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■ 05年04月中旬の日記

11日 12日 13日 14日 15日 16日 17日 18日 19日 20日

04月11日(月)▼授業開始!

 ついに早稲田大学人間科学部eスクールの授業が始まった。毎週月曜日の午前4時に新しいカリキュラムが入るというので、眠気をこらえて午前4時まで待機。ちょっと様子を見るだけのつもりが、気づいてみたら、午前4時までに「プログラミングI」と「統計学I」の受講を終了。
「プログラミングI」では、Javaのプログラミングに必要なファイルをダウンロードしてインストールし、さらにJava用のエディターもダウンロードして、とりあえず「Hello! World」の表示までは完了。
 Javaのプログラミング、実行環境を整えるために、次回の授業で使われるJavaの解説ファイルまで見てしまった。とりあえず昨年、携帯電話の「iアプリ」を作ろうと、ちらりとJavaをかじっていたので、簡単なプログラムならなんとかなりそうだ。
「統計学I」は、教科書がわりに使うPDFファイルをダウンロードして、すぐさまレーザープリンターで印刷。担当教員の先生がビデオで推奨していた初心者向けの参考書を、その場で別のブラウザを起動して、すぐさまAmazonで検索。1冊だけ在庫があったので、即座に注文した。ああ、でも、自分のサイトから飛べば、アフィリエイトがついたのに。しまった。
「統計学I」では、早くも宿題が。言葉の意味を調べる宿題だが、なんとかわかりそう。あらかじめ統計の入門書に目を通しておいて良かった。
 とりあえず、ここまですませて、午前8時、統計学の参考書を持って寝床に入ったが、あっというまに眠っていた。
 正午過ぎに起床し、軽く食事をとって、またパソコンの前へ。まずは電話による英語の授業の予約。ネイティブの人から英語でインタビューされるらしいので、もうキンチョー、キンチョー、蚊取り線香。
 そのまま「コンピュータシステム入門」の授業を受ける。あじゃ、小テストが出題されて、2進数と10進数の計算をしないといけないよ。画面の文字が小さいので、エディターに問題を貼り付け、2進数の0と1の数を数える。2進数の桁の数については、1, 2, 4, 8……イチロク、ザンニー、ロクヨン、イチニッパ、ニゴロ、ゴイチニ……と、倍々ゲームになるのは麻雀と同じ。だから2進数を10進数に換算するのは電卓があれば簡単だけれど、10進数を2進数にするのが面倒。
 そういえばExcelに「2進数→10進数」「10進数→2進数」の関数があったはずだと、ひょいとExcelを起動し、うろおぼえの数式を入れてみたら、これがエラーでダメ。ヘルプを読むと、アドインツールを入れる必要があるらしい。でも、そのツールが入っているMicrosoft OfficeのCD-ROMが見つからない。いま使っているパソコンに、先日、インストールしたばかりなのに。
 しかたがないのでExcel上にワークシートを作って計算したけれど、こんなことするくらいなら、手計算の方が早かった。
 なお、CD-ROMは先ほど見つかり、無事、アドインツールもインストールできました。これで「10進数→2進数」は「dec2bin」関数で、「2進数→10進数」は「bin2dec」関数が使えるようになったけれど、もう2進数の授業は通り過ぎてしまったので、次に使うのは、いつの日か……。
 ついでのことなので「ウェブデザイン」も受講。基本的な概念の説明だけれど、楽しく受講できるように工夫されている。さすがに大学ですね。こちらも小テストがあったけれど、記述問題では、授業で聞いた範囲のことだけで記述すればいいのか、それとも、もっと突っ込んだ記述をしてもいいのかがわからない。まず自分で調べること。質問は最後に……というのが早稲田魂だそうなので、とりあえず自分でわかる範囲で記述してしまう。
 さらに「情報と職業」まで受講。いずれも1回目ということもあって、ガイダンスのような内容が中心のため、とりあえずはビデオを見るだけですむものが多いから、1日に5科目も受講してしまったけれど、レポートや質疑応答が入ってきたら、もっと時間がかかるのは確実。心してかからねば。
 というわけで、明日、明後日の3日間で、10科目の授業をこなし、週の後半は仕事に専念する予定。毎週、こんなパターンになるかなあ……。
(※Windows付属の電卓を「関数電卓モード」にすれば、2進数や16進数の計算にも使えるのを忘れておりました)

