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■ 05年01月下旬の日記

21日 22日 23日 24日 25日 26日 27日 28日 29日 30日 31日

01月21日(金)▼マンガの原稿が1本あがる

 寝たのが午前9時。正午過ぎには起床して、4ページのカラーマンガの色塗り。残りは2ページだが、下塗りは終っている。ただし、ちょっと面倒な背景があったりで、果たして夕方までに完成するかどうか……。冷たい水で顔を洗い、目薬をさしてパソコンに向かう。
 作業は順調に進んでいたが、夕方、来客があって色塗りを中断。次に取りかかる某ムック用マンガの資料として届いていたパソコンの試作機が、うちにあるディスプレイでは、表示がおかしくなってしまうため弱っていたのだが、その対策に2人のエンジニアの方が助けに来てくれたもの。バージョンアップした試作機も持ってきてくれたのだが、症状は同じ。そこで大昔、NECのPC-6001につなげるために買った古いアナログモニターを引っ張り出してきて、ビデオケーブルで接続したら、あっさり表示できてしまった。ディスプレイの同期周波数の問題らしい。これで明日から次の仕事ができる。
 エンジニアの方々がお帰りになったあと、再び原稿。8時過ぎになって原稿が完成し、これをPageMakerに読み込んで、あらかじめ打ち込んであったネームを重ねる。これをPDFで出力してネームの指定用紙とする。ほかに原稿となるTIFファイルと、ネーム用のTXTファイルを1つのフォルダにまとめ、編集プロダクションのFTPサーバーに送り込む。
 せっかくパソコンで描いたマンガを、「紙に印刷したものをください。それを製版にまわしますので」なんていう編集者がいる一方で、自前でFTPサーバーを準備し、オンラインで大きなサイズのファイルを受信できる環境をととのえているところもある。とりわけ遅れているのがマンガの業界だ……。
 一段落ついたところで見損ねていたアメリカ陸海軍航空機の操縦法や作戦の様子を記録したDVDを見る。最初にP‐47「サンダーボルト」の戦闘ミッションなど。次にグラマンF6F「ヘルキャット」の操縦マニュアルや「ゼロの見分け方」なんて映像を見る。いずれも第二次大戦中に作られたものだ。カーチスP‐40「ウォアホーク」と絡んで飛んでいる零戦21型は、アリューシャン列島で捕獲された零戦だった。戦意昂揚を兼ねているせいか、P‐40「ウォアホーク」が零戦に勝ったりする。このDVD鑑賞は、次の架空戦記小説に備えてのモノ。
 はあ、眠い……。

01月22日(土)▼水泳1000メートル

 次のマンガの準備を進めた後、夕方、今年2回目のプール。ずっと肩……というよりも右腕の付け根が痛くて力が入らないため、25メートルを22〜23秒ペースでゆっくり泳ぐ。あらら、このペースなら息切れもしないし、疲れずに泳げます。というわけで気づいたら、途中でウォーキング500メートルを挟み、1000メートル泳いでおりました。
 水泳の後は練馬まで出かけ、衣類の買い物。喫茶店に入ってノートパソコンでマンガの構成をやったあと、午後9時過ぎになってから高円寺へ。馬刺しなど食べてスタミナをつけ、別の店で時代小説作家の磐紀一郎さんと遭遇して歓談。さらに別の店に流れて帰宅は午前3時過ぎ。それから午前6時まで仕事をしたが、最後は意識朦朧。日記もblogもつけずにバタンギューでありました。

■今日いただいた本

即実践!ブログ徹底カスタマイズ術 Movable Typeで自分好みに!―Movable Type3.1/3.0日本語版対応『即実践!ブログ徹底カスタマイズ術 Movable Typeで自分好みに!―Movable Type3.1/3.0日本語版対応』(武井一巳/技術評論社/2004年12月刊/2,604円)........いま流行のBlog。お仕着せのデザインでは面白くないという人向けのカスタマイズの本。Movable TypeはCSS(スタイルシート)がバリバリに使われているため、HTMLの知識以外にCSSの知識が不可欠になるが、とりあえず、この本に書かれていることをマネし、応用すれば、オリジナルデザインのBlogができるはず。初心者向け。ちなみにワタクシは、CSSだけだと表示が不安定なため、tableタグなども使ってレイアウトしています。

