いたことのないキャラもある。ワクワクするような怖いような……さて、どんなタッチで描こうかな。

06月24日(金)▼また落語へ

 今日は、高円寺ノラやで開かれる毎月恒例の鈴々舎わか馬さんの勉強会「鐙の会」へ。
 本日のお題は「堀之内」に「弥次郎」。両方とも何度も聴いたことがある噺だが、寄席で聴いていたせいか、いつも途中で終わるショートバージョンばかり。どちらも、こんな噺だったのか……と新しい発見があり、しかも、わか馬さんも顔面汗まみれの熱演で、最後まで堪能できました。
 ところで気になったのが堀之内のおそっさままでの距離。粗忽者の主人公は神田の長屋暮らしだそうだが、神田淡路町を起点に、杉並区堀ノ内にある妙法寺までの距離を調べてみた。
マップファンの「るーとMap」で最短距離を選ぶと靖国通り、青梅街道経由で11.3km。往復で22.6km。
 しかも落語の粗忽者は、いちど方向を間違えて、両国まで行っている。こちらは片道2.3km。往復で4.6km。ということは、この日、粗忽者が歩いた距離は27.2kmになる。平均時速を4km/hとして、約7時間。昔の人は足が丈夫だなあ……と変なことに感嘆。
 落語のあとは、わか馬さんのバースデーパーティーも兼ねた打ち上げを楽しみ、明日は「合コン」があるため、早めの退散と相成りました。

06月25日(土)▼「インストラクショナル・デザイン」の授業のコンパ

eスクールの看板 今日は夕方から池袋で、早稲田大学人間科学部eスクールで「インストラクショナル・デザイン(通称ID)の3クラス合同コンパ。もちろん男女いっしょの「合コン」である。ワハハ(何がワハハだ)。
 今回、最年長ということで(ホントか?)司会役を頼まれてしまったため、あらかじめ、進行用のメニューを一部で話題の高橋メソッドをマネして、デカ字でプリント。このほかに校歌斉唱用のカラオケCDをかけるためのでっかいラジカセも持参。
 会場となる池袋西口の居酒屋前に少し早めに到着すると、突然、名前を呼ばれる。大学の学友かと思ったら、これが特撮業界では知らない人のいないショッカー大野さん。こちらの宴会が開かれる居酒屋と同じビルの中にある居酒屋で、「仮面の忍者赤影」に出演していた青影さんを囲む会があるのだとか。お互いの開会時間まで、近況などを伝え合ったあと、それぞれの会場へ。
 IDコンパの会場には学生15名、担当のK先生、N教育コーチが出席。自己紹介などのあと、K先生のミニ講義などもあり、さらには校歌と応援歌の斉唱もあって、あっというまに2時間半が過ぎる。
 2次会はカラオケ。出席していた女性が、いきなり『ゲームセンターあらし』を歌い出してびっくり。京大の博士課程まで出た人なのに……その落差にビックリ。そのあともアニメソングを連発で、またもビックリ。しかも七色の声を使い分けている。『あらし』のカラオケの背景に流れていた映像がバカバカしくて、こちらも吹き出しそうになった。
 さらに3次会にも参加して、最終1本前の電車で帰宅。ノートパソコンを立ち上げて、撮影した写真の整理をしているところで意識がプッツン。自分のイビキに気づいて目が覚めたら座椅子にもたれたまま眠っていたらしい。汗びっしょりだったので、シャワーを浴びてから寝直しした。

