01日 02日 03日 04日 05日 06日 07日 08日 09日 10日
10月01日(金)▼「あたしあたし詐欺」と夏目房之介氏のサイン会
昼前に起床し、ちょっと込み入ったメールの文面を書いていると、ふいに電話の呼び出し音が。ディスプレイには「非通知」の文字が浮き出ている。電話番号非通知でかけてくる電話の大半は、セールスあたりのろくでもないものが多い(銀行と生命保険会社からの電話も非通知なのが困るが)。警戒しつつ「はい」とだけ言って受話器を取ったら、「もしもし、あたし、○○」と若い女性が苦しげな呻き声で名乗る。この時点で、おお、ついに我が家にもオレオレ詐欺ならぬアタシアタシ詐欺の電話がかかってきたか……とカンドーするが、忙しいので、「はあ?」とツッケンドンに訊くと、「事故を起こして……」とパターンの言葉を吐く。そもそも電話の主の女性が名乗っている娘は、ぼくの脇で必死にゲームに取り組んでいるのだから、いくら寝起きでも、これがインチキ電話だということくらい、すぐわかる。からかってやろうかと思ったが、込み入ったメールを急いで書かないといけないので、「うちの娘は、ここにいますよ」と言って電話をガチャン。そのことをカミサンに伝えると、「なんで替わってくれないのよ。それで〜? と、いっぱい喋らせて、からかってやったのにい」と中高年主婦の感想を述べる。
しかし、どこからか調べた個人情報を悪用して、こんな詐欺を働こうとするヤカラがいるなんて、ホントに困った世の中だ。
面倒なメールを書いて送ったあと、電車を乗り継いで神保町の三省堂書店へ向かう。途中、携帯電話に、先日、パソコンのセットアップをお手伝いした女性マンガ家のKさんからSOSの電話が入る。無線LANが通じなくなってしまったというSOSだったが、症状が電話では、よくわからない。乗り継ぎ駅の高田馬場で外に出て、さらに電話で症状を訊くが、近くでチンドン屋の演奏がはじまったりで、よく聴き取れない。しかたがないので地下鉄を乗り継いで神保町に着いてから、また電話することにする。
地下鉄の車中、あれこれ聞いた症状をまとめて検討した結果、無線ステーションの側に問題があるのでは……との結論に至る。神保町に到着し、地上に出たと同時に電話をかけると、すでに別の人に電話をかけ、ステーションの電源をチェックするようアドバイスされたという。その結果、無線ステーションの電源が切れているのが確認されたという。そのまま電源を入れたら通信が可能になったそうで、なんとか問題解決。省エネ設定の質問が出てOKしたらしいのだが、これは無線ステーションの電源を切るものだったらしい。
とりあえずホッとして三省堂書店に向かい、午後6時スタートの夏目房之介氏のサイン会用に、『マンガの深読み、大人読み』(イーストプレス)を購入。近くのハンバーガーショップで、この本を読みながら時間をつぶしたあと、午後6時からのサイン会の列に並び、サインをいただく。
為書の欄に「すがやみつる」と書いて名入りのサインをいただいたが、夏目氏と会うのは、これが初めて。こちらも緊張したが、夏目氏もマンガ家がサインをもらいにきたということで、少し焦っておられたような雰囲気が。
サイン会の後は、またもや高円寺にまわると、昨日、長篇原稿を仕上げて、「今日は飲むぞ〜!」のモードに入っているAさんに遭遇。サッカーで傷めた足をかばうため、松葉杖をついて横浜から出動してきたのだが、1時間半ほどで別れたあとは単身ゴールデン街に向かっていった。こちらは、疲れの蓄積が激しいので、早々に帰宅。途中、吉祥寺で味噌ラーメンを食べる。ああ、ダイエットはいずこ……。
今日、買った本のデータについてはBlogにて。
明け方に寝たのに午前10時半、宅配便のチャイムに起こされる。といっても、イチローの記念すべき試合を見るには、いいタイミング。そのまま眠気をガマンしてNHK−BS1を見る。あららイチローは、あっさりタイ記録。ついでに次の打席で新記録。第3打席でファインプレーにヒットを阻まれたあと、眠気が差してきて、再び布団に潜り込む。
2時間ほど寝て起床したのは午後3時。そこにフィットネスクラブのプールで親しくなった妙齢の女性から、パソコンについてSOSの電話。どうもワードの文書作成でつまずいているらしいのだが、こちらはワードは持っているものの、相性が悪くて使っていないため、どうもよくわからない。電話で状況を聞いているうちに、こんどは別の電話が鳴って、こちらは友人の女性マンガ家から、やはりパソコンについてSOS。昨日も無線LANのことでSOSの電話が来たり、飲み屋で一緒になった女性からは、会社のパソコンの不具合について相談を受けたり、どうも私は、女性パソコンユーザーの駆け込み寺状態になっているらしい(昔っからそうだったかも)。