Zaurus SL-C3000徹底活用マニュアル―標準機能の活用から快適さを極める拡張ツールの使いこなしまで『Zaurus SL-C3000徹底活用マニュアル―標準機能の活用から快適さを極める拡張ツールの使いこなしまで』(武井一巳/メディア・テック出版/2005年1月刊/2,415円)........ザウルスはLinuxになってから、実に面白そうな存在になってきて、興味津々なんだけれど、結局、Windows CE機やPalmでさえも手に余る状態だったため、こういうものは当分使わないことにした。書き下ろしノベルスが仕事の中心になってきてからは、携帯端末が必要なほどスケジュールが立て込んでいなかったこともあり、しかも自宅での仕事がほとんどなので、カレンダーに予定を書き込むだけで充分だったのだ。昨年の終りからマンガの仕事を引き受けるようにしたら、とたんに雑誌関連の仕事も急増し、打ち合わせや取材も増えて、スケジュール管理が必要になったため、結局、買ってきたのは手帳。手帳を使うのはファイロファックスを使っていたとき以来だから20年ぶりくらいか。でもLinuxザウルスは、ハッキングゴコロをそそるものがあるなあ。そういえばワタクシも『ザウルスネット手のひら通信入門』なんて本を1994年に出したことがありました。


01月23日(日)▼久しぶりの落語

 寝たのが遅かったせいで、起床すると午後2時。あわてて次のマンガのネームをパソコンで……と思っていたら、先日、取材を受けたライターさんから、拙著の書影が欲しいとの連絡。うまい具合にスキャナーがつながったパソコンが起動していたので、すぐさまコミックス2冊の表紙をスキャンし、高密度JPEGにして送信。
 その後、バスで吉祥寺に出て中央総武線で高円寺まで。今日は、久々にノラやで毎月開催されている「ノラや寄席」へ。ここんとこ仕事とのタイミングが合わなくて、久しぶりの出席。出演は、三遊亭金太さんに俗曲のノラやホームページの「らくご」のページにあるとおり。
 寄席のあとは金太さん、紫文師匠を囲んでの楽しい打ち上げ。甘い濁り酒が出て、呑み口いいもので、クイクイと呑んでいたら、久々にホンワカホンワカのいい気分……と思ったら、携帯に編集者から電話。先週の日曜日におこなわれたマンガ家の村枝賢一さんとの対談の原稿チェックを頼まれていたのだが、そのチェックが完了したかどうかの確認の電話。あれれ、原稿は届いていないのに……と訊いてみると、名刺に印刷してあるアドレスに送ってくれたらしい。このアドレス、ありふれたもののためか、海外から大量のスパムメールが届くため、うるさくて、チェックするのを一時的に中断していたのだが、その間に届いてしまったらしい。
 とりあえず別のアドレスにメールを送ってもらい、携帯電話で内容を確認しつつ電車とバスで帰宅。ほんの少しだけ修正してほしいところはあったが、自分でいうのも変だが、かなりディープな対談で、東映特撮ファンには喜んでもらえるかも。
 帰宅と同時にノートパソコンであらためて原稿のメールを受信し、気になったところを修正。即座に返送して、なんとか一件落着。
 つづけて楠木誠一郎さんのサイトに連載中の日録の更新をすませ、ノラやの落語とギャラリーのページを更新し(このサイトも管理を手伝っていたり……)、ノラやで撮影した紫文師匠の写真をメールで送ったついでに、紫文師匠から頼まれていた東京ガールズのサイト内に新しいメニュー用のCGIを仕込む。
 ふう……これで日記を更新し、blogの「すがやみつるのネットライフ」の更新をすませたら、少し仕事をしなくては……。また寝るのは朝になりそう……といっても、午前4時では充分に朝か……。