06月26日(日)▼ロボットの課題

 終日、「健康福祉産業工学」の課題に取り組む。前回、提出した介護ロボットを発展させて、さらに細かく煮詰めたもの。イラストも添えて送信。

06月27日(月)▼『富士スピードウェイ最初の40年』

 今年のインディ500中継(GAORA)は、わがままをいって解説者の役を降板させていただいたが、そのかわりに解説者をつとめてくださったのが、モータースポーツ歴史家(ヒストリアン)の林信次さん。その林さんから、大型本の新刊が届きました。
 その名も『富士スピードウェイ―最初の40年』(林信次/三樹書房/2005年6月刊/2,520円)
 題名のとおり、富士スピードウェイの誕生から改装前の休業に入るまでの40年間を綴った本です。モータースポーツ歴史家(ヒストリアン)たる林さんでなければ書けない本でしょう。
 ちなみに私の名前も、「芸能人やスポーツ選手」という項に登場しておりました(^_^;)。ああ、若気の至りで恥ずかしや。
「GC」なんて言葉を聞いて胸がキュンとなる人、ぜひ、お買い求めください!
 また林さんは、読売新聞のサイトで、モータースポーツファンのマニアゴコロをくすぐるようなコラムを、もう長いこと連載中しています。興味のある方は以下のURLをクリックしてください。

 http://www.yomiuri.co.jp/atcars/ms/circuit/

■今日いただいた本
富士スピードウェイ―最初の40年『富士スピードウェイ―最初の40年』(林信次/三樹書房/2005年6月刊/2,520円)

06月28日(火)▼推理作家協会賞授賞式

 午後、新橋の第一ホテル東京で開催された日本推理作家協会賞授賞式へ。夏休みにまとめて仕事をしようと打ち合わせを兼ねての出席。
 会場で有楽出版社のMさんにも遭遇し、ちょっと、お休みをもらっていた架空戦記の注文も受ける。なんでも電話で自作を催促してくれた読者の方がいたらしい。その読者の方、「マイルとノットをきちんと書き分けている数少ない架空戦記作家のひとり」と言って褒めてくださったらしいのだが、小説デビュー作の『漆黒の独立航空隊』で「時速○ノット」と書いてしまって、ヨットマンの阿川大樹さんから指摘を受けて以来、注意するようにしていたのでありました。マイルと海里の使い分けは、「行きがマイル、帰りが海里」ってことは知っていたのになあ……といっても、これは女性漫才師のネタの話です。
 同業者の皆さんにも久々にお会いして、ちょっとエネルギーを補充した気分。とはいえ、まだ受講すべき講義が残っているので、そそくさと帰宅。

06月29日(水)▼資料読み

 本の買い出しに出かけ、あれこれ資料読み。仕事が1本中断しているのだが、そちらの関連の資料も買っておく。思い立ったときに買っておかないと、あっというまに書店の店頭から消えてしまうため。

■今日買った本

マンガ・微積分入門―楽しく読めて、よくわかる『マンガ・微積分入門―楽しく読めて、よくわかる』(岡部恒治&藤岡文世/講談社ブルーバックス/1994年2月刊/1,029円)........大学の授業で必修科目の「統計学I」を受講しているのだが、分散だの標準偏差だのはスラスラと頭に入ったのに、まるで記憶になかった「Σ」の計算も問題なくできるようになったのに、統計から確率に入ったとたんに、ついていくのがしんどくなった。確率の授業そのものは問題ないのだが、途中で「積分」の話が出てきてしまったのだ。積分がわからなくても問題はなさそうなのだが、どんなものなのか知っていないと今後の統計学以外の授業にも支障が出てきそうな予感。大学の授業は、先に進めば進むほど、実験調査というデータとの格闘が増えるからだ。
 積分については、その名前しか記憶にない。微分についても同じである。はるか昔、40年近くも前の高校生時代に学んでいるはずなのだが、学んだのかどうかさえも思い出すことができない。高1のとき、ちょっと勉強したら95点という信じられない高得点を取り、「やればできる」というエクスキューズを自分に与え、母親にも納得させ、以後、マンガ家になるためには不要と思われた数学の授業は、とりあえず留年にならない程度にだけ授業を受け、テストでも点をとって卒業した。あ、高3のときは数IIIの担任が教頭先生で、出欠をキッチリとっていたうえに、出席さえしていれば単位はくれると言っていたので、しかたなしに授業をまじめに受けたら、なぜか高得点がとれたことがある。でも、そのとき、どんな問題で高得点がとれたのかも、まるでサッパリ憶えていない。
 しかし、その「積分」というものを学んだのかどうかさえも、まるで記憶になかったのだ。
 25年ほど前、初めてパソコンを買ったとき、BASICでゲームを作ろうとしたことがある。あの「スタートレック」を真似たゲームだった。このとき、ミサイルを発射する方角、飛行距離を決めるために必要になったのが三角関数だった。こちらは多少は憶えていたのだが、記憶があやふやだったので、中学生向けか高校生向けの数学の参考書を買ってきて復習したことがある。中高生のときは勉強を拒否していたのに、パソコンを始めてから向学心というものに目覚めたのかもしれない。
 というわけで「積分」についても知りたいと思って、とりあえずマンガでわかるという入門書を買ってきたのだが、マンガについては、絵も構成も、失礼ながら素人レベル。学習マンガ、情報マンガを多数執筆してきた経験があるために、マンガの表現にばかり目と意識がいって、肝心の積分のことがわからない。微分は、もっとわからない。それでも10年間で20刷。きちんと積分を勉強して、もっとわかりやすいマンガ入門書を描いてやりたい! と痛切に思ったのであった。
 で、肝心な積分のことは、いまだに理解できていない……。