とりあえずワードの問題は、実際に見ないと想像がつかないので、家も近所ということもあって、こちらから出向くことにする。つづいて電話で女性マンガ家の相談にのったが、右シフトキーを8秒間押し続けると出てくる「フィルターキー機能」についてのもので、「ユーザー補助」に関連したものだろうとは想像がついたが、こちらでは、あちらで発生しているトラブルが再現できず。ワードで困っている女性のお宅にも行かないといけないため、「フィルターキー機能」のほうは、設定画面の操作法だけ説明し、あとはまかせることにする。
自転車で3分ほどの女性宅(ご子息は某雑誌の編集長)に出かけ、ワードで書かれた文書を拝見する。ワードは、勝手に箇条書きやら段落やらを判断し、番号をつけてくれたりするため、それでレイアウトが崩れたりして困っているらしい。
表組みを使えばレイアウトの問題も解決しそうだが、よくわからない状態で段落が作られてしまっている。そこで原始的なTABを使う方法で、文字列の位置合わせをし、体裁を整えることにする。さらに、もう1枚の文書は、タイピングまで代行し、とりあえず印刷できる状態まで持っていく。作業がすんだのは2時間後。お礼に梅干しをいただいたりして、かえって恐縮してしまう。
いちど帰宅し、フィットネスクラブに出かけたが、土曜日の夜遅くはプールも混んでいる。横ではマスターズのトレーニングも始まって、水面が波立っているため、泳ぎにくいことこのうえない。しかたがないので、今日も、いつもの半分の400メートル(+ウォーキング500メートル)で水泳を切り上げる。
帰途、中華料理店に寄り、NHKスペシャルの電気自動車の特集を見ながら夕食。帰宅後は、ビシバシとマンガの仕事。さらに、ちょっと大事な文章を書く。あまり書かないタイプの文章のため、どうもノリが悪い。これも来週後半までには上げないといけないのだが……。
今日は午後に起床。カミサンが温泉に出かけて留守なので、冷凍庫にあった日本そばを茹でて食べる。そのままXBOX ARCADEサイトで配布される壁紙のラスト2枚を完成させるため、デスクトップPCの前に張りつく。PhotoShop ElementsとPaintShopProを併用してスキャンしたモノクロの絵に色をつけていくのだが、メモリーの関係でフリーズするタイミングも事前にわかるようになり、今日は、事故も起こさずにすんだせいか、深夜には作業が完了。メールに添付して送信してホッ。
ちょっと気が抜けて息抜きに麻雀ゲーム。ほんの半荘のつもりだったのに、勝ちつづけてしまって終われない。ハッと気づいたら午前8時になっていた。ああ、今日は、出かける予定があったのに……と後悔したが、雨天なので、どうせ外出は中止であった。カミサンが土産に買ってきたハンペンを肴に晩酌してから寝る。
3時間ほど寝たところで玄関のチャイムの音で飛び起きる。こんなときに限ってカミサンも留守。チャイムの主は書留郵便を届けにきた郵便局員。届けられたのは、個人データを流出させてしまったクレジットカード会社から送ってきた新しいカード。番号が変わっていたが、契約しているプロバイダーの料金引き落としなどは、自動的に新しい番号に引き継がれるらしい。
しかし、自動引き落としやショッピング用に登録しているのは、このプロバイダーだけではない。数社のサイトにアクセスしてカードデータの変更をするが、ついでに1985年から使っているアメリカのCompuServe(コンピュサーブ)との契約を打ち切ることにする。ところが新規契約はオンラインで簡単にできるのに、契約の解除は電話かFAX、または手紙を出さなくてはならない。しかも電話はアメリカとカナダ専用のトールフリーだけときていて、しかたなしにFAXでキャンセルを申し込もうとワードを使って英文レターを書き、いざ送信しようとしたら、ずっとビジーで送れない。ヘルプ・フォーラムを見ると、カスタマーサポートも、インドへのアウトソーシングで、よく理解できていない担当者のあいだをタライまわしにされる例が多いとか。1985年頃、こちらのヘタクソな英語のSOSメールにも丁寧に応対してくれ、しかも、打てば響くように担当者からも手助けのメールが来た頃が懐かしい。