01月24日(月)▼マンガのネーム終了

 午後から某社ムック用のカラーマンガのネームに取りかかり、なんとか終了。手書きでやれば1〜2時間でできそうなものを、今回、紙を一切つかわずにやってみようかと思ったら、なんと、半日以上かかってしまった。
 最初にやったのはテキストエディターの「秀丸エディター」へのネーム(セリフ)の打ち込み。縦書きの原稿のときは「WZ EDITOR」を使うが、横書きのときは「秀丸エディター」ばかり。慣れの問題だな、きっと。
 つぎに「PageMaker」を起動し、画面に四角形の枠でコマ割りしつつネームのテキストファイルを流し込んでいく。こちらは夜になってから徒歩でハンバーガーショップに出かけ、ノートパソコンで作業する。1時間半ほどで、なんとか終了。
 帰宅後、できあがったネームのページをノートパソコンでPDFに出力。これをLAN経由で仕事部屋のデスクトップPCにコピーし、「Illustrator」で読み込んだあと、今度は「PhotoShop」用のPSDファイルで出力。1ページずつしか出力できないのが、ちょっと面倒。
 つづいてデスクトップパソコンの「PhotoShop」でPSDファイルを読み込み、タブレットを使ってラフの絵を重ね、背景の説明なども書き加える。
 これをまたPDFに出力し、「Adobe Acrobat」で1つのファイルにまとめたものをメールで送信。
 タブレットでラフの絵を描いたが、紙の上にペンで描くような調子にはいかず、ヘロヘロの落書きみたいな絵しか描けない。情けないなあ……。液晶画面つきタブレットを使えば、もしかすると紙やペンが要らなくなるかもしれないが、値段が高いのが難点。マンガの仕事用に新しいデスクトップパソコンを注文したばかりだし、この先のマンガの仕事量を考えて、液晶タブレットの購入を改めて考えることにしよう。タブレットPCが安くなればいいのだが、人気がないので量産効果も期待できないしなあ……。
 とりあえず本番原稿は、コマ割りとネームをレーザープリンターで印刷して作成した原稿用紙に、鉛筆とペンで描く予定。カラー原稿なので、ペン入れが終わり、消しゴムをかけた段階でスキャンし、パソコンに取り込むことになる。ベタもホワイトもパソコン上の作業となるはずだ。
 編集者のネームのチェックが終わるまでの間、次の架空戦記小説に取りかかる予定。こちらの締切も迫っているので、かなり焦っているのだ。

01月25日(火)▼ネーム待ち

 昨夜のうちに送ったマンガのネームが、扱う題材の変更によって修正する必要が出るかもしれないとのことで、チェックの返事が先送り。つづく架空戦記小説の締切も迫っているので、そちらの原稿に取りかかろうとしたら、管理人をしている柳家紫文師匠から、このサイト内にある東京ガールズのメニューを変更してほしいとの連絡。ガールズの主要メンバー3人が、こんど柳家小糸、小梅、小寿々の名前をもらったのを機会に、それぞれの写真日記を作りたいとのことで、ほいほいとCGIを組み込むことに。
 つづいて師匠の新企画用のプログラムも仕込んでいたら、これがうまく動かなくて四苦八苦。そういえば自分のサイトにインストールしたときも同じようなことがあったなあ……と記憶を掘り起こして、FTPプログラムを「ファイル名を全て小文字にしてアップロードする」という設定にしてあったのを思い出した。Linuxの上で動いているCGIなもので、大文字と小文字がきちんと区別される。これをやり直して、やっと動くようになりました。
 あとはスタイルシートをいじって画面デザインの変更。このソフトの設定も、だいぶ慣れてきたような。
 夜は少しマジメに仕事をやろうとしていたら、うげげ、昼間、インストールしたばかりのこのソフトが、スパムメールに利用される脆弱性が発見されたとのことで、あっというまにバージョンアップ。5時間くらいしか経っていないのに、なんたるタイミングの悪さ。とりあえずプラグインファイルをアップロードする対策法で間に合わせることにする。あ、ついでに自分のとこにも入れておこう。
 前からいくつも古いマンガの復刻版出版の話があって、原稿を預けてあったりするのだが、ようやく実現しそうな気配。1冊は、すでに告知されたとかされないとか……。さて、この作品は何でしょう?

