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■ 05年05月中旬の日記

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05月11日(水)▼大学での講義の準備

 明日、埼玉県の某私立大学で講義があるため、その資料づくり。HTMLファイルにしてOHPを使ったスクリーンに映すもの。以前に使ったものの再利用だが、せっかく授業でウェブデザインを受講しているところなので、W3Cが推奨する方式に書き改める。WZ EDITORを使ってGrep変換したのだが、それでも資料を作り終わったのは明け方。結局、3時間の睡眠で出発することに。

05月12日(木)▼大学講師

 眠い目をこすりながらクルマで大学へ。外郭環状線の流れが良すぎて、東北自動車道に入り損ね、ひとつ先の草加で降りてUターンする。それでも授業には余裕で間に合った。
 授業は「ハッカーの歴史」を中心に最近のインターネットの動向まで。大学1〜2年生が対象の授業だったが、インターネットを使っている人は、ほんの一握り。携帯電話で用がすんでしまうからなのだろう。
 授業の冒頭で、54歳にして早稲田の1年生であることを告げたら、それで学生たちは、おおっとどよめいてくれ、以後、寝る学生は2人くらいだけ。以前の授業は半分くらいの学生が寝ていたのに比べると、格段の進歩か? いちおう大学で学んでいる「インストラクショナル・デザイン」の概念を講義に応用したつもりなのだが、いちばん効果があったのは、やはり「早稲田の1年生」というブランドの力だったらしい。学生には、社会人入試みたいなもので、志望動機書と面接だけで合格したことを正直に告げておいた。
 授業のあと、まっすぐに帰宅したが、頭痛で寝込む。風邪らしい。

05月13日(金)▼風邪だ

 風邪をひいたらしく薬を飲むと、抗ヒスタミン効果で目を開けていられない。少し仕事をしては、あとはウダラウダラ。必死に資料を読む。

05月14日(土)▼風邪だ

 昨日に同じ。残してあった授業の科目を片づける。

05月15日(日)▼夏目房之介さんのマンガ講義

 今日から早稲田大学エクステンションセンターで開催される早稲田大学オープンカレッジの日曜講座に通う。選んだ講座は夏目房之介さんのマンガ学についての講座。風邪薬で眠くなりそうだったが、講義が面白くて眠らずにすんだ。途中、落雷もあれば地震もあって、にぎやかな講義であった。
 帰途、高田馬場にまわり、喫茶店をハシゴして必死に原稿。帰宅後、明日が締切の英語のレポートを書いて送る。途中、BIG BOXの1Fで開催中の古書市で、古書を数冊購入。戦記もの、エッセイなど。資料と楽しみのためと……。

05月16日(月)▼英語ライティングの授業

 英語のレポートが添削されてもどってくる。24/25点という高得点で、われながらビックリ。訂正されたのは「the」と「a, an」の使い分け。このあたり、まだよくわかってないんです。

05月17日(火)▼仕事です

 変わりばえせずにすみません。

■今日、買った本

Amazon Hacks 世界最大のショッピングサイト完全活用テクニック100選『Amazon Hacks 世界最大のショッピングサイト完全活用テクニック100選』(ポール・ボシュ著/篠原稔和・編集/ウェブ・ユーザビリティ研究会・翻訳/オライリー・ジャパン発行/オーム社発売/2004年4月刊/3,045円)........アマゾン・アソシエイツの研究のためと、大学の「情報と職業」の課題レポート資料用として購入。

05月18日(水)▼仕事です

 変わりばえせずにすみません。今日は、喫茶店めぐりをしながら仕事。ついでに新刊書店、古書店をまわって資料となりそうな本を買いあさる。

■今日、買った本

マンガ おはなし数学史―これなら読める!これならわかる!『マンガ おはなし数学史―これなら読める! これならわかる!』(仲田紀夫・原作/佐々木ケン・漫画/講談社ブルーバックス/2000年12月刊/)........いつか『マンガ統計学入門』って本をブルーバックスから出すのが、ささやかな夢なのだ。そのためにも大学の統計学の授業はマジメに受講せねば! ほかの本は仕事の次の仕事の内容がバレるので、ナイショ。


