■ 05年06月中旬の日記

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06月11日(土)▼紀伊國屋書店まで本の買い出し

 仕事と課題の両方で、どうしても体系的に読みたい本があり、ネットで紀伊國屋書店新宿本店に在庫があることを確認したうえで、買い出しに出かける。
 目的の本以外にも、あれこれと購入していると、あっというまに夕方。高円寺にまわって焼鳥屋に飛び込み、生ビールを呑みながら読書。精子の本を読みながらのビールというのも、乙なものである。
 読まなければいけない本の数が多いので、マーカーとポストイットを駆使しながら必死の速読。しかし、視力の関係で、昔のようには速読が利かない。
 2時間弱かけて5冊ほどに目をとおしたところでシマを変えると、早稲田大学人間科学部にも教科書を納入している某学術出版社の編集者と遭遇。これ幸いと参考書のことなどで相談にのってもらい、夜もふけたので、さて帰ろうか……と思っていたら、そこに独演会を終えた某師匠一行が到来。つい帰りそびれて、結局、電車がなくなり、タクシーで帰宅。

■今日、買った本

精子の話『精子の話』(毛利秀雄/岩波新書/2004年5月刊/777円)........「発達生物学」レポート用資料。

性転換する魚たち―サンゴ礁の海から『性転換する魚たち―サンゴ礁の海から』(桑村哲生/岩波新書/2004年9月刊/819円)........上に同じ。

オスとメス 性の不思議『オスとメス 性の不思議』(長谷川真理子/講談社現代新書/1993年3月/777円)........上に同じ。「発達生物学」の課題レポートのテーマが「発生における卵と精子の共同作業」というものなんです。

『老化とは何か』(今堀和友/岩波新書/1993年9月刊/735円)........「発達生物学」の参考資料であると同時に仕事の資料。そもそも、この科目を選択した動機のひとつに、小説のアイデアを補強するための基礎教養になれば……というのがありまして……。

ヒトの遺伝『ヒトの遺伝』(中込弥男/岩波新書/1996年1月刊/819円)........上に同じ。

ヒトゲノム―解読から応用・人間理解へ『ヒトゲノム―解読から応用・人間理解へ』(榊佳之/岩波新書/2001年5月刊/735円)........上に同じ。レポートはともかく、創作のヒントにするには、結局、コツコツと新しい情報をコツコツと積み上げていくしかありません。

生物の小事典『生物の小事典』(石浦章一&小林秀明&塚谷裕一/岩波ジュニア新書・事典シリーズ/2001年2月刊/1,470円)........高校のとき生物なんて、ほとんどサボっていたので、基本がわからないのであります。

心理学ってどんなもの『心理学ってどんなもの』(海保博之/岩波ジュニア新書/2003年3月刊/777円)........「基礎心理学」の授業を受け、同時に教科書や参考書も買ったのだが、「わかる」というレベルには至っていないので、スタート時点のハードルを下げてみることにした。

深海のパイロット『深海のパイロット』(藤崎慎吾&田代省三&藤岡換太郎/2003年7月刊/光文社新書/893円)........仕事の参考資料。ダブっているような気もする……ああ、いまGrepで検索したら、発売直後に買っていた……。読まないうちに、どこかに潜り込んでしまったらしい。

ギリシア神話 -神々と英雄に出会う『ギリシア神話 -神々と英雄に出会う』(西村賀子/中公新書/2005年5月刊/861円)........新企画の資料。

『ギリシア神話』(中村善也&中務哲郎/岩波ジュニア新書/1981年1月刊/819円)........上に同じ。

トロイア戦記『トロイア戦記』(クイントゥス著/松田治・訳/講談社学術文庫/2000年9月刊/1,470円)........上に同じ。

『戦略爆撃の思想〈上〉ゲルニカ‐重慶‐広島への軌跡』(前田哲男/現代教養文庫/1997年2月刊/1,121円)........倒産してしまった出版社の現品限り棚で購入。Blog「すがやみつるの雑記帳」で話題にした重慶爆撃のことも書かれている本。こちらは版元が倒産したため、ダブりを承知で購入。