01月26日(水)▼水泳と原稿と

 午後1時に起床し、メールのチェックなどすませたあと、架空戦記の資料読み。
 夕方、クルマでフィットネスクラブに出かけ、水泳800メートル、ウォーキング500メートル。あとで仕事もあるので、泳ぎは軽くしておく。
 水泳のあと、ファミレスに出かけ、鍋焼きうどんを食べながら、ノートパソコンで架空戦記のプロットづくり。資料を読んだり、アメリカから取り寄せた第二次大戦中の航空機DVDを見ながら構想を考えていたせいもあって、2時間ほどで章立ての構成ができあがる。書いているうちにストーリーが変わるのはまちがいないが、とりあえずここまでできれば一安心。
 ファミレスにいるとき、カミサンから携帯に電話がとどく。「晩白柚(ばんぺいゆ)」というデッカイ柚を買ってきたのだそうで、これを砂糖菓子にしたいので、薬局で「みょうばん」を買ってきてほしいというのだ。
 もう午後10時すぎで、空いている薬局は、あそこかなあ……とクルマで行ってみたら、もう閉まっている。ほかに深夜まで開いている薬局で心当たりのあるのは、朝霞に近い大泉学園のはずれにある大型ドラッグストアだ。急いでクルマで向かうと、時刻は午後11時直前。ちょうど店じまいを始めたところだった。
 あわてて若い女性店員(20歳前か?)に、「みょうばん、ありますか?」と尋ねると、「布バンですか?」と訊き返してくる。
「いえ、みょうばんです(ゆっくり、ハッキリ発音)。ナスの漬け物に使ったりする……」
「すみません。店長に訊いてきます」と女性店員。「みょうばん」のことを知らないのだ。
 でも、さすがは店長さん。40歳くらいに見えたけど、ちゃんと売場に案内してくれて、「焼みょうばん」を取り出してくれた。さすが年の功? これを1袋買ってから帰宅。
 帰宅後は、「プロジェクトX」の再放送を見たあと、架空戦記の原稿にとりかかる。

■最近いただいた本

月読『月読』(太田忠司/文藝春秋/2005年1月刊/1,950円)........“良心のミステリー作家”太田忠司さんの最新書き下ろしミステリー。分厚い本だが巻末には解説&対談がついてファンには、こたえられない内容になっている。
 対談を読むと、読書歴の中に小林信彦氏の「オヨヨ」シリーズが出てくるのだが、「オヨヨ」や「唐獅子株式会社」シリーズ、あるいは『ちはやふる奥の細道』、「素晴らしい日本野球」といった作品を知っていると、太田さんが『3LDK要塞 山崎家』『建売秘密基地 中島家』といった作品を書いた理由も、よく理解できる。さらに太田さんは、アメリカのプロレス団体「WWE」の大ファンでもあるのだが、この「WWE」の設定ときたら、まさにシチュエーションコメディ(アメリカでは略してSitcom)のノリ。とりわけ昼メロをパロディ化したSoap『Soap』は、その最たるもので、当然、太田さんも、この番組を見ていたのだろうと思ったら、なんと見ていなかったとのこと。残念〜ッ! なんでこんなことが気になるのかというと、『ゲームセンターあらし』は、「オヨヨ」シリーズや『Soap』を意識しながらつくっていたからだ。あらしの父ちゃんがスパイという設定あたりは、完全に『Soap』の影響(プラスして赤川次郎の『暇つぶしの殺人』なども)を受けている。