04月12日(火)▼英語のレベルチェック

 本日午後3時30分より、英語のレベルチェックがあった。ネイティブの英語スピーカーから電話がかかってきて、こちらの英会話能力をテストされるもの。
 心臓バクバク状態で電話が来るのを待っていたのだが、相手の発音は、思っていたよりもずっとわかりやすく、そこそこ意味の通じた会話ができた。ヨーロッパ生まれで、その後カナダに移り住んだというが、イギリス系の発音で、聞き取りやすかった。アメリカ人、とりわけ南部の人の発音は、まるで聞き取れないので恐れていたのだが、明瞭な発音で助かった。
 ただし、途中から会話のスピードが上がって、耳がついていかなくなる。「Sorry」と繰り返しをお願いして、なんとか理解できた(つもりだ)けれど、果たして実際のところは?
 10分程度のテストのはずなのに、終わってみたら23分も経っていた。いったいどれくらいのレベルと判定されるのだろう? またも不安が募ってくる。
 先日のオンラインテストと今日のチェックとで、英語のレベルが決定し、それに合わせた教材が届くはずなのだが、単語のボキャブラリーもモータースポーツとコンピュータ系に偏っているからなあ……。一般のビジネス英会話が中心のプログラムのようなので、MP3プレイヤーでTOEICの練習問題でも聞くことにしよう。あ、そういえば、MP3プレイヤーは壊れたままだった……。

04月13日(水)▼授業続行中!

 仕事の合間に授業を受けているのか、授業の合間に仕事をしているのかわからない状態で、なんとか2日半で英語のインタビューを含め、10科目の授業を受講。小テストなどもすませ、あとはBBSへの書き込みを少しと、事前レポート(締切は5月はじめ)を残すばかり。
 12日から13日にかけて受講したのは「発達生物学」「インストラクショナル・デザイン」「健康福祉産業工学」「基礎心理学」の4科目。
『鉄腕アトム』&ホンダP-2「インストラクショナル・デザイン」は、要するに「教え方」を学ぶ科目。実は、この科目が、これからの仕事だけでなく、たぶん人生(キャリア)までもを変えてくれるのではないかとの予感があって、この科目を学びたさに人間科学部eスクールを受験したといっても過言ではない。その予感は的中し、1日目の授業から、もう目からウロコが落ちたり、膝を叩いたり。たとえば、かつて我がマンガのスタジオで実践されていたアシスタント教育も、ID(インストラクショナル・デザイン)の観点から見れば、実に理にかなっていたことも確認できた。
 そんなことだけでなく、たったいま執筆中の、とある入門書への応用も可能で、さっそくプロットの変更に取りかかってしまったが、来月に依頼を受けている某大学の臨時講師の仕事でも、おそらく役立てることができるだろう。これだけでも授業料のモトが取れたというものだ。
 IDと統計学、そして心理学を学ぶことによって、これまで定量化、数値化できなかった分野の教育ということにも取り組めるのではないかと思っている。たぶん、これがぼくの重要な研究テーマにもなっていくはずだ。
「健康福祉産業工学」は、つまり介護ロボットをデザインしようという授業。自慢じゃないが、家族に呆れられるほどの「ロボコン」(NHKのロボットコンテスト)マニアなので、深夜に放映される地方予選まで見ているくらいなので、この授業も楽しみでたまらない。いい歳したオッサンが、ちょっとはしゃぎすぎでみっともないかもしれないけれど(笑)。
 写真は、ホンダの二足歩行ロボットP-2のプラモと、昭和39年(1964年)に発売された「少年」の別冊付録「鉄腕アトム」。いま「ビッグコミック・オリジナル」連載中の「プルートウ」の原作に当たるマンガでもある。

04月14日(木)▼『マシン刑事999』発売!

ひみつ指令マシン刑事999(上) ひみつ指令マシン刑事999(下)

『ひみつ指令マシン刑事999(上)』(すがやみつる/英知出版/2005年4月刊/2,520円)
『ひみつ指令マシン刑事999(下)』(すがやみつる/英知出版/2005年4月刊/2,520円)