『戦略爆撃の思想―ゲルニカ―重慶―広島への軌跡〈下〉』(前田哲男/現代教養文庫/1997年2月刊/1,121円)........上に同じ。

帝国ホテル物語『帝国ホテル物語』(武内孝夫/現代書館/1997年5月刊/2,310円)........拙著『旭日のGP』を書く際、資料として探し求めていたのに、どこの書店でも古書店でも入手できなかった本。偶然、紀伊國屋書店新宿本店で見つけて買ってきたのだが、いつのまにかアマゾンでも購入可能になっている(しかも1点在庫あり)。買ったのは1997年6月の第2刷だけれど、本当に本の流通はややこしい。


06月12日(日)▼「マンガ論の挑戦」最終回

 睡眠不足がつづいていたせいか、ビールがよく効いてグッスリ。ハタと目が覚めると午後2時ではないか。午後3時から早稲田大学エクステンションセンターの日曜講座「マンガ論の挑戦」最終回があるというのに、なんてこった。しかも、昨日、自転車を駅の近くの駐輪場に置き去りにしてあった。
 大あわてで髭をそり、着替えをして、急ぎのメールの返事を書いて、家を出たのは14時15分。急ぎ足で西武新宿線の最寄り駅へ。14時34分の各駅停車に乗り、上石神井駅でと急行に乗り換えて高田馬場に到着したのは14時50分。こんなときに限ってパスネットの料金が足りず、料金を精算。駅前にバスがいたが、急いでいたのでタクシーに。ところがタクシー乗り場では、前に並んでいたのが高齢のご夫妻。しかも大きな荷物を持っていて、それをトランクに積んだり、ご自身たちが乗車するのにも時間がかかる。急いでいなければココロにもゆとりを持って待っていられるのだが、さすがに遅刻しそうだとイライライラ。
 そのタクシーが発車しようとして急停止。目の前に別のタクシーが停まり、お客を降ろしはじめたのだ。こちらも高齢のご夫妻で、杖をついたご主人が降車するのに時間がかかる。そこでタクシーが詰まってしまったため、こちらが乗るべきタクシーも前が詰まって乗り場まで来られない。こんなところでイライラしても、寝坊した自分が悪いのだ……と達観し、えいとココロを落ち着ける。
 やっと順番がまわってきたタクシーに乗り、早稲田大学正門前のエクステンションセンターに着いたのは15時05分くらい。あわててエレベーターで5Fに向かい、こっそりとドアを開けて教室に入る。ちょうど講義が始まったばかりで、なんとかセーフ。
 今回の講座は、前4回の講義のまとめで、4人の講師がそろっての補足説明や質疑応答など。途中の休憩時間に、同じ受講生の某自動車会社社員の方が、持参した1970年発行の「女性自身」を見せてくださる。ぼくが編集を担当した『海を見ていたジョニー』と『劇画よど号』が掲載されたもの。どちらも宮谷一彦さんが描かれたものだ。『よど号』はゲラを持っているが『海を見ていたジョニー』に対面したのは35年ぶりとあって、涙がチョチョ切れそうになる。いいものを見せていただいて、ありがとうございました。
 講義のあとは、講師の夏目房之介さん、伊藤剛さん、瓜生吉則さん、津堅信之さん、そして、同じく受講にきていた藤本由香里さん、元講談社のT井さんと一緒に蕎麦屋に出かけて打ち上げ。マンガと周辺の楽しい話題で、あっというまに3時間近くが経過。帰りは神楽坂から地下鉄東西線に乗り、高田馬場で西武新宿線に乗り継いで、急ぎ帰宅。
 家に着くと同時にパソコンを立ち上げ、明日が締切の英語の課題を片づける。今回のテーマは、これまでの人生で起きた大きな変化について手紙で書け、というもの。内容は不安だが、とにかく書いて提出。
 深夜、F1カナダGPを観戦。面白いようなつまらないような……。

06月13日(月)▼レポート執筆開始

 昼前に起床し、課題レポートに着手。仕事の締切も煮詰まっているし、次の仕事も待っている。少し気合いを入れなくては……。終日、パソコンに向かう。

06月14日(火)▼原稿とレポートと……

 資料を読みあさり、原稿を書き、大学の「情報と職業」の課題レポートの準備にかかる。レポートのテーマは「Googleのビジネスと将来」。「データマイニングの歴史」という観点から、世界初のオンラインデータベース「Dialog」を起点に、Yahoo!を経て、Googleに至る道をたどり、Googleが連発する新サービス、新ツールを紹介しつつGoogleの将来を考察することにしたが、また長いレポートになりそうな予感。