01月27日(木)▼原稿書いて息抜きして

 正午過ぎに起床し、メールの返事など書いたあと、プライベートで使っているメーリングリストの調子が悪い(届かなかったり、遅れたりするものがある)との報告があったので、そのチェック。どうも使用中のメーリングリスト・プログラム、あるいは配信サーバーの問題ではなく、参加者が利用している日本最大級のプロバイダーのメールサーバーに問題があるらしい。届かなかったメールは翌日になって届いたとのこと。こちらも同じプロバイダーのアドレスを使って調査したが、とくに問題はない。アカウントが収容されているサーバーの問題でもあるのだろう(今回、メールが送れた人たちは、いずれも古くからのユーザー。こちらも古株だったが一度退会し、改めて入会したためアドレスも新しくなっている)。いまやメールは、重要なインフラになってきているのだから、きちんと対応してほしいものだ。
 こんなことをしていたら、あっというまに夕暮れ時に。自宅にいるとネットにつないでばかりで仕事が進まないので、喫茶店に出撃してノートパソコンでシコシコと原稿。昨日、プロットを完成させてあったせいで、けっこう順調にはかどる。出だしとしては快調。
 喫茶店を2軒ハシゴして3軒目はどこにしようか……と考えていたら、携帯にテアトルエコーで女優をしている石津彩から電話。石津嵐(磐紀一郎)パパと一緒に高円寺のバーにいるというので、電車とバスを乗り継いで出かける。以前にも一度行ったことのある韓国の写真家さんがやっている小さなバーで、氷を浮かべたマッコリを呑む。彩の胸元には白いテディベアが。テディベア作りにハマっているうちのカミサンが、石津彩と姉ちゃんのまどかにテディベアをプレゼントすると約束し、送ったのだが、それが届いたとのこと(まどかにあげたパンクロッカー・ベア)で、だいぶ気に入ってもらえたらしい。
 そのまま3人で、柳家紫文さん経営の「ちんとんしゃん」へ。満席だったが帰るお客さんがいたので、入れ代わりに座ることができた。ここで1時間ほど歓談し、帰宅する石津親子を見送ったあと、ひとりでノラやにチョコッと顔を出し、電車のある時間に帰宅し、朝まで原稿。仕事するつもりだったので、酔いがまわるほど呑んではいなかったのだ。

01月28日(金)▼この日記がRSSリーダー対応に&小学館漫画賞

 ふう……。原稿も書かなくてはいけないのに、今日は、思いきって、この日記ページのRSS化に着手。「new.htm」というファイルを読み込んで「msugaya_diary.rdf」を出力するプログラムを作成した。プログラムは、またもやBASIC。リンク先のActiveBasicは、最近、高機能になりすぎて使えないので、N88-BASICモードで作成した。
 PerlでCGIプログラムを組んで、サーバーにまかせればもっと楽なんだろうけれど、PerlよりもBASICの方が慣れているのでしかたがない。とりあえず動いているようなので、よしとしよう。
 RSSリーダーをお使いの方はhttps://www.m-sugaya.jp/nikki/new.htmを指定してください。もし自動的にRDFが検出されないときは、https://www.m-sugaya.jp/nikki/msugaya_diary.rdfを指定してください。
 この日記内を検索すると、RSSリーダー対応に向けてXMLに関心を持ち始めたが昨年の3月末。それから参考書を買ったりしつつ、この日記のRDF化を目論んできたが、とりあえずRSSリーダーには対応できたみたいな気配。次のステップは、トラックバック機能をつけてのBlog化だ。いつになるかわからないが。

(追記)
 そういえば今年は小学館漫画賞50周年なんだそうで、3月の授賞式で配布される記念の小冊子に、ぼくと『ゲームセンターあらし』『こんにちはマイコン』のことも掲載されるらしい。そのレイアウトがすんだ原稿が送られてきて、赤入れをして返送した。ぼくが受賞したのは第28回だったから、22年も前のことになるのか。月日の経つのは早いなあ……と、ほとんど人ごと状態。マンガ家だという自覚症状がないせいだな、きっと(笑)。
 ……ということで小学館漫画賞受賞作(http://comics.shogakukan.co.jp/mangasho/rist.html)をチェックしようとしたら、ありゃりゃ、あの『アーケードゲーマーふぶき』吉崎観音さん『ケロロ軍曹』で、今年の第50回小学館漫画賞(http://comics.shogakukan.co.jp/mangasho/)を受賞してるでないの。おめでとうございます〜! (小学館のサイトはリンクフリーでないので、URLの記載にとどめました)

01月29日(土)▼目の調子が悪い……

 寝たのが午前8時過ぎだったのに、昼過ぎに宅配便のチャイムで起床。そのまま起きて仕事を開始するが、目の調子が悪くて原稿が進まない。思いきって寝てしまえばいいのだが、頭の中は変に興奮状態で寝られそうにない。昼間っから酒を呑むわけにもいかないしなあ……。しかたがないので昨日作ったRSS出力プログラムの気になっていたルーチンを改修。HTMLファイルからRDFを吐き出す時間が半分以下になった。
 夕食後、座椅子にもたれて1時間ほど居眠りするが、これだけでは目が回復しない。今夜は、もう仕事はやめよう。