04月15日(金)▼インストラクショナル・デザインと落語と

 昨日(15日)は、夕方から早稲田大学西早稲田キャンパスにある中央図書館へ。「インストラクショナル・デザイン」の担当教員をされている向後先生が、以前、教育工学の雑誌に、学習マンガに関する論文を提出したそうで、それを読みたくて出かけたもの。このあたりが、ぼくの大学においての研究につながっていく可能性が高そうだからだ。
 中央図書館は、西早稲田キャンパスの奥まったところにあった。鉄道の自動改札機のようなゲートで、学生証を滑らせて入館するシステムだ。最初、うまくいかずに焦ったが、数度のトライで、なんとか通過。
 雑誌バックナンバーを集めた書庫の入口で、係員に目的の雑誌のある場所を確認してもらい、書庫の中に入る。学術誌などの合本がズラリと並ぶ書庫の奥まった場所で、めざす学術誌の合本を発見し、該当ページのコピーを取る。コピーは1,000円で買っておいたプリペイドカードを使うシステムだ。
 コピーがすむと図書館を出て正門へ。ここで発車しようとしていた渋谷行きのバスに飛び乗る。新宿にまわるつもりで、このバスも新宿を通るものと思っていたのだが、四谷三丁目から千駄ヶ谷、原宿を抜けて渋谷に行くらしい。ちょっと予定が狂ったが、四谷三丁目で降りて、地下鉄丸ノ内線で新宿三丁目へ行くことに。バスの車中では、向後先生の論文(奥様との共同執筆)を読む。
 論文に書かれていた結論については、こちらが体験的に知り得ていたものとほぼ同じ内容だったが、その結論を導き出すために、手間のかかる実験をおこない、データを収集し、統計学を使って解析していっている。ぼくたちが、経験や勘に頼ってアバウトな状態でやってきたことを、実験や調査によって科学的に解析し、解明していくことが学問なのだろう。今後の学生生活を進めていくうえにも、また、来月早々に提出期限の来るインストラクショナル・デザインの事前レポートを書くためにも、とても参考になった。大学生活を経験している人にとっては当たり前のことかもしれないが、高卒で何十年も勉学とは無縁の生活を過ごしてきた身には、こんなことも新鮮に見えるのだ。
 新宿では、紀伊國屋書店新宿本店に立ち寄り、落語関係の本を三冊ほど買う。その足でJR新宿線から中央線の快速に乗って高円寺へ。
 まず、文具店でルーズリーフのノートを購入。パソコンのエディターでノートを取っていたが、どうも文字を打つほうに意識が集中しがちで、講義が頭に入らないため、手書きでノートを取ることにしようと考えてのこと。大学ノートだと冊数が増えるため、ルーズリーフにしたのだが、こんなノートを買うのは生まれて初めてで、また学生気分が上昇(ルン!(^_^))。
熱演中の鈴々舎わか馬さん その足で、なじみの飲み屋に出かけ、毎月恒例となっている二つ目の落語家・鈴々舎わか馬さんの勉強会へ。今日は、ただ落語を聞くだけでなく、わか馬さんとの打ち合わせがあり、さらに取材させてもらうことがあるので、打ち上げまで居残る予定。
 陽気がいいせいもあって、わか馬さんは、写真のように顔に汗を浮かべての熱演。写真でわかる通り、この落語会は、高座と客席の距離が異常とも思えるほど近い。東京一狭い落語会会場といわれている。ネタは『あくび指南』と『人形買い』の二席。『あくび指南』では、さまざまな欠伸のタイプを演じ分けるのだが、これが面白い。『人形買い』では、講釈師の口演が見せ場。ちょびっとトチリもあったけれど、うまいし面白い。わはは……と笑って落語終了のあとは、お楽しみの打ち上げ会に。
 打ち上げでは、ちゃっかり、わか馬さんの近くに座り、わか馬さんが落語家になった過程、師匠のところでの修行の様子などを取材。今日、買ってきた落語の本でも、また、ネット上の落語家へのインタビューなどでも、修行の内容や過程はわかるのだが、やはり、当事者にナマの声で話してもらうと、リアリティもあれば、不明な点を質問することもできるというもの。そしてこれは、大学の授業にも関連したことなのだ。
 というわけで、楽しい打ち上げのあとも、久々の高円寺の夜を遊弋し、途中で知り合った若い漫画家さんにも、どのような経緯で漫画家になったかを取材。最近の漫画家育成システムを知りたかったからなのだが、あまり大きな変化はないらしい。それがわかっただけでも有意義であった。で、帰宅したのは朝だった……。

■今日買った本
落語ワンダーランド―お悩み別作品ガイド100席&古今東西の噺家100人以上登場!『落語ワンダーランド―お悩み別作品ガイド100席&古今東西の噺家100人以上登場!』(ぴあ/2005年1月刊/2,415円)........大学の課題レポートの資料。