06月15日(水)▼レポートと原稿と

 パソコンにへばりついています。

06月16日(木)▼今日もレポートと原稿と

 引き籠もってます。

06月17日(金)▼打ち合わせ

 午後、いま取りかかっている本の打ち合わせを吉祥寺の喫茶店で。出版社(クライアント)、編集者、デザイナー、原作者(わたし)、マンガ家が集まり、3時間半かかってタイトルを決めたり、表紙のデザイン案を考えたり。手前味噌ではあるが、こんなに面白い本は久しぶり。出版されたら、たぶん、評判になること間違いなし。
 帰途、書店に寄って資料になりそうな本を数冊購入するが、詳細はまた。帰宅すると楠木誠一郎さんの新刊が届いていた。

■今日とどいた本
女王さまは名探偵!『女王さまは名探偵!』(楠木誠一郎/講談社・青い鳥文庫/2005年6月刊/704円)........歴史ジュブナイルミステリーの定番から新古典になりつつある楠木誠一郎さんの歴史名探偵シリーズ最新刊。あじゃ、今回は、ヒミコが登場だ! 詳細は楠木誠一郎さんの公式サイトにて!

06月18日(土)▼レポートの追い上げ

「情報と職業」のレポートを追い上げ、なんとか徹夜で完了。今回のレポートは400字詰め原稿用紙換算で56枚。A4サイズの用紙にプリントしたら資料ページも含めて21枚になった。今回はPageMakerで編集し、AcrobatでPDFに変換して送信。

06月19日(日)▼来客きたる

さくらんぼ1さくらんぼ2
さくらんぼ3

 今日は来客があるので早起き。クルマも洗ったりして、お客さんがいらっしゃるのを待つ。午前11時すぎ、山梨からいらした来客は、写真のようなおみやげを……(写真をクリックすると拡大写真が表示されます)。
 昼食は三鷹まで出かけ、お客様と懐石料理。クルマで出かけたので、ビールもお酒も飲めないのが残念。
 会食後、帰宅してから少しうたた寝し、そのあとで「発達生物学」の課題レポートに取りかかる。課題のテーマは「卵と精子の共同作業」。ネットの授業だけを聴いていても理解できないところがあったため、新書の入門書を何冊も買って読でいたのだが、そのあとで授業を聴き直したら、だいぶわかるようになった。やっぱり教科書や参考書があったほうがいい。
 季節柄、庭にいたりするアブラムシをマクラに(アブラムシは単為生殖と有性生殖を繰り返す。しかも胎生だったり卵生だったり。羽があったりなかったり……)、先週、全DNAが解読されたマンモスの話題を出し、そのマンモスが絶滅した理由を述べて、ゲノムインプリンティングのことを持ち出しながらまとめていく。クローンのことも採りあげたかったのだけれど、テーマがズレるのでパス。なんとか深夜に書き上げる。
「Word」での応募が望ましいとされているため「Word」を立ち上げようとしたが、その前にF1アメリカGPをテレビ観戦……と思ったら、なに、これ? たった6台でレース? 最近、F1情報もリアルタイムでは追いかけないため、事情を把握するまでに時間がかかった。結局、6台だけのレースを最後まで見て、心の中でブーイングをしつつレポートにもどる。なんとかレポートを送り、晩酌をして寝たのは午前10時。

06月20日(月)▼また新しい週が……

 あまりにも暑くて午後1時に起床。友人の小説家の取材の手配を仲介しつつ、イラストと文章の原稿を依頼され、その打ち合わせの日程を決める。
 夕方からは、英会話の授業の準備。今回のテーマは、「1.これまでに見た、あるいは受けたプレゼンテーションで、もっとも印象に残っているもの」「2.これまでにひらめいたアイデアで、もっとも良かったもの」「3.これまでに受けた指導で、もっとも役に立ったもの」。これをアメリカ人女性のチューターから尋ねられ、答えなくてはいけない。
 午後8時、電話がかかってきて会話テストの開始。必死に話していたら、制限時間は10分のはずなのに、20分が過ぎていた。
 英会話のテストのあと、授業用のサイトを覗くと、昨日、送信した「情報と職業」の課題レポートに対する採点が、もうつけられている。今回も、満点以上の得点をいただいた。いつも長い文章を読ませてしまって申し訳ありません。次は、一点集中型にします。


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