01月30日(日)▼喫茶店漂流

 寝たのが遅かったせいで、起床は午後1時。2階の寝室から階下の居間に降りると来客が。カミサンの姉さんが遊びに来ていて、姉妹でハマっているテディベア作りに励んでいた。昨年からテディベア作りに凝ってしまったカミサンは、リクエストに応えて、こんなクマ(数日前にもリンクしたような……)やこんなクマを作ってはプレゼント中。いつかネット販売でもするんじゃあるまいか。そんなことになったらサイト作りをまかされるのはマチガイない〜?
 義姉の旦那さんは旧車マニアで、いま発売中の「NAVI」というクルマ雑誌に紹介されているだけでなく、webCGの会員向けメニューで、ビデオでも紹介されているとのこと。入会は無料だというので早速登録し、ビデオを見たのはいいが、動画が終了するたびノートパソコンがブルースクリーンに。2年前のノートパソコンなのに、最近の大きめなビデオ画像にはパワーがついていけないらしい。
 ちょいと古い単行本の原稿に目を通したあと、サイトのアクセス解析データを見ると、blogの「すがやみつるのネットライフ」へのアクセス数が急増。人気作家大石英司さんのblogでワタクシメのことが紹介され、リンクが張られたせいだった。
 大石さんの作品は、デビュー作から読んでいたのだが、こちらまで、大石さんみたいなハイテク航空戦記でデビューするなんて、夢にも思っていませんでした。しかも、共著まで出すことになるなんて、まるで考えておりませんでした。
 アクセス急増の原因を解明したあとは、架空戦記の原稿を書くために喫茶店へ出撃。運動不足なので、1駅分を歩いて大泉学園まで出かけ、書店で数冊の本を買ったあと、喫茶店で読書しつつ原稿を書く。
 2時間ほど原稿を書いたあと、ブックオフを視察。1冊105円の文庫のページをパラパラとめくって2冊ほど衝動買い。どちらもすでに持っている本なのだが、いますぐ目を通したかったため。
 電車に乗って最寄り駅までもどり、ハンバーガーショップで原稿。向かいのテーブルでも隣のテーブルでもノートパソコンを使っている。ファミレスや喫茶店によっては、「食事以外の目的での利用お断り」なんて張り紙をしてあったりして、そんなところではノートパソコンを開くこともできないが、こちらが出かけるハンバーガーショップは、受験勉強をする受験生の味方。センター試験の日には、受験生激励のメッセージが店頭の黒板に書き込まれたりもする。このハンバーガーチェーン、大半の店が無線LANも設置しているのに、なぜか、わが最寄り駅近くの店には設置されていない。もっとも無線LANがあったら、せっかくネット環境のないところに避難して仕事をする意味がなくなってしまうかも。
 午後11時までねばって原稿を書き、徒歩で帰宅。blogの「すがやみつるのネットライフ」に原稿を投稿し、ついでにblogのアーカイブの表示方法を変えたりする。

■今日、買った本

先生はえらい『先生はえらい』(内田樹/筑摩書房・ちくまプリマー新書/2005年1月刊/798円)........数ヶ月前から巡回しているサイトで、まるでシンクロニシティであるかのように言及されいていたのが、この内田氏の著書やblog「内田樹の研究室」のこと。それでぼくもこのblogを巡回ソフトに加えたのだが、書かれた記事を読んでいると、なにごとにもテキパキと歯切れ良く言及し、うらやましいほどに小気味がいい。こんな自信と確信に満ちた生活を送りたいなあ……。

事物はじまりの物語『事物はじまりの物語』(吉村昭/筑摩書房・ちくまプリマー新書/2005年1月刊/714円)........吉村氏は、小説だけでなくエッセイにも反射的に手を伸ばしてしまう作家のひとり。エッセイ類では取材記が面白い。仕事の上でも参考にもなると同時に、とてもマネできないなあ……という気分にもさせてくれる。