『落語入門百科』(相羽秋夫/弘文出版/2000年3月刊/1,470円)........大学の課題レポートの資料。

落語家『落語家』(仕事‐発見シリーズ)(立川志の輔/実業之日本社/1997年4月刊/1,260円)........大学の課題レポートの資料。

全身落語家読本『全身落語家読本』(立川志らく/新潮選書/2000年9月刊/1,365円)........大学の課題レポートの資料。


04月16日(土)▼マンガの街・練馬

辻なおき先生(?)作のボーイスカウト募集看板 昨日、外出の途中で、20年以上も前に気づき、いつも気になっていた看板をデジカメで撮ってきた。
 この絵、どう見ても、あの『零戦はやと』や『タイガーマスク』の辻なおき先生の絵ですよね。辻先生は、お亡くなりになったと聞いているが、この近所に仕事場があったのも事実。35年ほど前、編集者をしていた頃に、原稿取りに伺ったこともある。
 我が街(?)練馬区は、マンガ家の数が多いせいか、思わぬところで、昔、親しんだマンガ家の絵に遭遇することがある。石神井公園駅ホームのベンチに描かれたスポーツ店の広告の絵は、どう見ても貝塚ひろし先生だったし、街中を走っているバスの後部には、ちばてつや先生がの絵がついたラドン温泉の看板がかかっていたりする。
 最近、杉並区に負けじと、アニメの街でもあることをアピールしているらしいのだが……。

04月17日(日)▼アイスホッケー観戦

関東大学アイスホッケーリーグ早稲田対東海大 というわけで自転車で5分の距離にある西武新宿線東伏見駅前のサントリー・アイスアリーナに出かけ、関東大学アイスホッケー選手権の早稲田大対東海大戦を観戦。早稲田は、昨年、優勝してたんだ。知らなかった。
 試合は7対1で早稲田の圧勝。強い、強い。
 ただし、ちょっと風邪気味で出かけたら、防寒対策はしていったのに、やっぱりダメ。帰宅したら悪寒がしたため、風邪薬を飲んでグー。

04月18日(月)▼2週目の授業開始!

 本日は、「インストラクショナル・デザイン」「プログラミングI」「健康福祉産業工学」「情報と職業」の4科目を受講。
「プログラミングI」の授業は先週のうちに受講ずみ。簡単なプログラミング(Java)の課題があったが、すぐに提出してしまう。
「健康福祉産業工学」は、産業ロボットの歴史と最新の福祉ロボットの実例など。まもなくスタートする課題についての説明も。「ユーザーとして使ってみたいロボット」、あるいは「エンジニアとして作ってみたいロボット」のデザインが課題。実用的に行くか、マンガ家らしいアイデアに満ちたものにするか、ちょっと悩むところ。
「情報と職業」はAmazon.comでの本の買い方と、非接触型電子マネー(Suica、Edy)について。Amazon.comのアカウントをチェックしたら、最後に本を買ったのは2002年だった。その後は洋書もAmazon.co.jpになってしまったため。小テスト1問も、その場で回答。
 でも、とにかく眠い。このところ睡眠時間は1日3〜4時間。いちおう書き下ろし単行本の仕事もしています。
 以上、4科目の授業を終えて寝たのが正午。午後3時には仕事の電話で目を覚まし、そのまま「統計学I」と「ウェブデザイン」を受講。
「統計学I」については、マンガ版の統計の本で概略を予習しておいたおかげで、なんとかついていけている感じ。「茎葉図」なんて知らない言葉が出てきて焦ったけれど、それは、こちらが読んだ本には「幹葉図」と紹介されていたせいだった。すぐに同じ意味だと気づいてセーフ。
 夕食後、眠いのをこらえて、キムタク主演の「エンジン」を見ていたら、また仕事の電話。外出中に携帯で受信したメールに添付ファイルがついていたのに気づかず、放置していたせい。テレビを見るのは中断してメールを確認し、即座に返信。そのまま書き下ろし単行本の構成をやり、さらに未提出のレポートをやっていたら、いつのまにか朝。中国の反日デモとかライブドアとか、世の中の動きが、まるでつかめていない……。