結局、キャンセル届けのFAX送信は断念し、エアメールで送ることにする。こんな面倒なことになったのは、1986年にニフティが設立され、CompuServeの日本総代理店となったとき、使用していたアカウントをニフティの所管に移さなかったのが原因なのだ。ID番号(メールアドレス)が変わるのがイヤで、アメリカの本社管理の道を選んだのだが、その後、世界最大のオンラインサービスとして一世を風靡したCompuServeも、AOLとの戦いに敗れて買収され、まるでやる気のないネットワークになった。それでもアカウントを確保してあったのは、ニュースやデータベースなど、便利な機能があったから。なかでも残留した最大の理由は、そこにモータースポーツ・フォーラムがあったからだが、このフォーラムも、いまはCompuServeを飛び出し、独自運営となっている。
1994年頃にインターネットへの接続を始めたのもCompuServeを通じてだったし、それなりに感慨みたいなものはあるのですが……。
しかし、クレジットカードの番号が変わっただけで、CompuServeのことは抜きにしても、いくつもの支払い情報を変更して歩かなければならないのだから、実に迷惑な話。お詫びは500円の商品券1枚だったが、これはYahoo!BBの個人情報漏洩のお詫び額に合わせたものだろうか? データ変更にかかった時間を考えると、なんだか割に合わない気分である。
カード番号の変更をしなければならないところに抜けがないかどうか、カード会社のサイトで確認したついでにポイントもチェックすると、そこそこのポイントが溜まっていた。そこでカミサンのリクエストでアイスクリームメーカーをもらうことにする。ずっと使っていた「どんびえ」が壊れてしまって、新しいのが欲しかったのだそうで(「どんびえ」は1983年に、アルミメーカーの日本軽金属から発売された家庭用アイスクリーム製造器で、爆発的にヒットした。「ファミコン」の発売も、この年)。
昨夜のうちに送信したマンガの原稿が、ファイルの添付忘れで先方に届いていないことが判明。あわてて再送信する。ドジ。
10月05日(火)▼「週刊ファミ通」の取材と「仮面ライダー」の原稿と
10月06日(水)▼「ヤフーBBマガジン」とアスキー・ムックの取材
あれこれ悩み多き文章を書いていたために、寝たのは午前8時。午後1時前に起床し、食事をした後、午後2時、クルマで最寄り駅へ。ここでソフトバンク「ヤフーBBマガジン」の記者2名をピックアップし、近所のカフェへ。目的は同誌の特集に関する取材で、テーマは懐かしのゲーム。1時間半ほど取材を受け、2人の記者さんを駅まで送ったあと、大急ぎで自宅にもどり、次の取材の受け入れ準備。
午後4時、アスキーの編集者、ライター、カメラマンの皆さんが来宅し、近日中に発売される某ムックの取材。仕事部屋で写真撮影されながらインタビューを受ける。こちらのテーマは懐かすのパソコン。今週末発売の「週刊現代」に掲載されているインタビューといい、最近、レトロづいているワタシです。
アスキーの編集者からはマンガの注文も受け、午後6時半過ぎに取材は終了。夕食後は、悩み多き文章のつづき。非常に時間のかかる文章だが、これを書き上げないと、次の仕事にかかれない。頑張らなくっちゃ。
昨日、第1期ホンダF1の登場する「プロジェクトX」を見そこねたので、午前零時15分からの再放送を見るつもりで待機していたのに、午後11時40分に地震があったせいで放映が遅れている。
今日いただいた本やムックについては、Msugaya BookLOGをご覧ください。
★写真をクリックすると大きな写真が表示されます。 |
今日は必死に午前中に起き、フジテレビ721で日本グランプリのフリー走行を観戦。さらに昼食後も午後の走行を見る。とはいっても雨のため、今日のタイムは参考にならず。しかも明日の予選も中止。日曜日の朝に予選、午後に決勝のワンデーレースになることに決定。
こちらは原稿用紙にして10枚の原稿を書くが、どうもピリッとしない。結局、また1から書き直す。小説でもなくエッセイでもなく、またコラムでもない文章は、どうも苦手だなあ。
今日は台風。外出もできず、ひたすらパソコンの前でキーを打つ。
必死に早起きして、午前中に日本グランプリの予選を見る。路面が濡れていて、あとから走る者ほど有利。結局、ポールポジションはミハエル・シューマッハー、2位に弟のラルフ。3位に伏兵のマーク・ウェーバーが飛び込み、佐藤琢磨は4位。タクマ、ロケットスタートを決めてくれ!
昼は、古いホンダF1マシンのデモ走行を見る。ジョン・サーティースが乗る予定だったRA−300がトラブルで動かず、RA−272に乗る予定だった松浦孝亮がサーティースにシートを譲ることに。せっかく、このデモ走行のためにアメリカから戻ってきたのに、ご苦労さまでした。
午後の決勝は、スタートで決まり。ミハエル・シューマッハーの横綱レースを見せられて終わった感じではあるが、ブリヂストンのタイヤがもたらした完全勝利でもあるのだろう。
マシンとエンジンはイタリア、ドライバーはドイツ、タイヤは日本……あ、三国同盟だ!