太平洋-開かれた海の歴史『太平洋-開かれた海の歴史』(増田義朗/集英社新書/2004年12月刊/735円)........古代から現代までの太平洋をめぐる覇権の歴史……ともいえそうな本。架空戦記の参考資料にもなりそう。

超簡単!ブログ入門―たった2時間で自分のホームページが持てる『超簡単!ブログ入門―たった2時間で自分のホームページが持てる』(増田真樹/角川書店・角川ONEテーマ21/2005年1月刊/740円)........いま流行のブログの解説書。パソコン系のインストールやセットアップの本ではなく、ブログでどんなことができるのか、どんなことに使われているのかを解説した本。パソコン通信がスタートした当時(20年前)、ぼくも何冊ものパソコン通信入門書を書いた。他の入門書のほとんどが、電話線を介したパソコンの通信方法を解説していたが、ぼくの本は、パソコン通信を使って何ができるのか、どんなことをしているのかを説明した本で、とりわけアメリカのパソコン通信ネット体験が中心になっていた。ところがである。圧倒的多数のパソコン通信志望者が求めていたのは「つなぎ方」の本で、ぼくの国際パソコン通信体験本は、ほとんど売れなかった。このブログの本も、アメリカでのブログの使われ方や、国内でも「意識の高い人」たちのブログの使い方を紹介しているが、でも、この題名を見て本書を買うような人の目的は、やはり手っ取り早いブログの開設法やカッコイイ画面のデザイン法なのではなかろうか。自分のパソコン通信本のことを思い出しつつ、この本の題名と内容の違いが、ちょっと気になった。日本の「ブログ民意」はアメリカほどには高くないのも事実。たぶん日本のブログの多くは、この本で紹介されていた多くのWebサイトと同様に、いつのまにか更新が途切れ、廃れてしまうのではなかろうか。このあたりのことは、いずれ自分のブログで考察してみたいと思っている。

01月31日(月)▼推理作家協会新年会

寄席文字で書いていただいた名前をチョコッと加工してみました。 午後、ネクタイ締めて日本推理作家協会の新年懇親会へ。西武池袋線の最寄り駅ホームで電車に乗る直前、携帯電話でメールをチェックすると、パソコンのことで問い合わせのメールが。携帯では長い返事を書くのがしんどいので、「あとで返事します」の定型文を返信。電車に乗ってバッグの中に入れてあったノートパソコンを開き、FOMAを接続して384Kbpsのパケット通信でメールを受信。その場で返信を書き、送信しようとしたら、電車は練馬駅を通過して地下へ。新線池袋行きだったので、小竹向原駅で新木場行きに乗る換える間にホームで送信。地下鉄全駅でFOMAが使えるのは便利。
 有楽町線で飯田橋駅に到着し、近くのホテルで懇親会。久しぶりに会う小説家、編集者の方々とおしゃべりしていたら、辻真先さんが青い顔で飛んでくる。
 辻さんは、真顔で、「いまそこでF社の編集者から聞いたんだけど、アオさんが亡くなったってホント?」
「アオさん」というのは、石津嵐(磐紀一郎)さんの虫プロ勤務時代のニックネーム。石津さんが虫プロ文芸課長だった時代に虫プロでアニメのシナリオを書いていた辻さんや豊田有恒さんたちは、いまも石津さんのことを「アオさん」と呼ぶ。
「そんなことありませんよお。石津センセーとは先週の木曜日に会って呑んだばかりですよ」と返事すると、「そうだよねえ。何かあったらアニメ関係からも連絡があるはずだし。ちょっと訂正してくる」といって、F社の編集者のところに戻っていったのでありました。
 パーティーのあとは太田忠司さんと一緒に飯田橋駅から電車。車内で来月、某所で開催される小イベントの謀議。太田さんが新宿で下車したあと、こちらは、また高円寺。隣の席に座ったお笑い業界では知る人ぞ知るのKさんには寄席文字で名前を書いてもらったり、「東京かわら版」の編集者からは最新号をいただいたり。ホクホクとしながら深夜に帰宅したのでありました。


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