05月19日(木)▼仕事です

 変わりばえせずにすみません。

■今日いただいた本

伊豆・踊り子列車殺人号『伊豆・踊り子列車殺人号』(辻真先/光文社文庫/2005年5月刊/500円)........旺盛な執筆活動がつづく辻真先先生の最新刊。見習わなくては。


05月20日(金)▼息抜きに落語&贅沢な残念会

 正午前に起床し、必死に原稿を進めたあと、バスで吉祥寺へ。夜、高円寺ノラやで鈴々舎わか馬さんの勉強会があるため。富士そばで食事をとり、銀行に行ってカードで軍資金をおろそうとしたら、ぎゃっ、財布に銀行のカードがない。どうやらカミサンが使って、戻してくれていなかったらしい。うう、本だって書いたいのに……。
 しかたがないのでクレジットカードでキャッシングし、書店に寄ってクレジットカードで本を数冊購入した後、高円寺に移動し、駅前の喫茶店に入って、ひたすら原稿。マンガのネーム部分を進めているのだが、迷っていたところで多くの小説家さんたちからアドバイスがもらえ、大いに助かった。
 午後7時半から、わか馬さんの落語を2席。ネタは「たいらばやしか、ひらりんか、いちはいじゅうのもーくもく、ひとつとやっつでとっきっき」の「平林」と「たがや」。「たいらばやしか……」のフレーズは、「寿限無」と同じく小学生のときにラジオで聴いたものだが、まだ憶えてた。ほかにラジオでお気に入りだったのは、柳亭痴楽の「綴り方教室」。「東京娘の言うことにゃ、さの言うことにゃ、柳亭痴楽は良い男。鶴田浩二や錦之介、それよりまだまだ良い男」「朝は朝星、夜は夜星、昼は梅干し食べながら、あースッパイは成功のもと」なんてフレーズを暗記するのが好きな小学生であったのだ。
 打ち上げをやっていると友人のAさんから携帯メール。某小説新人賞の最終候補3編にAさんの作品が残っていたのだが、この日、選考会があり、惜しくも次点の優秀賞だったとのこと。しかも最終選考まで残ってトップの賞を逃すのは、これで3回目。こちらは優秀賞でも凄いと思うのだが、Aさんの方は大賞でなかったのが残念で、今夜は呑みたい気分らしい。「ならば、徹底的につきあいましょう!」ということで、横浜から高円寺まで遠征してきたAさんと合流し、朝まで高円寺のディープな店を3軒ほどハシゴ。早朝、明るくなった空の下、夜明けのラーメンを食べた後、駅でAさんと別れ、すでに動き出していた電車に乗って帰宅したのでありました。
 うーん……。優秀賞だったかもしれないけれど、こちとらが書いてる架空戦記というコテコテのカテゴリー小説よりも、きっと内容は凄いに決まっている。本が出れば、きっと、その実力も証明されるはずだと思います。

■今日、買った本
RIKO―女神(ヴィーナス)の永遠『RIKO―女神(ヴィーナス)の永遠』(柴田よしき/角川文庫/1997年10月刊/630円)........いま進行中の仕事のための参考に。ハードカバーがあるはずなのだが見つからなくて購入。「視点」の研究のため。

テレビアニメ魂『テレビアニメ魂』(山崎敬之/講談社現代新書/756円/2005年5月刊)........おもしろくて一気読み! 東京ムービーで文芸を担当していた方の東京ムービー・アニメ回顧録。この本を読んで、『巨人の星』の国民的な人気は、「少年マガジン」のマンガではなく、3年半つづいたテレビアニメのブームだったことに気がついた。『あしたのジョー』は、あきらかにマンガの人気だったんだけれど……。それはさておき、これまであまり語られてこなかった東京ムービーの裏側がわかって実におもしろい。全アニメファン必読の書……かも。個人的に知っている人も何人か登場して、これもおもしろかった。知らない一面を覗かせていただいたという意味で。

実戦 小説の作法『実戦 小説の作法』(佐藤洋二郎/NHK生活人新書/2002年5月刊/672円)........いま進行中の仕事の参考のために。純文学系の小説の書き方だったため、プロットや視点についての記述がほとんどなく、参考にならなかった。

そうだったのか手塚治虫―天才が見抜いていた日本人の本質『そうだったのか手塚治虫―天才が見抜いていた日本人の本質』(中野晴行/祥伝社新書/2005年4月刊/798円)........これから読みます。



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