04月19日(火)▼『Shall We Dance?』

 午後に起床し、眠気をこらえて「コンピュータ・システム入門」を受講。小テストが3問でて、2進数、16進数の問題はOKだったのだが、浮動小数点の計算を思い出せない。ビデオの授業では、実にあっさり解説されてしまい、あとは自分でやらないといけないらしい。これも早稲田魂か? 昔、マイコンの時代に独学で2進数や16進数に取り組んだとき、この浮動小数点にも手を出したが、よく意味がつかめないまま放置した。すぐにBASICの時代になって、こんな知識がなくてもプログラムが組めるようになったからだ。
 でも、基本的なことだけは憶えていて、「以下のIEEEが提唱する32ビット浮動小数点の表記形式を用いて,十進数の248.75を表記すると,どのようになるか.正しいものを選択しなさい.」という問題にも手計算で取り組んだのだが、ネットで見つけたJavaのプログラムを使って検算すると、どうしても答えが合わない。
 ネットで浮動小数点に関する文章を見つけ、これをプリントアウトしたものを持ってカミサンと外出。電車の中でも計算を繰り返す。
 行き先は有楽町の「よみうりホール」。いただきものの試写券で、ハリウッド版『Shall We Dance?』を見るため。ろくに寝ていなかったので、途中で眠ってしまうんじゃないかと思ったが、映画が面白かったため、最後までちゃんと見ることができた。日本版は見ていなかったけれど、それから途中でストーリーの展開予想がはずれたけれど、ハート・ウォーミング・コメディで、実に良かった。日本版のDVDも買ってみよう。
 帰途、同じビル内にあるビックカメラの書籍売り場に寄り、情報処理関連の本で浮動小数点の計算法をチェック。でも、簡単なことしか書かれておらず、いまひとつわからない。
 カミサンとイタリアンレストランで遅い夕食をとり、そのまま電車で帰宅。家に着いても気になるのは浮動小数点。うーん……と鉛筆で書いた計算式を見ていたら、ああっ、小数点の位置を移動するとき、移動した桁数を1つ間違えていた。これを修正したら検算通りの答えになって、ホッ! 目が疲れていて、ガシャガシャなものだから、こんなミスもするんだな、きっと。

04月20日(水)▼ 「夢かなえた息子に涙」

 起き抜けに読売新聞朝刊を読んでいたら、「くらし」のページの「ぷらざ」というコーナーに、表題のような投稿記事が掲載されているのを発見した。ふだんなら、なにげなくながめるだけで終わることが多いのだが、今日は別。なぜなら、次のような書き出しではじまっていたからだ。
“我が家の次男は小学校6年生の卒業文集に「僕は将来、カーレーサーになりたいです」と書いた。”
 この少年は、高校卒業と同時に車の専門学校に通い、整備士の資格を取ったあと、「レーサーになるため、働きながら修行したいから」と言って、親の反対を振り切り、家を出て行ったのだという。彼が20歳のときのことだ。
 それから16年、36歳になった彼は、つい先日、岡山国際サーキット(旧TIサーキット英田)で開催されたスーパーGT選手権の開幕戦で、ついに念願の初優勝を果たす。記事では「クラス優勝」となっていたが、彼が優勝したのは「500クラス」「300クラス」の2クラスあるうちのスピードの速い500クラス。もちろん総合優勝だ。
“息子の晴れ姿に涙、涙。画面に映る息子に向かって精いっぱいの言葉をかけた。
「おめでとう、おめでとう。苦労のかいがあって良かったね」”
 テレビで観戦していたのだという母親の投稿の最後は、このように締めくくられていた。
 投稿者は、「千葉県船橋市・織戸松代 69」。「ECLIPSE ADVAN スープラ」にドミニク・シュワガー選手とともに乗り、優勝した織戸学選手の母上である。短い投稿の文章ではあったが、息子に対する心情がストレートにつづられていて、読んでいるこちらも、心がほんわか温かくなった。(あとで初優勝ではなかったことが判明したが、それは些細な問題で、投稿の内容に、いささかの影響も与えることはない)

 というわけでハートウォームな状態で、残る科目にアタック。今日の授業は「基礎心理学」と「発達生物学」。どちらもビデオ画面を見ながら、ただ授業を聴くだけ。どちらも参考書を開き、メモを取りながら耳を傾ける。
 そのあとで「統計学I」の宿題に取り組むが、ここでまた難問が。「分散」の計算式で出た回答が、またもや合わないのだ。これは来週の解説を待ってみよう。「統計学」の参考書を読んで、やっと「偏差値」の意味がわかった。高校生のときも、そんなものとは縁がなかったからなあ……。


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