プロ作家養成塾―小説の書き方すべて教えます『プロ作家養成塾―小説の書き方すべて教えます』(若桜木虔/KKベストセラーズ・ベスト新書/2002年3月刊/714円)........前に単行本を買ったような気もするのだが……。

冲方式ストーリー創作塾『冲方式ストーリー創作塾』(冲方丁/宝島社/2005年6月刊/1,365円)........ようやくストーリーに特化した小説の書き方が出てきた。

映画ライターズ・ロードマップ―〈プロット構築〉最前線の歩き方『映画ライターズ・ロードマップ―〈プロット構築〉最前線の歩き方』(ウェンデル・ウェルマン著/吉田俊太郎・訳/フィルムアート社/2005年3月刊/2,310円)........マンガや小説は個人の創作物でもあるせいか(アシスタントを使うマンガも、キャラクター造形やストーリー作りの段階では基本的には個人)、創作技術、創作技法といったものが「言葉」で残される機会は少なかった。その点、映画や芝居では、多くの作劇技法の本が書かれている。これも集団で物語を作るからだろう。関わる人数が増えれば増えるほど、そのマニュアルや設計図(脚本)が重要になる。いま関わっている仕事の参考書であり、将来に向けての参考書でもある。

アカデミー賞を獲る脚本術『アカデミー賞を獲る脚本術』(リンダ・シーガー著/菊池淳子・著/フィルムアート社/2005年4月刊/2,520円)........同上。

もしも義経にケータイがあったなら『もしも義経にケータイがあったなら』(鈴木輝一郎/新潮新書/2005年6月刊/714円)........あっというまに読めた歴史トリビア本。経営者向けの処世訓のような文章が出てくると、ちょっと引いてしまったけれど(個人的に合わないという意味で)、それ以外は実に面白い。乗り物の中や風呂の中で一気に読了。

06月30日(木)▼新聞の取材を受けた後、めまいクルクル

 どうも睡眠不足が重なったせいか、身体が重苦しい。昼前に起きるも寝たりず、食事後、ふたたび布団へ。1時間ほど寝たあと、自宅で日本経済新聞の取材を受けるはずだった……が、記者の方をクルマで向かえに行き、家に着いてクルマをガレージに入れようとして後方を振り返ったとたん、いきなり目まいがクラッ! 目が回るような感じで、バックがうまくできない。必死の思いでクルマを入れるが、激しい吐き気とめまいがつづく。やっと家の中に入って水を飲み、なんとかインタビューを受けるが、途中から意識モーロー。
 1時間ほどで取材は終わったが、クルマを運転する自信がない。しかたがないので記者さんは、カミサンに送ってもらい、こちらは布団の中にバタン。あとはずっと寝て過ごす。


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